西暦1732年は、富士山噴火以来繰り返される酒匂川の水害に、小田原藩がなお苦しめられ続けた年である。度重なる洪水に対して、藩は十分な備えを講じる事が出来ず、江戸幕府に川の防災工事である川除普請を願い出ていた。所が幕府は、金手村・西大井村・鬼柳村・桑原村・成田村・飯泉村を含む酒匂川沿いの9村6,000石を、代わりの土地を与えぬ儘藩から取り上げ、改出新田の内で埋め合わせる様にと命じた。結果として、小田原藩は差し引きで石高を減らす事になり、噴火が齎した災いの重さを、改めて突き付けられたのである。西暦1708年2月28日に56,384石を上知され、西暦1716年に其の約半分が戻されたばかりであったが、普請を願えば土地を取られるという形で、再び領は削られた事になる。

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年月日 出来事
1,732 小田原藩が、以下の村を含む酒匂川沿いの9村(6,000石)を代知を受けない儘上知する。
①金手村(現在の神奈川県足柄上郡大井町)
②西大井村(現在の神奈川県足柄上郡大井町)
③鬼柳村(現在の神奈川県小田原市)
④桑原村(現在の神奈川県小田原市)
⑤成田村(現在の神奈川県小田原市)
⑥飯泉村(現在の神奈川県小田原市)
度重なる洪水に藩では十分な対策を施せなかった為、江戸幕府に川除普請を願い出ていた。しかし、改出新田の内で補填する旨が申し渡された為、上知された分は石高減となった。
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