西暦1655年は、江戸幕府が糸割符制度を廃止し、相対売買へと移行した年である。背景には、鄭成功の主導で、価格が決定される春に白糸の流通量を絞って価格を釣り上げた事情があった。糸割符仲間が購入し切れなかった白糸131,600斤を、幕府は銀5,500貫目で買い上げた。相対売買への移行によって貿易に参加する商人が増え、競争が激化した結果、日本の金銀が大量に流出する事となった。此の制度は西暦1604年5月31日にポルトガル船を対象として導入され、西暦1631年に明船と江戸・大坂へ、西暦1635年にオランダ船へ、西暦1641年に平戸へと対象を広げてきたものであり、五十一年を経て、値を買い手が決めるという仕組みそのものが手放された事になる。価格を操った鄭成功は、西暦1644年4月25日に崇禎帝が自害して滅んだ明の遺臣であり、大陸の王朝交替が、長崎の生糸の値を通じて日本の金銀の量にまで及んでいた。第4代将軍徳川家綱の治世初期に於ける、貿易統制を巡る大きな政策転換であった。

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年月日 出来事
1,655 江戸幕府が糸割符制度を廃止し、相対売買へと移行した。背景として、鄭成功主導で、価格決定が為される春に白糸の流通量を少なくし、価格を釣り上げた事がある。糸割符仲間が購入出来なかった白糸131,600斤を幕府が銀5,500貫目で買い上げた。相対売買となる事で貿易に参加する商人が増え、競争が激しくなり日本の金銀が大量に流出する事となる。
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