エレミヤ一元化
召命・哀歌・投獄・陥落・連行──
41年に亘る預言者エレミヤの生涯の全記録を一本の時系列に貫く。
JPY 200(税込)
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本書について
紀元前627年、召命を受けて預言者としての活動を開始した時から、紀元前586年のエジプト連行まで。本書は、預言者エレミヤの生涯を一本の時系列に貫き、一元化した一冊である。
紀元前609年、ヨシヤがメギドでネコ2世率いるエジプト第26王朝軍の射手の矢を受けて崩御した。エレミヤはヨシヤの為に哀歌を作り、神殿の歌い手達は其れを歌った。ユダ王国は敗れ、以降エジプト第26王朝の支配下となった。同年、エレミヤはヤハウェの神殿にてエルサレム神殿がシロの様になると警告したが、祭司・預言者・民達に捕縛され裁判に掛けられた。首長・民達はエレミヤを庇い、アヒカムの助けもあり殺害を免れた。又、エホヤキムが贅沢な宮殿建設を計画しながら賃金の支払いを差し控えた事に対し、エレミヤは災いを宣告した。
紀元前605年、エレミヤは書記官バルクを呼び、23年間語ってきた預言を口述して巻物として完成させた。同年12月の断食日、バルクがゲマルヤの事務所の食堂から巻物を読み上げた。ミカヤが宮殿の会議室に報告し、エリシャマ・デラヤ・エルナタン・ゲマルヤ・ゼデキヤがバルクを呼び寄せて内容を聞いた。しかしエホヤキムは巻物を小刀で切り裂き暖炉の火に投じ、全て灰にした。デラヤ・エルナタン・ゲマルヤは焼かない様に抗議したが聞き入れられなかった。エレミヤは再度バルクに口述し、エホヤキムの子孫からは王座に就く者が居なくなるとの内容を追加した翌年完成の巻物を作成した。
紀元前601年、エホヤキムはエレミヤの諫言にも拘らず新バビロニア王国への貢納を止め、エジプト第26王朝寄りの立場をとり叛逆した。紀元前588年3月、エジプト第26王朝の援軍接近を受けて新バビロニア王国軍がエルサレムの包囲を解いた際、エレミヤは出身地アナトテの所有地の件でエルサレムを出たが、新バビロニア王国への投降を疑われ捕えられた。書記官ヨナタンの家の地下牢に監禁された後、ゼデキヤの計らいで監視の庭に移された。
エレミヤがエルサレムは必ず陥落すると預言し続けた為、首長達はゼデキヤに死刑を進言した。ゼデキヤは首長達に任せ、エレミヤは王子マルキヤの水溜めへ綱で吊り降ろされ泥土の中に沈んだ。宮廷に居たクシュ人エベド・メレクがゼデキヤに訴え、30名を連れて古着やぼろ切れを綱で吊り降ろしエレミヤを引き上げた。エレミヤはメレクにヤハウェの救いを預言した。其の後もエレミヤはゼデキヤに新バビロニア王国への降伏を繰り返し預言したが、ゼデキヤは脱走した国民に嬲り者にされる事を恐れた。
紀元前587年6月、ゼデキヤがパシュフルと祭司ゼパニヤをエレミヤの下に遣わせ祈りを求めた。エレミヤは再び降伏すれば命が助かると預言した。同年12月、反バビロンの人々によりエレミヤとバルクはエジプト第26王朝に連行された。
紀元前586年7月、ネブカドネザル2世の命によりネブザラダンがエレミヤをラマにて釈放した。エレミヤはゲダルヤの下へ行く事を選択し、ミツパに住んだ。しかしイシュマエルが10名の部下と共にゲダルヤを暗殺した。ヨハナン等はネブカドネザル2世の怒りを恐れ、エレミヤとバルクを連れてエジプト第26王朝へ逃亡した。
エレミヤはヨハナン達に10日間の後ヤハウェの預言を伝え、此の地に留まればヤハウェが守ると預言したが、ヨハナン達は拒んでタフパヌヘスに入った。エレミヤはファラオの宮殿の入口の敷石の間に大きな石を埋め、ネブカドネザル2世がエジプトに来て王座を其の石の上に据えると預言した。エジプトに住む全ユダヤ人に対し、偶像崇拝を止めなければ剣と飢饉で死ぬと警告したが、男達は天の女王への礼拝を主張して反発した。エレミヤはアプリエスが命を狙う者の手に渡されると預言した。
登場人物
- エレミヤ 預言者。紀元前627年に召命を受けた。ヨシヤの為に哀歌を作った。エルサレム陥落を預言し続け、裁判・地下牢・水溜めへの投入等の迫害を受けた。ゼデキヤに降伏を繰り返し預言した。釈放後ミツパに住んだが、ヨハナン達によりエジプトに連行された。タフパヌヘスでネブカドネザル2世のエジプト侵攻を預言した。
- バルク ネリヤの子。書記官。エレミヤの口述を記して巻物を完成させた。エホヤキムに巻物を焼かれた後、再度口述を記した。エレミヤと共にエジプトに連行された。
- ヨシヤ 第16代ユダ王国国王。メギドでネコ2世率いるエジプト第26王朝軍の矢を受けて崩御した。エレミヤが哀歌を作った。
- エホヤキム ユダ王国国王。贅沢な宮殿建設を計画し賃金の支払いを差し控えた。エレミヤの預言の巻物を小刀で切り裂き暖炉の火に投じた。エレミヤの諫言に背き新バビロニア王国への貢納を止めてエジプト第26王朝寄りの立場をとった。
- ゼデキヤ ユダ王国国王。エレミヤに繰り返しヤハウェの言葉を求めたが、降伏の預言に従わなかった。エレミヤの地下牢からの移送や、役人達との会話の秘匿を助けた。
- エベド・メレク 宮廷に居たクシュ人。エレミヤが水溜めに沈められた事をゼデキヤに訴え、30名を連れてエレミヤを引き上げた。エレミヤからヤハウェの救いを預言された。
- ネブカドネザル2世 新バビロニア王国国王。エルサレムを陥落させた。ネブザラダンにエレミヤの釈放を命じた。ゲダルヤを総督に就かせた。
- ネブザラダン 新バビロニア王国の高官。ネブカドネザル2世の命によりエレミヤをラマにて釈放し、食糧と品物を与えた。
- ゲダルヤ ネブカドネザル2世がユダの町々を委ねた総督。ミツパに住み、集結した者達にネブカドネザル2世に仕える様告げた。イシュマエルに暗殺された。
- イシュマエル エリシャマの孫でネタニヤの子。10名の部下を率いてゲダルヤを食事中に暗殺した。
- ヨハナン カレアの子。エレミヤにヤハウェの預言を求めたが、留まる様にとの預言を拒み、エレミヤ・バルク等を連れてエジプトへ逃亡しタフパヌヘスに入った。
- ネコ2世 第2代エジプト第26王朝ファラオ。カルケミシュへ向かう際にヨシヤと戦闘となった。
- アヒカム エレミヤが殺害されない様庇った人物。
- アプリエス エジプト第26王朝ファラオ。エレミヤにより命を狙う者の手に渡されると預言された。
主要な地名・拠点
- エルサレム ユダ王国の首都。エレミヤが神殿で警告を発した地。新バビロニア王国軍に包囲され陥落した。エレミヤが地下牢や水溜めに投じられた地。
- メギド 現在のイスラエル北部地区。ヨシヤがネコ2世率いるエジプト第26王朝軍と戦い致命傷を負った地。
- アナトテ エレミヤの出身地。所有地の相続の件でエルサレムを出た際に捕えられた。
- ミツパ ゲダルヤが総督として住んだ地。エレミヤとバルクが住み、ユダの人々が集結した。ゲダルヤがイシュマエルに暗殺された地。
- ラマ ネブザラダンがエレミヤを釈放した地。
- タフパヌヘス 現在のエジプトのイスマイリア県。ヨハナン達がエレミヤ・バルクを連れて入った地。エレミヤがファラオの宮殿の入口に石を埋めてネブカドネザル2世のエジプト侵攻を預言した地。
- カルケミシュ 現在のトルコのガズィアンテプ県及びシリアのアレッポ県。ネコ2世率いる軍が向かった地。
- ヘリオポリス 現在のエジプトのカイロ県。エレミヤが偶像の記念塔が壊されると預言した地。
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