西暦1,040年10月頃、八咫鏡が、原形を失う程の焼損を受けた。八咫鏡は鏡・剣・璽から成る三種の神器の一つであり、皇位の象徴として宮中に奉安されてきた神鏡である。西暦1,005年にも焼損しており、其の時は改鋳が検討されながらも小蛇の出現によって神威が恐れられ、損なわれた儘で奉斎される事となった。此の年の被災は其れに続くもので、損傷の度合いは元の形すら留められない程に達した。神器が斯うして繰り返し火に遭いながらも、人の手による作り直しを経ず伝えられていった経緯は、神器の本義が物としての完全さでは無く、其の連続性に置かれていた事を示している。平安時代中期の宮中における神器の受難を伝える記録である。

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≈は「頃」を意味しています。

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年月日 出来事
1,040 10 八咫鏡が、原形を失う程の焼損を受ける。
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