西暦1734年は、酒匂川の水害に長く苦しんできた人々にとって、大きな転機となった年である。九月五日の未明、岩流瀬・大口・鬼柳村の三つの堤が相次いで決壊し、濁流はこれまで無事だった東岸にまであふれ出して、多くの人命が失われた。この惨事のあと、治水に尽くした田中休愚の娘婿である蓑正高が、堅固な堤防を築き上げた。その効果は大きく、以後およそ二十年余りにわたって、酒匂川の水害はほとんど起こらなくなったという。富士山噴火が残した傷が、ようやく癒えはじめた瞬間であった。

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年月日 出来事
1,734 9 5 未明、以下3堤が決壊する。
①岩流瀬
②大口
③鬼柳村の堤
今回は東岸にも氾濫し、70名程度の犠牲者を出した。其の後、田中休愚の娘の夫蓑正高により、堅固な堤防が築かれた。結果、水害が激減し、西暦1,757年迄水害が発生する事は無かった。
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