レハブアム一元化
長老の助言を退け、若者の言葉を選んだ──
初代ユダ王国国王レハブアムを一元化。
146円(税込)
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本書について
紀元前928年頃、エルサレムを出たヤロブアム1世は、真新しい外套を着た預言者アヒヤに出会った。アヒヤは其の外套を12切れに引き裂いて10切れを取る様告げ、ソロモンがシドン人の女神アシュトレト・モアブ人の神ケモシュ・アモン人の神モレクを伏し拝んだ為に、ヤハウェはレハブアムの手から王権を取り上げて10部族をヤロブアム1世に与え、ダビデとエルサレムの故に1部族だけを残すと預言する。神殿と王宮の建設に国民が駆り出され重税を課されている現状に憤っていたヤロブアム1世はソロモンに反旗を翻し、命を狙われて初代エジプト第22王朝ファラオのシェションク1世の下へ逃れた。本書は、此の預言から紀元前913年頃のレハブアムの崩御に至る迄を一元化した記録である。
ソロモンが崩御すると、ソロモンとアモン人ナアマの息子レハブアムが、シェケムで第5代ヘブライ王国国王に即位した。北部の人々は、過酷な労働と重い軛を軽くして欲しい、そうすれば仕えると訴える。3日後にまた来る様に告げたレハブアムに、ソロモンに仕えていた長老達は、民の僕となって優しい言葉を掛ければ何時迄も仕えるだろうと助言した。然し、自身に仕える若者達の答えは違った。私の小指はソロモンの腰より太い、ソロモンが重い軛を負わせたのなら私は更に重くし、ソロモンが鞭で懲らしめたのなら私は蠍で懲らしめると言えば良い——。
3日後、レハブアムは若者達の言葉をその儘北部の人々に告げた。人々は其の支配を拒み、事態収拾の為に遣わされた役務長官アドニラムを石撃ちで殺害する。身の危険を感じたレハブアムは、戦車に乗り込み這々の体でエルサレムへ逃げ帰った。北部の人々はシェケムを首都とする「イスラエル王国」を建国してヤロブアム1世を初代国王に擁立し、ヘブライ王国は分裂する。南部は「ユダ王国」となり、レハブアムはエルサレムを都として初代ユダ王国国王に即位した。ユダ族とベニヤミン族から成る180,000名の兵でイスラエル王国の征伐を図ったが、預言者シェマヤが、上って行くな、兄弟に戦いを挑むな、斯うなる様に計らったのは私だというヤハウェの言葉を伝えると、レハブアムは作戦を中止した。
紀元前922年頃から翌年にかけて、シェションク1世はパレスチナへ侵攻し、ネゲヴ(現在のイスラエル南部地区)・エドム人の領地・イスラエル王国の領土を荒らし回って、レバノンの森の宮殿に有った延金の盾を奪い去った。レハブアムはエルサレム神殿と王宮の宝物庫の財宝を捧げ、代わりに青銅の盾を作らせる。貴方達が私を捨てたので私も貴方達をシェションク1世の手に渡すというヤハウェの言葉をシェマヤが伝えると、レハブアム達は「ヤハウェは正しい」と謙り、ユダ王国は滅亡を免れたものの、エジプト第22王朝の属国となった。紀元前913年頃、レハブアムは崩御し、息子アビヤムが第2代ユダ王国国王として、敵対するイスラエル王国との戦いを続けてゆく——其の全過程を、本書は一冊に束ねている。
登場人物
- レハブアム 本書の中心人物。ソロモンとアモン人ナアマの息子。紀元前928年頃、シェケムで第5代ヘブライ王国国王に即位したが、長老達の助言を退けて若者達の言葉で北部の人々に応じ、離反を招いた。分裂後は初代ユダ王国国王としてエルサレムを治め、シェマヤの言葉でイスラエル王国征伐を中止した。シェションク1世の侵攻で延金の盾を奪われ、エジプト第22王朝の属国となった。紀元前913年頃に崩御した。
- ソロモン レハブアムの父でヘブライ王国の王。神殿と王宮の建設に国民を駆り出し重税を課した事で人心が離れ、アシュトレト・ケモシュ・モレクを伏し拝んだ為に、王国を取り上げられるとアヒヤに預言された。ヤロブアム1世の殺害を図ったが、果たせぬ儘崩御した。
- ヤロブアム1世 神殿と王宮の建設への徴用と重税に憤り、ソロモンに反旗を翻した人物。アヒヤに外套の10切れを取る様告げられ、命を狙われてシェションク1世の下へ逃れた。分裂後、北部の人々に初代イスラエル王国国王として擁立された。
- アヒヤ 預言者。真新しい外套を12切れに引き裂き、ヤロブアム1世に10切れを取る様告げて、10部族を与えると預言した。ダビデとエルサレムの故に、1部族はソロモンの家に残されるとも告げている。
- 長老達と若者達 レハブアムが北部の人々への返答を問うた2つの集団。ソロモンに仕えていた長老達は民の僕となる様助言したが、レハブアムに仕える若者達は、小指は父の腰より太いと言って軛を重くする様唆した。レハブアムは若者達の言葉を採った。
- アドニラム 役務長官。事態収拾の為にレハブアムに遣わされたが、北部の人々に石撃ちで殺害され、分裂は決定的となった。
- シェマヤ 預言者。兄弟であるイスラエルの人々に戦いを挑むなというヤハウェの言葉を伝えて、イスラエル王国征伐を中止させた。シェションク1世の侵攻に際しても、ヤハウェの言葉を伝えてレハブアム達を謙らせた。
- シェションク1世 初代エジプト第22王朝ファラオ。ソロモンに命を狙われたヤロブアム1世を匿った。紀元前922年頃からパレスチナへ侵攻し、ネゲヴ・エドム人の領地・イスラエル王国の領土を荒らして延金の盾を奪い、ユダ王国を属国とした。
- アビヤム レハブアムの息子。紀元前913年頃に第2代ユダ王国国王に即位し、敵対するイスラエル王国と戦い続ける事となった。
本書が記録する出来事
- アヒヤの外套の預言(紀元前928年頃) エルサレムを出たヤロブアム1世に、アヒヤが外套を12切れに引き裂いて10切れを取る様告げる。ヤハウェが10部族を与え、ダビデとエルサレムの故に1部族を残すという預言であった。
- ヤロブアム1世の逃亡 徴用と重税に憤ってソロモンに反旗を翻したヤロブアム1世が、命を狙われてシェションク1世の下へ逃れ、ソロモンの崩御まで留まる。
- ソロモンの崩御とレハブアムの即位 ソロモンが崩御し、レハブアムがシェケムで第5代ヘブライ王国国王に即位する。北部の人々が、重い軛を軽くして欲しいと訴えた。
- 長老と若者の助言 民の僕となれという長老達の助言と、軛を更に重くせよという若者達の言葉が分かれる。レハブアムは若者達の言葉を採った。
- ヘブライ王国の分裂 アドニラムが石撃ちで殺され、北部はイスラエル王国として独立する。南部はユダ王国となり、レハブアムが初代ユダ王国国王に即位した。180,000名での征伐は、シェマヤの言葉で中止された。
- シェションク1世の侵攻と属国化(紀元前922年頃) シェションク1世がパレスチナを荒らし回り、延金の盾を奪う。レハブアムは青銅の盾を作らせ、ヤハウェの前に謙って滅亡を免れたが、エジプト第22王朝の属国となった。
- 崩御とアビヤムの即位(紀元前913年頃) レハブアムが崩御し、息子アビヤムが第2代ユダ王国国王に即位する。其の後もイスラエル王国との戦いが続いた。
金の盾は奪われ、青銅の盾が残った──
レハブアムの分裂と屈服を一元化。
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