紀元前14,500年頃、土器が使われ始める。粘土を捏ねて形を与え、火で焼き固めるという工程を経る事で、人は自然界に其の儘の形では存在しない素材を、初めて自らの手で作り出した。石器が、有る石を打ち欠いて形を整える技術であるのに対し、土器は材料の性質そのものを不可逆に変えてしまう技術であり、両者は系統を異にする。水を張って直に火に掛けられる器が手に入った意味は大きい。煮るという調理が可能になった事で、生では硬くて食べられない木の実や貝も口にできる形へ変わり、余った食糧を蓄えておく手段も同時に得られた。食べられるものが増え、蓄えられる様になった事は、一所に留まって暮らす道を開いていく。此の年代は、紀元前16,000年のアルタミラ洞窟のバイソンの壁画、紀元前16,500年の最終氷期(ヴュルム氷期)の終了に続くものであり、紀元前13,500年の現生人類ホモ・サピエンス・サピエンスの北米到来、紀元前11,000年の土偶の製作開始、紀元前8,000年の縄目の模様の付いた多縄文土器の使用開始へと続く。

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≈は「頃」を意味しています。

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年月日 出来事
14,500 土器が使われ始める。
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