西暦1857年(安政4年)は、初代アメリカ総領事タウンゼント・ハリスが下田を発って江戸へ参府し、第13代将軍徳川家定に謁見してフランクリン・ピアースの親書を提出、堀田正睦と通商条約交渉を進めた年である。一方、島津斉彬は徳川慶喜と初めて会見し、松平春嶽に慶喜を将軍継嗣として推す書簡を送るなど一橋派の動きが活発化した。老中阿部正弘が在任のまま死去し、アメリカではN・H・ウォルフ商会の破綻に端を発する1857年恐慌が世界恐慌へ波及、ウォーレン・デラノ・ジュニアが大損を被った。ジョン万次郎が捕鯨指導のため箱館へ向かい、アダム・オペルが錠前職人としての修業を終えた。

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年月日 出来事
1,857 アダム・オペルが、自身の父ヴィルヘルム・オペルの下で錠前職人としての修業を終え、職人としての旅行通行手形を取得する。
1,857 2 9 ヨハン・ゲオルク・ヒードラーが、シュピタルにて、親族に見守られて死去する。
1,857 4 21 島津斉彬が徳川慶喜と初めて顔を合わせる。目的は一橋派の諸侯を代表して、慶喜を値踏みをする事であった。
1,857 4 25 島津斉彬が、松平春嶽に対し徳川慶喜が将軍継嗣に相応しい人物と高く評価した内容の書簡を送る。一方で、斉彬は慶喜の自信過剰な態度を戒める必要を助言する事を忘れなかった。
1,857 8 6 阿部正弘が老中在任中のまま死去。
1,857 8 11 ニューヨーク最古の小麦粉・穀物会社であるN・H・ウォルフ・アンド・カンパニーが破綻する。投資家の信用が揺らぎ、市場の緩やかな下落が始まり、本月下旬迄続いた。此れに端を発して世界恐慌が起こった。此の恐慌によりウォーレン・デラノ・ジュニアの所有株は暴落し、大損した。
1,857 9 22 オーガスト・ベルモントが、駐ハーグアメリカ大使を退任する。
1,857 11 19 箱館奉行所与力次席を拝命したジョン万次郎が、幕命により、捕鯨指導の為箱館へ向けて江戸を出発する。
1,857 11 23 タウンゼント・ハリスが下田を出発し、江戸へ向かう。
1,857 12 7 タウンゼント・ハリスが第13代江戸幕府征夷大将軍徳川家定に謁見し、フランクリン・ピアースの親書を読み上げ、提出する。加えて、通商条約の交渉を要求する。
1,857 12 12 タウンゼント・ハリスが堀田正睦と会見し、アヘン戦争に於ける清を引き合いに出し、開国の必要性を説いた。また、イギリスは清同様に日本にもアヘンを持ち込む意図がある事を警告した。これにより江戸幕府は、後に諸外国と結ぶ通商条約に於いて、アヘン持ち込みを禁じる条項を盛り込む事となる。
1,857 12 26 堀田正睦が、溜詰・大廊下・大広間の大名に通商条約に対する意見を求める。大多数から条約締結に肯定的な意見が寄せられた。
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