電子書籍「第8代ユダ王国国王ヨアシュ一元化」の表紙

第8代ユダ王国国王
ヨアシュ一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
紀元前842年頃〜800年頃
※ユダヤ暦は全て西暦に変換しています
最新更新日
西暦2,025年12月11日

救出・戴冠・神殿修繕・背教・暗殺──
42年に亘るヨアシュの治世の全記録を一本の時系列に貫く。

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本書について

紀元前842年、アタルヤの王位継承者殺害からエホシェバによって救出された時から、紀元前800年の暗殺まで。本書は、第8代ユダ王国国王ヨアシュの生涯を一本の時系列に貫き、一元化した一冊である。

紀元前842年、アハズヤ崩御の知らせを聞いたアタルヤが、王位継承者となり得る者と一族を全て殺害し、第7代ユダ王国国王に即位した。しかし、大祭司エホヤダの妻エホシェバがアハズヤの息子ヨアシュと其の乳母を救出し、ヤハウェの神殿の神具を仕舞う小部屋に匿った。ヨアシュは其処で叔父・叔母・乳母達に守られ養育された。

紀元前835年、エホヤダが百人隊長5名とアタルヤの側近を呼び寄せ、秘密を守ると誓約させた上でヨアシュを見せた。エホヤダはユダ王国全土からレビ人を集め、ダビデの槍や盾で武装させた。ヨアシュは王冠を被り、モーセの十戒の書物を受け取って油を注がれた。レビ人達は拍手喝采し「王様万歳」と叫んだ。アタルヤは「謀反だ、反逆だ」と絶叫して衣を裂いて逆上したが、捕らえられて宮殿の馬屋に連行され刺殺された。此れにより、ヨアシュが第8代ユダ王国国王に即位した。又、バアルの祭司マタンがバアルの祭壇の前で殺害され、バアルの祭壇と像はユダ王国国民によって破壊された。

紀元前812年、ヨアシュは祭司達を呼び寄せ、献金を祭司の生活費に充てる事を禁じ、神殿の修繕の為だけに使う様に命じた。エホヤダは門番がユダ王国国民の献金を全て納める為の箱を神殿入口に設置した。箱が一杯になると、ヨアシュの財務官と大祭司がお金を勘定し、工事監督者に渡された。此れにより、大工・石工・材木商・石材商への支払いや神殿修繕に必要な資材購入費に充てられた。尚、ヨアシュは普段、神殿で礼拝は行わず、偶像崇拝の祭壇も取り壊さなかった。

紀元前800年、エホヤダが死去した。誉れある葬儀が営まれ、歴代の王と共に葬られた。其の後、ユダ王国内の首長達が来てヨアシュを伏し拝み、ヨアシュは首長達の言う事を聞き入れ、ヤハウェの宮殿を捨ててアシュラと偶像に仕えた。エホヤダの息子ゼカリヤがユダ王国国民の前に立ち、ヤハウェの戒めに背く事を糾弾した。しかし、ユダ王国内の首長達はゼカリヤの殺害を謀り、ヨアシュの命によりゼカリヤは神殿の庭にて石で打ち殺された。

ゼカリヤ殺害の2ヶ月後、ハザエル率いるアラム人がエルサレムに進軍した。アラム人は少数であったが、ヨアシュを除くユダ王国国王の指導者全員を殺害した。ヨアシュは歴代のユダ王国国王等がヤハウェの為に捧げた物や自身の捧げ物を、神殿と宮殿の宝物倉に在る金と共にハザエルに送り、アラム人は襲撃を中止した。アラム人はダマスカスへ大量の戦利品を持ち帰った。

ヨアシュは此の戦闘で深傷を負った。しかし、アモン人女性シムアテの子ヨザバデとモアブ人女性シムリテの子エホザバデが謀反を起こし、ゼカリヤを殺害した責任を問う為に、ミロの家の寝台でヨアシュを打ち殺した。ヨアシュはダビデの町に葬られたが、王室墓地では無かった。後任として、ヨアシュの息子アマツヤが第9代ユダ王国国王に即位した。


登場人物

  • ヨアシュ 第8代ユダ王国国王。アハズヤの息子。エホシェバによってアタルヤの殺害から救出され、神殿に匿われて養育された。エホヤダの策略により即位。神殿修繕を命じたが、エホヤダ死後は背教し、ゼカリヤの殺害を命じた。アラム人の侵攻後、家臣の謀反により暗殺された。
  • エホヤダ 大祭司。百人隊長5名とアタルヤの側近を呼び寄せ、ヨアシュの即位を画策した。レビ人を集めて武装させ、アタルヤの排除とヨアシュの戴冠を成し遂げた。神殿修繕の為の献金箱を設置した。死後、歴代の王と共に葬られた。
  • エホシェバ 大祭司エホヤダの妻。アタルヤによる王位継承者殺害の際、ヨアシュと其の乳母を救出し、ヤハウェの神殿の神具を仕舞う小部屋に匿った。
  • アタルヤ 第7代ユダ王国国王。アハズヤ崩御後、王位継承者を殆ど全て殺害して即位した。ヨアシュの戴冠を知り逆上したが、捕らえられて宮殿の馬屋で刺殺された。
  • ゼカリヤ エホヤダの息子。ユダ王国国民の前に立ち、ヤハウェの戒めに背く事を糾弾した。ヨアシュの命により神殿の庭にて石で打ち殺された。死に際にヤハウェの報復を願った。
  • ハザエル アラム人の指導者。エルサレムに進軍し、ヨアシュを除くユダ王国国王の指導者全員を殺害した。ヨアシュから歴代の捧げ物と金を受け取り、襲撃を中止した。
  • マタン バアルの祭司。ヨアシュ即位後、バアルの祭壇の前で殺害された。
  • ヨザバデ アモン人女性シムアテの子。ゼカリヤ殺害の責任を問い、エホザバデと共にヨアシュをミロの家の寝台で打ち殺した。後にアマツヤにより殺害された。
  • エホザバデ モアブ人女性シムリテの子。ヨザバデと共にヨアシュを暗殺した。後にアマツヤにより殺害された。
  • アマツヤ 第9代ユダ王国国王。ヨアシュの息子。ヨアシュ暗殺後に即位した。暗殺に関わった者を殺害したが、モーセの律法に従い其の子供達までは殺害しなかった。ヨアシュの政務を踏襲し、偶像崇拝の祭壇を取り壊さなかった。
  • アハズヤ 第6代ユダ王国国王。ヨアシュの父。崩御後、アタルヤによる王位継承者殺害が行われた。

主要な地名・拠点

  • ヤハウェの神殿 エルサレムに所在する神殿。ヨアシュが匿われた場所。戴冠式が執り行われた場所。ヨアシュが修繕を命じ、献金箱が設置された。ゼカリヤが庭で石打ちにされた場所。
  • エルサレム ユダ王国の首都。ハザエル率いるアラム人が進軍した地。
  • 宮殿の馬屋 アタルヤが連行され、刺殺された場所。エホヤダは神殿の中での殺害を禁じた為、此処に連行された。
  • ミロの家 ヨアシュがヨザバデとエホザバデによって寝台で打ち殺された場所。シラへ下る途中に所在。
  • ダビデの町 ヨアシュが葬られた地。但し、王室墓地では無かった。
  • ダマスカス 現在のシリア。アラム人が大量の戦利品を持ち帰った地。
  • ガト ハザエル率いるアラム人がイスラエル王国のヨルダン川東側の領土と共に占領を試みた地。

救出・戴冠・神殿修繕・背教・暗殺──
42年に亘るヨアシュの治世の全記録を一冊に。

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AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「一元化」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
YouTubeとニコニコでも情報を発信中。