西暦1,161年は、日御座の御剣が宮中儀礼の中で用いられた様子が記録された年である。1月25日夜、内侍所で神楽が奏上される。22時、第78代天皇二条天皇が出御し、源通家が日御座の御剣を捧持して先導した。内侍所に着くと、内侍が日御座の御剣を受け取って二条天皇の傍に置いている。内侍所は八咫鏡が納められた殿舎であり、西暦960年の内裏火災では此処に在った大刀契が焼失し、八咫鏡が一時行方知れずとなった場所でもある。神鏡の許へ御剣が運ばれ、捧持する者から内侍の手へ渡って天皇の傍に置かれるという段取りは、器物が誰の手を経て動くかという事自体が儀礼の一部であった事を伝えている。西暦1102年の藤原忠教による騎射会の先導、西暦1152年の頭中将伊実による賀宴での捧持と同じ形が、此処でも繰り返されている。此の五年前の西暦1156年には夜御殿から御剣が盗まれており、失われては据え直される器物が、変わらず儀礼の場に据えられ続けた。

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年月日 出来事
1,161 1 25 夜、内侍所で神楽が奏上される。22時、第78代天皇二条天皇が出御し、源通家が日御座の御剣を捧持して先導した。内侍所に着くと、内侍が日御座の御剣を受け取って二条天皇の傍に置いた。
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