ペカ一元化
主君を暗殺し、アラムと結んで帝国に抗い──
1日で120,000名を殺害し、やがて部下に暗殺された第18代イスラエル王国国王の全記録。
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本書について
紀元前739年、ペカフヤの暗殺による即位から、紀元前732年、ホセアに暗殺されるまで。本書は、第18代イスラエル王国国王ペカの治世を一本の時系列に貫き、一元化した一冊である。
紀元前739年、ペカフヤの親新アッシリア帝国路線に不満を持っていた副官ペカは、50名の仲間と共にペカフヤを暗殺し、第18代イスラエル王国国王に即位した。ペカは直ちに第7代アラム王レツィンと同盟を結び、新アッシリア帝国に対抗する路線を打ち出した。
紀元前734年、ペカとレツィンはユダ王国のアハズに反新アッシリア同盟への参加を呼び掛けたが、アハズは親新アッシリア帝国路線を堅持して拒否した。此れを受けてアラム・イスラエル王国連合軍は、ユダ王国を力尽くで同盟に引き入れる為にエルサレムへ進軍し、アハズを包囲した。レツィン率いるアラム軍はユダ王国民の多くを捕虜としてダマスカスへ連れ去り、エラテを奪還した。
一方、ペカ率いるイスラエル王国軍は、大勇士ジクリがアハズの子マアセヤ・宮内大臣アズリカム・国王補佐官エルカナを討つ等、1日で120,000名を殺害し、婦人と子供を合わせて200,000名を捕虜として大量の戦利品と共にサマリアに帰還した。しかし預言者オデデは帰還した軍を出迎え、天も驚く程の残忍さを糾弾し、同胞であるユダ王国民を帰す様警告した。エフライム族の長であるアザルヤ・ベレクヤ・ヒゼキヤ・アマサもオデデと同意見であり、捕虜に衣服・靴・パン・葡萄酒を与え、負傷者には油を塗って手当てをし、病人や老人を驢馬に乗せてエリコの家族の下へ送り届けた。
預言者イザヤは息子シェアル・ヤシュブを連れてアハズの前に進み出て、レツィンとペカの傀儡政権樹立計画は実現しないと預言した。しかしアハズはヤハウェに背いてティグラト・ピレセル3世に金銀を送り援軍を頼んだ。ティグラト・ピレセル3世は此れを聞き入れた為、アラム・イスラエル王国連合軍は攻撃を仕掛ける事が出来なくなった。
紀元前732年、エラの子ホセアがペカを暗殺し、第19代イスラエル王国国王に即位した。ホセアは直ちにティグラト・ピレセル3世に降伏して貢ぎ物を納め、新アッシリア帝国の属王として承認された。領土の大部分を失っていたイスラエル王国は、エフライムの高原地帯のみを支配していた。本書は、帝国への反抗と同胞への残虐さの間で揺れた7年間の全治世を、年月日単位で記録した年表である。
登場人物
- ペカ 第18代イスラエル王国国王。ペカフヤの副官。50名の仲間と共にペカフヤを暗殺して即位した。アラム王レツィンと同盟を結び新アッシリア帝国に対抗しようとした。ユダ王国に侵攻し、1日で120,000名を殺害した。紀元前732年にホセアに暗殺された。
- ペカフヤ 第17代イスラエル王国国王。メナヘムの息子。父の親新アッシリア帝国路線を踏襲したが、副官ペカに暗殺された。
- レツィン 第7代アラム王。ペカと同盟を結び新アッシリア帝国に対抗しようとした。アラム軍を率いてユダ王国に侵攻し、多くの捕虜をダマスカスへ連れ去り、エラテを奪還した。アハズに代えてタベアルの子を据えようとした。
- アハズ ユダ王国国王。ペカとレツィンの反新アッシリア同盟への参加を拒否した。ヤハウェに背いてティグラト・ピレセル3世に金銀を送り援軍を頼んだ。
- ティグラト・ピレセル3世 第10代新アッシリア帝国国王。アハズの援軍要請を聞き入れ、アラム・イスラエル王国連合軍の攻撃を封じた。
- ホセア 第19代にして最後のイスラエル王国国王。エラの子。ペカを暗殺して即位した。直ちにティグラト・ピレセル3世に降伏し、新アッシリア帝国の属王として承認された。
- イザヤ 預言者。アモツの子。息子シェアル・ヤシュブを連れてアハズの前に進み出て、レツィンとペカの傀儡政権樹立計画は実現しないと預言した。
- オデデ 預言者。ユダ王国侵攻から帰還したイスラエル王国軍を出迎え、天も驚く程の残忍さを糾弾し、同胞であるユダ王国民を帰す様警告した。
- ジクリ エフライム族の大勇士。ユダ王国侵攻でアハズの子マアセヤ・宮内大臣アズリカム・国王補佐官エルカナを討った。
- アザルヤ エフライム族の長。ヨハナンの子。オデデと同意見であり、捕虜の解放と人道的な扱いを実行した4名の1人。
- ベレクヤ エフライム族の長。メシレモテの子。捕虜の解放と人道的な扱いを実行した4名の1人。
- ヒゼキヤ エフライム族の長。シャルムの子。捕虜の解放と人道的な扱いを実行した4名の1人。
- アマサ エフライム族の長。ハデライの子。捕虜の解放と人道的な扱いを実行した4名の1人。
主要な地名・拠点
- サマリア イスラエル王国の首都。ペカがペカフヤを暗殺して即位した地。ユダ王国侵攻後、捕虜と戦利品を携えて帰還した地。
- エルサレム ユダ王国の首都。アラム・イスラエル王国連合軍が包囲したが、陥落させる事は出来なかった。
- ダマスカス 現在のシリアの首都。アラム王国の首都。レツィン率いるアラム軍がユダ王国民の捕虜を連れ去った先。
- エラテ レツィン率いるアラム軍が奪還した地。ユダ王国民が追い出され、エドム人が入り住み着いた。
- エリコ 棗椰子の町。エフライム族の長達が、解放した捕虜の病人や老人を驢馬に乗せて家族の下へ送り届けた先。
- エフライムの高原地帯 ペカの暗殺後、ホセアが即位した時点でイスラエル王国が支配していた唯一の領土。
帝国に抗い、同胞を蹂躙し、預言者に糾弾され──
やがて部下に暗殺された反逆の王の7年間の全記録。
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