ダビデ一元化
投石器の少年は王となり、屋上から見下ろした欲望が王家を蝕む──
第3代ヘブライ王国国王の栄光と罪の全記録。
JPY 200(税込)
購入する →購入後、そのままPDFダウンロードページへ移動します
お支払いは決済サービス「Square」を通じて安全に処理されます。カード情報が当サイトに保存されることはありません。
本書について
紀元前1,014年、サムエルによる油注ぎから、紀元前971年、遺言を残しての崩御まで。本書は、第3代ヘブライ王国国王ダビデの生涯を一本の時系列に貫き、一元化した一冊である。
紀元前1,014年、ベツレヘムの羊飼いダビデは、預言者サムエルに油を注がれた。サウルの武具持ちとして宮廷に入ったダビデは、エラの谷にて投石器一つでペリシテ人の巨人ゴリアテを討ち、民衆の喝采を浴びた。しかし、王位を脅かされる恐怖に駆られたサウルは、ダビデに槍を投げつけ、刺客を送り込んだ。弐女ミカルの機転で命拾いしたダビデは、ノブの大祭司アヒメレクの下を経て、無法者300名を率いる逃亡生活に入った。エン・ゲディの洞窟でサウルの命を救い、後継者として認められたが、二度と会う事は無かった。
紀元前1,010年、サウルのギルボア山での自害により、ヘブライ王国は分裂する。アブネルが擁立した第2代国王イシュ・ボシェテとダビデ軍の間で内戦が勃発した。ギブオンの戦いでダビデの甥ヨアブが勝利するも、ヨアブは弟アサエルの仇としてアブネルを殺害し、ボシェテもバアナとレカブに暗殺された。紀元前1,003年、ヘブロンにて長老達に油を注がれたダビデは、第3代ヘブライ王国国王に即位し、王国を再統一した。
紀元前998年、ダビデはエブス人からエルサレムを攻略して遷都し、ヤハウェの神殿建設の構想を預言者ナタンに打ち明けた。紀元前993年、ペリシテ人・モアブ人・エドム人・アモン人を制圧し、ヘブライ王国の領地をユーフラテス川まで拡大して中央集権君主制を確立した。しかし紀元前990年、宮殿の屋上からバト・シェバを見初めたダビデは、彼女の夫ウリヤを戦場で死に追いやった。ナタンは富者と貧者の譬え話でダビデの罪を指摘し、「剣は貴方の家から決して離れない」と予言した。
ナタンの予言は現実となった。紀元前987年、長男アムノンが異母妹タマルを凌辱し、紀元前985年、三男アブサロムが報復としてアムノンを殺害した。紀元前976年、アブサロムはヘブロンで挙兵してダビデに反旗を翻し、エルサレムを占拠した。ダビデはヨルダン川を越えて避難し、エフライムの森での決戦でアブサロムの軍を破ったが、ヨアブがダビデの厳命に背きアブサロムを殺害した。紀元前971年、病に倒れたダビデは、四男アドニヤの王位僭称を退け、ソロモンを後継者に指名した。そしてヨアブとシメイの殺害、バルジライへの恩義を遺言に残し、崩御した。本書は、羊飼いの少年から王国の礎を築いた王の全生涯を、年月日単位で記録した年表である。
登場人物
- ダビデ ベツレヘムのエッサイの息子。サムエルに油を注がれ、ゴリアテを討ち名を上げた。第3代ヘブライ王国国王に即位し、エルサレムに遷都して中央集権君主制を確立した。紀元前971年に崩御した。
- サウル 初代ヘブライ王国国王。ダビデの台頭を恐れ、槍を投げつけ、刺客を送る等執拗に追跡した。エン・ゲディでダビデを後継者として認めた。紀元前1,010年、ギルボア山にて自害した。
- サムエル ラマの預言者・占い師。ベツレヘムにてダビデに油を注ぎ、サウルの後継者として選出した。
- ヨナタン サウルの長男。ダビデと深い友情を結び、軍服を与え、サウルとダビデの和解を取り持った。サウルの怒りを買い槍を投げつけられた。ギルボア山にて戦死した。
- ゴリアテ ペリシテ人の巨人。エラの谷にて40日間、ヘブライ王国軍に一騎打ちを申し入れ続けた。ダビデの投石器から放たれた石が額に命中し、斬首された。
- ミカル サウルの弐女。ダビデと結婚し、テラフィムを使って刺客を騙し、窓からダビデの逃亡を助けた。後にパルティエルの下に嫁がされたが、ダビデの要求で連れ戻された。
- ヨアブ ダビデの甥で軍司令官。ギブオンの戦いで勝利し、弟アサエルの仇としてアブネルを殺害した。ダビデの厳命に背きアブサロムを殺害し、後任のアマサも殺害した。ダビデの遺言により殺害を命じられた。
- アブネル ヘブライ王国軍の長。サウルの死後、マハナイムにてイシュ・ボシェテを第2代国王に擁立した。後にダビデ側に寝返るが、ヨアブに殺害された。
- イシュ・ボシェテ サウルの四男。アブネルにより第2代ヘブライ王国国王に擁立された。紀元前1,004年、バアナとレカブに昼寝中に暗殺された。
- バト・シェバ ヒッタイト人ウリヤの妻。ダビデに見初められ、8人目の妻となった。ソロモンの母。ナタンと協力してソロモンの即位を実現させた。
- ウリヤ ヒッタイト人の兵士。バト・シェバの夫。規律正しい兵士であったが、ダビデの策略により戦いの一番激しい所に配置され戦死した。
- ナタン 預言者。ダビデに富者と貧者の譬え話を聞かせ「貴方は其の男だ」と罪を指摘した。バト・シェバと協力してソロモンの即位を支援した。
- アブサロム ダビデの三男。妹タマルを凌辱した長男アムノンを殺害し、ゲシュルに逃亡した。紀元前976年、ヘブロンで挙兵しダビデに反旗を翻したが、エフライムの森にてヨアブに殺害された。
- アムノン ダビデの長男。異母妹タマルを凌辱した。紀元前985年、アブサロムの命により宴席で殺害された。
- タマル ダビデの三男アブサロムの同母妹。長男アムノンにより凌辱された。此の事件がアブサロムによるアムノン殺害の引き金となった。
- アドニヤ ダビデの四男。自身が次代国王になる事を宣言し、アビアタルとヨアブを味方に付けたが、ダビデがソロモンを後継者に指名した事で失敗した。
- ソロモン ダビデとバト・シェバの息子。ダビデの遺言により後継者に指名され、ザドクとナタンに油を注がれた。
- アヒメレク 第12代大祭司。ノブにてダビデに供えのパンとゴリアテの剣を与えた。サウルの命により、86名の祭司と共に処刑された。
- ドエグ エドム人でサウルの牧夫長。ノブにてアヒメレクがダビデを支援した事をサウルに告げ口し、86名の祭司の処刑を実行した。
- アビアタル ノブの祭司の一人。サウルによる祭司虐殺から唯一逃亡に成功し、アドラムの洞窟でダビデと合流した。後にアドニヤを支持した。
- アサエル ダビデの妹ゼルヤの末息子。ヨアブとアビシャイの弟。ギブオンの戦いで逃走するアブネルを追ったが、槍の鈍端で腹を突かれ死亡した。
- アビシャイ ダビデの妹ゼルヤの長男。ヨアブの兄。アブネル殺害に協力し、エフライムの森の戦いでは司令官の1人を務めた。
- アヒトフェル 王室評議員でバト・シェバの祖父。アブサロムの反乱を支援し、急襲作戦を献策したが、フシャイの反対意見が採用された事を受け自害した。
- フシャイ ダビデのスパイ。アブサロムに接近し、急襲作戦に反対する助言でダビデ軍の戦闘準備の時間を稼いだ。
- イッタイ ガト人で600名の傭兵部隊を率いた。ダビデの制止を振り切り、アブサロムの反乱時にダビデに同行した。エフライムの森の戦いでは司令官の1人を務めた。
- ヒラム フェニキアのティルスの王。紀元前979年、ダビデの王宮建設の為に石工・木工をエルサレムに派遣し、レバノン杉を送った。
- エッサイ ベツレヘムの住民。ダビデの父。サムエルに息子達を紹介し、サウルの要請を受けてダビデを宮廷に遣わせた。
- ハダデゼル ゾバの王。アモン人の王ハヌンに呼び寄せられ、ダビデと戦った。ヘブライ王国軍に敗北した。
- ベナヤ 祭司エホヤダの息子。アドニヤの王位僭称に従わず、ダビデの遺言に従いソロモンの即位を支援した。
- パルティエル サウルがミカルを再び嫁がせた人物。ミカルがダビデの下に連れ戻される際、泣きながら着いて来たがアブネルに帰される様命じられた。
主要な地名・拠点
- ベツレヘム 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区。エッサイの居住地。サムエルがダビデに油を注いだ場所。
- エラの谷 現在のイスラエルのエルサレム地区。ダビデとゴリアテの一騎打ちが行われた場所。
- ノブ 現在のイスラエルのエルサレム地区。大祭司アヒメレクがダビデにパンとゴリアテの剣を与えた祭司の町。サウルの命で襲撃された。
- エン・ゲディ 現在のイスラエル南部地区。ダビデが洞窟に潜伏し、サウルのローブの裾を切り取った場所。サウルとダビデが和解した地。
- ギルボア山 現在のイスラエルの北部地区。サウルがペリシテ人に敗れ、3人の息子と共に命を落とした最後の戦場。
- ヘブロン 現在のヨルダン川西岸地区。ダビデがユダ族に認められ統治した拠点。第3代国王に即位した地であり、アブサロムが挙兵した地。
- マハナイム 現在のイスラエルの北部地区。アブネルがイシュ・ボシェテを擁立した地。ダビデがアブサロムの反乱から避難した地でもある。
- ギブオン 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区エルサレム県。ヘブライ王国軍とダビデ軍の戦闘が発生した場所。
- エルサレム 紀元前998年、ダビデがエブス人から攻略して遷都した。ヘブライ王国の首都となり、神殿建設の資材調達が行われた。
- レファイムの谷 現在のイスラエルのエルサレム地区。ダビデがペリシテ人を2度に亘り破った戦場。
- アドラム 現在のイスラエルのエルサレム地区。ダビデがアビアタルと合流した洞窟がある。ペリシテ人との戦いではダビデが下った要害。
- ケイラ 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区ヘブロン県。ダビデが300名の部下と共にペリシテ人の攻撃から救った町。
- エフライムの森 現在のヨルダンのイルビド県・バルカ県付近。アブサロムの軍がダビデの軍に大敗し、アブサロムが殺害された戦場。
- ゲシュル 現在のゴラン高原。アブサロムが母方の祖父タルマイの下に逃亡した地。
- ラバ 現在のヨルダンのアンマン。アモン人の首都。ヘブライ王国軍が包囲し、ウリヤが戦死した戦場。
- バフリム 現在のイスラエルのエルサレム地区オリーブ山付近。パルティエルがアブネルに帰される様命じられた場所。
羊飼いの少年が巨人を倒し、王座に登り、
そして己の罪が王家を引き裂いた──43年の全記録。
JPY 200(税込)
購入する →購入後、そのままPDFダウンロードページへ移動します
お支払いは決済サービス「Square」を通じて安全に処理されます。カード情報が当サイトに保存されることはありません。