西暦1,172年は、前年に続き日御座の御剣が犬害に遭った年である。5月6日、日御座の御剣の帯取りが犬に噛み切られた。高倉天皇は松殿基房邸である閑院(現在の京都府京都市中京区古城町付近)に常駐し、清涼殿に還御するのは稀であった為、警護が手薄であった。前年の西暦1171年5月18日には緒が噛み切られており、二年続けて剣を帯びる為の具が損なわれた事になる。天皇が内裏を離れて外戚や摂関家の邸に住まうのが常となれば、清涼殿は主の居ない殿舎となり、其処に据えられた御剣を守る人手も減る。西暦1168年に松殿基房が高倉天皇へ献じた剣が、其の松殿基房の邸に天皇が移った結果、置き去られた御殿で犬に触れられるに至ったという成り行きが、此の時期の朝廷の在り様を映している。

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年月日 出来事
1,172 5 6 日御座の御剣の帯取りが犬に噛み切られる。高倉天皇は、松殿基房邸である閑院(現在の京都府京都市中京区古城町付近)に常駐し、清涼殿に還御するのは稀であった為、警護が手薄であった。
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