ヘブライ王国一元化
驢馬を探す旅から始まった王権、神殿に捧げられた栄華──
建国から分裂まで、ヘブライ王国93年の全記録。
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本書について
紀元前1,021年、預言者サムエルの前に一人の若者が立った。ベニヤミン族キシュの息子サウル——父の逸れた驢馬を探して召し使いと共にギブア(現在のイスラエルのエルサレム付近)を出た彼は、ズフ(現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区エルサレム県)まで来ても驢馬を見つけられず、捜索を諦めようとしていた。近くのラマに有名な占い師が居ると従僕が勧めた、其の人物こそサムエルであった。サムエルはサウルに油を注いだ。此の時サムエルは既に、中央集権的な君主制を求める民衆運動に対して王政の代償——息子は従軍させられ、娘は働かされ、良い畑は取り上げられ、民は王の奴隷となる——を説いていたが、聞き入れられてはいなかった。本書は、此の油注ぎを起点として、ヘブライ王国が建国され、栄え、そして南北に引き裂かれる迄の93年を一元化した記録である。
サムエルは、ベニヤミン族の町ミツパ(現在のイスラエルのエルサレム地区付近)に民を集め、ウリム・トンミムと呼ばれる2つの宝石を用いて、部族・氏族・個人と順に絞り込んでいった。斯うして選ばれたサウルが初代ヘブライ王国国王に即位し、首都はギブアに置かれた。即位に公然と不満を漏らす者も居たが、アモン人の王ナハシュがヤベシュ・ギレアド(現在のヨルダンのイルビド県付近)を包囲し、住民に「剣で死ぬか、右目を刳り貫かれるか」の2択を迫ると、サウルは軍を率いて之を打ち払い、民衆の支持を得た。翌紀元前1,020年には、長男ヨナタンと共にミクマシュ(現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区エルサレム県)で、戦車3,000台・騎兵6,000名・歩兵30,000名以上のペリシテ人を破っている。
しかし紀元前1,014年、サウルはアマレク人討伐に際して王アガグと質の良い家畜を生かし、サムエルの指示に背いた。サムエルは、神がサウルを王として拒んだ事を告げ、立ち去り際に衣服を掴んで引き裂かれると「ヘブライ王国も同様に引き裂かれるだろう」と予言する。同じ年、サムエルはベツレヘム(現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区)のエッサイの末子ダビデに油を注いだ。エラの谷(現在のイスラエルのエルサレム地区)で、40日間一騎打ちを申し入れ続けたペリシテ人の長ゴリアテを、ダビデは棍棒と投石器と小川で拾った5個の石だけで倒す。額に石を受けて俯せに倒れたゴリアテは斬首され、ダビデは女達に歌で迎えられる程の名声を得た——そして其れが、サウルの猜疑を呼び起こした。ハープを奏でるダビデへの投槍、弐女ミカルを介した罠、夜半の刺客。逃れたダビデにパンとゴリアテの剣を与えたという理由だけで、ノブ(現在のイスラエルのエルサレム地区)の第12代大祭司アヒメレクを含む86名の祭司が、エドム人ドエグの手で家族諸共処刑された。
紀元前1,010年、サウル率いるヘブライ王国軍はギルボア山(現在のイスラエルの北部地区)でペリシテ人に敗れ、ヨナタン・マルキシュア・アビナダブの3子が戦死し、サウル自身も剣に伏した。首は落とされ、武具はアスタルト神殿に納められ、遺体はベト・シェアン(現在のイスラエルの北部地区)の城壁に晒される。軍の長アブネルはサウルの四男イシュ・ボシェテをマハナイム(現在のイスラエルの北部地区)にて第2代国王に擁立し、一方ユダ族はヘブロン(現在のヨルダン川西岸地区)でダビデを迎えた。ギブオンでの戦闘とアサエルの死、アブネルの寝返りとヨアブによる其の暗殺、バアナとレカブによるイシュ・ボシェテの弑逆——此れらを経て紀元前1,003年、長老達に油を注がれたダビデが第3代ヘブライ王国国王に即位し、王国は再統一された。
紀元前998年、ダビデは「足の萎えた者でもお前を倒せる」というエブス人の挑発を受けながら地下水道を通ってエルサレムを攻略し、ヘブロンから遷都する。ペリシテ人・モアブ人・エドム人・アマレク人・アモン人を掌中に収め、領地はユーフラテス川にまで拡がった。だが王の栄華は、王家の内側から蝕まれてゆく。ラバ包囲の最中、宮殿の屋上から水浴するバト・シェバを見初めたダビデは、其の夫ウリヤを戦いの一番激しい所へ送って死なせた。預言者ナタンは富者と貧者の譬え話を以て「貴方は其の男だ」と突き付け、「剣は貴方の家から決して離れない」と告げる。其の言葉の通り、長男アムノンによる妹タマルの凌辱、三男アブサロムによるアムノン殺害、そしてアブサロムの反乱が続いた。エフライムの森(現在のヨルダンのイルビド県・バルカ県付近)の戦いで1日に20,000名が失われ、樫の枝に髪を絡めて宙吊りとなったアブサロムは、3本の矢に貫かれて命を落とした。
紀元前971年、老いたダビデはソロモンを後継に指名し、ヨアブとシメイの誅殺を遺言して崩御した。第4代国王ソロモンは、ギブオンの夢でヤハウェに知恵を求め、2人の売春婦の争いを「生きている子供を半分にせよ」の一言で裁いて名声を博す。エジプト第21王朝ファラオ・シアメンの娘を娶り、ティルス(現在のレバノンの南レバノン県スール)の王ヒラムからレバノン杉を得て、紀元前966年4月にオフェル(現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区エルサレム県)でヤハウェの神殿を着工し、紀元前959年10月に完成させた。紀元前946年には王宮も完成し、オフィル(現在のソマリア)との交易は金14.4tを齎した。だが、其の神殿と王宮を支えたのは、ユダ族を除く諸部族への重税と強制労働であった。紀元前928年、ソロモンが崩御し、第5代国王レハブアムが長老達の助言を退けて「私は蠍で懲らしめる」と言い放つと、北部の人々は之を拒絶し、預言者アヒヤに10切れの外套を渡されたヤロブアム1世を初代国王としてイスラエル王国を建国する。サムエルが引き裂かれた衣に見た予言の通り、ヘブライ王国は北のイスラエル王国と南のユダ王国とに裂けた。本書は、其の93年の全過程を一冊に束ねている。
登場人物
- サウル ベニヤミン族キシュの息子。逸れた驢馬を探す旅の途中でサムエルに油を注がれ、ミツパにて初代ヘブライ王国国王に即位した。アモン人の王ナハシュを撃退して民の支持を得たが、アマレク人討伐での不服従により神に王位を拒まれる。ダビデへの猜疑に苛まれ、紀元前1,010年、ギルボア山にて自害した。
- サムエル ラマの預言者・占い師。王政のデメリットを説いて民衆運動を諫めたが聞き入れられず、サウルに油を注いだ。後にアマレク人討伐での不服従を理由に、神がサウルを王として拒んだ事を告げ、引き裂かれた衣になぞらえてヘブライ王国の分裂を予言した。サウルの後継者としてダビデに油を注ぎ、紀元前1,012年に死去した。
- ダビデ ベツレヘムのエッサイの末子で羊飼い。サムエルに油を注がれ、エラの谷でゴリアテを投石器の一撃で倒して名を上げた。サウルの死後ユダ族に迎えられ、紀元前1,003年に第3代ヘブライ王国国王として王国を再統一。エルサレムを攻略して遷都し、中央集権君主制を確立した。
- ソロモン ダビデとバト・シェバの息子。第4代ヘブライ王国国王。ギブオンの夢でヤハウェに知恵を求め、2人の売春婦の争いを裁いて名声を博した。ヤハウェの神殿と王宮を建設し、オフィルとの海上交易で国家財政を黒字に転換させたが、重税と強制労働で人心を離反させた。
- ヨナタン サウルの長男。ミクマシュの戦いで活躍し、断食の指示が届かぬまま蜂蜜を摂って父の怒りを買った。ダビデと深い友情を結び、父の暗殺計画から幾度も庇った。ギルボア山にて戦死した。
- イシュ・ボシェテ サウルの四男。サウルの死後、アブネルによりマハナイムにて第2代ヘブライ王国国王に擁立された。サウルの側室リツパを巡ってアブネルを非難し、離反を招く。紀元前1,004年、昼寝中にバアナとレカブに腹を刺され、首を刎ねられ崩御した。
- アブネル ヘブライ王国軍の長。サウルの死後、東ヨルダンに逃亡した上でイシュ・ボシェテを擁立した。ギブオンの戦闘でアサエルを槍の鈍端で刺殺。後にダビデ側へ亡命したが、ヘブロンにてヨアブとアビシャイに殺害された。
- ヨアブ ダビデの妹ゼルヤの息子で軍司令官。弟アサエルの報復と自らの地位を守る為にアブネルを殺害し、ダビデの厳命に背いてアブサロムを討ち、後任の軍司令官アマサをも殺害した。ダビデの遺言に基づき、幕屋の祭壇にしがみ付いた儘ベナヤに殺害された。
- ミカル サウルの弐女。ペリシテ人の陰茎包皮を代償としてダビデと結婚した。刺客が迫った夜、ベッドにテラフィムを置いて欺き、窓からダビデを吊り下ろして逃亡を助けた。後にパルティエルの下に嫁がされたが、ダビデの要求で連れ戻された。
- バト・シェバ ヒッタイト人ウリヤの妻。水浴中の姿をダビデに見初められ、夫の戦死を経てダビデの8人目の妻となった。最初の子は生後数日で死去。ソロモンの母として、ナタンと共に其の即位を実現させた。
- ナタン 預言者。ダビデの神殿建設の意思を牽制しつつ、其れを建てるのは子孫であると告げた。ウリヤの一件では富者と貧者の譬え話を聞かせ「貴方は其の男だ」と罪を突き付けた。ソロモンの即位を支援し、ザドクと共に油を注いだ。
- アブサロム ダビデの三男でマアカを母に持つ。同母妹タマルを凌辱した長男アムノンを宴席で殺害した後、ゲシュルに逃亡した。帰還後、ヘブロンで挙兵しダビデに反旗を翻したが、エフライムの森にて樫の枝に髪を絡め、ヨアブに討たれた。
- アムノン ダビデの長男でアヒノアムを母に持つ。異母妹タマルを自らの宮殿に呼び寄せ凌辱した。ダビデは怒りこそしたものの処罰を下さず、3年後、アブサロムの差し向けた召し使いによって殺害された。
- アドニヤ ダビデの四男でハギトを母に持つ。アビアタルとヨアブを味方に付け、自身が次代国王になる事を宣言したが、ナタンとバト・シェバの働きでソロモンに先を越された。アビシャグとの結婚を求めた事で王位簒奪の意図を疑われ、ベナヤに殺害された。
- ヒラム フェニキアのティルスの王。紀元前979年にダビデの王宮建設の為に石工・木工とレバノン杉を送り、ソロモンの神殿建設にも協力した。オフィル交易では航海士や船員を派遣し、青銅の柱ボアズとヤキン等の鋳物も鋳造した。
- レハブアム ソロモンとアモン人ナアマの息子。シェケムにて第5代ヘブライ王国国王に即位した。軌を軽くする様求める北部の人々に対し、長老達の助言を退けて若者達の言葉を採用し「私は蠍で懲らしめる」と宣言。王国の分裂を招き、初代ユダ王国国王となった。
- ヤロブアム1世 ヨセフ族の労役全体の監督。エルサレムを出た所で預言者アヒヤから12切れに裂かれた外套の内10切れを渡され、10部族の王となる預言を受けた。重税への憤りからソロモンに反旗を翻し、シェションク1世の下へ逃亡。王国分裂後、初代イスラエル王国国王に擁立された。
- ゴリアテ ペリシテ人の長。エラの谷にて40日間、朝夕2回に亘りヘブライ王国軍に一騎打ちを申し入れ続けた。鎧と投槍を装備してダビデに臨んだが、投石器から放たれた石が額の中央に命中し、俯せに倒れて斬首された。
- アヒメレク 第12代大祭司。ノブにて、王室の秘密の使命を帯びていると主張するダビデに供えのパン5斤とゴリアテの剣を与えた。ドエグの告げ口によりサウルに呼び出され、86名の祭司と共に家族諸共処刑された。息子アビアタルのみが逃亡に成功した。
- ドエグ エドム人でサウルの牧夫長。ノブでのアヒメレクとダビデのやり取りを目撃し、サウルに告げ口した。役人達が処刑を拒んだ為、自ら86名の祭司の処刑を実行した。
- ウリヤ ヒッタイト人の兵士でバト・シェバの夫。ダビデに呼び戻されても、戦闘中の兵士を律する習わしに背く事を望まず妻と会わなかった。自らの死を命ずる書簡を持たされ、戦いの一番激しい所に配置されて戦死した。
- シアメン 第6代エジプト第21王朝ファラオ。娘をソロモンに嫁がせ、ゲゼルを攻略・焼き払って娘への贈り物とした。ソロモンにエツヨン・ゲベルでの船団編成を許可し、紅海交易への道を開いた。
- ベナヤ 祭司エホヤダの息子。アドニヤに従わずソロモンを支持し、其の即位に立ち会った。ソロモンの命でアドニヤ・ヨアブ・シメイを殺害し、ヨアブの後任として軍司令官に任命された。
- マケダ シバの女王。紀元前980年にソロモンの宮殿を訪れ、ソロモンは其の美貌に惹きつけられた。2人の間にメネリク1世がハマシエン(現在のエリトリア首都圏)にて生誕した。
- ナハシュ アモン人の王。ヤベシュ・ギレアドを包囲し、7日間の猶予と引き換えに「剣で死ぬ」か「右目を刳り貫かれる」かの2択を住民に迫った。招集されたサウルの軍に打ち払われた。
- ハダデゼル ゾバの王。アモン人の王ハヌンに呼び寄せられ、ユーフラテス川の東から加わったアラム人と共にダビデと戦った。敗北によりアモン人とシリア人の勢力は崩壊し、ヘブライ王国の領地はユーフラテス川まで拡大した。
- フシャイ ダビデがオリーブ山で出会い、スパイとしてエルサレムへ送り込んだ人物。アブサロムに接近し、12,000名による急襲作戦に反対して全国からの兵の招集を説き、ダビデ軍の戦闘準備の時間を稼いだ。
- アヒトフェル 王室評議員の1人でバト・シェバの祖父。ギロにてアブサロムの反乱を支援し、ダビデの側室との同衾と即夜の急襲を助言した。自身の助言が採用されなかった為、故郷に帰り自宅を整理して首を吊った。
主要な地名・拠点
- ギブア 現在のイスラエルのエルサレム付近。サウルの出身地であり、驢馬探しの旅の出発点。ヘブライ王国最初の首都が置かれた。
- ミツパ 現在のイスラエルのエルサレム地区付近。ベニヤミン族の町。サムエルがウリム・トンミムを用いて部族・氏族・個人を絞り込み、サウルを初代ヘブライ王国国王に選出した場所。
- ベツレヘム 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区。エッサイの居住地。サムエルが兄弟達の前でダビデに油を注いだ場所であり、アサエルが葬られた地でもある。
- エラの谷 現在のイスラエルのエルサレム地区。谷を挟んでペリシテ人とヘブライ王国軍が対峙し、ダビデとゴリアテの一騎打ちが行われた場所。
- ノブ 現在のイスラエルのエルサレム地区。第12代大祭司アヒメレクがダビデに供えのパンとゴリアテの剣を与えた祭司の町。ドエグの告げ口を受けたサウルの命により襲撃され、86名の祭司が処刑された。
- エン・ゲディ 現在のイスラエル南部地区。ダビデ達が洞窟に潜伏していた所へサウルが用を足す為に入り、ダビデがローブの裾だけを切り取った場所。2人が和解し、サウルがダビデを後継者として認めた地。
- ギルボア山 現在のイスラエルの北部地区。サウル率いるヘブライ王国軍がペリシテ人に敗れ、ヨナタンら3人の息子が戦死し、サウルが自害した最後の戦場。
- ヘブロン 現在のヨルダン川西岸地区。サウルの死後、ダビデがユダ族に認められて統治した拠点。長老達に油を注がれ第3代国王に即位した地であり、後にアブサロムが挙兵した地でもある。
- マハナイム 現在のイスラエルの北部地区。アブネルがイシュ・ボシェテを第2代ヘブライ王国国王に擁立した地。ダビデがアブサロムの反乱から避難し、其の死を悼んで喪に服した地でもある。
- エルサレム 現在のイスラエルのエルサレム地区。紀元前998年、ダビデが地下水道を通ってエブス人から攻略し、ヘブロンから遷都した。ソロモンがヤハウェの神殿と王宮を建設し、王国分裂後はユダ王国の首都として引き継がれた。
- レファイムの谷 現在のイスラエルのエルサレム地区。再統一を知ったペリシテ人が二度に亘って布陣し、いずれもダビデ率いるヘブライ王国軍に敗れた戦場。
- エフライムの森 現在のヨルダンのイルビド県・バルカ県付近。アブサロムの軍が生い茂る樹木に足を取られて大敗し、1日で20,000名を失った戦場。アブサロムが樫の枝に髪を絡めて殺害された地。
- オフェル 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区エルサレム県。紀元前966年4月にヤハウェの神殿が着工され、紀元前959年10月に完成した場所。至聖所にはヤハウェの契約の箱と2体のケルビムが置かれた。
- ティルス 現在のレバノンの南レバノン県スール。フェニキアの都市。王ヒラムがダビデの王宮建設とソロモンの神殿建設に石工・木工・レバノン杉を提供し、航海士も派遣した。
- エツヨン・ゲベル 現在のエジプト南シナイ県。ソロモンがシアメンの許可を得て船団を編成した港。紅海へ出る拠点となった。
- オフィル 現在のソマリア。ソロモンとヒラムの船隊が3年置きに航海した交易先。金・銀・象牙・猿・狒々が運ばれ、紀元前946年には金14.4t・白壇・宝石が齎された。
- シェケム 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区ナーブルス県。ソロモンが塔を建設させた地であり、レハブアムが第5代ヘブライ王国国王に即位した地。王国分裂後はイスラエル王国の首都が置かれた。
驢馬を探す旅から始まった王権、神殿に刻まれた栄華、
そして若き王の傲慢が引き裂いた統一──93年の全記録。
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