西暦1641年は、江戸幕府の鎖国体制が完成へと向かった年である。幕府は平戸オランダ商館の取り壊しを命じ、此れを長崎の出島へ移転させた。此れにより、対外貿易の窓口は出島に一本化される事となる。此の商館は西暦1609年9月20日に第3代平戸藩主松浦隆信の導きで開かれ、西暦1627年のタイオワン事件では報復として一度閉鎖された場所であった。西暦1616年に明船以外の入港地が平戸と長崎に絞られてから二十五年、西暦1639年のポルトガル船来航禁止と西暦1640年の使者処刑を経て、残る一国の窓口も二港から一島へ縮められた事になる。同年、海外の情報を収集するオランダ風説書が開始され、オランダ船に対しては糸割符制度が導入された。又、糸割符制度の対象商人には平戸が加えられた。西暦1604年5月31日にポルトガル船を対象として始まり、西暦1631年に明船と江戸・大坂へ、西暦1635年にオランダ船へと広げられた制度の続きである。第3代将軍徳川家光の治世下で進められた、貿易と情報の統制を象徴する一連の施策であった。人と物の出入りを塞ぎ切った上で、風説書という形で情報だけを通す穴を残したのが此の体制の要であった。

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年月日 出来事
1,641 江戸幕府が平戸オランダ商館の取り壊しを命じ、出島に移転する。
1,641 江戸幕府が糸割符制度の対象商人に平戸を加える。
1,641 オランダ風説書が開始される。
1,641 オランダ船に対し糸割符制度が導入される。
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