電子書籍「エリヤ一元化」の表紙

エリヤ一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
紀元前861年〜紀元前847年
※ユダヤ暦は全て西暦に変換しています
最新更新日
西暦2,026年4月10日

飢饉を宣告し、カルメル山でバアルの預言者450名と対峙し──
荒野で死を願い、ホレブ山でヤハウェの言葉を受けた預言者の全記録。

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本書について

紀元前861年、アハブへの飢饉の警告から、紀元前847年、ヨラムへの預言の書簡まで。本書は、預言者エリヤの活動を一本の時系列に貫き、一元化した一冊である。

紀元前861年、エリヤはアハブに対し、数年に渡る雨の途絶えと飢饉の到来を警告した。サマリアで飢饉が始まると、エリヤはケリテ川に身を隠した。軈てケリテ川の水が枯れると、イゼベルの出身地であるシドンに属するザレパテへ向かった。其処で薪を拾っていた寡女に出会い、最後の食材で先ず自分の為にパンを作る様求めた。寡女がエリヤの言葉に従うと、ヤハウェの預言通り、伫の小麦粉は尽きず、瓶の油は絶えなかった。

紀元前857年、飢饉が3年6ヶ月に及ぶ中、エリヤはアハブの下を訪ねた。100名の預言者を洞窟に匿った宮廷長オバデヤがエリヤとアハブの再会を仲介した。エリヤはバアルの預言者450名・アシェラの預言者400名をカルメル山に集めさせ、火を以って答える神を真の神とする対決を挑んだ。バアルの預言者達が朝から夕方まで叫び続けても応えは無かったが、エリヤが祈るとヤハウェの火が降り注ぎ、雄牛・薪・石・溝の水までも焼き尽くした。エリヤはバアルの預言者達をキション川で殺害し、3年6ヶ月振りの大雨を呼び降ろした。

イゼベルは怒り狂い、24時間以内にエリヤを殺害すると脅迫した。恐れたエリヤは約150km逃亡してベエルシェバに到着し、従者を残して1人で荒野に入った。エニシダの木の下で死を願ったエリヤの下に御使いがやって来て、焼き立てのパンと水を差し出した。力を得たエリヤは40日間何も食べずに約300km歩き続け、ホレブ山に到着した。洞穴で一夜を過ごしたエリヤにヤハウェは、ハザエルをアラム王に、イエフをイスラエル王国国王に、エリシャを預言者に油を注ぐ様命じた。

エリヤはアベル・メホラで畑を耕していたエリシャに外套を掛け、後継者に指名した。エリシャは牛を屠って家族に振る舞い、エリヤに付いて行って仕えた。紀元前853年、屋上の部屋の欄干から転落して重体となったアハズヤがエクロンの神ベルゼブブに使者を遣わせた際、エリヤはヤハウェの言葉を以ってアハズヤの死を預言した。アハズヤが遣わせた五十人隊長2名と部下100名を天からの火で焼き尽くし、3人目の五十人隊長の懇願に応じてアハズヤの下へ降りて行き、直接死の預言を告げた。アハズヤは2年後の紀元前851年にエリヤの預言通り崩御した。

紀元前847年、エリヤはユダ王国国王ヨラムに書簡を送り、ヨシャファトやアサの道に歩まずイスラエル王国国王の道に歩んだ事を糾弾し、悪性の内臓の病を預言した。本書は、飢饉の宣告からカルメル山の炎、荒野での絶望とホレブ山での啓示、天からの火、そして書簡による最後の預言に至るまで、14年間に渡る預言者エリヤの全活動を年月日単位で記録した年表である。


登場人物

  • エリヤ 預言者。アハブに飢饉の到来を警告した。ケリテ川とザレパテに身を隠し、カルメル山でバアルの預言者450名と対峙してヤハウェの火を呼び降ろした。イゼベルの脅迫から逃れ、ホレブ山でヤハウェの言葉を受けた。エリシャを後継者に指名し、アハズヤの死を預言した。
  • アハブ 第7代イスラエル王国国王。エリヤから飢饉の到来を警告された。カルメル山の対決ではエリヤに従い人々を集めた。エリヤを「イスラエル王国を悩ます者」と呼んだ。
  • イゼベル アハブの妻。シドン人の王エテバアルの娘。ヤハウェの預言者達を殺害した。カルメル山の対決後、怒り狂い、24時間以内にエリヤを殺害すると脅迫した。
  • エリシャ 預言者。シャファテの子。アベル・メホラで12頭の軛の牛の側で畑を耕していた所、エリヤに外套を掛けられて後継者となった。牛を屠って家族に振る舞い、エリヤに付いて行って仕えた。モアブ征伐では水と勝利を預言した。
  • オバデヤ アハブの宮廷長。イゼベルがヤハウェの預言者達を殺害した際に100名の預言者を50名ずつ洞窟に匿い、パンと水で養った。飢饉の中、エリヤとアハブの再会を仲介した。
  • ザレパテの寡女 シドンに属するザレパテに住んでいた女性。飢饉の中、最後の食材でエリヤの為にパンを作った。ヤハウェの預言通り、伫の小麦粉は尽きず、瓶の油は絶えなかった。
  • アハズヤ 第8代イスラエル王国国王。アハブの長男。屋上の部屋の欄干から転落して重体となり、エクロンの神ベルゼブブに病の回復を尋ねようとした。エリヤの預言通り、紀元前851年に崩御した。
  • ヨラム(イスラエル) 第9代イスラエル王国国王。アハブの弐男。アハズヤに子供が居なかった為、紀元前851年に即位した。モアブ征伐ではエリシャに預言を求めた。
  • ヨラム(ユダ) ユダ王国国王。紀元前847年、エリヤから預言の書簡を受け取った。ヨシャファトの道に歩まずイスラエル王国国王の道に歩んだ事を糾弾され、悪性の内臓の病を預言された。
  • ヨシャファト ユダ王国国王。モアブ征伐にヨラム・エドムの王と共に出陣した。水が底を突いた際、ヤハウェの預言者に頼る事を勧めた。
  • メシャ モアブの王。子羊100,000匹と雄羊100,000匹分の羊毛を貢物としてイスラエル王国に納めていたが、離反して反旗を翻した。

主要な地名・拠点

  • カルメル山 エリヤがバアルの預言者450名・アシェラの預言者400名と対峙した地。ヤハウェの火が降り注ぎ、雄牛・薪・石・溝の水までも焼き尽くした。
  • ケリテ川 現在のヨルダンのイルビド県・アジュルン県付近。飢饉の到来を警告した後、エリヤが身を隠した場所。軈て水が枯れた。
  • ザレパテ 現在のレバノンの南レバノン県。イゼベルの出身地シドンに属する町。ケリテ川の水が枯れた後、エリヤが寡女と共に過ごした地。
  • ホレブ山 現在のエジプトの南シナイ県。エリヤが40日間何も食べずに約300km歩いて到着した地。ヤハウェからハザエル・イエフ・エリシャへの油注ぎを命じられた。
  • ベエルシェバ 現在のイスラエル南部地区。イゼベルの脅迫から約150km逃亡したエリヤが到着した地。従者を残して荒野に入った。
  • エズレル平野 現在のイスラエル北部地区。カルメル山の対決後、大雨の中アハブが戦車で向かい、エリヤが走って向かった先。アハブの宮殿が在った。
  • キション川 現在のイスラエル北部地区。カルメル山の対決後、エリヤがバアルの預言者達を剣で殺害した場所。
  • アベル・メホラ 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区トゥーバース県・現在のヨルダンのイルビド県・現在のイスラエル北部地区付近。エリヤがエリシャに外套を掛けて後継者に指名した地。
  • サマリア イスラエル王国の首都。エリヤの警告により3年6ヶ月に渡る飢饉に襲われた。アハズヤが屋上の部屋の欄干から転落した地。
  • エクロン 現在のイスラエル中央地区・エルサレム地区・南部地区の境付近。ペリシテ人の神ベルゼブブが祀られていた地。アハズヤが病の回復を尋ねようとした。

飢饉の宣告、カルメル山の炎、荒野での絶望、
そしてホレブ山での啓示──孤高の預言者が歩んだ14年間の全記録。

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AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「一元化」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
YouTubeとニコニコでも情報を発信中。