西暦1710年は、富士山噴火の被災地への救済が、細々とながらも続けられた年である。1月頃、関東郡代の伊奈忠順は、御厨地方の村々に対して、降り積もった砂を取り除く為の砂除金を支給する事を決めた。西暦1707年12月16日の噴火から二年余りを経てもなお、田畑に堆積した火山灰は人々の暮らしを圧迫し続けており、伊奈による地道な救済の努力が重ねられていた。西暦1708年2月28日に砂除川浚奉行となって以来、西暦1709年には村々の代表を勘定所へ連れて行き、58村で170,000両に上る普請見積帳を作りながら、其れが容れられる事は無かった男である。大掛かりな普請の代わりに、砂を除く為の金を村へ届ける。出来る事の幅は狭まっていたが、手は止まっていなかった。

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≈は「頃」を意味しています。

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年月日 出来事
≈ 1,710 1 伊奈忠順が、御厨地方の村々への砂除金の支給を決定する。
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