アタルヤ一元化
婚姻で入った王家に、バアルの礼拝を持ち込んだ──
第7代ユダ王国国王アタルヤを一元化。
132円(税込)
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本書について
紀元前859年、ヨシャファトは平和維持を意図し、自らの息子ヨラムとアハブの娘アタルヤを結婚させた。紀元前848年、ヨラムはアタルヤに唆され、ヨシャファトから相続された財産を奪う為に、アザルヤ・エヒエル・ゼカリヤ・アザルヤ・ミカエル・シェファテヤの6名の兄弟を剣で殺害し、敵対する首長数名も手に掛ける。更にヨラムは、アタルヤの両親であるアハブとイゼベルの信仰に倣って偶像礼拝を復活させ、ヨシャファトが撤去させた祭壇を復興し、官能主義に根ざしたバアル礼拝を王国内に持ち込んだ。ヤハウェに背く此の歩みが、本書の起点である。
紀元前847年、ユダ王国はペリシテ人とアラビア人の侵攻を受けた。ヨラムは王宮の財産を全て奪われ、王妃はアタルヤを除いて殺害され、子供も末子アハズヤを除いて全て殺される。紀元前842年、ヨラムは内臓が身体の外にはみ出るという最期を迎えた。国民から全く惜しまれず、香も焚かれず、王墓にも葬られなかった。第6代ユダ王国国王となったアハズヤも、アタルヤの影響を受けてバアル礼拝を採り入れる。
同じ紀元前842年、イエフの反乱でアハズヤが討たれた知らせを聞いたアタルヤは、王位継承者となり得る者と一族を全て殺害し、自ら第7代ユダ王国国王に即位した。唯1人、大祭司エホヤダの妻エホシェバに匿われたアハズヤの息子ヨアシュだけが難を逃れる。エホシェバはヨアシュと其の乳母を救い出し、ヤハウェの神殿の神具を仕舞う小部屋に匿った。ヨアシュは其処で、叔父・叔母・乳母達に守られて養育される。
紀元前835年、エホヤダは百人隊長5名とアタルヤの側近を呼び寄せ、秘密を守ると誓約させた上でヨアシュを見せた。安息日に3分の1を宮殿の護衛に、残る3分の2を神殿の警護に当て、武器を持ってヨアシュを囲み、囲みを破ろうとする者は殺し、片時も側を離れるな——其の指示の下、ユダ王国全土からレビ人が集められ、ダビデの槍と盾で武装した。近衛兵が神殿の正面と祭壇の周りを固める中、ヨアシュは王冠を被り、モーセの十戒の書物を受け取って油を注がれる。レビ人達の拍手喝采と「王様万歳」の声を聞いたアタルヤは、出し抜かれた事に気付き、衣を裂いて「謀反だ、反逆だ」と絶叫した。エホヤダは、神殿の中では殺さぬ事を条件にアタルヤの連行を命じ、アタルヤは引き摺り出されて宮殿の馬屋で刺殺される。ヨアシュは衛兵所を経て宮殿に入り、王座に着いて第8代ユダ王国国王となった。バアルの祭司マタンは其の祭壇の前で殺害され、祭壇と像は国民の手で破壊された——其の全過程を、本書は一冊に束ねている。
登場人物
- アタルヤ 本書の中心人物。アハブとイゼベルの娘で、紀元前859年に平和維持を意図した政略結婚でヨラムに嫁いだ。夫を唆して其の兄弟6名を殺させ、両親の信仰に倣ったバアル礼拝を王国に根付かせる。息子アハズヤの死後は王位継承者と一族を皆殺しにして第7代ユダ王国国王に即位したが、紀元前835年、ヨアシュの戴冠を知って絶叫し、宮殿の馬屋で刺殺された。
- ヨラム ヨシャファトの息子でアタルヤの夫。アタルヤに唆されて兄弟6名と敵対する首長数名を殺害し、ヨシャファトが撤去させた偶像崇拝の祭壇を復興した。ペリシテ人とアラビア人の侵攻で家族の大半を失い、紀元前842年、内臓が身体の外にはみ出る最期を迎えた。
- ヨシャファト ユダ王国の王。紀元前859年、平和維持を意図して息子ヨラムとアハブの娘アタルヤを結婚させた。偶像崇拝の祭壇を撤去していたが、其の死後ヨラムによって復興された。
- アハブ アタルヤの父で第7代イスラエル王国国王。其の信仰がヨラムとアタルヤを通じてユダ王国に持ち込まれた。
- イゼベル アハブの妻でアタルヤの母。其の信仰に倣った偶像礼拝が、ユダ王国で復活させられた。
- アハズヤ ヨラムとアタルヤの末子で第6代ユダ王国国王。ペリシテ人とアラビア人の侵攻で唯1人生き残り、母の影響でバアル礼拝を採り入れた。紀元前842年の死が、アタルヤによる粛清の引き金となった。
- エホヤダ 大祭司。妻エホシェバが匿ったヨアシュを6年後に世へ出し、百人隊長5名とレビ人を動かして戴冠の儀式を執り行った。アタルヤを神殿の外へ連れ出させて討たせ、ヨアシュを王座に着かせた。
- エホシェバ エホヤダの妻。アタルヤの粛清からアハズヤの息子ヨアシュと其の乳母を救い出し、ヤハウェの神殿の神具を仕舞う小部屋に匿った。
- ヨアシュ アハズヤの息子。エホシェバに匿われて唯1人粛清を逃れ、神殿の小部屋で養育された。紀元前835年、王冠を被りモーセの十戒の書物を受け取って油を注がれ、第8代ユダ王国国王に即位した。
- マタン バアルの祭司。アタルヤの死の後、バアルの祭壇の前で殺害され、祭壇と像はユダ王国国民によって破壊された。
本書が記録する出来事
- 政略結婚(紀元前859年) ヨシャファトが平和維持を意図し、息子ヨラムとアハブの娘アタルヤを結婚させる。イスラエル王国の王家の信仰が、ユダ王国へ流れ込む入口となった。
- 兄弟6名の殺害(紀元前848年) ヨラムがアタルヤに唆され、ヨシャファトから相続された財産を奪う為、アザルヤ・エヒエル・ゼカリヤ・アザルヤ・ミカエル・シェファテヤを剣で殺害し、敵対する首長数名も手に掛ける。
- バアル礼拝の導入(紀元前848年) ヨラムがアハブとイゼベルの信仰に倣って偶像礼拝を復活させ、ヨシャファトが撤去させた祭壇を復興し、官能主義に根ざしたバアル礼拝を王国内に持ち込む。
- ペリシテ人・アラビア人の侵攻(紀元前847年) 王宮の財産が全て奪われ、王妃はアタルヤを除いて、子供も末子アハズヤを除いて殺害される。アタルヤが王家で唯一残る王妃となった。
- ヨラムの崩御(紀元前842年) 内臓が身体の外にはみ出る最期を迎え、国民に惜しまれず、香も焚かれず、王墓にも葬られなかった。アハズヤが第6代ユダ王国国王に即位する。
- 王位継承者の粛清と即位(紀元前842年) アハズヤの死を聞いたアタルヤが、王位継承者となり得る者と一族を全て殺害し、第7代ユダ王国国王に即位する。エホシェバに匿われたヨアシュだけが難を逃れた。
- ヨアシュの戴冠(紀元前835年) エホヤダが百人隊長5名とレビ人を動かし、ダビデの槍と盾で武装させて神殿を固める。ヨアシュは王冠を被り、モーセの十戒の書物を受け取って油を注がれた。
- アタルヤの最期(紀元前835年) 「謀反だ、反逆だ」と絶叫したアタルヤが神殿の外へ引き摺り出され、宮殿の馬屋で刺殺される。バアルの祭司マタンも殺害され、祭壇と像は国民の手で破壊された。
「謀反だ」と叫んだ王は、馬屋で刺された──
アタルヤの即位とエホヤダの反撃を一元化。
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