ヘブライ王国一元化
驢馬を探す旅から始まった王権、神殿に捧げられた栄華──
建国から分裂まで、ヘブライ王国93年の全記録。
JPY 400(税込)
購入する →購入後、そのままPDFダウンロードページへ移動します
お支払いは決済サービス「Square」を通じて安全に処理されます。カード情報が当サイトに保存されることはありません。
本書について
紀元前1,021年、サムエルによる油注ぎから、紀元前928年、ヘブライ王国の分裂まで。本書は、初代国王サウルの即位に始まり、ダビデによる統一、ソロモンの繁栄を経て、レハブアムの失政による王国分裂に至る全過程を一本の時系列に貫き、一元化した一冊である。
紀元前1,021年、ベニヤミン族キシュの息子サウルは、逸れた驢馬を探す旅の最中に預言者サムエルと出会い、油を注がれた。ミツパにて初代ヘブライ王国国王に即位したサウルは、アモン人の撃退やペリシテ人との戦いで武勲を挙げるも、サムエルの指示に背いた事で神に王位を拒まれた。後継者ダビデへの猜疑に苛まれたサウルは、紀元前1,010年、ギルボア山にて3人の息子と共に命を落とした。
サウルの死後、ヘブライ王国は一時分裂する。アブネルが擁立した第2代国王イシュ・ボシェテと、ユダ族に推されたダビデとの間で内戦が勃発した。紀元前1,003年、ダビデが第3代国王に即位し、王国を再統一した。ダビデは、エルサレムを攻略して遷都し、ペリシテ人・モアブ人・エドム人・アモン人を制圧して中央集権君主制を確立した。しかし、バト・シェバとの姦通、長男アムノンによるタマルへの凌辱、三男アブサロムの反乱と、王家は内部から蝕まれていった。
紀元前971年、ダビデの崩御に伴いソロモンが第4代国王に即位した。ソロモンは、フェニキアのティルス王ヒラムとの同盟やエジプト第21王朝との婚姻外交を展開し、紀元前966年に着工したヤハウェの神殿を紀元前959年に完成させた。オフィルとの海上交易で莫大な利益を得て国家財政を黒字に転換させ、知恵ある裁きで名声を博した。しかし、神殿と王宮の建設に伴う重税と強制労働は人心を離反させた。
紀元前928年、ソロモンの崩御後、第5代国王レハブアムは長老達の助言を退け、民衆への更なる圧政を宣言した。北部の人々はレハブアムによる支配を拒否し、ヤロブアム1世を初代国王としてイスラエル王国を建国した。此れによりヘブライ王国は南北に分裂し、93年に亘る統一王国の歴史に幕を下ろした。本書は、建国から分裂までの全過程を、年月日単位で記録した年表である。
登場人物
- サウル ベニヤミン族キシュの息子。サムエルに油を注がれ、ミツパにて初代ヘブライ王国国王に即位した。ダビデへの猜疑に苛まれ、紀元前1,010年、ギルボア山にて自害した。
- サムエル ラマの預言者・占い師。サウルに油を注ぎ、後にアマレク人討伐における不服従を理由に、神がサウルを王として拒んだ事を告げた。サウルの後継者としてダビデに油を注いだ。紀元前1,012年に死去。
- ダビデ ベツレヘムのエッサイの息子。サムエルに油を注がれ、ゴリアテを討ち名を上げた。第3代ヘブライ王国国王に即位し、エルサレムに遷都して中央集権君主制を確立した。
- ソロモン ダビデとバト・シェバの息子。第4代ヘブライ王国国王。ヤハウェの神殿と王宮を建設し、オフィルとの海上交易で繁栄を極めた。知恵ある裁きで名声を博した。
- ヨナタン サウルの長男。ミクマシュの戦いで活躍し、ダビデと深い友情を結んだ。ギルボア山にて戦死した。
- イシュ・ボシェテ サウルの四男。サウルの死後、アブネルにより第2代ヘブライ王国国王に擁立された。紀元前1,004年、昼寝中にバアナとレカブに暗殺された。
- アブネル ヘブライ王国軍の長。サウルの死後、イシュ・ボシェテを擁立した。後にダビデ側に寝返るが、ヨアブに殺害された。
- ヨアブ ダビデの甥で軍司令官。アブネルを殺害し、アブサロムを殺害した。ダビデの遺言により、ソロモンの命でベナヤに殺害された。
- ミカル サウルの弐女。ダビデと結婚し、刺客からダビデの逃亡を助けた。後にパルティエルの下に嫁がされたが、ダビデの要求で連れ戻された。
- バト・シェバ ヒッタイト人ウリヤの妻。ダビデに見初められ、ダビデの8人目の妻となった。ソロモンの母。
- ナタン 預言者。ダビデに富者と貧者の譬え話を聞かせ、罪を指摘した。ソロモンの即位を支援した。
- アブサロム ダビデの三男。妹タマルを凌辱した長男アムノンを殺害した後、ヘブロンで挙兵しダビデに反旗を翻した。エフライムの森にてヨアブに殺害された。
- アムノン ダビデの長男。異母妹タマルを凌辱した。3年後、アブサロムの命により宴席で殺害された。
- アドニヤ ダビデの四男。自身が次代国王になる事を宣言したが、ソロモンに先を越された。アビシャグとの結婚を求めた事でソロモンに殺害された。
- ヒラム フェニキアのティルスの王。ダビデの王宮建設及びソロモンのヤハウェの神殿建設に協力し、航海士や船員を派遣した。
- レハブアム ソロモンの息子。第5代ヘブライ王国国王。長老達の助言を退け民衆への圧政を宣言した結果、ヘブライ王国の分裂を招いた。初代ユダ王国国王に即位した。
- ヤロブアム1世 ヨセフ族の労役監督。ソロモンの重税に反旗を翻し、エジプトに逃亡した。ヘブライ王国分裂後、初代イスラエル王国国王に擁立された。
- ゴリアテ ペリシテ人の巨人。エラの谷にて40日間、ヘブライ王国軍に一騎打ちを申し入れ続けた。ダビデの投石器から放たれた石が額に命中し、斬首された。
- アヒメレク 第12代大祭司。ノブにてダビデに供えのパンとゴリアテの剣を与えた。サウルの命により、86名の祭司と共に処刑された。
- ドエグ エドム人でサウルの牧夫長。ノブにてアヒメレクがダビデを支援した事をサウルに告げ口し、86名の祭司の処刑を実行した。
- ウリヤ ヒッタイト人の兵士。バト・シェバの夫。ダビデの策略により、戦いの一番激しい所に配置され戦死した。
- シアメン 第6代エジプト第21王朝ファラオ。娘をソロモンに嫁がせ、ゲゼルを攻略して娘に贈った。
- ベナヤ 祭司エホヤダの息子。ソロモンの命で、アドニヤ・ヨアブ・シメイを殺害した。ヨアブの後任として軍司令官に任命された。
- マケダ シバの女王。ソロモンの宮殿を訪れ、ソロモンとの間にメネリク1世を儲けた。
- ナハシュ アモン人の王。ヤベシュ・ギレアドを包囲し、住民に対し剣で死ぬか右目を刳り貫かれるかの2択を迫った。サウル率いる軍に打ち払われた。
- ハダデゼル ゾバの王。アモン人の王ハヌンに呼び寄せられ、ダビデと戦った。ヘブライ王国軍に敗北した。
- フシャイ ダビデのスパイ。アブサロムに接近し、急襲作戦に反対する助言でダビデ軍の時間を稼いだ。
- アヒトフェル 王室評議員でバト・シェバの祖父。アブサロムの反乱を支援したが、自身の助言が採用されず、自害した。
主要な地名・拠点
- ギブア 現在のイスラエルのエルサレム付近。サウルの出身地であり、ヘブライ王国最初の首都が置かれた。
- エルサレム 紀元前998年、ダビデがエブス人から攻略して遷都した。ソロモンがヤハウェの神殿と王宮を建設し、ヘブライ王国の中枢として繁栄した。
- ヘブロン 現在のヨルダン川西岸地区。ダビデがユダ族に認められ統治した拠点。アブサロムが挙兵した地でもある。
- ミツパ 現在のイスラエルのエルサレム地区付近。ベニヤミン族の町。サウルが初代ヘブライ王国国王に選出された場所。
- ベツレヘム 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区。エッサイの居住地。サムエルがダビデに油を注いだ場所。
- エラの谷 現在のイスラエルのエルサレム地区。ダビデとゴリアテの一騎打ちが行われた場所。
- エン・ゲディ 現在のイスラエル南部地区。ダビデが洞窟に潜伏し、サウルのローブの裾を切り取った場所。サウルとダビデが和解した地。
- ギルボア山 現在のイスラエルの北部地区。サウルがペリシテ人に敗れ、3人の息子と共に命を落とした最後の戦場。
- オフェル 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区エルサレム県。ソロモンによるヤハウェの神殿が建設された場所。
- ティルス 現在のレバノンの南レバノン県スール。フェニキアの都市。王ヒラムがダビデ及びソロモンの建設事業に協力した。
- オフィル 現在のソマリア。ソロモンとヒラムが3年置きに船団を派遣し、金・銀・象牙等を交易した地。
- シェケム 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区ナーブルス県。ヘブライ王国分裂後、イスラエル王国の首都が置かれた。
- エフライムの森 現在のヨルダンのイルビド県・バルカ県付近。アブサロムの軍がダビデの軍に大敗し、アブサロムが殺害された戦場。
- ノブ 現在のイスラエルのエルサレム地区。大祭司アヒメレクがダビデにパンとゴリアテの剣を与えた祭司の町。サウルの命で襲撃された。
- マハナイム 現在のイスラエルの北部地区。アブネルがイシュ・ボシェテを擁立した地。ダビデがアブサロムの反乱から避難した地でもある。
- エツヨン・ゲベル 現在のエジプト南シナイ県。ソロモンがシアメンの許可を得て船団を編成した港。
驢馬を探す旅から始まった王権、神殿に刻まれた栄華、
そして若き王の傲慢が引き裂いた統一──93年の全記録。
JPY 400(税込)
購入する →購入後、そのままPDFダウンロードページへ移動します
お支払いは決済サービス「Square」を通じて安全に処理されます。カード情報が当サイトに保存されることはありません。