西暦688年、第5代ウマイヤ朝カリフのアブド・アルマリクの命により、エルサレムにてイスラム教第3の聖地となる岩のドームの建設が始まった。エルサレムは既にユダヤ教とキリスト教にとって最も重い意味を持つ都市であり、其処に新たな記念建築を築く事は、単なる礼拝施設の造営を超えた意味を帯びた。イスラム教にとってエルサレムはメッカ・メディナに次ぐ地位を占める聖地であり、其の地位を目に見える形で示す建築が求められていたのである。ウマイヤ朝は当時、内部の対立を抱えながら領域の統合を進めていた時期に在り、斯うした大規模な造営は王朝の権威を可視化する手段でもあった。建設は西暦692年に完了する事となる。3つの一神教が同じ土地に聖性を認めるという構図が、建築という形で固定された起点に当たる出来事である。

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688 第5代ウマイヤ朝カリフのアブド・アルマリクの命により、エルサレムにて、イスラム教第3の聖地となる岩のドームの建設が始まる。
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