紀元前60年は、共和政ローマの実権が公の制度から私的な合意へ移り始めた年である。共和政ローマのガイウス・ユリウス・カエサルが、グナエウス・ポンペイウスとマルクス・リキニウス・クラッススの間を取り持ち、3名で秘密裏に盟約を結び、元老院に対抗しようとした。ポンペイウスは紀元前64年にセレウコス朝シリアを滅ぼし紀元前63年にユダヤ迄を征服した東方の英雄であり、クラッススは莫大な財力を握る人物、カエサルは民衆の支持を集める政治家であった。三者は互いに元老院との折衝で行き詰まっており、其々の持つ武力・財力・人望を持ち寄る事で議会の抵抗を迂回しようとした。公的な制度に基づかない此の合意が国政を左右するに至り、元老院と民会を軸とした共和政の枠組みは実質的に空洞化していく。此の構図は後の内戦と、紀元前44年3月15日のカエサル暗殺へ繋がっていった。

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60 共和政ローマのガイウス・ユリウス・カエサルが、グナエウス・ポンペイウス、マルクス・リキニウス・クラッススの間を取り持ち、3名で秘密裏に盟約を結び、元老院に対抗しようとした。
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