紀元前2,500年頃、エジプトでミイラの防腐剤として天然アスファルトが利用されていた。地表に滲み出る黒く粘る瀝青を、遺体を朽ちさせない為に用いるという発想は、腐敗を防ぐ物質を経験の積み重ねの中から選び取り、其れを継続して調達し得る体制が有った事を意味する。遺体を保存するという営みは個人の弔いに留まらず、来世で再び生きる為の準備として、材料の調達から施術の手順に至る迄が組織された事業になっていた。此の年代は、紀元前2,600年の全長42m・重さ20tの太陽の船の建造とジェセルの墓の干し葡萄、紀元前2,620年のエジプト第3王朝に依る最古のピラミッド建設を承けたものであり、更に遡れば紀元前3,000年のアビュドス遺跡のビール醸造所・地中海東部の帆走船・バビロニアの神殿に依る財産保管と貸付・スイスのケシ栽培、紀元前3,100年のメネスに依る上エジプトと下エジプトの統一と古代エジプト第1王朝の創始に行き着く。

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≈は「頃」を意味しています。

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2,500 エジプトでミイラの防腐剤として天然アスファルトが利用されていた。
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