電子書籍「ヒゼキヤ一元化」の表紙

ヒゼキヤ一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
紀元前728年頃〜687年頃
※ユダヤ暦は全て西暦に変換しています
最新更新日
西暦2,025年12月12日

神殿改革・水路建設・包囲戦・奇跡──
41年に亘るヒゼキヤの治世の全記録を一本の時系列に貫く。

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本書について

紀元前728年、父アハズとの共同統治体制が始まった時から、紀元前687年の崩御まで。本書は、第13代ユダ王国国王ヒゼキヤの治世を一本の時系列に貫き、一元化した一冊である。

紀元前722年、サルゴン2世とその息子センナケリブがイスラエル王国の10部族とユダ王国の46の町の人間を捕虜にした。攻城兵器を用いた突撃により捕虜はサマリアから連行され、テル・ハラフ・ハブール川の畔・メディア王国の町々に定住させられた。此の戦闘でヒゼキヤはエルサレムに封じられた。

紀元前716年、アハズが崩御しヒゼキヤが第13代ユダ王国国王に即位した。ヒゼキヤは直様ヤハウェ崇拝に対する熱意を示し、アハズによって閉じられた神殿の扉を再び開いて神殿を修理させた。祭司とレビ族を東の広場に招集し、ヤハウェとの契約を結ぶ事を訴え、レビ族の奉仕の為の組織化に着手した。レビ族の各氏族が自分達を神聖なものにし、ヤハウェの家を清める為の活動を開始した。祭司達は神殿に有った汚れたものを全て出し、聖なる高台の撤去・石柱の打ち壊し・アシェラ像の切り倒し・ネフシュタンの破壊を行った。16日間の作業の後、ヒゼキヤは都市の高官を招集してヤハウェの祭壇で生贄を捧げ、ダビデの楽器に合わせた賛美が行われ、ヤハウェの家での奉仕が再確立された。又、ヒゼキヤはガザに侵攻してペリシテ人を攻撃し、新アッシリア帝国への反乱を望まない従属国の国王を全て殺害しようとした。

紀元前705年、ヒゼキヤは新アッシリア帝国への毎年の貢納を打ち切り、対抗する姿勢を示した。紀元前702年、ヒゼキヤが病気に罹り生死を彷徨った。イザヤは死を告げたが、干し無花果の軟膏を患部に塗る事でヒゼキヤは体調を取り戻した。回復を聞いたバビロン第10王朝王メロダク・バルアダン2世が使者を遣わせ、ヒゼキヤはバビロン第10王朝と同盟を結び宮殿の全ての金品を見せた。イザヤは、ヒゼキヤの家に在る物が全てバビロンへ運び去られ、息子達の中にはバビロンの宮殿で宦官となる者が居ると預言した。

紀元前701年、ヒゼキヤはペリシテ人に占領されていたネゲヴを奪還し、バビロン第10王朝・エジプト第25王朝・アシュケロンとエクロンのペリシテ人と同盟を結んだ。ギホンの泉から約533mの水路「シロアハ」をシロアムの池にかけて掘り、城壁の強化・塔の建設・補強壁の建設を実施した。センナケリブ率いる新アッシリア帝国軍がユダ王国の砦の町を占領しラキシュを包囲すると、ヒゼキヤはセンナケリブに降伏し、銀10,260kgと金1,026kgを納めた。要求を満たす為に神殿の扉と柱を覆った金まで与えざるを得なかった。

センナケリブはタルタン・ラブ・サリス・ラブ・シャケに大軍を率いさせ、エルサレムに降伏要求の部隊を派遣した。ラブ・シャケはヤハウェの名を利用してユダ王国を挑発し、ギホンの泉の側に立って城壁の上のユダ王国民にセンナケリブへの降伏を呼び掛けた。ヒゼキヤは衣服を引き裂き麻の粗布を着用して神殿でヤハウェに懇願し、イザヤの下に遣いを送った。イザヤはセンナケリブが自分の土地へ帰り殺されると預言した。センナケリブはリブナに撤退した後もヒゼキヤに脅迫の書簡を送ったが、イザヤはヤハウェの声を代弁し、新アッシリア帝国軍がエルサレムに入る事は無いと伝えた。其の夜、ヤハウェは御使いを遣わせ、新アッシリア帝国軍185,000名を殺害した。

紀元前699年、ヒゼキヤの息子マナセが生誕した。紀元前687年、ヒゼキヤが崩御し、跡を継いだマナセが第14代ユダ王国国王に即位した。マナセは偶像崇拝の祭壇を築き直し、バアル・アシェラ像・森羅万象礼拝を復興させ、ヒンノムの谷で子供を火の中に通らせてサタン礼拝を行った。イザヤ・ホセア・ヨエル・ナフム・ハバククの預言者達がマナセとユダ王国民に警告を発した。


登場人物

  • ヒゼキヤ 第13代ユダ王国国王。アハズの息子。即位後直様ヤハウェ崇拝に対する熱意を示し、神殿を清めて奉仕を再確立した。ネフシュタンを破壊し、偶像崇拝の祭壇を撤去した。ガザに侵攻し、新アッシリア帝国への貢納を打ち切った。病に罹りイザヤの助言で回復。シロアハの水路を掘り防備を強化した。センナケリブに降伏したが、イザヤの預言通りエルサレムは守られた。
  • アハズ 第12代ユダ王国国王。ヒゼキヤの父。ヒゼキヤとの共同統治を経て崩御。エルサレムに葬られたが王室墓地には入れられなかった。
  • サルゴン2世 第12代新アッシリア帝国国王。息子センナケリブと共にイスラエル王国の10部族とユダ王国の46の町の人間を捕虜にした。
  • センナケリブ 新アッシリア帝国国王。サルゴン2世の息子。ユダ王国の砦の町を占領しラキシュを包囲した。ヒゼキヤに銀と金を要求し、エルサレムに降伏要求の部隊を派遣した。ヤハウェの御使いにより185,000名を失った。
  • イザヤ 預言者。ヒゼキヤの病を干し無花果の軟膏で癒した。バビロン捕囚を預言した。センナケリブのエルサレム包囲ではヤハウェの声を代弁し、新アッシリア帝国軍がエルサレムに入る事は無いと預言した。
  • ラブ・シャケ センナケリブの部下。エルサレムでヤハウェの名を利用してユダ王国を挑発し、ギホンの泉の側に立って城壁の上のユダ王国民にセンナケリブへの降伏を呼び掛けた。
  • メロダク・バルアダン2世 バビロン第10王朝王。ヒゼキヤの回復を聞き使者を遣わせ、手紙と贈り物を届けた。
  • ミカ 預言者。紀元前716年、エルサレムが廃墟となる事を預言した。
  • エルヤキム ヒルキヤの子。宮廷長官。シェブナ・ヨアフと共にラブ・シャケの所に出て行き、其の言葉をヒゼキヤに伝えた。
  • シェブナ 書記。エルヤキム・ヨアフと共にラブ・シャケの所に出て行った。
  • ヨアフ アサフの子。史官。エルヤキム・シェブナと共にラブ・シャケの所に出て行った。
  • タハルカ センナケリブ征伐の為に出陣したとの情報がセンナケリブに伝わった人物。
  • マナセ 第14代ユダ王国国王。ヒゼキヤの息子。紀元前699年に生誕。ヒゼキヤ崩御後に即位し、偶像崇拝の祭壇を築き直した。

主要な地名・拠点

  • エルサレム ユダ王国の首都。ヒゼキヤが神殿改革を行い奉仕を再確立した地。シロアハの水路が掘られ防備が強化された。センナケリブの降伏要求の舞台。イザヤの預言通り新アッシリア帝国軍は入城出来なかった。
  • ギホンの泉 ケデロンの谷の洞窟の中に在る泉。ヒゼキヤがシロアハの水路の起点とした。ラブ・シャケが側に立ってユダ王国民に降伏を呼び掛けた場所。
  • シロアム 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区エルサレム県。シロアハの水路の終点にある池が所在。
  • ラキシュ センナケリブ率いる新アッシリア帝国軍が包囲した地。ヒゼキヤがセンナケリブに降伏の使者を遣わせた先。
  • リブナ センナケリブが新アッシリア帝国軍をラキシュから撤退させた地。ラブ・シャケが移動して落ち合った。
  • ガザ 現在のパレスチナ国。ヒゼキヤ率いるユダ王国軍がペリシテ人を攻撃した地。
  • サマリア サルゴン2世が捕虜を連行した地。
  • テル・ハラフ 現在のシリアのハサカ県。サルゴン2世が捕虜を定住させた場所の一つ。
  • ヒンノムの谷 現在のイスラエルのエルサレム地区。マナセが子供を火の中に通らせてサタン礼拝を行った場所。

神殿改革・水路建設・包囲戦・奇跡──
41年に亘るヒゼキヤの治世の全記録を一冊に。

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AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「一元化」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
YouTubeとニコニコでも情報を発信中。