紀元前701年は、ユダ王国が新アッシリア帝国の全力の侵攻を受け、エルサレムだけが生き残った年である。ヒゼキヤは、ペリシテ人に占領されていたネゲヴを奪還した上で、自身を盟主としてバビロン第10王朝・エジプト第25王朝・アシュケロンのペリシテ人・エクロンのペリシテ人と同盟を結ぶ。更に、ケデロンの谷(現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区エルサレム県)の洞窟の中に在るギホンの泉から町に水を引く為、「シロアハ」と呼ばれる約533mの水路を、泉の洞窟の口からケデロンの谷を経由して南東の丘の端を回り、ヒンノムの谷とテュロペオンの谷の接点であるシロアムの池にかけて掘った。傾斜は5mm/m程度で、流れはゆっくりとした穏やかなものであった。又、既存の城壁の強化・新たな塔の建設・新たな補強壁の建設によって防備を補強した。此れに対し、第13代新アッシリア帝国国王センナケリブ率いる軍がフェニキア人の海岸諸都市に侵攻し、南へ転じてアシュドッドのペリシテ人・モアブ人・アモン人を降伏させる。同盟軍を支援する為に北上したエジプト第25王朝軍もエルテケ(現在のイスラエル中央地区ゲアルヤ付近)にて敗れ、アシュケロンとエクロンも征圧された。新アッシリア帝国軍はユダ王国の城壁の在る全ての砦の町を占領してラキシュを包囲し、ヒゼキヤは使者を遣わせて過ちを認め降伏し、銀10,260kgと金1,026kgの要求に応じた。其の為ヤハウェの神殿と王宮の宝物庫の全ての銀と、ヒゼキヤ自身が補修させた神殿の扉と柱を覆った金を与えざるを得なかった。ヒゼキヤは新アッシリア帝国軍がエルサレムへ侵攻すると考え、外の泉と水源を全て塞いで敵を水不足にさせ、城塞を強化して沢山の飛び道具と盾を作る。センナケリブはラキシュ包囲を継続しつつ、タルタン・ラブ・サリス・ラブ・シャケの3名に大軍を率いさせ、エルサレムへ降伏要求の部隊を派遣した。ユダ王国からはヒルキヤの子で宮廷長官のエルヤキム・書記シェブナ・史官でアサフの子ヨアフの3名が応対する。ラブ・シャケは、頼みとするエジプト第25王朝は傷んだ葦の杖であり寄り掛かる者の手を貫くだけだと嘲り、乗り手を揃えられるなら2,000頭の馬を与えようと挑発し、更にヤハウェ自身が攻め上れと命じたのだと言い放った。3名はアラム語で話す様求めたが、ラブ・シャケは城壁の上の者達にこそ聞かせるのだと退け、ギホンの泉の側に立ってユダの言葉で降伏を呼び掛け、ハマー・アルパド・セファルワイム・ヘナ・イワの神々を列挙して、我々の手から救い出した神が居ただろうかと訴えた。ユダ王国民はヒゼキヤの命により一切応じなかった。報告を受けたヒゼキヤは衣服を引き裂いて麻の粗布を着用し、神殿でヤハウェに懇願した上で、エルヤキム・シェブナ・年長の祭司達をイザヤの下へ遣わせる。イザヤは、センナケリブが或る噂を聞いて自分の土地へ帰り殺されると預言した。センナケリブは軍をラキシュからリブナへ撤退させ、ラブ・シャケも合流する。リブナでタハルカが出陣したとの情報を得た後も、センナケリブは書簡を送り、ゴザン・ハラン・レツェフ・テラサルのエデンの人々を滅ぼした先祖を引き合いに出してヤハウェを嘲弄した。ヒゼキヤは其の書簡をヤハウェの前でのみ広げて祈り、イザヤは、新アッシリア帝国軍がエルサレムに入る事は無く、ヤハウェが自らの為とダビデの為に此の都市を防御して救うと伝えた。イザヤが代弁した其の夜、ヤハウェはセンナケリブ率いる新アッシリア帝国軍に御使いを遣わせ、185,000名を殺害した。

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年月日 出来事
701 ヒゼキヤが、ペリシテ人に占領されていたネゲヴを奪還した上で、自身を盟主として以下と同盟を結ぶ。
①バビロン第10王朝
②エジプト第25王朝
③アシュケロンのペリシテ人
④エクロンのペリシテ人
更にヒゼキヤは、ケデロンの谷(現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区エルサレム県)の洞窟の中に在るギホンの泉の水路から町に水を引く為に、「シロアハ」と呼ばれる約533mの水路を、ギホンの泉の洞窟の口から、ケデロンの谷を経由して南東の丘の端を回り、ヒンノムの谷とテュロペオンの谷の接点であるシロアム(現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区エルサレム県)の池にかけて掘った。傾斜は5mm/m程度であった為、流れはゆっくりとした、穏やかなものであった。又、防備を補強する為に以下を実施した。
①既存の城壁の強化
②新たな塔の建設
③新たな補強壁の建設
701 第13代新アッシリア帝国国王センナケリブ率いる新アッシリア帝国軍が、フェニキア人の海岸諸都市(現在のシリアのラタキア県・タルトゥース県、現在のレバノンのアッカール県、北レバノン県、ケセルワン・ジュベイル県、山岳レバノン県、南レバノン県)に侵攻する。そこから南に転じ、以下を降伏させた。
①アシュドッドのペリシテ人
②モアブ人
③アモン人
更に、同盟軍を支援する為に北上したエジプト第25王朝軍も、エルテケ(現在のイスラエル中央地区ゲアルヤ付近)にて新アッシリア帝国軍に敗れた。其の後新アッシリア帝国軍は、以下のペリシテ人の領地を侵攻し、此れを征圧した。
①アシュケロン
②エクロン
701 センナケリブ率いる新アッシリア帝国軍が、ユダ王国の城壁の在る全ての砦の町を占領し、ラキシュを包囲する。ヒゼキヤは、ラキシュに居るセンナケリブに対し使者を遣わせ「私は過ちを犯しました。私の所から引き揚げてください。貴方が私に課せられるものは何でも負いますから」と降伏した。センナケリブは以下を要求し、ヒゼキヤは応じた。
①銀10,260kg
②金1,026kg
要求を満たす為にヒゼキヤは、ヤハウェの神殿と王宮の宝物庫に在った全ての銀と、アハズ治世下で荒れ果てた為ヒゼキヤ自身が補修させたヤハウェの神殿の扉と柱を覆った金を与えざるを得なかった。
701 ヒゼキヤが、新アッシリア帝国軍がエルサレムに侵攻すると考え、其の際新アッシリア帝国軍が水不足になる様、エルサレムの外の泉と水源を全て塞ぐ。更に、エルサレムの城塞を強化し、沢山の飛び道具と盾を作った。
701 ラキシュの包囲を継続していたセンナケリブが、以下3名に大軍を率いさせ、エルサレムに降伏を要求する為の部隊を派遣する。
①タルタン
②ラブ・サリス
③ラブ・シャケ
此の部隊の中には、センナケリブの部隊所属の兵も一部含まれていた。新アッシリア帝国軍がエルサレムに到着すると、ユダ王国の以下3名が新アッシリア帝国軍の所に出て行った。
①ヒルキヤの子で宮廷長官のエルヤキム
②書記シェブナ
③史官でアサフの子ヨアフ
ラブ・シャケは、エルヤキム・シェブナ・ヨアフに対し「ヒゼキヤに伝えよ。センナケリブがこう言っておられる。『一体お前は何を拠り所にしているのか。口先だけの言葉が戦略であり戦力だと言うのか。私に反逆しているが』と」言った。続けて「今お前は、あの傷んだ葦の杖であるエジプト第25王朝を拠り所にしているが、此の国は寄り掛かる者の手を差し貫くだけだ。お前達は私に「我々は、我々の神ヤハウェに拠り頼む」と言う。其のヤハウェとは、ヒゼキヤが偶像崇拝の祭壇を撤去し、ユダ王国とエルサレムに「エルサレムに在る此の祭壇の前で拝め」と言った。そういう神ではないか」という主旨の発言をした。更に「センナケリブと賭けをしないか。もしお前達の方で乗り手を揃える事が出来るのなら、お前に2,000頭の馬を与えよう。お前達は戦車と騎兵をエジプト第25王朝に頼っているが、センナケリブの最も小さい家来で在る総督1人さえ追い返せないのだ。私がエルサレムを滅ぼす為にやって来たのはヤハウェを差し置いての事であろうか。ヤハウェが私に「此の国に攻め上って此れを滅ぼせ」と言われたのだ」と、ヤハウェの名を利用し、ユダ王国を挑発した。エルヤキム・シェブナ・ヨアフはラブ・シャケに対し「どうか僕達にはアラム語で話して下さい。我々はアラム語が分かりますから。城壁の上に居るユダ王国民が聞いている所ではユダの言葉は使わないで下さい」と言った。するとラブ・シャケは「センナケリブが此れ等の事を告げに私を遣わされたのは、ヤハウェやお前達の為だろうか。寧ろ城壁の上に座っている者達の為ではないか。彼等はお前達と一緒に、自分の糞を食らい、自分の尿を飲む事になるのだ」と言い放った。そしてギホンの泉の側に立ち、城壁の上に居るユダ王国民に対し、ユダの言葉で「ヒゼキヤはお前達を欺いている。ヤハウェはセンナケリブの手からエルサレムを救う事は出来ない。我々に降伏せよ。そうすれば自分の葡萄・無花果・井戸の水を摂取する事が可能だ。其の後私は来てお前達と同じ様な国に連行する。其処は穀物と新しい葡萄酒の地、パンと葡萄畑の地、オリーブの木と蜜の地だ。お前達が飢え死にする事が無い様にする為だ」と、センナケリブからの伝言を大声で叫んだ。更に、センナケリブによって征服された国々の以下の場所の神を列挙して「我々の手から救い出した神が居ただろうか、ヤハウェが我々の手からエルサレムを救うとでも言うのか」と訴えた。
①ハマー(現在のシリア)
②アルパド(現在のシリアのアレッポ県)
③セファルワイム
④ヘナ(現在のイラクのアンバール県)
⑤イワ(現在のイラクのアンバール県)
ユダ王国民は、ヒゼキヤの命により一切ラブ・シャケに応じなかった。エルヤキム・シェブナ・ヨアフは、自分達の衣服を引き裂いて、ラブ・シャケの言葉をヒゼキヤに伝えた。ヒゼキヤは其れを聞くと、衣服を引き裂き、悲しみの象徴である麻の粗布を着用し、神殿にてヤハウェに懇願し、エルヤキム・シェブナ・年長の祭司達に粗布を着用させ、イザヤの下に遣わせた。イザヤは「ヤハウェは斯う言われる。『貴方方が聞いたラブ・シャケの言葉を恐れるな。今私はセンナケリブの家に霊を置く。センナケリブが或る噂を聞いて、自分の土地へ帰り、殺される』と」と預言した。そんな中、エルサレムが包囲された後、センナケリブは以下の都市を部下に支配させた。
①エクロン
②ガザ
③アシュドッド
701 センナケリブが、新アッシリア帝国軍をラキシュからリブナに撤退させる。ラブ・シャケも、センナケリブがリブナに撤退したとの情報を聞き、リブナに移動して落ち合った。センナケリブはリブナにて、タハルカがセンナケリブ征伐の為出陣したという情報を得た。其れでもセンナケリブはヒゼキヤに対し、使者を通じて「ヒゼキヤに伝えよ。「お前が信頼するヤハウェに騙されてはいけない。エルサレムはセンナケリブの手に渡されないと言っているが、お前は歴代の新アッシリア帝国国王が全ての国々にした事、其れ等の国々を絶滅させた事を確かに聞いている。其れでもお前だけは救い出されるというのか。私の先祖はゴザン(現在のシリアのラッカ県・デリゾール県・ハサカ県付近)・ハラン(現在のシリアのスワイダー県)・レツェフ(現在のヨルダンのマアーン県)・テラサル)に居たエデンの人々を滅ぼしたが、其れ等の国の神々は国民を救ったのか。ハマーの王、アルパドの王、セファルワイムの町の王、ヘナの王、イワの王は何処に居るのか」という主旨の書簡を送って脅し、ヤハウェを嘲弄した。ヒゼキヤは其の書簡をヤハウェの前でのみ広げ「ケルビムの上に座して居られるイスラエルの神ヤハウェよ。唯、貴方だけが、地の全ての王国の神です。貴方が天と地を造られました。ヤハウェよ、御耳を傾けて聞いて下さい。ヤハウェよ、御目を開いてご覧下さい。行ける神を謗る為に言って寄越したセンナケリブの言葉を聞いて下さい。ヤハウェよ、新アッシリア帝国の王達が、国々と其の国土を廃墟としたのは事実です」と祈った。そしてイザヤは、ヤハウェの声を代弁し、センナケリブを嘲弄し「新アッシリア帝国軍がエルサレムに入る事は無い、私は自分の為、又私の僕ダビデの為に必ず此の都市を防御して、此れを救うであろう」と伝えた。イザヤが代弁した其の夜、ヤハウェは、センナケリブ率いる新アッシリア帝国軍に御使いを遣わせ、185,000名を殺害した。
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