西暦1732年は、富士山噴火以来くり返される酒匂川の水害に、小田原藩がなお苦しめられ続けた年である。度重なる洪水に対して、藩は十分な備えを講じることができず、江戸幕府に川の防災工事である川除普請を願い出ていた。ところが幕府は、酒匂川沿いの九つの村を、代わりの土地を与えないまま藩から取り上げ、開発した新田で埋め合わせるようにと命じた。結果として、小田原藩は差し引きで石高を減らすことになり、噴火がもたらした災いの重さを、あらためて突きつけられたのである。

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年月日 出来事
1,732 小田原藩が、以下の村を含む酒匂川沿いの9村(6,000石)を代知を受けない儘上知する。
①金手村(現在の神奈川県足柄上郡大井町)
②西大井村(現在の神奈川県足柄上郡大井町)
③鬼柳村(現在の神奈川県小田原市)
④桑原村(現在の神奈川県小田原市)
⑤成田村(現在の神奈川県小田原市)
⑥飯泉村(現在の神奈川県小田原市)
度重なる洪水に藩では十分な対策を施せなかった為、江戸幕府に川除普請を願い出ていた。しかし、改出新田の内で補填する旨が申し渡された為、上知された分は石高減となった。
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