西暦1644年は、東アジアの情勢が大きく動いた年である。此の年、海外の情報を収集する為の唐船風説書が開始された。長崎に来航する唐船が齎す海外の風説を書き留めたもので、第3代将軍徳川家光の鎖国体制下に於ける対外情報の窓口となった。前年迄に西暦1641年のオランダ風説書が始まっており、西と東の二つの経路から風説を集める形が整った事になる。4月25日には、第17代明皇帝崇禎帝が自害し、明が滅亡した。明は西暦1606年に万暦帝が冊封正使夏子陽を琉球へ送り、西暦1616年には布教と結び付かない交易相手として入港地の限定を免れ、西暦1631年に糸割符の対象へ加えられた、幕府に取って別格の相手であった。大陸に於ける王朝交替は、唐船風説書を通じて日本にも伝えられていく事となる。情報を通す穴を開けた直後に、其の穴から届いた最初の大事であった。

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年月日 出来事
1,644 唐船風説書が開始される。
1,644 4 25 第17代明皇帝崇禎帝が自害し、明が滅亡する。
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