西暦1,672年は、江戸幕府が金銀の国外流出を抑える為、長崎の相対売買を廃止し、長崎奉行牛込重忝の下で貨物市法を制定した年である。輸入品の購入価格の決定権を日本側が一方的に掌握し、従来は生糸が中心であった割符を全ての輸入品に適用する惣割符制を採用、貿易商人を京都・堺・大坂・江戸・長崎の五箇所の裁判の下に置き、取引額と過去の実績に応じて株を設定して其の数を六千六百~六千七百名に限定した。此の貨物市法により長崎は人口五万人を超えて繁栄したが、一方で風俗の華美や新旧商人の内部対立を招き、金・銀・銅の流出防止も思う程の成果は上がらなかった。斯うした貿易統制は、第4代将軍徳川家綱の治世に於ける幕政の一環であった。

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年月日 出来事
1,672 江戸幕府が金銀の国外流出を抑える為、長崎の相対売買を廃止し、長崎奉行牛込重忝により貨物市法が制定される。これにより長崎が人口50,000人を超え、繁栄した。しかし風俗の華美や市法商法に関与する新旧商人の内部対立を招き、また金・銀・銅の流出防止も思うほどの成果が上がらなかった。以下が定められた。
①輸入品購入価格の決定権を日本側で一方的に掌握し、これに基づく輸入価格を相手側に示し、先方が不満の場合は持ち帰らせる
②惣割符制を採用し、従来は生糸中心であったものを全ての輸入品に適用する
③貿易商人を藩毎に京都、堺、大坂、江戸、長崎の5か所の裁判の下に置き、それぞれの商人の取引額と過去の実績を勘案して枠付けとして株を設定し、その数を6,600~6,700名に限定する
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