電子書籍「南朝の末裔を天皇として擁立した山名宗全一元化」の表紙

南朝の末裔を天皇として
擁立した山名宗全一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
西暦1,469年12月24日〜1,514年
※旧暦は全て西暦に変換しています
ページ数
10ページ
文字数
1,122字
最新更新日
西暦2,026年10月3日

南朝皇胤の末裔を称する兄弟が蜂起した──
山名宗全が擁立した西陣南帝を一元化。

122円(税込)

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本書について

西暦1,469年12月24日、南朝皇胤の末裔を称する兄弟が、吉野と熊野の2ヶ所で蜂起した。吉野で蜂起したのが兄の西陣南帝であり、熊野で蜂起したのが西陣南帝の弟である。本書は、此の吉野・熊野での蜂起から、西暦1,514年に西陣南帝が尾張国一宮にて死去する迄を一元化した記録である。

西暦1,470年4月1日頃、小倉宮の血を引く西陣南帝が、紀伊国有田郡(現在の和歌山県)にて挙兵する。4月9日には紀伊国海草郡藤白(現在の和歌山県海南市)に入り、郡の者の大半が西陣南帝に味方した。4月30日、西陣南帝は大和国に入る。

西暦1,470年6月10日頃、山名宗全を始めとする西軍諸将が西陣南帝を天皇に擁立し、京都御所に迎え入れようとしているとの風聞が立ち始める。山名は、後土御門天皇・後花園上皇・足利義政の3名を味方に付けている東軍の権威に対抗する為に、西陣南帝の天皇擁立を画策していた。然し、後南朝と所領が重なっていた畠山義就は、西陣南帝の天皇擁立に反対した。7月23日、畠山は、足利義視を始めとする西軍諸将の説得により、西陣南帝の天皇擁立を了承する。

西暦1,471年9月10日、西軍諸将の要請を受けた西陣南帝が、北野天満宮松梅院に入る。そして、西陣南帝は天皇として擁立された。山名宗全は、自身の妹の居る西陣(現在の京都府京都市上京区薬師町付近)近くに所在する比丘尼寺の安山院を行在所とし、西陣南帝を迎えた。四条氏が、西陣南帝に奉仕した。

西暦1,472年頃、西陣南帝の天皇擁立に賛成していた足利義視が、反対に回る。足利義視は、朝倉孝景の寝返りによって東軍が勢いを取り戻しつつあった事から、態度を変えた。西暦1,473年4月15日、山名宗全が病死する。其の後、西陣南帝は西軍諸将によって追放された。和睦交渉は、山名政豊が引き継いだ。

西暦1,478年12月8日、西陣南帝は京都から東海を経由して、甲斐国の小石沢(現在の山梨県笛吹市石和町小石和)の観音寺に入る。西暦1,479年8月6日には、国人等に送られて、越後国から越中国を経由して越前国北ノ庄(現在の福井県福井市)に入った。其の後、西陣南帝は奥州へ下向し、自身を「熊沢現覚坊」と称して身分を秘匿した。西暦1,499年12月頃、西陣南帝は伊豆国三島に流れ着く。北条早雲は、西陣南帝を諌めて相模国に向かわせた。そして西暦1,514年、西陣南帝は尾張国一宮にて死去する。吉野・熊野での蜂起から、北野天満宮松梅院入りと天皇擁立、西軍諸将による追放、甲斐国・越前国・奥州・伊豆国を経て、尾張国一宮での死去に至る迄——其の全過程を、本書は一冊に束ねている。


登場人物

  • 西陣南帝 本書の中心人物。小倉宮の血を引き、南朝皇胤の末裔を称する兄弟の兄。西暦1,469年12月24日に吉野で蜂起し、1,470年4月1日頃には紀伊国有田郡にて挙兵した。1,471年9月10日、西軍諸将の要請を受けて北野天満宮松梅院に入り、天皇として擁立される。1,473年4月15日に山名宗全が病死した後、西軍諸将によって追放された。1,478年12月8日に甲斐国の小石沢の観音寺に入り、1,479年8月6日に越前国北ノ庄に入る。其の後は奥州へ下向し、「熊沢現覚坊」と称して身分を秘匿した。1,499年12月頃に伊豆国三島に流れ着き、1,514年、尾張国一宮にて死去した。
  • 山名宗全 西暦1,470年6月10日頃、山名宗全を始めとする西軍諸将が西陣南帝を天皇に擁立し、京都御所に迎え入れようとしているとの風聞が立ち始める。山名は、後土御門天皇・後花園上皇・足利義政の3名を味方に付けている東軍の権威に対抗する為に、西陣南帝の天皇擁立を画策していた。1,471年9月10日、西陣南帝が天皇として擁立された。山名は、自身の妹の居る西陣近くに所在する比丘尼寺の安山院を行在所とし、西陣南帝を迎えた。1,473年4月15日に病死した。
  • 西陣南帝の弟 南朝皇胤の末裔を称する兄弟の弟。西暦1,469年12月24日、熊野で蜂起した。同日、兄の西陣南帝は吉野で蜂起している。
  • 後土御門天皇 後花園上皇・足利義政と共に、東軍が味方に付けていた3名の内の1名。山名宗全は、此の東軍の権威に対抗する為に、西陣南帝の天皇擁立を画策していた。
  • 後花園上皇 後土御門天皇・足利義政と共に、東軍が味方に付けていた3名の内の1名。西陣南帝の天皇擁立は、此の3名を味方に付けている東軍の権威に対抗する為に、山名宗全が画策したものであった。
  • 足利義政 後土御門天皇・後花園上皇と共に、東軍が味方に付けていた3名の内の1名。山名宗全が西陣南帝の天皇擁立を画策したのは、此の東軍の権威に対抗する為であった。
  • 足利義視 西暦1,470年7月23日、足利義視を始めとする西軍諸将の説得により、畠山義就が西陣南帝の天皇擁立を了承する。1,472年頃、天皇擁立に賛成していた足利義視は、朝倉孝景の寝返りによって東軍が勢いを取り戻しつつあった事から態度を変え、反対に回った。
  • 畠山義就 後南朝と所領が重なっていた人物で、西陣南帝の天皇擁立に反対した。西暦1,470年7月23日、足利義視を始めとする西軍諸将の説得により、擁立を了承する。
  • 山名政豊 和睦交渉を引き継いだ人物。西暦1,473年4月15日の山名宗全の病死を記す項に登場する。
  • 朝倉孝景 其の寝返りによって東軍が勢いを取り戻しつつあった事が、西暦1,472年頃に足利義視が西陣南帝の天皇擁立への賛成から反対に回る理由となった。
  • 四条氏 西暦1,471年9月10日に天皇として擁立された西陣南帝に、奉仕した。
  • 北条早雲 西暦1,499年12月頃に伊豆国三島に流れ着いた西陣南帝を諌めて、相模国に向かわせた。

本書が記録する出来事

  • 吉野と熊野の蜂起(1,469年12月24日) 南朝皇胤の末裔を称する兄弟が、2ヶ所で蜂起する。吉野では兄の西陣南帝が、熊野では西陣南帝の弟が蜂起した。
  • 紀伊国有田郡の挙兵(1,470年4月1日頃) 小倉宮の血を引く西陣南帝が、紀伊国有田郡(現在の和歌山県)にて挙兵する。
  • 藤白入り(1,470年4月9日) 西陣南帝が紀伊国海草郡藤白(現在の和歌山県海南市)に入る。郡の者の大半が西陣南帝に味方した。
  • 大和国入り(1,470年4月30日) 西陣南帝が大和国に入る。
  • 天皇擁立の風聞(1,470年6月10日頃) 山名宗全を始めとする西軍諸将が西陣南帝を天皇に擁立し、京都御所に迎え入れようとしているとの風聞が立ち始める。山名は、後土御門天皇・後花園上皇・足利義政の3名を味方に付けている東軍の権威に対抗する為に、西陣南帝の天皇擁立を画策していた。然し、後南朝と所領が重なっていた畠山義就は、西陣南帝の天皇擁立に反対した。
  • 畠山義就の了承(1,470年7月23日) 畠山義就が、足利義視を始めとする西軍諸将の説得により、西陣南帝の天皇擁立を了承する。
  • 北野天満宮松梅院入りと天皇擁立(1,471年9月10日) 西軍諸将の要請を受けた西陣南帝が、北野天満宮松梅院に入る。そして、西陣南帝は天皇として擁立された。山名宗全は、自身の妹の居る西陣(現在の京都府京都市上京区薬師町付近)近くに所在する比丘尼寺の安山院を行在所とし、西陣南帝を迎えた。四条氏が、西陣南帝に奉仕した。
  • 足利義視の転向(1,472年頃) 西陣南帝の天皇擁立に賛成していた足利義視が、反対に回る。足利義視は、朝倉孝景の寝返りによって東軍が勢いを取り戻しつつあった事から、態度を変えた。
  • 山名宗全の病死(1,473年4月15日) 山名宗全が病死する。其の後、西陣南帝は西軍諸将によって追放された。和睦交渉は、山名政豊が引き継いだ。
  • 甲斐国小石沢の観音寺入り(1,478年12月8日) 西陣南帝が、京都から東海を経由して、甲斐国の小石沢(現在の山梨県笛吹市石和町小石和)の観音寺に入る。
  • 越前国北ノ庄入り(1,479年8月6日) 西陣南帝が、国人等に送られて、越後国から越中国を経由して越前国北ノ庄(現在の福井県福井市)に入る。其の後、西陣南帝は奥州へ下向し、自身を「熊沢現覚坊」と称して身分を秘匿した。
  • 伊豆国三島に流れ着く(1,499年12月頃) 西陣南帝が、伊豆国三島に流れ着く。北条早雲は、西陣南帝を諌めて相模国に向かわせた。
  • 尾張国一宮での死去(1,514年) 西陣南帝が、尾張国一宮にて死去する。本書の年表の最後の項目である。

天皇擁立から追放、尾張国一宮での死去へ──
西陣南帝の足跡を一元化。

122円(税込)

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AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「トキジク」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
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