西暦1711年は、富士山噴火が齎した災いが、なおも川筋の村々を苦しめ続けた年である。噴火で山肌に降り積もった大量の火山灰は、雨の度に酒匂川へと流れ込み、川底を押し上げていた。9月11日、大雨によって大口堤が決壊すると、濁流は流路を変え、斑目村を始めとする6村を襲った。新たな流れに田畑を奪われた村人達は、幾度も訴願運動を起こして救済を求めたが、其の声が聞き届けられる事は無く、被害は放置された儘となった。此の堤は西暦1708年8月8日の大雨でも岩流瀬の堤と共に決壊しており、三年の内に二度切れた事になる。西暦1709年6月に目付河野通重と伊奈忠順が度々水害を起こす川として酒匂川を視察し、西暦1710年に砂除金の支給が決まってもなお、西暦1707年12月16日に降った灰は山から流れ続けていた。

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年月日 出来事
1,711 9 11 大雨により大口堤が決壊する。新流路となった斑目村を始めとする6村が訴願運動をするも、実らず放置された。
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