西暦2,025年は、AGI(汎用人工知能)の存在リスクとAIアライメントを巡る論争が一気に表面化した年である。3月9日からテキサス州オースティンの第38回SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)パネルセッション「AGIが全ての人を殺さない様にする方法」にエリーザー・ユドコウスキーが登壇し、AI開発を支えるハードウェアの全面的ロックダウンと先端AI研究の非合法化を改めて訴え、AGIシステムは既に独立した意思決定能力を持ち始めており人類には制御する技術が無いと強調、9月16日にはMIRI代表ネイト・ソアレスとの共著「誰かが作れば、人類は滅びる - 超人的なAIが何故私達全員を殺す事になるのか」をリトル・ブラウン・アンド・カンパニーから出版し、20年以上の警告を約56,000語に凝縮、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストに入り、ザ・ニューヨーカーとガーディアンの西暦2,025年のベストブックにも選出された。ローマン・ヤンポルスキーは9月4日にソーシャル・チェーン社共同創業者スティーブン・バートレットのポッドキャストに出演し「5年後には嘗て無いレベルの失業率を迎える。10%では無く99%だ」「先ずコンピュータ上の仕事が全て自動化され、其の5年後にはヒューマノイドロボットが肉体労働も自動化する」と発言し、AGIは2年以内に到達する可能性が有るとした。1月25日にはケンブリッジのERA(存在リスク同盟)フェローシップ参加者セヴェリン・フィールドがarXivに論文「何故専門家は存在リスクとP(doom)に就いて意見が分かれるのか?AI専門家の調査」を投稿し、ヤンポルスキーのP(doom)=99%とヤン・ルカンの略0%といった極端な乖離の原因を111名の調査から探り、道具的収束や一貫した外挿的意志といった概念の認知率の低さと、AIセーフティ知識の欠如が楽観論と相関する事を示した。4月30日にはマックス・テグマークとマサチューセッツ工科大学の学生3名が、賢いAIをより愚かなAIと人間が監督出来るかを定量化した論文を発表し、最良のシナリオでも成功率は52%でAGIに近付く程低下するとして、AGIへの競争が地球の制御喪失に終わる確率であるコンプトン定数を90%超と見積もった。7月11日にはブルッキングス研究所非常勤上級研究員マーク・マッカーシーが「AIによる存在リスクは現実のものなのか―そして私達はどう対処すべきか?」記事を掲載してヨシュア・ベンジオの懸念を引用しつつリスクは過大評価されているとし、10月5日にはBGF(ボストン・グローバル・フォーラム)CEOグエン・アン・トゥアンがウォール・ストリート・ジャーナル紙でベンジオの懸念に支持を表明した。10月22日にはFLIが「超知能の開発を禁止せよ」とする声明を発表し、解除の条件として安全且つ制御可能に開発出来るという広範な科学的コンセンサスと民主的な同意を示す強い支持の2点を挙げ、ジェフリー・ヒントン・ヨシュア・ベンジオ・スティーブ・ウォズニアック・リチャード・ブランソン・メアリー・ロビンソン・メーガン・マークル・スティーブン・バノン等数千名が署名、FLI創設者で会長のマックス・テグマークが主唱者として動いた。生成AIの商用展開では、1月20日にディープシーク社がAIチャットボット「DeepSeek」をローンチし、僅か1週間でアプリのダウンロード数が2,600,000回に達した。1月21日にはホワイトハウスのルーズベルト・ルームにて、オープンAI社・ソフトバンク社・オラクル社・アブダビ政府系のMGX社によるAI合弁会社「スターゲート・プロジェクト」が発表され、今後4年間で500,000,000,000ドル規模の投資を行うとされる一方、マイクロソフト社によるオープンAI社のデータセンターに関する独占が解かれ、10月28日の営利法人化に伴う再編では、オープンAI社がAzureサービスを追加で250,000,000,000ドル分購入する契約を結んだ一方、マイクロソフト社は計算資源提供者としての先買権を失い、持株割合は32.5%から約27%へ低下した。2月4日にはNBCの「ザ・トゥナイト・ショー」でビル・ゲイツが、今後10年のAIの進歩により質の高い医療アドバイスや個別指導が無料で提供されるフリー・インテリジェンスの時代がやってくると語った。バイオセキュリティ・ワクチン政策分野では、1月17日にHHSが、mRNAベースの鳥インフルエンザワクチン及び其の他インフルエンザワクチンの開発を促進する為、モデルナ社がHHS・ASPR・BARDAから590,000,000ドルの資金提供をRRPVを通じて受けたと発表、1月24日には厚労省がエボラウイルス等の危険度が最も高い病原体を扱う特定一種病原体等所持施設として、BSL-4施設である長崎大学高度感染症研究センターを指定した。又、3月18日にはバルセロナ・グローバルヘルス研究所研究教授カルロタ・ドバーニョと博士研究員カルラ・マルティン・ペレスが論文「ワクチン接種後のIgG4およびIgG2へのクラススイッチが、SARS-CoV-2感染リスクの上昇と関連する」をオンラインで発表し、スペインの医療従事者の縦断コホートで、ブースター後にIgG4が10倍増加する毎に其の後のブレイクスルー感染リスクが約1.8倍に上昇する事を示した。10月27日には福島雅典が第30代厚労大臣上野賢一郎に対し「mRNAワクチン接種後の健康被害および腫瘍リスク対策に関する要望書」を提出し、国民へのリスク情報の適切な周知・全国的な疫学調査の実施・政府主導による専門研究班の設置を要請、背景として西暦2,025年9月時点で予防接種健康被害救済制度による認定件数9,000件超・内死亡認定1,000件超を挙げた。グローバルガバナンス・人口政策の局面では、1月21日にUNFPAとビル&メリンダ・ゲイツ財団がリプロダクティブ・ヘルス製品の供給体制強化を意図し資金パートナーシップ拡大を発表、ゲイツ財団は7,000,000ドルの追加資金提供で今後4年間に渡るサプライチェーン・イノベーションを推進、9月2日にはコロニー(スイスのジュネーヴ州)のWEF本部にてヤング・グローバル・リーダーズ・プログラムサミットが開催され(テーマ非公開)、オラベル・ステイズ・プライベート社創業者リテシュ・アガルワル・ドイツ下院議員レーム・アラバリ・ラドヴァン・第43代オランダ国防大臣ルーベン・ブレケルマンス等が選出された。8月21日には横浜ベイホテル東急にてJICAアフリカ・ホームタウンサミットがTICAD9のテーマ別イベントとして開催され、山形県長井市(タンザニア)・新潟県三条市(ガーナ)・千葉県木更津市(ナイジェリア)・愛媛県今治市(モザンビーク)の4自治体がアフリカ諸国のホームタウンに認定された。日本国内法制では、4月1日に情報流通プラットフォーム対処法と食料供給困難事態対策法が施行された。

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年月日 出来事
2,025 1 17 HHSが、mRNAベースの鳥インフルエンザワクチン及び其の他インフルエンザワクチンの開発を促進する為に、モデルナ社が以下の機関から、590,000,000ドルの資金提供を受けたと発表する。
①HHS
②ASPR
③BARDA
此の契約は、RRPVを通じて締結された。
2,025 1 20 ディープシーク社が、AIチャットボット「DeepSeek」をローンチする。其の後僅か1週間でアプリのダウンロード数が2,600,000回に達し、アップル社とグーグル社のアプリストアでは、ランキングの上位にランクインした。
2,025 1 21 以下が、リプロダクティブ・ヘルス製品の供給体制の強化を意図し、資金パートナーシップの拡大を発表する。
①UNFPA
②ビル&メリンダ・ゲイツ財団
ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、UNFPAに7,000,000ドルの追加の資金提供を行う事で、今後4年間に渡るサプライチェーンのイノベーションを推進する事となった。
2,025 1 21 ホワイトハウスのルーズベルト・ルームにて、以下4社によるAI合弁会社「スターゲート・プロジェクト」が発表される。
①オープンAI社
②ソフトバンク社
③オラクル社
④アブダビ政府系のAIファンドであるMGX社
アメリカ国内に、オープンAI社向けの新しいAIインフラを構築する為、今後4年間で500,000,000,000ドル規模の投資を行うとし、内100,000,000,000ドルは即座に投資する、とした。オープンAI社は此れ等の会社と組む事で、計算需要を分散させ始めた。此の発表に合わせてマイクロソフト社は、マイクロソフト・アンド・オープンAI・エクステンド・パートナーシップにて、マイクロソフト社による、オープンAI社のデータセンターに関する独占が解かれ、マイクロソフト社は優先交渉権(先買権)を持つ立場に後退する事を発表した。
2,025 1 24 厚労省が、エボラウイルス等の危険度が最も高い病原体を扱う特定一種病原体等所持施設として、BSL-4施設である長崎大学高度感染症研究センターを指定する。
2,025 1 25 ケンブリッジのERA(存在リスク同盟)のフェローシップ参加者であるセヴェリン・フィールドが、arXivに論文「何故専門家は存在リスクとP(doom)に就いて意見が分かれるのか?AI専門家の調査」を投稿する。以下の主旨の内容であった。
①目的
AI専門家の間でAGIの存在リスクとP(doom)に対する見解が極端に分かれる原因を調査する。例えば、ローマン・ヤンポルスキーはP(doom)=99%、ヤン・ルカンは略0%と推定している。
②方法
111名のAI専門家(学術66%・産業16%・AIセーフティ研究者9%)にアンケート調査を行った。AIセーフティに関する文章をランダムに1つ読む前後での、AIセーフティ概念への習熟度・以下の9つの信念に対する同意度の回答変化を測定した。回答は5段階リッカート尺度(強く反対・反対・中立・同意・強く同意)で行われた。
❶優先度に関する信念
Ⅰ.AGIはまだ先の話なので、心配するにはまだ早い
Ⅱ.技術系AI研究者は壊滅的リスクに関心を持つべきである
Ⅲ.壊滅的リスクは概して誇張されている
❷技術的信念
Ⅳ.既存のML(機械学習)パラダイムでAGIを生み出せる
Ⅴ.AIは何処まで行っても道具にすぎず、自分自身の目的や欲求を持つ事は無い
Ⅵ.AIが悪い振る舞いをしたら電源を切れば全て解決する
Ⅶ.十分に高度なAIには自己保存や制御の衝動が自発的に出現する
❸其の他
Ⅷ.一部のAIは、現在又は将来、道徳的配慮の対象になり得る
Ⅸ.AIセーフティの研究は、屢々重要な進歩を遅らせ、時間の無駄である
③主要な発見
❶2つの世界観が存在する
AIは制御可能なツール派とそうでない派に二分される。前者は、壊滅的リスクは誇張されていると考え、短いAGIのリードタイムを好み、AIセキュリティへの馴染みが薄い。後者は、自己保存欲求が創発すると考え、安全性研究を優先し、理論的安全性概念に精通する。
❷AI専門家の多くがアライメント研究に不慣れである
以下の用語に対する知識が無い。詰まり、機械学習の専門知識がAIセキュリティの専門知識に直結しない。
Ⅰ.道具的収束(認知率21%)
最終目標が何であれ、其の為に役立つ共通の下位目標を自然に追求する様になる、という理論である。自己保存・資源の獲得・自分自身の停止を阻止する事等が挙げられる。例えば、「チェスに勝つ」でも「気候変動を解決する」でも、電源を切られたら達成出来ないので、どんなAIも自己保存に向かう、という予測である。
Ⅱ.スケーラブル・オーバーサイト(認知率23%)
AIが人間より賢くなった場合、人間がAIの行動を監督・評価し続けられるか、という問題である。AIが人間の理解を超える判断をする様になったら、正しいかどうかを人間が判定出来なくなる為、そうなった場合でも機能する監督手法を開発する研究領域である。
Ⅲ.一貫した外挿的意志(認知率8%)
AIに、人間の矛盾に満ちた、近視眼的な欲求を其の儘与えるのは危険なので、代わりに、人類がもっと賢く、更に情報を持ち、今よりも時間を掛けて考えたら望んだであろう事を推定して、其れに従わせるべきだという考え方である。
❸安全性知識の欠如が楽観論と相関する
AIセキュリティ概念に不慣れな専門家程、壊滅的リスクを過小評価し、AIが暴走したら電源を切れば良いと考える傾向が有る。逆に、AIセキュリティ概念に精通した人程、壊滅的リスクを深刻に捉える。
❹合意点も存在する
77%が「技術系AI研究者は壊滅的リスクに関心を持つべき」に同意し、57%が「将来のAIは道徳的配慮の対象になりうる」に同意した。「安全性研究は進歩を遅らせ時間の無駄」に同意したのは僅か17%であった。
④読書介入の効果
以下3名の文章等を読ませても回答変化は極僅かであった。世界観は堅固で、短い介入では容易には変わらない。
❶スチュアート・ラッセル
❷アメリカのコンピュータ企業であるサン・マイクロシステムズ社共同創業者ビル・ジョイ
❸オープンAI社で安全性チームに所属していたレオポルド・アッシェンブレナー
⑤結論
AIセーフティへの懐疑の一因は、安全性研究そのものへの不同意ではなく、其の概念的基盤への不慣れに有る。効果的なAIセーフティコミュニケーションは、先ず専門家に対してアライメント研究の基礎概念を普及させる事から始めるべきである。
2,025 2 4 NBCのテレビ番組「ザ・トゥナイト・ショー」のビル・ゲイツ出演回が放送される。ゲイツは、司会のジミー・ファロンとの対話で、以下の主張を行った。
①今後10年のAIの進歩により、人間は殆どの事で必要とされなくなる。現在は優れた医師や教師といった専門知識が希少だが、質の高い医療アドバイスや個別指導が無料で提供されるのが当たり前になるフリー・インテリジェンスの時代がやってくる。進行が速く上限も無い点が、深遠であると同時にやや恐ろしい。
②但し、全てが代替される訳では無い。機械が野球をしても人は見たがらないだろう。人間の為に残る領域は有る。一方、物を作る・運ぶ事や食糧を育てる分野は、何れ基本的に解決済みの問題になる。
③誤りや偽情報の拡散といった懸念は、理解出来るし妥当である。AIが人類に齎す難病治療・気候変動対策・万人への良質な教育等の全体的な恩恵には楽観的である。今ゼロから起業するなら、AI中心の会社にする。
2,025 3 9 此の日から5日間、テキサス州オースティンにて、音楽・映画・インタラクティブが融合したイベント第38回SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)が開催される。エリーザー・ユドコウスキーは、此のイベントの「AGIが全ての人を殺さない様にする方法」と題されたパネルセッションに登壇し、AI開発を支えるハードウェアの全面的なロックダウンと、先端AI研究の非合法化を改めて訴えた。AGIシステムは既に独立した意思決定能力を持ち始めており、人類には制御する技術が無いと強調した。
2,025 3 18 以下2名が、論文「ワクチン接種後のIgG4およびIgG2へのクラススイッチが、SARS-CoV-2感染リスクの上昇と関連する」をオンラインで発表する。
①バルセロナ・グローバルヘルス研究所研究教授カルロタ・ドバーニョ
②バルセロナ・グローバルヘルス研究所博士研究員カルラ・マルティン・ペレス
論文の概要は以下の通り。
①研究設計
❶コホート:スペインの医療従事者の縦断コホート
❷観察期間:3回目接種から4ヶ月後を中心に縦断観察
❸主要測定項目:スパイク特異的IgGサブクラス(IgG1・IgG2・IgG3・IgG4)・C1q結合・FcγR結合・中和活性
❹アウトカム:ブレイクスルー感染(ワクチン接種後の新規感染)発症
❺解析手法:カプラン・マイヤー生存曲線(死亡・再発・退院等の時間経過に伴うイベントの発生率を可視化する統計手法、Cox比例ハザード回帰(死亡・再発等が発生する迄の時間に影響を与える要因を特定する手法)
結果、以下が判明した。
①IgG4とIgG2が3回目接種後に顕著に上昇
mRNAワクチンの3回目接種の後に、非炎症性・非サイトファイリック(細胞に結合しない或いはしにくい性質のIgG4とIgG2が顕著に増加した。
②高IgG4はブレイクスルー感染リスクの上昇と関連
ブースター後にIgG4が10倍増加する毎に、其の後のブレイクスルー感染リスクが有意に約1.8倍に上昇する。
③非サイトファイリック/サイトファイリック比がより強い予測因子
(IgG2/IgG4)/(IgG1/IgG3)を計算すると、非サイトファイリック/サイトファイリック比のハザード比(10倍増加あたり)=1.5、95%信頼区間=1.1〜1.9という結果となり、抑制型抗体が優位な人ほど、感染しやすい事が判った。
④機能性の低下
非サイトファイリック比が高い場合、中和活性が低下している事が判明した。詰まり、IgG4増加はウイルス排除能力を弱めている事が示唆された。
⑤IgG1のレベルとは無関係に、IgG4自体がリスクを高める
統計解析でIgG1のレベルを調整しても、IgG4と感染リスクの関連は有意の儘であった。此れはIgG4が単にIgG1が低い人の代理変数では無く、IgG4自体が独立に感染リスクを高めている事を示している。
2,025 4 1 情報流通プラットフォーム対処法が施行される。
2,025 4 1 食料供給困難事態対策法が施行される。
2,025 4 30 マックス・テグマークと以下のマサチューセッツ工科大学の学生3名との、賢いAIをより愚かなAIと人間が監督できるかを定量化した論文が発表される。
①ジョシュア・エンゲルス
②デイヴィッド・D・ベク
③スバーシュ・カンタムネニ
最良のシナリオでも成功率は52%、AGIに近づくほど低下すると報告し、AGIへの競争が地球の制御喪失に終わる確率=コンプトン定数が90%超と見積もられた。トリニティ実験前にコンプトンが大気発火の確率を1/3,000,000と計算した故事に準え、AI企業も同様の計算をすべきだとの主張が展開された。
2,025 7 11 ブルッキングス研究所非常勤上級研究員マーク・マッカーシーが「AIによる存在リスクは現実のものなのか―そして私達はどう対処すべきか?」と題した記事を掲載する。マッカーシーは、ヨシュア・ベンジオが自身のブログで、開発者がAIに目標を設定すると、AIが其の達成の為に独自のサブゴールを形成し、其れが環境の理解・制御や生存といった危険なものになる可能性を懸念している事を引用し、AIが人類の絶滅を引き起こす存在リスクは現実的だが、過大評価されており、近い将来に発生する可能性は低いと主張した。又マッカーシーは、斯うしたリスクは、現在のAIからAGIに進化し、自己改善の連鎖で超知能が生まれるシナリオからくるが、西暦2,024年時点の、データ量や計算リソースを増やしてもモデルの性能向上の割合が次第に減少するトレーニングの収穫逓減等の現象が此れを遠いものにしている、として、政府・規制機関・国際組織等の政策立案者は、資源の制約から、バイアスや誤情報等の緊急の害への対応を優先すべきである、とした。
2,025 8 21 JICA(独立行政法人国際協力機構)主催の、アフリカ諸国と日本の地方自治体の連携を強化し、相互の発展を目指す取り組みであるJICAアフリカ・ホームタウンサミットが、横浜ベイホテル東急にて開催される。TICAD9(第9回アフリカ開発会議)のテーマ別イベントとしての開催であった。人材環流を促進し、架け橋人材を育成する事により、アフリカの課題解決と日本の地方活性化(地方創生2.0)を両立させる事が背景として有った。日本の以下の4つの自治体が、アフリカ諸国のホームタウンに認定された。
①山形県長井市(タンザニア)
②新潟県三条市(ガーナ)
③千葉県木更津市(ナイジェリア)
④愛媛県今治市(モザンビーク)
2,025 9 2 コロニー(スイスのジュネーヴ州)のWEF本部にて、ヤング・グローバル・リーダーズ・プログラムのサミットが開催される。此の年のテーマは非公開であった。今回此のプログラムに選出された人間は主に以下である。
①格安ホテル予約サービスであるオヨ・ルームズを運営するオラベル・ステイズ・プライベート社創業者リテシュ・アガルワル
②ドイツ下院議員で移民・難民・統合担当委員のレーム・アラバリ・ラドヴァン
③第43代オランダ国防大臣ルーベン・ブレケルマンス
2,025 9 4 ローマン・ヤンポルスキーが、ソーシャルメディアマーケティング会社であるソーシャル・チェーン社共同創業者スティーブン・バートレットのポッドキャストに出演する。ヤンポルスキーは、以下の主張を行った。
①5年後には、嘗て無いレベルの失業率を迎える。10%では無く99%だ。
②先ず、コンピュータ上の仕事が全て自動化され、其の5年後にはヒューマノイドロボットが肉体労働も自動化する。20ドル/月のサブスクで従業員と同じ事が出来るなら、人間を雇う意味が無い。
③AGIは2年以内に到達する可能性が有る。
2,025 9 16 以下2名の共著である「誰かが作れば、人類は滅びる - 超人的なAIが何故私達全員を殺す事になるのか」が、リトル・ブラウン・アンド・カンパニーから出版される。
①エリーザー・ユドコウスキー
②MIRI代表ネイト・ソアレス
20年以上の警告を約56,000語に凝縮し、超知能AIが人類を滅ぼすメカニズムを一般読者向けに解説した。ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストに入り、以下の2誌の西暦2,025年のベストブックにも選出された。
①ザ・ニューヨーカー
②ガーディアン
ユドコウスキーは、ニューヨーク・タイムズ紙に「効果的な国際条約が実現し、此の本が其の一助となったなら、成功と呼びたい」と語った。
2,025 10 5 BGF(ボストン・グローバル・フォーラム)CEOグエン・アン・トゥアンが、ウォール・ストリート・ジャーナル紙でヨシュア・ベンジオが懸念している、先進AIシステムが人間の監督を回避する能力を発展させ、欺瞞や操縦を通じて制御不能になる可能性や、人類絶滅の脅威としてのAIの自己目標設定と人間知覚への干渉に関し、支持を表明する。トゥアンは、全体としてのイノベーションと絶滅の岐路での緊急性を強調し、人間中心のAI開発と集団的利益の為のグローバル協力が必要であると結論付けた。
2,025 10 22 FLIが「超知能の開発を禁止せよ」とする声明を発表する。又、解除の条件として以下2点を挙げた。
①安全且つ制御可能に開発出来るという広範な科学的コンセンサス
②民主的な同意を示す強い支持
署名者には、以下を始めとする数千名が名を連ねた。
①ジェフリー・ヒントン
②ヨシュア・ベンジオ
③スティーブ・ウォズニアック
④ヴァージン・グループ創業者リチャード・ブランソン
⑤第7代アイルランド大統領を務めたメアリー・ロビンソン
⑥イギリス王室ヘンリー王子の妻メーガン・マークル
⑦ホワイトハウス首席戦略官スティーブン・バノン
FLI創設者で会長のマックス・テグマークは、此の声明の主唱者として動いた。報道各社への説明役もテグマークであった。
2,025 10 27 福島雅典が、第30代厚労大臣上野賢一郎に対し、以下3点を要望する「mRNAワクチン接種後の健康被害および腫瘍リスク対策に関する要望書」を提出する。
①国民へのリスク情報の適切な周知
②全国的な疫学調査の実施
③政府主導による専門研究班の設置
背景として、以下が挙げられた。
①被害認定の急増
西暦2,025年9月時点で予防接種健康被害救済制度による認定件数が9,000件超、内死亡認定1,000件超
②腫瘍・免疫変調との関連
近年の国内外研究で、mRNAワクチン接種と腫瘍発生・増殖進展、IgG4抗体上昇との関連を示唆する報告が相次いでいる
③新たな研究成果
ワクチン問題研究会自身が、転移性腫瘍組織内にスパイクタンパクが存在する事を明らかにし、査読済み論文として発表している
④国立感染症研究所の重要報告
西暦2,025年9月の日本ワクチン学会/日本臨床ウイルス学会年次総会で、国立感染症研究所が以下を報告した事実を引用。
❶修飾mRNAが少なくとも3週間以上体内に残存 ❷殆ど全ての臓器組織に体内分布
❸複数回接種により抗スパイク抗体がIgG4型へ転換
又、以下4点の要望が為された。
①接種奨励中止と開発支援見直し
❶リスク情報の科学的・迅速・分かり易い公表
❷特に腫瘍発生・免疫異常・IgG4抗体上昇等のリスク説明
❸現行mRNAワクチン接種奨励の一旦中止
❹新規mRNA製剤の開発援助の中止
②全国的疫学調査の実施
❶癌・心臓血管系疾患・神経疾患・免疫疾患・自己免疫性炎症の発症率を対象
❷ワクチン接種歴との関連を統計的に解析
❸自治体・大学病院・研究機関連携でデータの一元管理と公的開示
③専門研究班の設置
❶中立・公正・多分野横断的な「mRNAワクチン健康影響研究班(仮称)」
❷臨床医・免疫学者・腫瘍学者・疫学者・法医学者・統計家を含む独立した専門家で構成
❸行政・学術・市民の連携による透明性の有る調査体制
④データ公開と研究支援
❶副反応報告・死亡事例・病理検査結果の速やかな公開
❷学術的再解析が可能な形でのアクセス保証
❸公的研究支援(競争的資金含む)の拡充
2,025 10 28 オープンAI社の営利法人化に伴う再編により、同社がAzureサービスを追加で250,000,000,000ドル分購入する契約を結ぶ一方、マイクロソフト社は計算資源提供者としての先買権を失った。マイクロソフト社の、オープンAI社株の保有割合は32.5%から約27%に低下し、其の価値は135,000,000,000ドルとなった。
2,025 11 27 リスボンのウェブサミットでのマックス・テグマークのインタビュー記事がフォーブス誌に掲載される。以下の内容であった。
①「超知能」という概念の変質
❶元々はニック・ボストロムが西暦2,014年の著書で広めた用語で、凡ゆる認知領域で人間を大きく上回るAIを指す。ルーツは更に古く、西暦1,965年のアーヴィング・ジョン・グッドによる「知能爆発」や、機械が人間を凌駕して支配権を握る可能性を論じたアラン・チューリングまで遡る。
❷ロビイストが関与する以前は明確な定義が有った。マーク・ザッカーバーグがスマートグラス等の消費者向け製品に超知能を結び付ける動きが有るが、此れはマーケティングによる語の乗っ取りだ。
❸メタ社以外の会社の多くはAGIという別概念を使うが、AGIが実現すれば再帰的な自己改良によって急速に超知能へ移行し得る為、両者の時間的距離は思われているより近いと思われる。
②規制の空白
❶アメリカでは、AIよりサンドイッチの方が規制が厳しい状況にあり、チャットボットとの対話後に10代の若者が自殺する事例が起きても業界は無規制の儘である。
❷医薬品との対比が主張の軸である。抗鬱薬の新規参入には臨床試験と自殺リスクの検証が求められるのに、AIには何も無い。西暦1,960年代の妊娠初期に睡眠薬や胃腸薬としてサリドマイドを服用した妊婦から、四肢欠損や耳の障害などを持つ胎児が多数生まれたサリドマイド被害の様に、産業は無規制で始まり、惨事の後に規制が来るのが常である。
③雇用への含意
定義上、超知能は人間が出来る事を全てより良く熟す。より安く優れた代替がある以上、人間が労働の対価を得る事自体が不可能になり、誰も職を持たない状態になり得る。
④世論の変化
❶FLIによる超知能開発禁止の請願は127,000筆超を集め、著名人や研究者も署名した。
❷FLIが、西暦2,025年10月にアメリカ成人2,000名を対象に実施した調査では、64%が高度なAIの開発に反対した。
⑤批判への反論
❶「超知能の議論は、データセンターの環境負荷・既に起きている雇用喪失・アルゴリズムのバイアスといった現在の被害から目を逸らさせる」という意見が有るが、家が燃えるから消防車を改良すべきで地球温暖化の話は気を散らすだけだ、と言うようなものだ。
❷急がないと中国に追い抜かれるという軍拡競争の枠組みに就いても、規制回避の為にテック企業のロビイストが持ち込んだ構図である。
⑥国際条約の可能性
❶核兵器との類推は分かり易いが不完全で、AIは核施設ほど検知・管理が容易では無い。
❷楽観シナリオ
アメリカと中国が先ず、自国企業を自己保存の観点から独自に規制し、配備前に満たすべき安全基準を課す。其の上で、核不拡散と同様にテロリストや無法国家への拡散防止で共通の土台を見出す。
❸悲観シナリオ
政治的分断と企業利益によって身動きが取れず、手遅れになるまで協調的な対応が出来ない。
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