紀元前400,000年頃、フランスのニースにあるテラ・アマタ遺跡に世界最古の小屋が建てられる。洞窟や岩陰は、其処に在るものを見付けて潜り込む場所である。対して小屋は、枝を集め、骨組みを立て、覆いを掛けるという手順を踏んで、何も無かった地面の上に人が自ら作り出す空間である。此の違いは小さく見えて決定的であり、住まいが与えられるものから作るものへ変わった最初の一歩に当たる。適した洞窟の在る場所を探して移り住むのではなく、留まりたい場所に住まいの方を用意するという発想は、環境に人が合わせる段階から、環境を人に合わせる段階への転換を意味している。此の後の展開は、紀元前200,000年の現生人類ホモ・サピエンス・サピエンスのアフリカでの誕生、紀元前140,000年のブロンボス洞窟への人類の居住、紀元前110,000年のホモ・エレクトスの絶滅、紀元前100,000年のネアンデルタール人の誕生と原始的な顔料の製作へと連なる。

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≈は「頃」を意味しています。

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400,000 フランスのニースにあるテラ・アマタ遺跡に世界最古の小屋が建てられる。
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