西暦1,888年は、セシル・ローズがダイヤモンド鉱山を統合してデビアス社を設立した年である。3月13日、セシル・ローズとチャールズ・ダネル・ラッドは、デビアス鉱山会社をバーニー・バルナート率いる「キンバリー・セントラル鉱山会社」と合併させ、資本金二十万ポンドで「デビアス社」を設立した。ナサニエル・ロスチャイルドが百万ポンドを融資し、アルフレッド・ベイトも融資を行っている。10月にはローズが、イギリス東インド会社をモデルとしたケープ植民地の貿易会社「イギリス南アフリカ会社」を法人化した。10月30日には、チャールズ・ダネル・ラッドが、マタベレランド(現在のジンバブエ)の第2代ンデベレ王ロベングラ・クマロとの、マショナランド・マタベレランドの採掘権の協定を取り付ける。以前からローズとラッドは採掘権を得ようとクマロと交渉していたが、失敗していた。ラッドは、フランシス・トンプソン及びセシル・ローズの友人ジェームズ・ロッチフォート・マグワイアと共に、マタベレランドで採掘する白人は十名以下である事を保証したが、クマロが署名した協定の文書には其の様な記載は無かった。クマロは文盲であり本当の契約条件が分かっておらず、契約条件の確認をする為に友好的なイギリス人宣教師を訪ねた後、二名の使者をヴィクトリアの下に遣わせたが徒労に終わった。又、ギフォード卿と自身の経営する「ベチュアナランド探検会社」が、キンバリーにあるケープ政府鉄道の終点からベチュアナランド(現在のボツワナ)に至る私鉄を建設する権利を勝ち取ったが、ローズはギフォード卿が商敵であった為、建設に反対していた。軍需産業の局面では、バジル・ザハロフが自身をハイラム・マキシムに巨額のコミッションで首席セールスマンとして雇用させた。N・M・ロスチャイルド&サンズとトールステン・ノルデンフェルト社が圧力を掛け、存続会社をマキシム社としてトールステン・ノルデンフェルト社を合併し「マキシム・ノルデンフェルト銃器弾薬会社」が設立され、オフィスはロンドンのヴィクトリア通りに構えられた。N・M・ロスチャイルド&サンズは合併資金として百九十万ポンドの株式を発行し、ナサニエル・ロスチャイルドは同社の株式を大量に保有して経営に直接関与した。10月には、イギリス陸軍最高司令官ガーネット・ワースリーが、ライフルと同じ口径のマキシム機関銃百二十挺の発注を命じ、実包には.577/450マルティニ・ヘンリー弾が用いられた。アメリカでは、バプテストのジョン・ロックフェラーの資金提供により「ABES(アメリカバプテスト教育協会)」が設立され、フレデリック・テイラー・ゲイツが初代ABES事務局長に就任した。ゲイツは同年セントラル・バプテスト教会の牧師職を退任し、ミネソタ州のバプテスト系学校「オワトナ・アカデミー」を支援するキャンペーンの資金調達者となっており、其の後ラシーン(アメリカのウィスコンシン州)・モーガン・パーク(アメリカのイリノイ州)を転々として更なる資金調達を行い、此の活動が同年ロックフェラーの目に留まった。金融では、第11代レディング鉄道社長オースティン・コービンが土地開発からユダヤ人を締め出し、此れを受けてジェイコブ・シフは、クーン・ローブ商会として、社債の売り出しには協力しないと通告した。同年、ソロモン・ローブの弐男ジェームズ・ローブがクーン・ローブ商会に入社している。日本では、正規の学校教育が受けられなかった松田重次郎が、此の頃、阿波座の鍛冶屋「藤孫」にて丁稚奉公を始め、四年間働いた。6月頃には豊田佐吉が岡田波平から追い出されて山口村に戻り、母豊田ゑいに泣き付いて若干の金を得ると、再度織機の研究に没頭し、山口村内の納屋に絵図面と材料を持ち込んで研究室とし、其処に閉じ籠る様になった。村民からは嘲笑され、佐吉は資金が続かず友人知人から資金を借りる様になった。其の他、9月17日にヨハン・ネポムク・ヒュットラーが死去し、遺産の大部分はアロイス・ヒトラーが引き継いだ。10月には、時計職人だったジョヴァンニ・チェイラーノの長男ジョヴァンニ・バッティスタ・チェイラーノが、父の下での修行を経てトリノで自転車製造を開始し、ブランド名は英語の方が販売上の訴求力が有った為「ウェルアイズ」と名付けられた。12月には、灯油を積載した三千九百三十二台のトランスコーカサス鉄道の貨車の内、千八百台をフランス・ロスチャイルド商会がバトゥミで受け取り、同月末時点で同年の灯油輸出量は二十六万二千八十tであった。又、清のインド産アヘンの年間輸入量は五千三百二十tで、国内生産量が増加した事を背景に、対西暦1,880年比で減少した。

以下の暦は全て西暦に変換しています。 日本の旧暦 / 中国の旧暦 / ユダヤ暦 / ヒジュラ暦 / ソビエト連邦暦 / フランス革命暦

≈は「頃」を意味しています。

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年月日 出来事
1,888 清のインド産アヘンの年間輸入量が5,320tであった。対西暦1,880年比0.82倍に減少する。国内生産量が増加した事が背景としてある。
1,888 ギフォード卿と自身の経営する「ベチュアナランド探検会社」が、キンバリーにあるケープ政府鉄道の終点からベチュアナランド(現在のボツワナ)に至る私鉄を建設する権利を勝ち取る。セシル・ローズは、ギフォード卿が商敵であった為、建設に反対していた。
1,888 バジル・ザハロフが、自身をハイラム・マキシムに巨額のコミッションで首席セールスマンとして雇用させる。また、以下の2社が圧力を掛け、存続会社をマキシム社としてトールステン・ノルデンフェルト社を合併し「マキシム・ノルデンフェルト銃器弾薬会社」が設立された。オフィスはロンドンのヴィクトリア通りに構えた。
①N・M・ロスチャイルド&サンズ
②トールステン・ノルデンフェルト社
N・M・ロスチャイルド&サンズは、合併資金として1,900,000ポンドの株式を発行した。又、ナサニエル・ロスチャイルドはマキシム・ノルデンフェルト銃器弾薬会社の株式を大量に保有し、経営に直接関与した。
1,888 正規の学校教育が受けられなかった松田重次郎が、阿波座の鍛冶屋「藤孫」にて丁稚奉公を始める。4年間働いた。
1,888 第11代レディング鉄道社長オースティン・コービンが、土地開発からユダヤ人を締め出す。此れを受けてジェイコブ・シフは、クーン・ローブ商会として、社債の売り出しには協力しないと通告した。
1,888 ソロモン・ローブの弐男ジェームズ・ローブが、クーン・ローブ商会に入社する。
1,888 フレデリック・テイラー・ゲイツが、セントラル・バプテスト教会の牧師職を退任する。其の後ゲイツは、ミネソタ州のバプテスト系学校「オワトナ・アカデミー」を支援するキャンペーンの資金調達者となった。
1,888 バプテストのジョン・ロックフェラーの資金提供により「ABES(アメリカバプテスト教育協会)」が設立される。フレデリック・テイラー・ゲイツも此の設立に関与し、初代ABES事務局長に就任した。其の後ゲイツは以下を転々とし、更なる資金調達を行った。
①ラシーン(アメリカのウィスコンシン州)
②モーガン・パーク(アメリカのイリノイ州)
此のゲイツの活動が、同年ロックフェラーの目に留まった。
1,888 3 13 以下2名が、デビアス鉱山会社をバーニー・バルナート率いる「キンバリー・セントラル鉱山会社」と合併させ「デビアス社」を資本金200,000ポンドで設立する。
①セシル・ローズ
②チャールズ・ダネル・ラッド
ナサニエル・ロスチャイルドが1,000,000ポンドを融資し、アルフレッド・ベイトも融資を行った。
1,888 6 豊田佐吉が、岡田波平から追い出されて山口村に戻る。佐吉は、母豊田ゑいに泣き付き、若干の金を得ると、再度織機の研究に没頭した。そして、山口村内の納屋に絵図面と材料を持ち込んで研究室とし、其処に閉じ籠る様になった。村民からは嘲笑された。佐吉は資金が続かず、友人知人から資金を借りる様になった。
1,888 9 17 ヨハン・ネポムク・ヒュットラーが死去する。ヒュットラーの遺産の大部分はアロイス・ヒトラーが引き継いだ。
1,888 10 セシル・ローズが、イギリス東インド会社をモデルとしたケープ植民地の貿易会社「イギリス南アフリカ会社」を法人化する。
1,888 10 イギリス陸軍最高司令官ガーネット・ワースリーが、ライフルと同じ口径のマキシム機関銃120挺の発注を命じる。実包には.577/450マルティニ・ヘンリー弾が用いられた。
1,888 10 時計職人だったジョヴァンニ・チェイラーノの長男ジョヴァンニ・バッティスタ・チェイラーノが、父の下での修行を経て、トリノで自転車製造を開始する。ブランド名は、英語の方が販売上の訴求力が有った為「ウェルアイズ」と名付けられた。
1,888 10 30 チャールズ・ダネル・ラッドが、マタベレランド(現在のジンバブエ)の第2代ンデベレ王ロベングラ・クマロとの、マショナランド(現在のジンバブエ)・マタベレランドの採掘権の協定を取り付ける。以前から、セシル・ローズとラッドは採掘権を得ようとクマロと交渉していたが、失敗していた。
ラッドは、以下2名と共に、マタベレランドで採掘する白人は10名以下である事を保証した。
①フランシス・トンプソン
②セシル・ローズの友人ジェームズ・ロッチフォート・マグワイア
しかし、クマロが署名した協定の文書には、其の様な記載は無かった。クマロは文盲であり、本当の契約条件が分かっていなかった。クマロは、契約条件の確認をする為に、友好的なイギリス人宣教師を訪ねた後、2名の使者をヴィクトリアの下に遣わせたが徒労に終わった。
1,888 12 灯油を積載した3,932台のトランスコーカサス鉄道の貨車の内、1,800台をフランス・ロスチャイルド商会がバトゥミで受け取る。又、同月末時点で同年の灯油輸出量は262,080tであった。
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