西暦1,438年は、伊予の武家が幕府の膝下へ赴いた年である。12月頃、河野教通が室町幕府に出仕する為上洛する。河野氏は伊予国(現在の愛媛県)を本拠とし、代々同国の守護職に連なった一族であり、其の当主が京都へ上って幕府に仕えるという事は、在地に根を張る武家が中央の政に組み込まれる事を意味した。守護が任国を離れて在京し、現地の統治は代官に委ねるという形は室町幕府の常であり、教通の上洛も其の枠組みの中に在る。折しも此の年、鎌倉公方足利持氏と幕府との間で兵が動いており、教通は翌西暦1,439年3月9日、足利持氏征伐の為に美濃国での待機を命じられる事となる。上洛して間も無く出陣の下命を受けたという運びは、幕府に出仕するという事が儀礼上の栄誉に留まらず、軍役の負担を伴うものであった事を伝えている。

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≈は「頃」を意味しています。

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年月日 出来事
1,438 12 河野教通が、室町幕府に出仕する為上洛する。
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