西暦1906年は、日露戦争の戦後処理の中で南満洲鉄道(満鉄)が設立された年である。アメリカではケロッグ兄弟が朝食シリアルを製造するケロッグ社を設立した。日本へ渡ったジェイコブ・シフは、外国の民間人として初めて明治天皇に謁見し、勲二等旭日重光章を授与された。ロシアではヨシフ・スターリンがフィンランドでレーニンと初めて会談し、アメリカではユダヤ人の権利擁護団体AJC(アメリカユダヤ人委員会)が設立された。ドイツではフェルディナント・ポルシェがアウストロ・ダイムラー社の技術主任に就き、日本ではマツダ創業者・松田重次郎が松田製作所を設立、豊田佐吉は環状織機や軽便織機を発明した。

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年月日 出来事
1,906 日本初の外国産ブランド紅茶として「リプトン イエローラベル」の輸入が明治屋によって開始される。
1,906 ジョン・ハーヴェイ・ケロッグが以下の人間と共に、適切な人種の血統を持つ者だけが子供を持てる様にする事を意図し、アメリカのミシガン州バトルクリークにて「人種改良財団」を設立する。
①経済学者アーヴィング・フィッシャー
②チャールズ・ダベンポート
1,906 オイゲン・フィッシャーがドイツ領南西アフリカ(現在のナミビア)にてドイツ人又はボーア人の男性とコエホ族の女性との間に生まれた混血の人間の研究を行った。その結果、混血結婚」を禁止し混血が生まれる事を防ごうと呼びかけるに至った。その中には、ヘレロ族やナマクア族に対する人体実験も含まれていた。フィッシャーは、混血結婚によって生まれた既存の混血の子孫はドイツにとって有用かもしれないが、繁殖を続けてはいけないと提言している。ナチスドイツにおけるユダヤ人の実験の前段階として、彼は研究の為に骨と頭蓋骨を収集しており、その一部はヘレロ族とナマクア族の大量虐殺の際にナミビアでアフリカ人捕虜に対する医学実験から得られたものであった。
1,906 ショアハムが村を形成する。
1,906 豊田式三十九年式織機の廉価版で、経糸停止装置を省略して機能を簡素化した、家内工業向けの「軽便織機」を開発する。注文が殺到するヒット商品となった。
1,906 豊田佐吉が、動力を空費しない理想的な円運動を用いた「環状織機」を発明する。平面運動で、横糸の往復運動で布を織る織機を、杼の動きを回転運動に変え、横糸の挿入も打ち込みも静かに間断なく行う点に於いて新規性が有った。
1,906 松田重次郎が、大阪砲兵工廠で働き始める。
1,906 松田重次郎が、大阪府西成郡中津村(現在の大阪府大阪市北区)に「松田製作所」を設立する。
1,906 フェルディナント・ポルシェが、アウストロ・ダイムラー社の技術主任に就任する。
1,906 1 ジェイコブ・シフがニューヨーク商工会議所でのスピーチで「もしアメリカの通貨制度が改められなければ、遅かれ早かれ、此れ迄の恐慌が恰も児戯に見える様なとてつもない恐慌に見舞われるだろう」と述べる。
1,906 1 レジナルド・フェッセンデンが、以下の2ヶ所に設置された128mの支柱アンテナ間での、モールス信号の双方向通信に成功する。
①マックリアニッシュ(イギリスのスコットランドのアーガイル・アンド・ビュート)
②オーシャン・ブラフ・ブラント・ロック(アメリカのマサチューセッツ州プリマス郡マーシュフィールド)
しかし、此のシステムは日中や干渉レベルが強い夏季には此の通信距離を維持出来なかった為、作業は本年の後半迄中断された。
1,906 1 鮎川義介が、三井物産と繋がりの有るアメリカニューヨーク州エリー郡バッファロー市の可鍛鋳鉄工場「グルド・カプラー」にて、週給5ドルで見習工として働き始める。
1,906 1 7 ヨシフ・スターリンが、ボリシェヴィキ内での活動を認められフィンランドでウラジーミル・レーニンと会談し、その実力を認められる。
1,906 2 19 朝食シリアルを製造する「ケロッグ社」が以下のケロッグ兄弟によって設立される。
①兄ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ
②弟ウィル・キース・ケロッグ
1,906 2 22 ジェイコブ・シフが、勲二等旭日重光賞を明治天皇から授与される事となり、自身の甥エルンスト・シフ等と共に、日本へ向けて、ニューヨークを出発する。
1,906 3 8 ジェイコブ・シフ一行が、パシフィック・メイル汽船会社のマンチュリア号に乗船し、横浜へ向けてサンフランシスコを出港する。
1,906 3 25 ジェイコブ・シフ一行が横浜に到着する。グランドホテルに宿泊した。
1,906 3 28 ジェイコブ・シフが皇居を訪れ、明治天皇に謁見し、勲二等旭日重光賞を授与される。外国民間人として明治天皇に謁見したのはシフが初であった。
1,906 4 10 ゲオルギー・ガポンが社会革命党員に暗殺される。
1,906 4 28 豊田佐吉が、自身の発明した環状織機の特許出願を行う。
1,906 5 20 香取が竣工する。其の後香取は、日露戦争後の日本海軍の主力艦として活躍し、皇太子時代の以下2名の御召艦として度々使用された。
①大正天皇
②昭和天皇
1,906 5 23 鹿島が竣工する。其の後は供奉艦としての役割を担った。
1,906 6 8 ジェイコブ・シフ一行がニューヨークに帰還する。
1,906 8 27 豊田佐吉が、自身の発明した投杼桿受の特許出願を行う。
1,906 8 27 豊田佐吉が、自身の発明した経糸解除及緊張装置の特許出願を行う。
1,906 9 エドワード・ヘンリー・ハリマンの事務所を後にした高橋是清が、その足でジェイコブ・シフの自宅を訪ねる。
1,906 10 高橋是清が、ジェイコブ・シフに第6回公債発行を断られ、深井英五を伴いロンドンへ向かった。
1,906 10 豊田佐吉が、豊田式三十八年式織機を改良し、能率と品質を高めた全面鉄製の「豊田式三十九年式織機」を発明する。
1,906 10 3 豊田佐吉が、同年に自身の出願した投杼桿受の特許(第11056号)を取得する。
1,906 10 10 豊田佐吉が、同年に自身の出願した経糸解除及緊張装置の特許(第11094号)を取得する。
1,906 11 11 AJC(アメリカユダヤ人委員会)が設立される。初期メンバーは以下の人間等であった。
①弁護士ルイス・マーシャル
②ジェイコブ・シフ
③裁判官でアメリカユダヤ人出版協会出版委員会委員長のメイヤー・サルツバーガー
④前年迄スミソニアン協会本部で司書を務めたサイラス・アドラー
⑤弁護士資格取得後、友人と法律事務所を設立したジョセフ・マイヤー・プロスカウアー
シフは会長として、AJCを通じて米露通商条約の破棄を求めるキャンペーンを展開し、ユダヤ人を弾圧するロシア帝国を打倒する為、日本に肩入れして、公債発行に協力した。
1,906 11 26 南満洲鉄道が設立される。
1,906 12 6 マックリアニッシュの支柱アンテナが強風で倒壊し、レジナルド・フェッセンデンの無線通信大西洋横断プロジェクトは、商業サービスを開始する前に突然終了した。ニコラ・テスラは、此のプロジェクトの為に約50名を雇い、其の中には、テスラが発明の一部が盗まれるのを防ぐ事を意図した、周囲から人を遠ざける為の警備員も含まれていた。テスラの発明の多くは、特許を取得していなかった為である。
1,906 12 31 豊田佐吉が、自身の発明した自動杼換装置の特許出願を行う。
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