年月日
|
出来事
|
|
1,951
|
|
|
ジョン・B・カルフーンが、ベセスダ(アメリカのメリーランド州)にあるウォルター・リード陸軍医療センターに勤務を開始する。ノルウェー・ラットのコロニーの研究は打ち切られたが、人口に関する研究は継続された。
|
|
1,951
|
|
|
アキーレ・マラモッティが、婦人用既製服の製造会社をレッジョ・エミリア(イタリアのエミリア・ロマーニャ州)に設立する。
|
|
1,951
|
4
|
11
|
ダグラス・マッカーサーが、ハリー・S・トルーマンにより連合軍総司令官を解任される。これによりマッカーサーが独自に築いていたスパイ網はCIAに引き継がれた。
|
|
1,951
|
7
|
13
|
アイラ・ボールドウィンの推薦によりCIA作戦本部長アレン・ウェルシュ・ダレスがCIAに採用したシドニー・ゴッドリーブが初仕事を行う。
|
|
1,951
|
7
|
30
|
覚醒剤取締法施行。
|
|
1,951
|
8
|
6
|
正力松太郎の公職追放処分が解除される。
|
|
1,951
|
8
|
13
|
カール・ムントが、ビジョン・オブ・アメリカの一環で、日本全土に総合通信網を民間資本で建設する事を発表する。
|
|
1,951
|
8
|
20
|
ブルーバード計画を「アーティチョーク計画」に改称し、シドニー・ゴッドリーブを中心に計画を発展させていく事となる。アメリカだけでなく、イギリスやカナダも参加する様になった。ゴッドリーブとアレン・ウェルシュ・ダレスはマインドコントロールが世界支配に繋がると考え、以下の薬物でOSSで実現しなかった自白剤の研究を行った。その中でゴッドリーブはLSDがまだ適切な実験・調査が為されていない事に気付き、若干の実験を行った後、CIA内部でのLSD実験を本格始動する事となった。数ヶ月間、管理された環境下でのLSD投与に合意した捜査官と、抜き打ちでの投与に合意した捜査官の比較実験等を行った。ゴッドリーブはこれらの実験に満足せず、キャンプ・デトリックの特別作戦部(SO部門)に助けを求めた。この申し出にキャンプ・デトリックが合意し、CIAは陸軍の知識と設備を獲得し、CIAに適した生物兵器を開発する事となった。
①THC
②コカイン
③ヘロイン
④メスカリン
|
|
1,951
|
8
|
23
|
アレン・ウェルシュ・ダレスが第4代CIA副長官に就任する。シドニー・ゴッドリーブのアーティチョーク計画がアメリカ政府のバックアップを受ける事となった。
|
|
1,951
|
9
|
4
|
正力松太郎が、カール・ムントの同席の下、1社で日本全国に直営局を置き、東京を中央局として全国にマイクロ波を用いた無線中継伝送網を構築するという計画を発表する。テレビ放送で使用しない周波数帯域は通信事業にも利用するという内容も盛り込まれ、この計画の為にアメリカから資金と技術援助を受ける約束も取り付けていた。
|
|
1,952
|
|
|
マザー・テレサが、インド政府からヒンドゥー教の廃寺院を譲り受け、神の愛の宣教者会初のホスピスである、「死を待つ人々の家」がコルカタに設立される。以下の様な環境であった。
①医者不在
②修道女やボランティアに医学的知識無し
③衛生状態が劣悪
④寄付された食べ物しか与えられない
⑤自由時間30分
⑥私語厳禁
⑦医療設備無し
⑧治療薬無し
⑨注射針を消毒せずに使い回し
⑩結核患者の隔離無し
⑪患者に鎮痛薬を与えず、痛みに耐える事を賛美する
⑫ヒンドゥー教からキリスト教への強制改宗
神の愛の宣教者会が受け取った寄付金の7%しか慈善活動には使わず、可能であったホスピスの環境改善も一切行わなかった。この死を待つ人々の家の死亡率は40%を超えていた。最終的に517件のホスピスを開設するが、やって来た患者はさらに病状が悪くなった。また、テレサはIORに100,000,000〜150,000,000ドル/年を送金していた。テレサはIORの最大顧客で、ローマ教皇庁から認められた者しか使えない、スイスの警備員が配置されているお得意様の秘密のドアから案内されていた。
|
≈
|
1,952
|
|
|
CIAは、朝鮮戦争によるアメリカ軍のミサイルを強化を意図し、ユジーン・ドゥーマンや元OSSジョン・ハウリー等に2,800,000ドルの資金提供を行い、児玉誉士夫と元OSSケイ・スガワラの手配で旧日本軍将校の武器貯蔵庫からタングステンを購入させる。ドゥーマンやハウリー等はこの密輸入したタングステンをアメリカ国防総省に10,000,000ドルで売却した。これにより児玉が2,000,000ドル、ドゥーマンやハウリー等が2,000,000ドル以上の利益を得る。児玉はこの資金を、西暦1,953年の衆院選・参院選で保守派の候補者に使った。
|
|
1,952
|
|
|
以下2名が、モネスティエ・ド・クレルモン(フランスのイゼール県)に登山家向けのテント・シェラフ・ウェア等を手掛ける会社「モンクレール」を設立する。モンクレールは、地名のモネスティエ・ド・クレルモンに由来する。
①レネ・ラミヨン
②アンドレ・バンサン
|
|
1,952
|
3
|
|
ビジョン・オブ・アメリカ計画を売り込み、契約の獲得を行なっていた弁護士ヘンリー・ホールシューセンが、フィリピンにてマイクロ中継網建設の予備調査を行う。
|
|
1,952
|
3
|
6
|
ヘンリー・ホールシューセンが、アメリカ国務省に対し「アメリカからテレビ機器を輸入する日本企業から円を買い取りドルを与え、運転資金を提供すべき」という申し出を行う。
|
|
1,952
|
4
|
4
|
アメリカ国務省が、前月のヘンリー・ホールシューセンの申し出を断る。しかし、ビジョン・オブ・アメリカ計画自体には興味があるとして後日説明会を開いて欲しいと要望した。
|
|
1,952
|
4
|
14
|
ヘンリー・ホールシューセンが、以下の機関等の代表者を集めてビジョン・オブ・アメリカ計画の説明会を開催する。
①アメリカ国務省国際放送課
②FCC(連邦通信委員会)
③連邦基準局
④大統領通信関連諮問局
|
|
1,952
|
7
|
31
|
正力松太郎が電波監理委員会から予備免許を付与される。免許方針では東京に2〜3局、地方都市では1〜2局を設置するとした。
|
|
1,952
|
10
|
15
|
警察予備隊が改編され、保安隊が発足する。
|
|
1,952
|
10
|
28
|
ペンタゴンと児玉誉士夫経由でのCIAの資金提供により「日本テレビ放送網」が設立される。以下3名が「アメリカ軍が日本本土で行う軍事作戦に関し、日本人が関心を持たず、警戒せず、無知で居続けて貰う為には、テレビで娯楽・スポーツ番組を大量に放送し、そちらの方に、日本人の気を反らす必要がある」として、アメリカ議会への説得工作を展開していた。
①アメリカ上院外交委員会海外プログラム小委員会委員長バーク・ヒッケンルーパー
②アメリカ上院外交委員会ジョン・スパークマン
③軍事委員会委員エヴァレット・ダークセン
さらに正力松太郎は、ニューヨークに在る、政界に強力なコネクションを持つマーフィー・ダイカー・スミス&バーウェル法律事務所経由で、アメリカ国防総省に対し、日本テレビ放送網を日本支配とアメリカの政策宣伝として用いる趣旨を伝え、ペンタゴンに協力を要請していた。
|
|
1,952
|
12
|
|
G2が河辺虎四郎に対し、次年度には河辺機関に対する関連予算が計上されないとし、資金提供の打ち切りを通告する。これに対し河辺は憤り、河辺機関の活動を公にする意向を示した。しかし以前から河辺はこの通告を予見し、前々月に発足した保安隊に15名を入隊させていた。
|
|
1,953
|
|
|
ポール・マルチンクスが、グレゴリアン大学の学位を取得する。以降マルチンクスは、カトリック聖職者や教皇庁スタッフの育成機関である「教皇庁聖職者アカデミー」にて、将来の外交官の為の2年間のプログラムを学び始めた。
|
|
1,953
|
|
|
福田太郎が、福田渉外事務所を「ジャパンPR(ジャパン・パブリック・リレイション)社」として改組する。
|
|
1,953
|
1
|
15
|
正力松太郎が、ヘンリー・ホールシューセンに対し「吉田茂が、アメリカが借款を出せばマイクロ回線網建設を電電公社に説得すると確約した」という主旨の書簡を送る。
|
|
1,953
|
1
|
22
|
正力松太郎が、ヘンリー・ホールシューセンに対し「私が西暦1,953年1月15日に吉田茂にマイクロ中継網の説明をした所、もし必要なら白洲次郎を特任大使としてアメリカに派遣し力を貸す、と言って貰った」という主旨の書簡を送る。
|
|
1,953
|
2
|
|
MSAが、フィリピンでのマイクロ中継網の調査費として180,000ドルを計上する。
|
|
1,953
|
2
|
26
|
アレン・ウェルシュ・ダレスが第5代CIA長官に就任する。
|
≈
|
1,953
|
3
|
|
シドニー・ゴッドリーブは自白剤の研究に用いていた薬物が寧ろ尋問を妨げる事に気付き、アーティチョーク計画に替わる新しい計画に関する書簡をアレン・ウェルシュ・ダレスに送る。
|
|
1,953
|
3
|
|
元NHKニュース解説者柴田秀利が、日本テレビが緊急に必要とする資金を日本輸出入銀行から引き出す事を目的に渡米し、元OSS長官で弁護士のビル・ダナヴァンにマイクロ回線網建設のための10,000,000ドルの借款を要請する。
|
|
1,953
|
3
|
4
|
ハーバート・フーヴァーが、ボヘミアンクラブのオールド・ガードに就任する。その祝賀会のスピーチでフーヴァーは、オールド・ガードの地位と名誉を、自身の後の大統領達の退役軍人顧問として果たした役割と比較した。会場には、ニューヨーク市のウォルドーフ・アストリア・ホテルに空輸されたボヘミアングローブのセコイアの枝が装飾に使用された。
|
|
1,953
|
3
|
19
|
ハーバート・フーヴァーの、ボヘミアンクラブ入会40周年を祝う式典が、アメリカ副大統領であったリチャード・ニクソンの主催で、ウォルドルフ・アストリア(ニューヨーク市マンハッタン区ミッドタウンに所在するホテル)のボヘミアングローブのセコイアの樹皮と枝が積み上げられた部屋にて催される。
|
|
1,953
|
4
|
10
|
アレン・ウェルシュ・ダレスがプリンストン大学(アメリカのニュージャージー州)にて洗脳プログラムに関する講演を行う。このプログラムは自らが進めているものではなくソ連によるものであるという虚偽の発言があった。
|
|
1,953
|
4
|
13
|
アレン・ウェルシュ・ダレスの命を受け、シドニー・ゴッドリーブ主導で「MKウルトラ計画」が立ち上がる。ゴッドリーブは以下のメンバーを人選し、実験と結果報告を行わせた。
①研究者
②科学者
③元OSS
また、ケンタッキー州レキシントンの公衆衛生局病院にあるNIMH(国立精神衛生研究所)中毒研究センターの研究責任者で、鎮静及び麻薬であるアヘンと睡眠・鎮静薬バルビツールによる薬物依存の研究を行っていたハリス・イズベルがCIAから資金提供を受け、LSDと、大麻の主要成分で精神作用のあるTHC(テトラヒドロカンナビノール)の効果を比較する為、ケンタッキー州レキシントンにある連邦麻薬患者更正病院にいる受刑者にLSDと大麻を与えるという比較実験を行った。また、捕虜となった北朝鮮人に抑鬱剤を投与した後、強力な抗鬱剤を投与し、弱った状態のまま強烈な熱と電気ショックを与える実験も行った。これらの実験により、多くの死者・精神異常者が発生した。被害者に投与された薬・錠剤・エアロゾルの大半は、キャンプ・デトリックで作られた物である。
|
|
1,953
|
4
|
15
|
柴田秀利が、アメリカ対日協議会のウィリアム・リチャーズ・キャッスルから、書簡でウォルター・ロバートソンを紹介される。柴田はキャッスルと接触した際「正力松太郎は、日本でやるテレビ放送は反共プロパガンダの牽引車にするつもりです。正力は目的達成の為にはテレビがラジオや新聞より遥かに効果的だと信じています。日本テレビは賑やかな街角に大きなテレビ画面を設置するつもりです。広告として利用出来ますし、様々な反共番組を定期的に放送出来るでしょう」と言い、キャッスルを感激させていた。
|
|
1,953
|
4
|
19
|
第26回衆院選が行われる。
|
|
1,953
|
6
|
|
マーフィー・ダイカー・スミス&バーウェル法律事務所のマーフィー・ダイカー・バーウェルが、アメリカ上院外交委員会海外プログラム小委員会委員長のバーク・ヒッケンルーパーに対し、正力松太郎の通信網建設計画及び日本テレビ放送網延長計画に関し、上院外交委員会委員の支持を貰い、ドル借款による財政支援を依頼する。ヒッケンルーパーはこれに対し怒り、非難した。
|
|
1,953
|
6
|
9
|
シドニー・ゴッドリーブがLSDに関するMKウルトラ計画の「サブプロジェクト8」を承認する。
|
|
1,953
|
7
|
3
|
中曽根康弘が、ヘンリー・キッシンジャーが幹事役を務める国際情勢について講義や議論を行うサマースクールである「ハーバード国際セミナー」の為、同年11月迄の日程で渡米する。同セミナーのスポンサーは以下である。
①ロックフェラー財団
②フォード財団
また、カリフォルニア大学バークレー校のカリフォルニア大学放射線研究所を見学した。
|
|
1,953
|
7
|
27
|
北緯38度線上の板門店で、朝鮮戦争休戦協定が締結される。
|
|
1,953
|
7
|
30
|
日本プロレス協会が、東京都中央区日本橋浪花町(現在の日本橋富沢町)に設立される。以下の人間が要職に就いた。
①児玉誉士夫(会長)
②第3代山口組組長田岡一雄(副会長)
③東声会会長町井久之(副会長)
|
|
1,953
|
8
|
28
|
11:20、日本テレビ放送網が本放送を開始する。
|
|
1,953
|
9
|
|
正力松太郎の、東京からの番組をローカル局に送る際のマイクロ回線を放送局で自営するマイクロ中継網に対し、日本テレビ放送網1社で全国放送を行う事に拒否反応を示した新聞社69社が反対声明を出す。さらに、マイクロ回線を専用線として貸し出す方針を示していた電電公社も、正力の構想に反対した。
|
|
1,953
|
11
|
6
|
衆院議員原茂が、衆議院電気通信委員会で、以下3点を理由にマイクロ中継網に反対する発言を行う。
①アメリカの借款によるこのマイクロ中継網はアメリカ軍の軍事通信網として使用に供されるので、日本全土が戦争に巻き込まれる可能性がある。
②マイクロ中継網を作るならば、電電公社のような公共事業体の手で為されるべきで、日本テレビのような民間企業がすべきではない。
③正力松太郎がこのようなマイクロ中継網を建設する動機は、彼の日本のメディアを牛耳るという個人的野望にあり、この様な人間に公共性の高い通信事業を任せるべきではない。
|
|
1,953
|
11
|
19
|
シドニー・ゴッドリーブの指示で、キャンプ・デトリックの特別作戦部(SO部門)の細菌生物兵器の専門家でCIA幹部のフランク・オルソンを静養所に呼び出し、LSDを投与する。オルソンがCIAを退職する意思を示した際、ゴッドリーブ等は、オルソンの知り尽くしているキャンプ・デトリック極秘情報を暴露される事を恐れ、口封じで投与した。また、この頃ゴッドリーブはCIA指揮下でアメリカ軍の下請けのロッキード社キャンプ・デトリックのが開発する高高度を飛ぶ偵察機「U-2」に関するプログラムであるアクアトーン計画のパイプ役を担っていた。
|
|
1,953
|
11
|
28
|
フランク・オルソンがニューヨーク市内のホテルから転落し死去。
|
|
1,953
|
12
|
7
|
正力松太郎の証人喚問が行われる。正力は「マイクロ回線網が出来た暁には、日本テレビは所有こそするが、それらを全て電電公社に貸し出し、自らが通信事業をする事は無い」と釈明した。
|
|
1,953
|
12
|
8
|
第34代アメリカ大統領ドワイト・D・アイゼンハワーが原子力の平和利用について、以下の主旨の演説を第8回国連総会で行う。
ヴィジャヤ・ラクシュミー・パンディット議長及び国連総会成員の皆様
第2代スウェーデン事務総長ダグ・ハマーショルドから、バミューダ諸島(イギリス)にいた私に、今回の総会で演説して欲しいという招待が届いた時、私は丁度以下の人間と西暦1,953年12月4〜8日の日程でバミューダ会談を始める矢先であった。
①第63代イギリス首相ウィンストン・チャーチル
②第59代イギリス外相アンソニー・イーデン
③第141代フランス首相ジョゼフ・ラニエル
④第191代フランス外相ジョルジュ・ビドー
会議の議題は、世界が抱える幾つかの問題に関するものだった。その後バミューダ会談の期間中、私の胸中には常に大きな名誉が私を待っているという思いがあった。そして、本日この場所に立って、国連総会で演説をするという名誉を与えられ、それが現実のものとなったのである。私は、皆さんの前で演説するという栄誉に感謝すると同時に、この総会を目の当たりにして、高揚感を味わっている。一つの組織の下で、これほど多くの人々の、これ程大きな希望が一堂に集まった事は、歴史上無かった。そして、ここ数年の重苦しい時期にあって、皆さんがここで成された討論や決定は、既にそうした希望の一部を実現している。 しかしながら、行く先にはまだ大きな試練と大いなる成果が待ち受けている。私は、こうした成果が実現するとの確かな期待の中で、現在自らが有している職責をもって、アメリカ政府がこれまで通りこの機関を確固たる立場で支えていく事を断言する。そして、我が国がこうした支援を行う背景には、この世界に於ける全ての国々の恒久的平和並びに全ての人類の幸福と健康を実現する知恵・勇気・忠誠を、各国が十分に提供し合うとの信念がある。私がこの場を、バミューダ会談に関する米国の一方的な報告を行う機会とする事が相応しくないのは明白である。しかしながら、あえて言及するならば、あの美しい島で行われた討議に於いて、我々出席者が、国連憲章で明確に示されているのと同じ、世界平和と人類の尊厳という偉大な概念の実現への道を追求していた事を断言する。他方、如何に希望に満ちて聞こえようとも、偽善的な決まり文句をただ唱えることも、この素晴らしい機会に求められている事ではない。そこで私はこの場を、過去何ヶ月もの間、立法府及び行政府に於ける私の同僚の、そして私自身の脳裏や胸中にあった幾つかの事を皆さんに伝える場にしようと決意した。これらの事は、当初はアメリカ国民に対してだけ話そうと予定していた考えだった。私は、世界に危機が存在するとすれば、それは、全ての国々・人々に対しても同じように危機であり、同様にある1 つの国の胸の内に望みが存在するとすれば、それを世界中の国々が共有すべきである、との深い信念を持っており、これはアメリカ国民の信念でもあると理解している。そして、例え極めて小さな方策であっても、今日の世界の緊張状態を緩和する事を目的とした提案を行うとすれば、国連総会程それを披露するに相応しい聴衆はあるまいと思われる。私は本日の演説を行うに当たり、私にとってはある意味では新しい言葉、軍人として人生の大半を送ってきた私が、出来る事なら決して使いたくはなかった言葉で、敢えて話す必要があると感じている。その新しい言葉とは、核戦争に関する用語である。核の時代は、非常に速いペースで進行しており、世界中の人々は、極めて重要なこの分野の進展に於ける現在の局面を、少なくとも相対的に、ある程度理解している必要がある。従って、もし世界の人々が平和を求めて知的な探求を行おうとするならば、現状における重要な事実を認識していなければならない事は明らかである。核の危機や原子力に関して私が述べる事は、必然的にアメリカの観点からの話となる。それが私の知る唯一の明確な事実だからである。しかしこの問題は、その性格上、単に一国の問題ではなく、世界的な議論を要する問題である事は、私がこの総会の場で訴えるまでも無い。西暦1,945年7月16日アメリカは世界最初の核爆発実験を行った。それ以降、米国は42回の核爆発実験を実施している。さらにこの機密は、ソ連の知る所でもある。現在の核爆弾は、核時代の幕開けを齎した兵器の25倍以上の威力を持ち、また水素爆弾は、TNT火薬で数百万t相当の爆発力にまで達している。現在のアメリカの核兵器備蓄は、言うまでも無く日々増加しているが、現時点で、第2次世界大戦の期間中の全ての戦域に於いて、凡ゆる爆撃機及び銃から発射された全ての爆弾と砲撃を合わせた爆発力の数倍を超えている。艦上あるいは陸上基地発進の何れに於いても、今や、単一の航空群が、第2次世界大戦の全期間を通じて英国に投下された全ての爆弾の爆発力を超える破壊兵器を、到達可能な如何なる標的に対しても運搬できる状態となっている。核兵器は言うまでも無く、規模と種類に於いても、目覚ましい進歩を遂げてきた。核兵器の進歩たるや凄まじいものがあり、我が国の軍隊に於いて、事実上通常兵器の地位にさえ登りつめた。アメリカでは、 陸・海・空軍と海兵隊の全てが核兵器を軍事利用出来る能力を有している。しかし、原子力の恐怖に満ちた機密と恐ろしい機動力は、我々だけのものでは無いのである。この機密は、我が国の友好国であり同盟国であるイギリスとカナダが保有している。両国の天才的な科学者達は、我が国の最初の発見、そして核爆弾の設計の際に多大な貢献をしている。さらにこの機密は、ソ連の知るところでもある。ソ連はこの数年間、核兵器に莫大な資源を投下している旨を、我が国に伝えている。この期間ソ連は、少なくとも1回の熱核反応実験を含む、一連の核爆弾の爆発実験を行っている。米国が一旦は、核を独占していたとしても、それは既に数年前にはそうで無くなっている。従って、我が国がこの分野で他よりも早いスタートを切る事によって、いわば大幅な数量的有位性を兀々蓄積してきたとはいえ、今日の核の現実を見ると、さらに重要な意味を持つ2つの事実が存在している。
①現在幾つかの国家によって所有されている知識は、最終的に他の国々、恐らくは全ての国々に共有されると考えられる。
②兵器の数という点で極めて優勢であり、また、その結果として圧倒的な報復能力を有していたとしても、それ自体では、奇襲攻撃による大規模な物質的被害や人命の犠牲に対する予防策にはならない。
自由世界は少なくともこうした事実を漠然と認識しており、当然の事ながら、警戒態勢や防衛システムの大規模な計画に乗り出している。こうした計画は、今後さらに加速され、拡大されると思われる。しかしながら、兵器や防衛システムに対する莫大な出費が、如何なる国家に於いても都市や国民の絶対的安全を保証出来ると考えてはならない。核爆弾の恐ろしい算術は、そうした簡単な解答を許してくれない。最大限の能力を持つ防衛に対してでさえ、奇襲攻撃に効果を上げる最小限の核爆弾を所有する侵略者であれば、恐らく限定された攻撃対象に対し十分な数の爆弾を投下し、決定的な損害を齎す事が出来る。万一そうした核攻撃が米国に対して行われた場合、我が国は迅速且つ断固として対応する。しかしながら「アメリカの防衛能力は侵略者に対し多大な損害を加え得るものである」或いは「アメリカの報復能力は侵略者の国土が荒廃する程大きなものである」と私が言ったとしても、それは全て事実ではあるものの、アメリカの目的と希望を真に表現してはいない。 そこで躊躇ってしまうと、2つの核の巨人が、震える世界を舞台に悪意を込めて永久に睨み合う運命に陥ったという考えの絶望的な終末を認める事になる。そこで足を止めてしまうと、文明の破壊、世代から世代へと受け継がれてきた他に代えがたい人類の遺産の消滅の可能性と、人類が野蛮な状態から秩序を得て、公正、そして正義へと進歩する古来の苦闘の道筋を再び最初から繰り返せという宣告を、為す術も無く受け入れる事になる。そうした絶望的な状態の中では、どんなに分別ある人間でも、勝利を見出す事が出来る筈が無い。 こうした人類の荒廃や破壊と自らの名が、歴史の中で結び付けられる事を望む者があるだろうか。歴史の何ページかには、確かに「偉大な破壊者」の顔が時折記録されてはいる。但し、歴史書全体を見れば、そこには人類の果てしない平和の希求と、人類が神から与えられた創造の能力が示されている。アメリカがアメリカとしての存在を示したいのは、個々の歴史のページではなく、歴史という1冊の本全体に於いてである。我が国は、破壊的ではなく、建設的でありたいと望んでいる。国家間の戦争ではなく、合意を欲している。他の全ての国の人々が自分たちの生活様式を選ぶ事の出来る権利を等しく享受しているとの確信を持って、アメリカは自らも自由である事を欲している。従って、我が国の目標は、我々が恐怖の暗闇から光に向かって進む事を助け、如何なる場所に於いても人類の心・希望・魂が平和や幸福や健康を手にすべく前進出来る道を見つけ出す事である。そうした追求に於いては、忍耐を欠いてはならないという事を私は理解している。現在我々が経験している様な分断された世界に於いては、ただ1 つの劇的な行為によって救済が齎される訳では無い事を私は理解している。いつの日か、世界が自らを見つめ、この世界の他の国々で、相互に平和を確信出来る新しい環境が芽生えている事を実感出来る迄、長い期間を掛けて、多くの段階を踏んでいかなければならない、また、こうした行動を起こすのは今である事を、私は理解している。アメリカとその同盟国であるイギリス・フランスは、過去数ヶ月にわたり、こうした行動に踏み出していく為の努力を行っている。我々が、話し合いの場を回避している、等とは誰にも言わせない。我が国を含む3ヶ国が、分割されたドイツの問題についてソ連との交渉を長い間求めている事、また、朝鮮問題についての交渉を長い間求めている事は周知の事実である。極最近になって、我々の元にソ連から、事実上4大国会議を開催したいという意思が伝えられた。我々3ヶ国は、ソ連からのこの覚書の内容に、これまで示されてきた受け入れ難い条件が記されていない事を歓迎した。我々が発表したバミューダ共同宣言からも既に明らかな様に、3ヶ国は、早急にソ連と会合を開く事で合意に達している。アメリカ政府はこの会合に対して、期待を込め、真摯に取り組んでいる。我々は、この会合で目に見える成果を得る事によって、平和への一歩を踏み出すという、ただ1つの目標に向かってあらゆる努力を傾ける所存である。これこそが国際緊張の緩和に向けた唯一の確実な道なのである。我々はこれまでもそうだったが、今後もソ連が正当に所有するものを放棄する様同国に求める事は無いし、ロシアの人々が我が国の敵であり、ロシアと友好的かつ有益な関係を持って付き合う事を一切望まない、とは決して言わない。寧ろ我々は、来るべき4大国会議がソ連との関係構築の第1歩となり、東西の国民の間の自由な相互対話を将来的に齎すものとなる事を望んでいる。こうした対話こそが、平和的な信頼関係を築く為に必要な理解を進める唯一の確実な手段なのである。東ドイツ、占領下にあるオーストリア、および東欧諸国に現在燻っている不満に代え、我々は如何なる国家も他の国家に対して脅威とならず、取り分けロシアの人々に対して脅威となる事の無い、 欧州自由諸国間の友好的な関係を求めている。 また、アジアでの混乱・紛争・窮状を乗り越えれば、そうした国々の人々が天然資源を開発し、生活を向上させる平和的機会を得られる様になる事を、我々は願っている。これらは皮相的な展望でも無い。これらの背景には、戦争によってではなく、無償譲渡や平和的交渉によって最近独立を勝ち取った国々の存在がある。また、西側の人々が、貧しい人々や飢饉・旱魃・天災の一時的な被害を受けた人々に対し積極的な援助を行なった事も既に報告されている。そしてこれらの活動は、平和を意図した約束や主張よりも強く訴えるものである。しかしながら私は、いつまでも過去の提案を繰り返したり、過去の行いを再び説明したりしたくない。平和に至る達成方法を、それらが如何に実現不可能に思えようとも、全て試していかなければならない。こうした新たな平和への道筋で、これまで十分には試されていないものが少なくとも1 つ存在している。 それは、現在国連総会で提示されている道筋である。西暦1,953年11月18日に、国連総会は決議で「軍縮委員会は、主要関係大国の代表によって構成され、受け入れ可能な解決策を個別に模索する小委員会の設置の妥当性を検討し、そうした解決策を総会及び安全保障理事会に、西暦1,954年9月1日迄に報告するものとする」という提案を行なった。アメリカは、国連総会の提案に留意し、世界の平和のみならず、世界の存在自体にも影を落とす核軍備競争に対する「受け入れ可能な解決策」を模索する為に「主要関係国」とされる諸国と早急に個別会合を行う用意がある。我々は、そうした個別の外交交渉に、新たな構想を持ち込む所存である。アメリカは、軍事目的の核物質の単なる削減や廃絶以上のものを求めていく。核兵器を兵士達の手から取り上げる事だけでは十分とは言えない。そうした兵器は、核の軍事用の包装を剥ぎ取り、平和の為に利用する術を知る人々に託さなければならない。アメリカは、核による軍備増強という恐るべき流れを全く逆の方向に向かわせる事が出来るならば、この最も破壊的な力が、全ての人類に恩恵を齎す事になり得る事を認識している。アメリカは、核エネルギーの平和利用は、実現出来ると考えている。その可能性はすでに立証されている。世界中の科学者及び技術者の全てがそのアイデアを試し、開発する為に必要となる十分な量の核分裂物質を手にすれば、その可能性が、世界で効率的且つ経済的なものへと急速に形を変えていく事を、誰一人疑うことは出来ない。原子力の脅威が、人々の、そして東西の国々の政府の脳裏から消え始める日を早く齎す為に、現時点で講ずる事の出来る措置が幾つかある。そこで私は以下の提案を行う。
①主要関係国政府は、慎重な考慮に基づき、許容される範囲内で、標準ウランならびに核分裂物質の各国の備蓄から国際的な原子力機関に対して、それぞれ供出を行い、今後も供出を継続する。そうした国際機関は、国連の支援の下で設立される事が望ましい。
②そうした供出の割合、手続き及びその他の詳細については、先に言及した「個別交渉」の中で適正に定めるものとする。アメリカはそれを誠意を持って行う用意がある。アメリカのパートナーとなる国で、同様の誠意ある行動を取る国は何れもアメリカが、理不尽な相手国ではない事を理解する事になる。この計画に従った最初の、そしてそれに続く初期の供出は、当然ながら量的には少ないものとなる。
しかしながらこの提案は、完全に受け入れ可能な世界的査察・管理体制を構築するという、相互の不信感を招きやすい試みを行わずに実施し得るという大きな長所を持っている。国際原子力機関には、供出された核分裂物質並びに他の物質の保管・貯蔵・防護を行う責務を持たせる事も出来る。そして科学者たちが知恵を絞り、そうして蓄えた核分裂物質が、何者かによって不意打ちで強奪される事が基本的に不可能となる様特別の安全体制を講ずる。さらにこの原子力機関のより重要な責務は、そうした核分裂物質が人類の平和の希求に資する目的で使われる方法を工夫する事になるだろう。例えば、核エネルギーを農業や医療や、その他の平和的活動のニーズの為に応用する事を目的として、専門家達を動員する事になる。また、世界の電力が不足している地域で、あり余る電力を提供する事もその特別な目的となる。そうした体制によって、核物質を供出する国は、人類の脅威ではなく、そのニーズに貢献する事で国力の一部を捧げる事になる。アメリカは、他の主要関係国と共に、核エネルギーのこうした平和利用を促進する計画策定に着手する事は、何よりも喜ばしい限りであり、また誇らしく思うものである。こうした主要関係国には、当然ソ連も含まなければならない。私は以下の計画をアメリカ連邦議会に提出する用意があり、これらはそこで承認されると強く期待している。
①核分裂物資の平時における最も有効な利用法に関する世界的調査を促進すると共に、その目的の為に妥当である全ての実験の実施に必要な材料が全て確実に準備出来る様にする。
②世界の核備蓄の潜在的な破壊力の削減に着手する。
③この文明が開化した時代に、東西両方の陣営の世界の列強が、戦争の為の軍備増強よりも人類の向上心に関心がある事を全ての国の凡ゆる人々が認識出来る様にする。
④世界が恐怖による無気力から脱し、平和へと積極的に進展を遂げられるように、平和的対話の新たな道筋を開き、官民両方の話し合いによって解決しなければならない多くの困難な問題に対し、新たな準備に取り掛かる。
原爆投下という暗い背景を持つアメリカとしては、力を誇示する事のみを望むのではなく、平和への願望と期待をも示したいと望んでいる。来たるべき数ヶ月間は、重大な決断を多々伴うだろう。それらの決断は、この総会で、世界各国の首都や軍司令部で、統治者であれ統治される側であれ、凡ゆる場所の人々の心の中で、こうした活動を脅威から脱出させ平和へと主導する決断となってほしいと願う。そうした極めて重大な決断を下すに当たりアメリカは、恐ろしい原子力のジレンマを解決し、この奇跡の様な人類の発明を、人類滅亡の為ではなく、人類の生命の為に捧げる道を、全身全霊を注いで探し出す決意を、皆さんの前でという事は世界の前で誓うものである。本日私をここにお招きいただき、非常に丁重にこの演説に耳を傾けて頂いた事に対し、代表団の皆さんに再び感謝したい。
|
|
1,954
|
|
|
第1回ビルダーバーグ会議が行われる。
|
|
1,954
|
|
|
ハリス・イズベルがLSDの耐性について調べる事を意図し、7名の黒人受刑者を隔離し体重に対する投与量1.55mg/kgを77日間続ける実験を行う。3日目には効果は失われ、中盤に投与量を4倍にしても殆ど効果が無かった。しかし3日間投与を止めてから再度投与すると大きな効果があった。また、LSD投与後の禁断症状・依存性は無かった。
|
|
1,954
|
|
|
ジョン・B・カルフーンが、NIH傘下のNIMHの心理学研究所の知覚部門の常勤として雇用される。カルフーンは、ベセスダの上の野原に引っ越し、農家から納屋を借り、天井の窓を通して、屋根裏から観察する事が出来る「ローデント・ユニバース」と呼ばれるフェンスで仕切った部屋を構築し、様々な種類のラット及びマウスを使って実験を繰り返した。カルフーンは、ラットやマウスに食糧・寝具・住居を与え、捕食者がおらず、病気の暴露も最小限に抑えられた環境を作り出し、「ラットの理想郷」「マウスの楽園」と表現した。可視的なニーズを満たし、急速に繁殖していったが、カルフーンが人口に課した唯一の制限はスペースであった。ラットやマウスがフェンスに山積みになると、カルフーンの助手は「ユートピアは地獄になった」と述べた。支配的な雄は攻撃的になり、一部は群れで行動し、雌や赤ちゃんを攻撃した。交尾が妨害されたり、同性愛に走る個体発生した。また、パンセクシュアルやハイパーセクシュアルとなり、出会ったラットにマウンティングを取る個体も現れた。母親は自分の子供を無視し、適切な巣を作らず、不用意に子供を捨てて、さらには攻撃をした。特定の区域では赤ちゃんの死亡率が96%に達し、死体は大人に食べられた。従属動物は心理的に萎縮し、物理的には生き残ったが、大きな心理的代償を払った。それらは殆どが成長後期で、区域の中央の空白地帯に密集していた。個体数が激減したが、既に調和して共存する能力を失い、その変化は永続的に続いた。最終的にカルフーンは、NIMHの別館の112号館に引っ越した。
|
|
1,954
|
|
|
ハリス・イズベルがLSDの耐性について調べる事を意図し、7名の黒人受刑者を隔離し体重に対する投与量1.55mg/kgを77日間続ける実験を行う。3日目には効果は失われ、中盤に投与量を4倍にしても殆ど効果が無かった。しかし3日間投与を止めてから再度投与すると大きな効果があった。また、LSD投与後の禁断症状・依存性は無かった。
|
|
1,954
|
|
|
IBM社ジョン・ワーナー・バッカスがプログラミング言語「FORTRAN」を考案する。主な用途は以下の通り。
①大規模数値計算
②シミュレーション(逐次・並列)
又、「Hello, world!」を出力するコードは以下である。
program hello
print *, 'Hello, world!’
end program hello
|
|
1,954
|
|
|
エドワード・ダンが、ベルコートを以下の夫妻に22,500ドルで売却する。
①ルイス・ロリラード
②エレイン・ロリラード
ダンは、1度もベルコートに住む事は無かった。タバコ業界で有名なロリラード夫妻は、ベルコートを「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」の拠点にする事を構想していた。
|
|
1,954
|
3
|
1
|
未明、焼津港所属の遠洋マグロ漁船の第五福竜丸が、以下の2箇所で行われたアメリカ軍の15,000,000tの水爆実験により発生した多量の放射性降下物を浴び、乗組員23名が被曝する。
①ビキニ環礁(現在のマーシャル諸島)
②エニウェトク環礁(現在のマーシャル諸島)
|
|
1,954
|
3
|
3
|
改進党で予算委員会の筆頭理事であった中曽根康弘が中心となり「原子炉築造のための基礎研究費及び調査費」として、戦後初の原子力予算が両院議員総会にて以下の通り上程される。
①原子力平和的利用研究費補助金:235,000,000円(ウラン235に因んでいる)
②ウラニウム資源調査費:15,000,000円
|
|
1,954
|
3
|
13
|
KGB(ソ連国家保安委員会)が設立される。
|
|
1,954
|
3
|
14
|
第五福竜丸が焼津港に帰還する。船主の妻が乗組員の火傷症状について東京大学医学部放射線科に電話した。
|
|
1,954
|
3
|
15
|
第五福竜丸乗組員が東大病院を受診する。
|
|
1,954
|
3
|
15
|
夕方、読売新聞社焼津通信部記者安部光恭が、知人から第五福竜丸乗組員の被曝情報を聞き、東京の社会部と連携して取材を進める。社会部記者が東大病院に搬送されていた被曝者の取材に成功した。
|
|
1,954
|
3
|
16
|
読売新聞社が朝刊社会面トップ(大阪は1面トップ)で、本月1日のアメリカ軍の水爆実験について報じる。第五福竜丸乗組員23名が原子病で、1名が東大病院で重症と診断されたとした。
|
|
1,954
|
4
|
|
前月上程された、中曽根康弘等による原子力予算案が修正を経て可決される。
|
|
1,954
|
6
|
|
CIA工作員のエヴェレット・ハワード・ハントがアメリカ陸軍極東司令部民間顧問部の職員として東京で勤務を開始する。しかし実態はCIA北アジア司令部秘密作戦主任であった。≈西暦1,956年7月迄勤務した。
|
|
1,954
|
6
|
15
|
韓国でアジア太平洋反共連盟が設立される。
|
|
1,954
|
7
|
|
ベルコートのアルバ・ヴァンダービルトによって改装された宴会場にて、コロンビア・レコードのレコードプロデューサーであるジョン・ハモンドとジョージ・アヴァキアンの指導の下で出演者のリストを作成した以下4名により、第1回ニューポート・ジャズ・フェスティバルが開催される。
①エレイン・ロリラードの兄トーマス・T・ガスリー
②ガスリーの友人でボストン大学教授ボーン
③ルイス・ロリラード
④エレイン
此のフェスティバルは非営利団体として設立され、ロリラード夫妻が20,000ドルの資金提供を行い、西暦1,961年迄支援した。来場者は11,000名を数えた。石造りとスタッコの外壁が音響効果を作り出し、中央の広い中庭はコンサートの会場となり、オープンなロッジアは観客の為のスペースとなった。内部の巨大な部屋はワークショップや宿泊に使われた。しかし、近隣住民の抗議により、ベルコートがフェスティバルの恒久的な会場となる可能性は低かった。
|
|
1,954
|
12
|
2
|
IBMがアメリカ海軍装備局の為に開発した真空管式コンピュータ「IBM NORC」の納入式が行われ、3,089桁の円周率を13分で計算する。
|
|
1,954
|
12
|
3
|
衆参両院の電気通信委員会が、民間へのマイクロ回線業務を認可しないとする決議を行う。これにより、西暦1,951年9月4日に正力松太郎が発表した、アメリカ資本による援助でマイクロ波を用いた無線中継伝送網を構築するという計画は頓挫した。
|
|
1,955
|
|
|
チェース・ナショナル銀行とマンハッタン銀行が合併し、チェース・マンハッタン銀行が設立される。
|
≈
|
1,955
|
|
|
MKウルトラ計画が政府資金を使い果たす。
|
|
1,955
|
|
|
ポール・マルチンクスが、教皇庁聖職者アカデミーでの外交官の為のプログラムを修了する。同年、ローマ教皇庁の書記官としてボリビアへ渡った。
|
|
1,955
|
2
|
27
|
正力松太郎が第27回衆院選に富山2区から出馬し、初当選する。
|
|
1,955
|
4
|
12
|
アメリカの医学者ジョナス・ソークが開発し、ミシガン大学(アメリカのミシガン州アナーバー)の疫学博士トーマス・フランシス・ジュニアによって不活化された「不活化ポリオワクチン」が認可される。フランシスは1,000,000名の学童にプラセボを含めた治験を行っていた。
|
≈
|
1,955
|
11
|
|
正力松太郎が、鳩山一郎に防衛庁長官としての入閣を求められるが「原子力をやりたい」と言い断る。
|
|
1,955
|
11
|
1
|
読売新聞社とUSIA(アメリカ広報文化交流局)主催で日比谷公園にて「原子力平和利用博覧会」が開催され、同月22日迄まで行われた。費用は全てUSIAが負担した。前年アメリカ軍の水爆実験での第五福竜丸の被曝を受けて、原水爆反対に傾いていた世論を塗り替える事を意図していた。その後USIAは、他の新聞社主催で西暦1,945年に原爆が投下された広島を含む以下9箇所で、西暦1,957年8月迄同様の博覧会を開催した。
①愛知県美術館(愛知県名古屋市東区東桜、中日新聞共催)
②京都市美術館(京都府京都市左京区岡崎、朝日新聞大阪本社共催)
③大阪アサヒアリーナ(大阪府大阪市北区中之島、朝日新聞大阪本社共催)
④広島平和記念資料館(広島県広島市中区中島町、中国新聞共催)
⑤福岡スポーツセンター(福岡県福岡市中央区天神、西日本新聞共催)
⑥中島スポーツセンター(北海道札幌市中央区中島公園、北海道新聞共催)
⑦仙台市レジャーセンター(宮城県仙台市青葉区本町、河北新報共催)
⑧水戸総合体育館(茨城県水戸市、茨城新聞共催)
⑨高岡古城公園(富山県高岡市古城)
|
|
1,955
|
12
|
|
正力松太郎が、柴田秀利を通じ、アジアの原子力センターをマニラではなく日本につくる様アメリカに求める。
|
|
1,955
|
12
|
16
|
原子力の研究・開発・利用を推進して将来に渡るエネルギー資源を確保し、学術の進歩と産業の振興を図り、人類社会の福祉と国民生活の水準向上とに寄与する事が目的であると謳った自民党・社会党全421議員連名の「原子力基本法」が成立する。同法案は中曽根康弘が中心となって作成された。
|
|
1,956
|
|
|
ミケーレ・シンドーナが、コーサ・ノストラの幹部ジョー・アドニスの依頼でヘロイン密輸の収益のマネーロンダリングを行う。
|
|
1,956
|
|
|
ICPO(国際刑事警察機構)がナチスのスパイ組織を原型とし、ロックフェラー家の資金援助によりICPC(国際刑事警察委員会)から改称される。
|
|
1,956
|
|
|
ハリス・イズベル等がCIAの要請により以下の薬物の研究を開始する。
①幻覚剤LSD (スイスの製薬会社サンド社製)
②マジックマッシュルームに含有されている幻覚剤の成分シロシビン(スイスの製薬会社サンド社製)
③一部のキノコに含まれるアルカロイドで幻覚作用を持つシロシン
④ 熱帯及び温帯地域の植物や一部のキノコ・一部の種のヒキガエル・哺乳類・ヒトの脳細胞・血球・尿などに存在する幻覚剤DMT
⑤ヒキガエル科の毒液などに含まれるアルカロイドの一種である、幻覚剤コオバの主成分ブフォテニン
⑥向精神作用を持つ幻覚剤オロリウキ(朝顔の種)
⑦メキシコ産のサボテンの一種のウバタマの茎頂頭に含まれる、色彩の幻覚を生じ、且つ一時感覚を失う麻酔性のある幻覚剤メスカリン
イズベルは以前からLSD投与による可逆的精神病と統合失調症の表面的な類似性や、LSDとドーパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる内因性神経伝達物質セロトニンの相互作用に関する研究を行い知見を持っていた。それを基にさらに研究を推し進め、LSDに関し、体重に対する投与量が1〜2mg/kgで以下の現象を誘発する事を突き止めた。
①気分変化
②知覚の歪み
③瞳孔散大
|
|
1,956
|
|
|
カンバーランド(アメリカのロードアイランド州)の以下のティニー家が、ベルコートを25,000ドルで購入する。
①ハロルド・ティニー
②ルース・ティニー
③ハロルドとルースの息子ドナルド・ティニー
④ルースの叔母でメイフラワー号の乗客エドワード・フラーの子孫のネリー・フラー
家具の設置や、修復作業前のフランスゴシック様式の舞踏室等の部屋の修復に取り組んだ。又、名称を「ベルコート城」に変更し、自分達のアンティークやレプリカのコレクションを持ち込んだ。其の中には、息子のドナルドが作った戴冠式用の馬車や、西暦1,701年に描かれた、テュイルリー宮殿のグリーンルームに掛けられたイアサント・リゴーのルイ14世の肖像画のコピーが含まれていた。ティニー家が持ち込んだ物の中での最大の目玉は、13,000個の水晶プリズムと105個のライトを持つ巨大なロシア帝国風のシャンデリアであった。此のシャンデリアは、宴会場の薔薇色の大理石モザイクの床から約1.8288m上に吊り下げられた。
|
|
1,956
|
1
|
1
|
「原子力委員会」が設置され、原子力委員に以下の5名が就く。
①正力松太郎(委員長)
②初代経団連会長石川一郎(常勤)
③日本物理教育学会会長藤岡由夫(常勤)
④湯川秀樹(非常勤、森一久の後押しにより就任)
⑤東京大学経済学部教授有沢広巳
|
|
1,956
|
1
|
4
|
昼、湯川秀樹が森一久に原子力委員の辞任の意向を伝える。理由は、正力松太郎は原子力委員会の発足会見で「発電用原子炉を米国より輸入したい」と発言し、湯川の「動力協定や動力炉導入に関して何等かの決断をするという事は、我が国の原子力開発の将来に対して長期に渡り重大な影響を及ぼすに違いないのであるから、基礎研究を慎重な上にも慎重でなければならない」とする考えと相反する為であった。しかし森は「そういった政治家の暴走があるから委員が必要なのです」と言い、湯川は辞任を思い留まった。
|
|
1,956
|
1
|
4
|
夜、正力松太郎が富山県に向かう。その車中にて記者団に「採算の取れる最初の原子力発電所を5年以内に建設する」と発言した。
|
|
1,956
|
1
|
13
|
原子力委員会が「我々は原子力発電を速やかに実現し、我が国の産業経済の興隆に資したいと念願しており、アメリカ・ソ連では既にその実験に成功しているという前例もあり、我々としても今後5年間に原子力発電の実現に成功したい意気込みである」という声明を出す。
|
|
1,956
|
2
|
3
|
キャンプ・デトリックが「フォート・デトリック」に改称する。引き続きシドニー・ゴッドリーブの生物兵器開発拠点であり続けた。MKウルトラ計画終了後もこのフォート・デトリックにてCIAの為の以下の生物兵器開発に従事し、冷凍庫による保管も行っていた。
①天然痘
②結核
③炭疽菌
④蛇毒
⑤麻痺性貝毒
⑥フィデル・カストロ、コンゴのパトリス・ルムンバを殺す為の毒薬
|
|
1,956
|
2
|
8
|
日本原子力研究所の土地選定委員会が同研究所の建設候補地に関し、以下の5案を提示し、原子力委員会に判断を仰ぐ。
①武山(神奈川県横須賀市)に実験炉・動力試験用炉を集中的に設置
②水戸市郊外に実験炉・動力試験用炉を集中的に設置
③武山に実験炉、水戸市郊外に動力試験用炉を分離して設置
④岩鼻村(現在の群馬県高崎市)に実験炉、水戸市郊外に動力試験用炉を分離して設置
⑤高崎市に実験炉、水戸市郊外に動力試験用炉を分離して設置
|
|
1,956
|
2
|
15
|
原子力委員会が臨時委員会を開き、日本原子力研究所の土地選定委員会の意見を考慮し、武山を実験炉の第一候補地とし、動力試験用炉を水戸市郊外に設置する事を決定する。武山はアメリカが基地として使用中であったが、アメリカ側は「日本が強く要求し且つ代替施設を提供するのであれば返還を検討する」とした。しかし、武山の接収地は半分程度の430,000坪と見込まれ、岩鼻村・高崎市も内陸で用水に難があった。
|
|
1,956
|
3
|
5
|
「日本原子力研究所法」が国会に提出される。日本原子力研究所の設立目的は「我が国に於ける原子力の開発は欧米諸国に比し著しく立ち遅れている為、これを早急に取り戻す為に、先に原子力基本法が制定され、原子力に関する研究及び実験その他原子力の開発促進に必要な事項を行わしめる為、原子力研究所を置き、また核原料物質及び核燃料物質の採鉱・精錬・管理等を行わしめる為原子燃料公社を置く」とした。
|
|
1,956
|
4
|
|
原子力委員会が日本原子力研究所を東海村(茨城県那珂郡)に設立する事を決定する。
|
|
1,956
|
4
|
19
|
正力松太郎が日本原子力研究所建設地の東海村を視察する。
|
|
1,956
|
4
|
30
|
日本原子力研究所法が無修正で国会を通過する。
|
|
1,956
|
5
|
4
|
日本原子力研究所法が公布される。日本政府は直ちに設立委員会を設け、民間出資の募集・定款の作成・役員の選考等、新法人の設立準備を始めた。
|
|
1,956
|
5
|
19
|
「科学技術庁」が設置され、初代科学技術庁長官に正力松太郎が就く。
|
|
1,956
|
6
|
15
|
日本原子力研究所が、財団法人原子力研究所の権利義務・職員・業務を引き継ぎ、資本金498,000,000円で特殊法人として設立される。資本金の内訳は以下の通りである。
①西暦1,954年3月3日に中曽根康弘が上程した、原子炉築造のための基礎研究費及び調査費250,000,000円
②民間出資248,000,000円(①の政府出資額である250,000,000円が上限であった。内電力業界が150,000,000円を負担した)
|
|
1,956
|
8
|
10
|
原子力発電の燃料であるウランを調達する役割を担う「原子燃料公社」が設立される。
|
|
1,956
|
10
|
26
|
日本がIAEA(原子力国際機関)に加盟する。
|
|
1,956
|
12
|
26
|
シベリア抑留から解放された抑留者がナホトカから舞鶴へ興安丸で入港(1,025名)。ナホトカから舞鶴への最後の引き上げとなる。
|
|
1,957
|
|
|
ハリス・イズベルが抗精神病薬クロルプロマジンがLSDの効果を妨げると結論付ける。
|
|
1,957
|
|
|
カナダのケベック州モントリオールのパインアベニューウエストにある元精神病院及び研究機関であるアラン・メモリアル研究所で、研究所設立者のドナルド・ユーウェン・キャメロンが、本年から西暦1,960年迄にCIAから60,000ドル以上の研究費を受け取り、本人の同意無しに以下の実験を行い、MKウルトラ計画の推進が始まる。
①クラーレ等の毒物の投与
②リゼルギン酸ジエチルアミド等の幻覚剤の投与
③電気痙攣療法
|
|
1,957
|
|
|
グレース・マレー・ホッパーが、世界初の英語に近い表記のデータ処理用プログラミング言語「FLOW-MATIC」を開発する。
|
|
1,957
|
|
|
ドワイト・D・アイゼンハワーがベルコート城を訪れる。
|
|
1,957
|
3
|
|
湯川秀樹が神経性の胃腸障害を理由に原子力委員を辞任する。
|
|
1,957
|
3
|
|
西暦1,730年にクリゲンシュテルナが発見した以下の公式を用いて、フェルトンが、ロンドンのフェランチ計算センターのペガサスコンピュータを使って、33時間を掛けて円周率を10,021桁まで演算する。
しかし、計算ミスが有り、以下の7,480桁迄が正確であると認められた。以下に3,090〜7,480桁を記す。
|
|
1,957
|
4
|
1
|
日本不動産銀行が資本金1,000,000,000円で設立され、朝鮮銀行元副総裁で清算責任者であった星野喜代治が初代頭取に就任する。
|
|
1,957
|
6
|
19
|
朝、岸信介が、ワシントンD.C.に到着し、其の足でホワイトハウスに向かい、ドワイト・D・アイゼンハワーから歓迎を受ける。昼食後、男性専用のゴルフクラブであるバーニング・ツリー・クラブ(アメリカのモンゴメリー郡ベセスダ)にて、以下の2チームに分かれてゴルフを行った。
①アイゼンハワー(スコア74)、内閣官房副長官松本瀧藏(スコア98)
②岸(スコア99)、プレスコット・ブッシュ(スコア72)
|
|
1,957
|
10
|
4
|
ソ連によって世界初の人工衛星であるスプートニク1号が打ち上げられる。
|
|
1,958
|
|
|
マサチューセッツ工科大学ジョン・マッカーシーが、プログラミング言語「LISP」を設計する。FORTRANと似て計算処理を得意としたプログラミング言語であり、数式処理システムを盛り込んでいる。又、「Hello, world!」を出力するコードは以下である。
(print "Hello, world!")
|
|
1,958
|
|
|
ミラ・ショーンが、ミラノにオートクチュール・メゾンを設立する。
|
|
1,958
|
|
|
メキシコの小麦の収量が、西暦1,946年比で500%増となる。メキシコは小麦の輸入国から輸出国に転換した。
|
|
1,958
|
1
|
31
|
アメリカ初の人工衛星で有るエクスプローラー1号が打ち上げに成功する。
|
|
1,958
|
5
|
22
|
第28回衆院選が行われる。結果、CIAから資金提供を受けた岸信介が再選を果たす。
|
|
1,958
|
5
|
27
|
チューリッヒ工科大学で同年6月2日迄ACM(計算機協会)-GAMM(ドイツ応用数学・力学学会)会議が開催される。GAMMからは以下の人間が参加した。
①マインツ大学応用数学特任教授フリードリヒ・ルートヴィヒ・フリッツ・バウアー
②ダルムシュタット工科大学応用数学研究所職員ヘルマン・ボッテンブルッフ
③チューリッヒ工科大学応用数学特別教授ハインツ・ルティシャウザー
④ミュンヘン工科大学数学研究所研究員クラウス・サメルソン
また、ACMからは以下の人間が参加した。
①ジョン・ワーナー・バッカス
②レミントンランド社UNIVAC部門チャールズ・カッツ
③カーネギー工科大学数学科主任アラン・ジェイ・パーリス
④NIST(アメリカ国立標準局)情報処理標準室長代理ジョセフ・ヘンリー・ウェグスタイン
プログラミング言語「IAL(インターナショナル・アルジェブリック・ランゲージ)」が提案されたが、意図として以下2点があった。
①数値計算手法やその他の手順を人々の間で伝達する手段を提供する
②記述されたプロセスを様々なマシンで実現する手段を提供する
しかし、名称が尊大過ぎるとして却下された。代わりに「ALGOL 58」が提案され、翌年承認された。ALGOL 58は制御フローにのみ複合文を導入し、コードブロックを以下で括る様定義された。
BEGIN
END.
|
≈
|
1,958
|
7
|
31
|
フランソワ・ジェニューイが、パリ・データ処理センターのIBM704を使って、マチンの公式とグレゴリー級数を組み合わせる計算方法によって、1時間40分で10,000桁迄計算する事に成功する。以下に7,481〜10,000桁を記す。
|
|
1,958
|
9
|
7
|
外地で終戦を迎えた日本人が、真島(樺太)から舞鶴へ白山丸で入港(472名)。舞鶴への最後の引き上げとなる。
|
|
1,958
|
10
|
1
|
NASA(アメリカ航空宇宙局)が設立される。
|
|
1,959
|
|
|
児玉誉士夫が町井久之を側近とする。力道山の紹介があった。
|
|
1,959
|
|
|
ポール・マルチンクスが、ローマ教皇庁の書記官としてカナダへ渡る。
|
|
1,959
|
1
|
16
|
警察官職務執行法改正を巡る政局の混乱から、以下の人間が後継の首相を決定する為の会談を行う。
①岸信介
②佐藤栄作
③大野伴睦
④河野一郎
⑤児玉誉士夫(立会人)
⑥大映社長永田雅一(立会人)
⑦萩原吉太郎(立会人)
|
|
1,959
|
1
|
24
|
第6回自民党大会にて岸信介が総裁に再選され、政権を維持する。
|
|
1,959
|
2
|
16
|
フィデル・カストロが第14代キューバ首相となる。
|
|
1,959
|
4
|
17
|
ハリス・イズベルが、マジックマッシュルームに含有されている成分であるシロシビンがLSDに似た身体的・心理的効果を持つが、LSDに比して効能が低く、持続時間が短い事を報告する。
|
|
1,959
|
5
|
28
|
アメリカ国防総省に此の日から翌日に掛けて、コンピューターのメーカー・ユーザー等から成る約40名が集まり会議を開く。結果、共通の事務用プログラム言語が必要との結論に達した。そして此の会議が母体となり、アメリカ政府の情報システムに用いる標準言語を策定する協議会「CODASYL」が設立された。
|
|
1,959
|
6
|
|
原子力委員会が以下2点を決定する。
①GCR(黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉)の建設
②動力試験炉である「JPDR」の原子力研究所への設置
|
|
1,959
|
7
|
|
ジャン・ギューが、パリ原子力エネルギー委員会のIBM704を使って、前年のフランソワ・ジェニューイと同じプログラムを用い、4時間18分を掛けて、円周率の16,167桁の計算に成功する。以下に10,001〜16,167桁を記す。
|
|
1,959
|
9
|
18
|
CODASYLが開発中の情報システム向け標準言語に対し「COBOL」の名称を決定する。COBOLはFLOW-MATICがベースとなっている。
|
|
1,959
|
11
|
|
CODASYLが2週間掛けてCOBOLの言語仕様を開発する。
|
|
1,959
|
12
|
|
ポール・マルチンクスが、ローマ教皇庁の国務省にて勤務を始める。第261代ローマ教皇ヨハネ23世や第262代ローマ教皇に就任したパウロ6世の英語の通訳を行ったり、パウロ6世の海外出張に同行したりした。
|
|
1,960
|
|
|
太刀川恒夫が児玉誉士夫の秘書となる。
|
|
1,960
|
|
|
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校電気工学教授ハインツ・フォン・フェルスターが、同僚2名と共に、アメリカ科学振興協会によって発行されている科学学術雑誌である「サイエンス」の1960年号に、人口増加率予測に関する「終末方程式」を寄稿する。この方程式により、当年の世界人口を2,700,000,000人として、西暦2,026年11月13日迄に人口増加率が無限になるとの予測が導き出された。後にジョン・B・カルフーンは、この方程式を採用した。カルフーンの研究と総合して考えると、人口増加ゼロ運動や、フェルスターが提唱した1組の夫婦当たりの子供を2人に制限する法律の導入は、合理的な結論として共有された。
|
|
1,960
|
|
|
ノーマン・ボーローグが、アメリカ大陸食糧生産計画理事に就任する。西暦1,963年迄務めた。
|
|
1,960
|
|
|
ドナルド・ティニーが、ベルコート城でツアーガイドとして働いていたハーレ・ハンソンと結婚する。
|
|
1,960
|
1
|
|
キューバ政府がアメリカから進出していたユナイテッド・フルーツ社の農地を接収する。
|
|
1,960
|
1
|
11
|
パリで開催された「ALGOL 60会議」にて、プログラミング言語「ALGOL60」が考案される。同月16日迄開催された。スコープを持つ入れ子の関数定義が史上初めて実装された。GAMMからは以下の人間が参加した。
①IFIP(国際情報処理連合)のワーキンググループ 2.1フリードリヒ・ルートヴィヒ・フリッツ・バウアー
②IFIPのワーキンググループ 2.1ピーター・ナウア
③ハインツ・ルティシャウザー
④クラウス・サメルソン
ACMからは以下の人間が参加した。
①ジョン・ワーナー・バッカス
②チャールズ・カッツ
③スタンフォード大学正教授ジョン・マッカーシー
④ジョセフ・ヘンリー・ウェグスタイン
|
|
1,960
|
1
|
|
CODASYLがCOBOLの仕様書を承認する。
|
|
1,960
|
1
|
16
|
原子力発電所である東海発電所の建設工事が着工される。主目的は兵器用プルトニウムの生産であり、発電は副次的なものであった。炉型はGCRであり、GE社から輸入した。これは以下を用いる原子炉であるが、原子炉が大型になり易く、その割に発電量が小さく効率が悪かった。発電用としては軽水炉の方が遥かに有望である事は自明であったが、兵器用プルトニウムの生産が主目的であった為こちらが採用された。
①燃料:天然ウラン
②減速材:黒鉛
③熱交換冷却材:二酸化炭素ガス
|
|
1,960
|
3
|
|
シドニー・ゴッドリーブが、ドワイト・D・アイゼンハワーによって承認されたCIAによる「キューバ計画」の下で、CIA計画局長リチャード・M・ビッセル・ジュニアに指揮下にて、フィデル・カストロのテレビスタジオにLSDを撒き、カストロの靴にタリウムを染み込ませて彼の髭を抜かせる事を提案する。また、毒入り葉巻・毒入りウェットスーツ・爆発する巻貝・毒入り万年筆等を使ってカストロを暗殺する計画も練った。数ヶ月後、ルムンバの歯ブラシに毒を塗る計画でコンゴに毒瓶を持ち込んだ。彼はこれらの「有毒生物物質」をコンゴのCIA支局長ラリー・デブリンに運び、デブリンはその任務を拒否したが、直に軍事クーデターが起こりルムンバは倒され殺害された。
|
|
1,960
|
4
|
|
CODASYLがプログラミング言語「COBOL-60」を発行する。英語に近い文法の為可読性が高く、金額計算に向いている。主な用途は以下の通り。
①事務処理
②帳簿の出力
③計算処理
又、「Hello, world!」を出力するコードは以下である。
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. HELLOWORLD.
PROCEDURE DIVISION.
DISPLAY 'Hello, world!'.
STOP RUN.
|
|
1,960
|
4
|
1
|
「国民タイムズ」が廃刊となり、代わりに「夕刊東京スポーツ」が創刊される。
|
|
1,960
|
10
|
|
ハリス・イズベルが、LSDを12日間投与するとLSDとシロシビンのいずれにも耐性が生じ、瞳孔散大と心理的影響の低下が見られる事を報告する。この交差耐性は、2つの物質が少なくとも部分的に作用しているという仮説に沿うものであった。
|
|
1,960
|
12
|
18
|
諏訪精工舎が初代「グランドセイコー」を発売する。
|
|
1,961
|
1
|
3
|
ドワイト・D・アイゼンハワーがキューバとの国交を断絶する。フィデル・カストロによるアメリカ資産の差し押さえ、国営化政策が背景にあった。
|
|
1,961
|
2
|
|
初代大阪府遊技業協同組合理事長の水島年得が、パチンコ店からの景品買い機関である大阪身障者未亡人福祉事業協会と、景品問屋である大協商事を設立して三店方式を始め、大阪府警に承認される。
|
|
1,961
|
4
|
12
|
ユーリイ・ガガーリンが、ボストーク1号に搭乗し、高度181〜372kmの熱圏を飛行する。
|
|
1,961
|
5
|
16
|
朴正煕、金鍾泌が主導する軍事クーデターにより、第2代韓国国務総理張勉が政権を追われ、朴が実権を握る。
|
|
1,961
|
5
|
25
|
第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディが、上下両院合同議会での演説で、西暦1,960年代中に人間を月に到達させるとの声明を発表する。
|
|
1,951
|
6
|
18
|
モーターボート競走法施行。
|
|
1,961
|
6
|
19
|
韓国軍の諜報機関であるCIC(対敵諜報部隊)のメンバーを中心に、KCIA(韓国中央情報局)が設立される。
|
|
1,961
|
7
|
|
ダニエル・シャンクスとジョン・レンチが、円周率に関し、IBMのデータ処理センターのIBM7090を用い、ノルウェーの数学者でオーロラの研究者であったフレドリック・シュテルメルが西暦1,896年に発見した以下の公式を用い、100,265桁迄の計算に成功する。計算時間は8時間43分、検証時間は4時間22分であった。
以下に16,168〜100,265桁を記す。
|
|
1,961
|
8
|
18
|
東ドイツ政府が東西ベルリンの通行を遮断しベルリンの壁を築く。
|
|
1,962
|
|
|
ジョン・B・カルフーンが、NIMHでのラットを使った初期の実験結果を、論文「人口密度と社会病理学」としてアメリカの科学雑誌「サイエンティフィック・アメリカン」に寄稿する。この論文は、その後年間150回以上引用される様になった。
|
|
1,962
|
3
|
|
KCIA幹部の崔英沢が東京都世田谷区等々力の児玉誉士夫の自宅を訪ねる。崔は朝鮮戦争の後の韓国経済の復興の為に、日本から賠償金を受け取る役目を与えられていた。児玉は崔に、日韓交渉妥結の為には自民党副総裁大野伴睦、第30代農林大臣河野一郎を説得しなければならないと伝える。
|
|
1,962
|
4
|
4
|
以下3機関が、IRRI(国際稲研究所)をフィリピンのラグナ州ロスバニョスに設立する。
①フィリピン政府
②ロックフェラー財団
③フォード財団
|
≈
|
1,962
|
5
|
|
児玉誉士夫が崔英沢に、読売新聞社記者渡邉恒雄と伊藤忠商事取締役業務本部長瀬島龍三を紹介する。
|
|
1,962
|
9
|
12
|
ジョン・F・ケネディが、ライス大学(アメリカのテキサス州ヒューストン)で、西暦1,960年代中に人間を月に到達させるという演説を行う。
|
|
1,962
|
10
|
|
アメリカ政府が、チェース・マンハッタン銀行の助言に従って、KCIA局長に金鍾泌を就任させる。
|
|
1,962
|
10
|
14
|
アメリカ空軍の偵察機がキューバ上空で撮影した写真で、ソ連によるミサイル基地がキューバで建設中である事が判明する。
|
|
1,962
|
10
|
20
|
金鍾泌と第85代外相大平正芳が会談する。
|
|
1,962
|
10
|
22
|
ジョン・F・ケネディが、キューバ周囲を海と空から海上封鎖する事を宣言する。8日前にソ連によるミサイル基地がキューバで建設中である事が判明した事が背景としてあった。
|
|
1,962
|
11
|
|
大野伴睦、金鍾泌、児玉誉士夫が会談する。渡邉恒雄がセッティングした。結果、大野の韓国訪問が決定する。また、大野は金に町井久之を紹介した。
|
|
1,962
|
11
|
11
|
神奈川県足柄下郡箱根町の箱根ホテル小涌園で、大野伴睦と金鍾泌が会談する。
|
|
1,962
|
11
|
12
|
外務省で金鍾泌と大平正芳が会談する。賠償金の金額について合意が為され、「金・大平メモ」が作成された。主な内容は以下の通り。
①賠償金3億ドルの無償供与
②2億ドルの長期低利融資
③1億ドルの民間による長期低利融資
|
|
1,962
|
12
|
9
|
大野伴睦が政府特使として、第59代首相池田勇人の親書を携え、渡邉恒雄、児玉誉士夫と共に韓国へ出発する。そこで大野は金・大平メモの内容を知る事となる。
|
|
1,962
|
12
|
13
|
夕方、大野伴睦が日本に帰国する。夜に児玉誉士夫が瀬島龍三を伴って金鍾泌の自宅を訪ね、児玉が金に瀬島を紹介する。
|
|
1,962
|
12
|
15
|
渡邉恒雄が読売新聞朝刊の一面で金・大平メモをスクープする。
|
|
1,963
|
|
|
河野一郎の紹介で、太刀川恒夫が中曽根康弘の秘書となる。児玉誉士夫が河野に対し、「いい青年がいるが、若手のしっかりした代議士の所で書生として鍛えて貰えないか」と頼んだ事がきっかけであった。太刀川は並行して中央大学法学部政治学科二部に入学し、通学し始めた。
|
|
1,963
|
|
|
町井久之が東亜相互企業を設立し、会長に児玉誉士夫を招聘する。
|
|
1,963
|
|
|
リーチオ・ジェッリが、イタリア大東社に入会しようとしたが、ファシスト党員、ドイツへの協力者という前歴が問題視され、入会を拒否された。
|
|
1,963
|
|
|
以下の2大学の共同でプログラミング言語「CPL」が開発される。中括弧{}を採用した最初のプログラミング言語であり、後継言語でも踏襲された。
①ケンブリッジ大学数学研究所
②ロンドン大学コンピュータ部
又、「Hello, world!」を出力するコードは以下である。
PUT ('Hello, world!', NL);
|
|
1,963
|
|
|
ノーマン・ボーローグ率いる研究グループが、CIMMYT(国際トウモロコシ・コムギ改良センター)に再編成される。しかし、依然としてメキシコ政府とロックフェラー財団の傘下にあった。CIMMYTはノーマン・ボーローグの技術を、インド・パキスタン等を中心に、世界に広めていった。
|
|
1,963
|
2
|
|
児玉誉士夫が九段会館(東京都千代田区九段南)で、訪韓帰国演説会を行う。町井久之、崔英沢、白井為雄等が参加する。
|
|
1,963
|
6
|
4
|
ジョン・F・ケネディが、FRBの持つ通貨発行権をアメリカ政府に取り戻す目的の大統領行政命令11110号に署名する。
|
|
1,963
|
10
|
26
|
日本原子力研究所にて、アメリカから導入したJPDRを用いて日本初の原子力発電が行われる。
|
|
1,963
|
11
|
22
|
ジョン・F・ケネディが、アメリカのテキサス州ダラスで暗殺される。
|
|
1,964
|
|
|
ドナルド・ユーウェン・キャメロンによりMKウルトラ計画の推進が終了し「MKサーチ」に改称する。自白剤を用いてソ連のスパイ容疑者を尋問する、海軍では超音波を利用して記憶を消去する実験を行う等の計画が存在していた。
|
|
1,964
|
|
|
第三者から提供を受けた精子を、不妊夫婦の人工授精などの目的の為に保存する施設である「精子バンク」がアイオワシティと東京で誕生する。アメリカの遺伝学者であるハーマン・J・マラーが提唱した。
|
|
1,964
|
|
|
IBM社がプログラミング言語「PL/I」の仕様を公開する。他のプログラミング言語の長所を併せ持った言語を目指して開発され、以下が盛り込まれている。
①FORTRANの記述形式
②COBOLのレコード構造・入出力機能
③ALGOLのアルゴリズム記述能力
主に大型コンピュータのソフト開発に用いられる。又、「Hello, world!」を出力するコードは以下である。
PROGRAM HELLO;
PUT SKIP LIST ('Hello, world!');
END HELLO;
|
|
1,964
|
|
|
ノーマン・ボーローグが、CIMMYT所長に就任する。また、メキシコメヒコ州テスココ市エル・バタンでの国際小麦改良プログラムのディレクターにも任命された。この頃、以下がCIMMYTに対し資金提供を行なった。
①メキシコ政府
②ロックフェラー財団
③フォード財団
また同年、CIMMYTはライ小麦育種プログラムを導入し、穀物収量は著しく向上した。
|
|
1,964
|
2
|
23
|
アメリカ国営放送VOAに南米の記事を提供し、アメリカ国務省、CIAと深い関係にあったジャーナリストのラス・シェルドン・ノウルズが、児玉誉士夫を国賓としてアメリカに招待する様CIAに要請する。
|
|
1,964
|
5
|
1
|
4時、ゼネラル・エレクトリック製コンピューター向けに開発した教育用プログラミング言語「BASIC」の命令の実行に成功する。
①ダートマス大学(アメリカのニューハンプシャー州ハノーバー市)数学科正教授ジョン・ジョージ・ケメニー
②ダートマス大学数学科正教授トーマス・ユージン・カーツ
主な用途は以下の通り。
①プログラミングの入門
②アプリ開発
③エンドユーザー・コンピューティング
又、「Hello, world!」を出力するコードは以下である。
10 PRINT "Hello, world!"
20 END
|
|
1,964
|
7
|
16
|
日本の統一教会が渋谷区の岸信介の自宅の隣の岸所有の土地に宗教法人として設立される。
|
|
1,965
|
|
|
児玉誉士夫と町井久之が韓国を訪れ、金鍾泌側近らによる朴正煕批判を密告し、軍事政権からの信頼を得る。
|
|
1,965
|
|
|
リーチオ・ジェッリが、イタリア系アメリカ人フランク・ジリオーニ、ロッジP2代表代理で社会民主党員のピエトロ・アスカレッリからの推薦を受け、2年越しでイタリア大東社への入会を果たす。
|
|
1,965
|
1
|
28
|
文鮮明が初来日する。
|
|
1,965
|
6
|
22
|
日韓基本条約が東京にて署名される。主な内容は以下の通り。
①両国間に外交・領事関係が開設され、大使級の外交使節が交換される。
②西暦1,910年8月22日以前に日本と大韓帝国の間で結ばれた条約等を無効とする。
③韓国を朝鮮にある唯一の合法的な政府とする。
④両国は相互の関係で国連憲章の原則を指針とする。
⑤貿易、海運、その他の通商関係に関する条約等の締結の為、速やかに交渉を開始する。
|
|
1,965
|
7
|
8
|
夕方、ホワイトハウスに以下の者が集まり、ソ連・東欧に貿易の最恵国待遇を与え30,000,000,000ドルの融資を行い非戦略物資をアメリカから買わせる貿易協定を審議し、第36代アメリカ大統領リンドン・ジョンソンに対し、この貿易協定を行う様指示する。
①政治家ディーン・アチソン
②元アメリカ陸軍元帥オマール・ブラッドレー
③外交官アーサー・ディーン
④国連経済開発特別基金事務局長ポール・グレイ・ホフマン
⑤元国防長官ロバート・A・ラヴェット
⑥連合国高等弁務官理事会アメリカ高等弁務官ジョン・J・マクロイ
|
|
1,966
|
|
|
笹川良一や児玉誉士夫等が、台湾の台北で世界反共同盟を設立する。
|
|
1,966
|
|
|
児玉誉士夫と町井久之が韓国を訪れ、韓国軍のパレードを観覧し、副首相丁一権と会談する。
|
|
1,966
|
|
|
太刀川恒夫が、児玉誉士夫の秘書に復帰する。
|
|
1,966
|
|
|
ケンブリッジ大学のマーティン・リチャーズがCPLを簡略化する事を意図し、プログラミング言語「BCPL」を設計する。「Hello, world!」を出力した最初のプログラミング言語である。コードは以下である。
GET "libhdr"
LET start() = VALOF
writef("Hello, world!\n")
IN
start()
END
|
|
1,966
|
|
|
夫妻である以下2名が、ヴィチェンツァ(イタリアのヴェネト州)にて革工房「ボッテガ・ヴェネタ」を設立する。
①ミケーレ・タッデイ
②レンツォ・ゼンジアーロ
「ボッテガ」は工房、「ヴェネタ」はヴェネト州を意味し、自分達の名前は冠さず、ヴェネトの熟練した革職人の伝統であるクラフトマンシップに深く根ざしたレザーグッズの製造・販売をする事を目的とした。
|
|
1,966
|
2
|
|
ジャン・ギューとジョエル・フィリアトルが、パリ原子力エネルギー委員会が所有していたIBM 7030を用い、円周率に関して250,000桁を41時間55分で算出する。検証時間は24時間35分を要した。以下に100,266〜250,000桁を記す。
|
|
1,966
|
7
|
25
|
東海発電所が営業を開始する。
|
|
1,966
|
10
|
6
|
アメリカのカリフォルニア州とニューヨーク州でLSDが非合法化される。
|
|
1,966
|
10
|
7
|
リンドン・ジョンソンがソ連・東欧に貿易の最恵国待遇を与え、貿易協定を取り決める様、立法者に要請するつもりである事を発表する。これらの国に30,000,000,000ドルの融資を行い、ベトナム戦争の最中に敵国側への軍事支援をした。ソ連はその資金を北ベトナムに渡し、以下の非戦略物資のアメリカからの輸入に当てた。アメリカ軍が北ベトナムの施設を破壊すると、その補修にこれらの非戦略物資を使った。
①石油
②航空機部品
③地上及び船舶レーダー
④コンピューター
⑤各種トラックや車両の部品
⑥アルミニウム
⑦屑鉄
⑧人造ゴム
⑨タイヤ
⑩ライフル銃洗浄合成物
⑪電動機
⑫ロケット・エンジン
⑬爆薬製造物(3エチレン・グリコール)
⑭ディーゼル燃料
|
|
1,967
|
|
|
ラルフ・ローレンが、ハンドテーラードのファクトリー「ノーマン・ヒルトン」からの支援を受け「ボー・ブランメル社」のデザイナーとして迎えられる。そして、ネクタイ販売店を開業し、自身のブランドである4in幅のワイドタイ「ポロ」を誕生させた。
|