紀元前16,000年頃、スペインのカンタブリア州サンティリャーナ・デル・マル近郊のアルタミラ洞窟で、クロマニヨン人によってバイソンの壁画が描かれる。描き手は、岩肌の元々の凹凸を獣の胴の膨らみに見立て、顔料を重ねて立体感を与えた。光の届かぬ洞窟の奥に、日々目にする獣の姿を留めるという行為は、狩りの対象を写し取るという実用の域を超えている。対象を注意深く観察し、其の姿を記憶に留め、離れた場所で再現するという一連の働きが、既に高い水準に達していた事の証しであり、後の造形と表現の全てが此処に連なる。此の年代は、紀元前16,500年の最終氷期(ヴュルム氷期)の終了に続くものであり、更に遡れば紀元前21,000年の最終氷期の最盛期に行き着く。此の後は紀元前14,500年の土器の使用開始、紀元前11,000年の土偶の製作開始へと続く。

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≈は「頃」を意味しています。

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16,000 スペインのカンタブリア州サンティリャーナ・デル・マル近郊のアルタミラ洞窟でクロマニヨン人によってバイソンの壁画が描かれる。
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