西暦1962年は、ジョン・F・ケネディがライス大学で月到達の演説を行い、キューバ危機が起きた年である。10月14日にキューバでソ連のミサイル基地の建設が判明し、10月22日にケネディが海上封鎖を宣言した。日韓交渉では11月12日に「金・大平メモ」が作成され、後に渡邉恒雄が読売新聞でスクープしている。

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年月日 出来事
1,962 ジョン・B・カルフーンが、NIMHでのラットを使った初期の実験結果を、論文「人口密度と社会病理学」としてアメリカの科学雑誌「サイエンティフィック・アメリカン」に寄稿する。此の論文は、其の後年間150回以上引用される様になった。
1,962 金永雲が英訳した統一原理の第2版が、統一教会の自費出版で発売される。
1,962 3 KCIA幹部の崔英沢が東京都世田谷区等々力の児玉誉士夫の自宅を訪ねる。崔は朝鮮戦争の後の韓国経済の復興の為に、日本から賠償金を受け取る役目を与えられていた。児玉は崔に、日韓交渉妥結の為には自民党副総裁大野伴睦、第30代農林大臣河野一郎を説得しなければならないと伝える。
1,962 4 4 以下3機関が、IRRI(国際稲研究所)をフィリピンのラグナ州ロスバニョスに設立する。
①フィリピン政府
②ロックフェラー財団
③フォード財団
≈ 1,962 5 児玉誉士夫が崔英沢に、読売新聞社記者渡邉恒雄と伊藤忠商事取締役業務本部長瀬島龍三を紹介する。
1,962 9 12 ジョン・F・ケネディが、ライス大学(アメリカのテキサス州ヒューストン)で、西暦1,960年代中に人間を月に到達させるという演説を行う。
1,962 10 14 アメリカ空軍の偵察機がキューバ上空で撮影した写真で、ソ連によるミサイル基地がキューバで建設中である事が判明する。
1,962 10 16 ジェームズ・ヴァン・フリートが、ジョン・F・ケネディに、金鍾泌と会って欲しい旨の書簡を送る。しかし以下2名は此れに反対し、国務長官・司法長官・場合によっては国防長官が会うのが適当だと具申した。
①国務次官補(極東担当)ウィリアム・アヴェレル・ハリマン
②第6代駐韓国アメリカ大使サミュエル・D・バーガー
ケネディは、会う意向を示したもののNSCスタッフのマイケル・ヴィンセント・フォレスタルも反対した。
1,962 10 20 13:57、以下2名が、民航空運の機体で羽田空港に到着する。
①金鍾泌
②文鮮明
1,962 10 20 16:05、外務省にて、以下2名が、通訳のみを挟んだ会談を行う。
①第84代外務大臣大平正芳
②金鍾泌
以下の主旨の内容であった。
①西暦1,945年に日本の統治が終わった際に、日韓双方が相手国と其の国民に対して持っていた財産・債権の請求権の金額
❶大平
300,000,000ドルを考慮。25,000,000ドル/年×12年(根拠は日本の対フィリピン賠償の年額)
❷金
フィリピンとは性格が違う。12年は長い。韓国側としては300,000,000ドルを維持する。
❸大平
600,000,000ドルは論外である。300,000,000ドルすら池田勇人と合意出来ていない。
②名目
❶大平
「請求権」では日本国民が納得しない。独立祝賀金・経済援助等の名目にしたい。
❷金
韓国国民が弁済・補償と理解出来る表現でなければ受け入れられない。
③借款・清算勘定
❶大平
借款は請求権と切り離し、国交正常化後に上限無しで。
❷金
韓国政府対日本政府の低利借款を請求権解決の補完として金額を確定させ、総額600,000,000ドルに届かせたい。
又、貿易の決済方式から生じた清算勘定である約45,720,000ドルの扱いも争点となったが、大平は別扱い、金は請求権に含めて一括解決を主張した。
④平和線・漁業
❶大平
平和線を撤廃し、漁業協定を締結すべきである。
❷金
平和線は、日本向けでは無く、共産側に対する国防線である。
金は、休戦線での衝突と海上からのスパイ浸透を挙げて説明した。大平は其れ以上追及しなかった。
⑤竹島
❶大平
国際司法裁判所への付託に応訴して欲しい。
❷金
会談とは無関係の問題である。国交正常化後に時間を掛けて解決すべきだ。
⑥段取り
本年内に政治会談を終結させ、翌春に正式調印、翌年6〜7月に国会批准で概ね一致した。又、対外発表は以下2点に限り、他は一切秘密とする事で合意した。
①予備折衝を促進する
②請求権は尚相違が有るが、双方が誠意を持って妥結を図る
そして、金の帰路に再会する事を、秘密を条件に約束し、会談は18:35に終了した。
1,962 10 22 第5代国家安全保障担当大統領補佐官マクジョージ・バンディが、ジェームズ・ヴァン・フリートに、以下の主旨の書簡を送る。
キューバ危機の為、ジョン・F・ケネディは例外を作れない。金鍾泌は、以下の人間と会う。
①第54代アメリカ国務長官ディーン・ラスク
②第8代アメリカ国防長官ロバート・マクナマラ
③第6代CIA長官ジョン・マコーン
④第64代司法長官ロバート・ケネディ
1,962 10 22 ジョン・F・ケネディが、キューバ周囲を海と空から海上封鎖する事を宣言する。8日前にソ連によるミサイル基地がキューバで建設中である事が判明した事が背景としてあった。
1,962 11 大野伴睦、金鍾泌、児玉誉士夫が会談する。渡邉恒雄がセッティングした。結果、大野の韓国訪問が決定する。また、大野は金に町井久之を紹介した。
1,962 11 11 神奈川県足柄下郡箱根町の箱根ホテル小涌園で、大野伴睦と金鍾泌が会談する。
1,962 11 12 外務省で金鍾泌と大平正芳が会談する。賠償金の金額について合意が為され、「金・大平メモ」が作成された。主な内容は以下の通り。
①賠償金3億ドルの無償供与
②2億ドルの長期低利融資
③1億ドルの民間による長期低利融資
1,962 12 9 大野伴睦が政府特使として、第59代首相池田勇人の親書を携え、渡邉恒雄、児玉誉士夫と共に韓国へ出発する。そこで大野は金・大平メモの内容を知る事となる。
1,962 12 13 夕方、大野伴睦が日本に帰国する。夜に児玉誉士夫が瀬島龍三を伴って金鍾泌の自宅を訪ね、児玉が金に瀬島を紹介する。
1,962 12 15 渡邉恒雄が読売新聞朝刊の一面で金・大平メモをスクープする。