紀元前1,870,000,000年頃、大気や海洋に増加した酸素から遺伝情報を守る為、遺伝子を膜で包み、核を作った最初の真核生物である「グリパニア」が誕生する。核とは、設計図を仕舞う蔵である。其の酸素の出所は、紀元前13,000,000,000〜145,000,000年の頁に収める紀元前2,440,000,000年、シアノバクテリアの光合成に遡る。吐き出された酸素は永らく海の鉄と結び付いていたが、紀元前2,000,000,000年に地球の鉄イオンが全て使い切られ、海中で飽和した酸素が大気中に放出され始めた。生命にとって酸素は、力の源であると同時に遺伝情報を蝕む毒でもある。備えは二つ重ねられた。紀元前2,100,000,000年に真核生物の共通祖先「LECA」がアスガルドアーキアから派生し、紀元前2,000,000,000年には好気性細菌アルファプロテオバクテリアを取り込んで「ミトコンドリア」と成した。酸素を糧とする器官を外から借り、次いで核という蔵を構える。此の順序を経て、複雑な体を持つ生き物への道が開かれた訳である。毒であった酸素は更に空へ昇り、紀元前1,000,000,000年には成層圏に「オゾン層」を成す。盾と変じた酸素の下で、紀元前500,000,000年のコケ植物・シダ植物の上陸、紀元前480,000,000年の昆虫の祖先、紀元前360,000,000年の脊椎動物の上陸へと道が続く。同じ頃、陸では紀元前1,900,000,000年に超大陸ヌーナが誕生していた。

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≈は「頃」を意味しています。

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1,870,000,000 大気や海洋に増加した酸素から遺伝情報を守る為、遺伝子を膜で包み、核を作った最初の真核生物である「グリパニア」が誕生する。
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