紀元前1000〜1年は、ダビデがエルサレムを攻略しヘブライ王国を遷都、ソロモン王が知恵と莫大な富で治世を敷いた時代である。シバの女王マケダがソロモンの宮殿を訪れ、ヘブライ王国はソロモンの死後に南北に分裂した。ローマ共和政が台頭し地中海世界を支配、紀元前4年頃にイエス・キリストが生誕した。

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ヘブライ王国に関する電子書籍 ユダヤ国家の原点。
年月日 出来事
857 ベネハダデ2世が、兵を招集し、アフェク(現在のイスラエル北部地区)へ進軍する。対するイスラエル王国も、兵を招集して、食糧が配給され、アラム軍を迎えた。其々が向かい合って布陣した。或る時、神の人がアハブに「ヤハウェは斯う言われる。『アラムが、ヤハウェは山の神であって、低地の神ではない、と言っているので、私は此の夥しい大軍を全て貴方の手に渡す。其れによって貴方方は私こそがヤハウェである事を知るであろう』と」と預言した。両軍は向かい合った儘、7日間膠着状態が続いた。軈て戦闘が始まったが、僅か1日でイスラエル王国軍がアラム軍の歩兵100,000名を打ち殺した。アラム軍の残党27,000名は、アフェクの町中に逃げたが、彼等の上に崩れた城壁が落下した。ベネハダデ2世は、アフェクの町中の奥の間に逃げ込んだ。ベネハダデ2世の家来達はベネハダデ2世に「歴代のイスラエル王国国王は憐れみ深い王であると聞いています。腰に荒布を纏い、首に縄を掛け、アハブの下に出て行かせて下さい。そうすれば、貴方の命を助けてくれるかも知れません」と進言した。ベネハダデ2世は此れを許可し、ベネハダデ2世の家来達は、腰に荒布を巻き、首に縄を掛け、アハブの下を訪ね「貴方の僕であるベネハダデ2世が、命を助けて欲しいと申しています」と言った。アハブは「ベネハダデ2世はまだ生きているのか。彼は私の兄弟だ」と返した。ベネハダデ2世の家来達は「ベネハダデ2世は貴方の兄弟です」と同意するとアハブは「行って、ベネハダデ2世を連れて来なさい」と言った。其の通りにベネハダデ2世がアハブの下へやって来ると、アハブは、ベネハダデ2世を戦車に乗せた。ベネハダデ2世は「ベネハダデ1世がオムリから奪い取った町々をお返しします。貴方は、ベネハダデ1世がサマリアにした様に、ダマスカスに市場を設ける事が出来ます」という主旨の発言をした。アハブは「では、契約を結んで貴方を帰そう」と言って、ベネハダデ2世と契約を結び、帰らせた。そしてアハブが目の上に包帯をして誰か分からない様にして歩いていると、道端で待ち伏せしていた或る預言者がアハブに「僕が戦場に出て行くと、丁度其処に、或る人が1人の者を連れてやって来て斯う言いました。『此の者を見張れ。もし此の者を逃がしでもしたら、此の者の命の代わりに貴方の命を取るか、又は銀1タラントを払わせるぞ』と。ところが、僕が何かしている内に、其の者は居なくなってしまいました」と叫んだ。アハブは「貴方は其の通りに裁かれる。貴方自身が決めた通りに」と其の預言者に言った。アハブは急いで包帯を外し、相手が預言者の1人である事を確認した。其の預言者は「ヤハウェは斯う言われる。『私が聖絶しようとした者を貴方が逃したから、貴方の命は彼の命の代わりとなり、貴方の民は彼の民の代わりとなる』と」と預言した。アハブは、機嫌を損ねて、激しく怒って、サマリアの自宅へ帰った。
857 エリヤがアハブの下を訪ねる。エリヤがアハブに飢饉の到来を警告してから3年6ヶ月の間、サマリアは飢饉に襲われていた。アハブは、イゼベルがヤハウェの預言者達を殺害した際に100名の預言者を救い出し、50名ずつ洞窟に匿ってパンと水で彼等を養った宮廷長オバデヤを呼び寄せた。オバデヤは「此の地の全ての泉、全ての渓谷に行ってみなさい。もしかすると、草を見付けて、馬や騾馬を生かす事が出来、家畜を殺さずに済むかも知れない」とアハブに言った。其処で、オバデヤとアハブは二手に分かれて巡る事にした。オバデヤが道を進んでいると、エリヤが訪ねて来た。オバデヤは、エリヤを認識すると、其の前に平伏し「貴方は我が主、エリヤ様ではありませんか」と言った。エリヤは「そうだ。私が此処に私が居ると、アハブに伝えなさい」と返した。オバデヤは「私がどの様な罪で、貴方は僕をアハブの手に渡して殺そうとされるのですか。貴方の神、ヤハウェは生きておられます。アハブが貴方を捜し出す為に人を送らなかった民や王国はありません。そして『エリヤは居ない』と言う時は、其の国や民に貴方が見つからないと言う誓いをさせるのです。貴方は今『私が此処に居るとアハブに告げよ』と言われます。しかし私が此処を離れると、ヤハウェの霊が貴方を私の知らない所へ連れて行くでしょう。私がアハブに告げ、アハブが貴方を見付ける事が出来なければ、アハブは私を殺すでしょう。しかし、僕は幼い時からヤハウェを恐れている者です。私が、イゼベルがヤハウェの預言者達を殺害した際に100名の預言者を救い出し、50名ずつ洞窟に匿った時、パンと水で以って生き残った預言者達を養った事をヤハウェはお聞きになっていないのでしょうか」と訴えた。エリヤは「私の仕える万軍の主、ヤハウェは生きて居られる。私は今日、必ずアハブの前に姿を現すだろう」と宣言した。オバデヤはアハブにエリヤの居場所を告げた。アハブはエリヤに会い「イスラエル王国を悩ます者よ、貴方は此処にいるのですか」と言った。エリヤは「私がイスラエル王国を悩ますのではありません。貴方とオムリが悩ましたのです。貴方方がヤハウェの命に背き、バアルに従った為です。其れで今、人を遣わせて、全てのイスラエル王国民・バアルの預言者450名・アシェラの預言者400名・イゼベルの食卓で食事を摂る者達をカルメル山に集めて、私の所に来させなさい」と命じた。アハブはエリヤに従い、人々をカルメル山に集めた。エリヤは「貴方方はいつまで2つのものの間で迷っているのですか。ヤハウェが神なら其れに従いなさい。バアルが神なら其れに従いなさい」と言った。人々は無言であった。続けてエリヤは「私は唯1人残ったヤハウェの預言者です。しかし、バアルの預言者は450名居ます。2頭の雄牛を用意して下さい。1頭はバアルの預言者達の為、もう1頭は私の為です。1頭の雄牛を彼等に選ばせ、其れを切り裂いて、薪の上に載せて、火を付けずに置かせなさい。私の雄牛も同様にします。斯うして、貴方方は貴方方の神の名を呼びなさい。私はヤハウェの名を呼びましょう。そして、火を以って答える神を神としましょう」と語った。人々も同意した。エリヤはバアルの預言者達に「貴方方は大勢居るから、最初に1頭選び、其れを整え、貴方方の神の名を呼びなさい。但し、火を付けてはなりません」と言った。バアルの預言者達は、エリヤの言う通りにし、朝から昼迄バアルの名を呼び「バアルよ、答えて下さい」と言った。しかし、何の声も無く、答える者も居なかった為、彼等は、自分達の造った祭壇の周辺で踊った。エリヤはそんなバアルの預言者達を嘲って「バアルは神なのだから、大声を上げて呼びなさい。バアルは考えに耽っているのか、他所へ行ったのか、旅に出たのか、又は眠っていて起こされなければならないのか」と言った。バアルの預言者達は、大声を上げ、習わしに従い、刀と槍で其の身を傷付け、血を流した。そして、バアルを呼んでいる間に夕方の供物を捧げる時間に至った。エリヤは人々に「私に近寄りなさい」と言った。人々が近寄るとエリヤは、破損したヤハウェの祭壇を修繕した。そして、イスラエルの12部族に因んで、12の石を取り、其の石で祭壇を築き、溝を掘って薪を並べ、雄牛を切り裂いて薪の上に載せ、4つの甕に水を満たし、雄牛と薪に注ぐ様指示した。エリヤが3回水を注がせると祭壇の周囲に水が流れ始めた。更に溝にも水を注いだ。そしてエリヤは「アブラハム・イサク・ヤコブの神であるヤハウェよ。イスラエル王国では、貴方が神である事、私が貴方の僕であって、貴方の言葉に従って、此れ等を実行しました。ヤハウェよ。私に答えて下さい。ヤハウェよ、此の民に貴方が神である事、又貴方が彼等の心を翻意させました。其の時雄牛・薪・石が焼き尽くされ、火は溝にも及んだ。人々は平伏して「ヤハウェが神である。ヤハウェが神である」と言った。エリヤは「バアルの預言者を捕らえよ。1人も逃してはならない」と指示した。捕縛が完了すると、エリヤはキション川(現在のイスラエル北部地区)に下り、バアルの預言者達を剣で殺害した。エリヤはアハブに「大雨の音がするから、上って行って、食事を摂りなさい」と言った。アハブは上って行った。しかしエリヤは、カルメル山の頂上に登り、平伏して顔を膝の間に入れ、僕に「上って行って海の方を見なさい」と言った。僕が上って行って、帰って来て「何もありません」と答えた。其の遣り取りを繰り返し、7度目に僕が「海から人の手程の小さな雲が発生しています」と報告した。エリヤは僕に「上って行って『雨に留められない様に車を整えて下れ』とアハブに伝えなさい」と指示した。間も無くして、雲と風が発生して、空が黒くなって大雨となった。アハブは車に乗って、エズレル平野(現在のイスラエル北部地区)へ向かった。エリヤも、腰を絡げて、エズレル平野へ走って行った。
857 アハブがエズレル平野の宮殿に到着する。アハブはイゼベルに対し、エリヤが預言者を皆殺しにした事を告げた。但アハブは、ヤハウェには言及しなかった。イゼベルは怒り狂い、エリヤの下に使者を遣わせた。
857 夜、嵐の中、エズレル平野の質素な場所で眠っていたエリヤの下に、イゼベルが使者が到着する。使者はエリヤに「もし私が明日の今頃迄に貴方の命をあの人達の1人の命の様にしなかったら、神々が此の私を幾重にも罰せられる様に」と告げ、24時間以内にエリヤを殺害すると脅迫した。此の時点で、エリヤの預言者仲間が大勢処刑されていた。恐れたエリヤは、南西へ約150km逃亡し、ベエルシェバ(現在のイスラエル南部地区)に到着した。そしてエリヤは、其処に従者を残し、朝、1人で荒野の中に入って行った。天気は快晴であった。起伏の多い荒れ地を進み、日の沈む頃に力尽き、疲れ果てて、エニシダの木の下に座った。荒涼とした地で、休める場所は其処しか無かった。エリヤは、死ぬ事を願い「私は父祖達に勝っていません」と呟いた。軈て、エリヤが眠っている所に、其処に御使いがやって来て、エリヤを起こし「起きて食べなさい」と言った。焼き立てのパンと水を差し出されたエリヤは、其れを食べ、再び眠りに付いた。暫くして、再度御使いがエリヤを起こし「起きて食べなさい。旅は貴方にとって大変だからです」と言った。再度食事を摂ったエリヤは、力を得て、再び歩き始めた。
857 40日間何も食べずに約300km歩き続けたエリヤが、ホレブ山(現在のエジプトの南シナイ県)に到着する。エリヤは其処の洞穴に入り、一夜を過ごした。其処に、霊者がやって来て「エリヤよ。何の用で此処に来たのか」と問うた。エリヤは「私は万軍の神、ヤハウェの為に徹底的に妬んで来ました。イスラエル王国の者達は、貴方の契約を捨て、貴方の祭壇を壊し、貴方の預言者達を剣で殺した為、只私だけが残ったからです。彼等は私の魂を取ろうと探し始めています」と答えた。霊者は「ヤハウェは斯う言われる。『外に出て、山の上でヤハウェの前に立て。そして、ダマスコの荒野へ帰って行け。其処でハザエルに油を注いでアラム王とせよ。又、ニムシの子イエフに油を注いでイスラエル王国国王とせよ。又、アベル・メホラ(現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区トゥーバース県・現在のヨルダンのイルビド県・現在のイスラエル北部地区付近)の出のシャファテの子エリシャに油を注いで預言者とせよ。彼は軈て貴方の後を継ぐであろう。ハザエルの剣を逃れる者をイエフが殺し、イエフの剣を逃れる者をエリシャが殺す。私はイスラエル王国の中に7,000名を残しておいた。全て其の膝がバアルに屈まなかった者、皆其の口が其れに口付けしなかった者である』と」と預言した。
857 エリヤがアベル・メホラに到着する。其処で、12頭の軛の牛を前に行かせて、其の12番目の牛の側で畑を耕しているエリシャに会った。エリヤは、エリシャの側を通り過ぎる時、自身の外套を掛けた。エリシャは、牛を捨ててエリヤの後を追い「私の父と母に接吻をさせて下さい。其れから貴方に従って行きますから」と言った。するとエリヤは「行って来なさい。私が貴方に何をしたというのか」と返した。そして、エリシャは引き返して来て、1頭の軛の牛を屠り、其の牛の装具を燃やして、肉を調理し、家族の者達に振る舞った。其れからエリシャは立ち、エリヤに付いて行って、仕えた。
ユダ王国に関する電子書籍 ヤハウェの道を往く者、背く者。