電子書籍「ダビデ一元化」の表紙

ダビデ一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
紀元前1,014年頃〜紀元前971年
※ユダヤ暦は全て西暦に変換しています
ページ数
19ページ
文字数
10,449字
最新更新日
西暦2,026年9月16日

投石器の一石でゴリアテを倒した羊飼いが、王となる──
第3代ヘブライ王国国王ダビデの生涯を一元化。

309円(税込)

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皇室献上品 高級トイレットペーパー
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本書について

紀元前1,014年頃、サムエルは、サウルの後継者を探す為にベツレヘムへ赴き、エッサイと其の息子達を食事に招いた。1人ずつ呼び寄せた息子達は何れも拒まれ、軈て呼び出された羊飼いのダビデが、兄弟達の前で油を注がれる。サウルの武具持ちに任じられ、ハープを奏でて王の精神を落ち着かせる役も担ったダビデに、転機はエラの谷で訪れた。40日間、朝と夕方の1日2回、ペリシテ人の長ゴリアテが一騎打ちを申し入れても、ヘブライ王国軍は相手にしない。サウルが渋々差し出した鎧を拒み、棍棒と投石器、そして小川から拾った石5個を手にしたダビデは、投じた石をゴリアテの額の中央に命中させ、俯せに倒れた其の首を刎ねた。本書は、此の羊飼いが第3代ヘブライ王国国王となり、ソロモンに遺言を託して崩御する迄の歩みを、年表の形で一元化した記録である。

凱旋したダビデを女性達が歌で称賛して迎えると、サウルは、其の人気が軈て自らの王位を脅かすのではないかと恐れ始める。ハープを演奏するダビデに槍を投げ付ける事2度、弐女ミカルを嫁がせる際にはペリシテ人の陰茎包皮100枚を求め、夜には刺客を送り込んだ。ミカルがベッドにテラフィムを置いて刺客を欺き、窓から吊り下ろしてくれた事で、ダビデは辛くも逃れる。ヨナタンと別れたダビデは、ノブで第12代大祭司アヒメレクから供えのパン5斤とゴリアテの剣を受け取り、不満を持つ者300名を集めてケイラをペリシテ人の攻撃から救った。然しノブでの遣り取りを目撃していたエドム人ドエグが告げ口した為、アヒメレクを含む86名の祭司が家族共々処刑され、逃げ延びたのはアビアタル只1人であった。ジフ、マオンと逃げ続けたダビデは、エン・ゲディの洞窟で、用を足しに入って来たサウルを討てる立場に立つ。だがダビデは、神様が油を注がれた者を殺す事は出来ないとして、ローブの裾を切り取るに留めた。其の切れ端からダビデに敵意の無い事を悟ったサウルは、ダビデを後継者と認める。2人が再び会う事は無かった。

紀元前1,010年、サウル率いるヘブライ王国軍はギルボア山でペリシテ人に敗れ、ヨナタン・マルキシュア・アビナダブの3人の息子が戦死し、深手を負ったサウルも自ら剣を取って自害する。後継を巡っては、ユダ族が同族のダビデを、其れ以外の11部族がサウルの四男イシュ・ボシェテを推し、ヘブライ王国軍の長アブネルがマハナイムでボシェテを第2代ヘブライ王国国王に擁立した。ヘブロンを統治するダビデとの争いは、紀元前1,006年頃のギブオンの戦いへと至る。ダビデの甥ヨアブが率いるダビデ軍は勝利したものの、ヨアブの弟アサエルが、追い掛けたアブネルの槍に突かれて命を落とした。リツパを巡ってボシェテに非難されたアブネルはダビデの下へ亡命するが、紀元前1,004年頃、ヨアブは弟の報復と自らの地位への危機感から、ダビデの意に反して其のアブネルを殺害する。ボシェテもまた、昼寝中にバアナとレカブの兄弟に討たれ、首級を差し出して取り入ろうとした2人を、ダビデは大逆罪として処刑した。そして紀元前1,003年、ヘブロンに戻ったダビデは、ヘブライ王国からやって来た長老達に油を注がれて第3代ヘブライ王国国王に即位し、ヘブライ王国とヘブロンは再統一される。

紀元前998年、ダビデは、「足の萎えた者でもお前を倒せる」と挑発するエブス人のエルサレムへ侵攻し、地下水道を通って中心部へ出ると、此れを攻略してヘブロンから都を移した。自らはレバノン杉の家に住みながら、神の箱は天幕の中に置いた儘だとして、ヤハウェの為の神殿を建てたいと打ち明けたダビデに、預言者ナタンは、神殿を建てるのはダビデではなく、其の子孫で跡を継ぐ者であると告げる。紀元前993年頃、アモン人の王ハヌンがゾバの王ハダデゼルを呼び寄せて戦いに備えると、ダビデは挙兵してシリア人傭兵を打ち破った。アモン人とシリア人の勢力は崩壊し、ヘブライ王国の領地はユーフラテス川に迄広がる。ペリシテ人・モアブ人・エドム人・アマレク人・アモン人を掌中に収めたダビデは、中央集権君主制を確立し、傭兵部隊を強化して、ヘブライ王国を繁栄へと導いた。

然し紀元前990年頃、ヨアブを総司令官とするヘブライ王国軍がアモン人の首都ラバを包囲する間、エルサレムに残っていたダビデは、宮殿の屋上から水浴中のバト・シェバを見付け、情欲に駆られて身籠らせる。夫のヒッタイト人ウリヤを戦場から呼び戻して取り繕おうとするも、規律正しいウリヤは妻に会おうとしない。ダビデは、ウリヤ自身に其の死を命ずる書簡を持たせ、戦いの一番激しい所へ配置させて戦死に追いやると、バト・シェバを8人目の妻に迎えた。ナタンは富者と貧者の譬え話を聞かせて「貴方は其の男だ」と告げ、「剣は貴方の家から決して離れない」と言い放つ。産まれた息子は重病に罹って数日で死去し、ダビデは其れを自らへの罰として受け入れた。

紀元前987年、長男アムノンが、参男アブサロムの同母妹タマルを凌辱する。ダビデは怒りこそしたものの処罰を下さず、紀元前985年、アブサロムは、ダビデの息子全員が招かれた宴席で、酔ったアムノンを召し使いに殺害させ、母方の祖父タルマイの居るゲシュルへ逃れた。紀元前982年、ヨアブの仲介でエルサレムへ帰還しても、アブサロムは宮殿に入る事を許されず、父子が和解したのは紀元前980年の事である。翌紀元前979年、ティルスの王ヒラムがダビデの王宮建設の為に石工・木工を派遣してレバノン杉を送り、紀元前977年、ダビデは30,000名の兵を率いて神の箱をエルサレムへ運び込んだ。同じ頃、金3,400t・銀34,000tを始めとする、神殿建設の為の資材調達にも乗り出している。

紀元前976年、ヘブロンでの礼拝を口実にエルサレムを離れたアブサロムは、バト・シェバの祖父アヒトフェルの支援を得て挙兵し、王を宣言する。ダビデは逃げるのが得策と考え、王室警備隊とガト人イッタイ率いる600名の傭兵部隊を連れて都を出ると、オリーブ山で出会ったフシャイをスパイとしてエルサレムへ送り込み、ヨルダン川を越えて避難した。今夜12,000名の兵で急襲すべしというアヒトフェルの献策は、全国から兵を集めるべきと説くフシャイの時間稼ぎに退けられ、アヒトフェルは故郷で首を吊る。エフライムの森での決戦で、アブサロムの軍は1日で20,000名の兵を失う。騾馬で敗走する途中、樫の木の枝に髪が引っ掛かって宙吊りになったアブサロムは、手を出すなというダビデの厳命に背いたヨアブに3本の矢で心臓を刺され、其の鎧持ち10名に殺害された。そして紀元前971年、病に伏したダビデの下で、四男アドニヤが自ら次代国王を名乗る。ナタンとバト・シェバの訴えを受けたダビデは、ソロモンを次代国王と定め、ザドクとナタンに油を注ぐ様命じた。神殿の建設、ヨアブとシメイの殺害、バルジライへの恩返し——其れ等をソロモンに遺言として託し、ダビデは崩御する。羊飼いから王国を築き、自らの罪と息子達の争いに揺れた其の四十余年を、本書は一冊に束ねている。


登場人物

  • ダビデ 本書の中心人物。ベツレヘムのエッサイの息子で、羊飼いであった。紀元前1,014年頃にサムエルから油を注がれ、エラの谷でゴリアテを倒して名を上げる。サウルに命を狙われて逃亡を続けた後、紀元前1,003年に第3代ヘブライ王国国王へ即位し、エルサレムへの遷都、ユーフラテス川に迄及ぶ領地の拡大、中央集権君主制の確立を果たした。紀元前971年、ソロモンに遺言を残して崩御する。
  • サウル 初代ヘブライ王国国王。ダビデを武具持ちに任じたが、其の人気が王位を脅かす事を恐れ、槍を投げ付け、刺客を送り、執拗に追った。エン・ゲディの洞窟で切り取られたローブの切れ端からダビデに敵意の無い事を悟り、後継者として認める。紀元前1,010年、ギルボア山でペリシテ人に敗れ、自ら剣を取って自害した。
  • サムエル サウルの後継者を探す為にベツレヘムへ赴き、エッサイの息子達を1人ずつ呼び寄せた末に、羊飼いのダビデへ兄弟達の前で油を注いだ人物。
  • エッサイ ベツレヘムに住むダビデの父。サムエルに息子達と共に食事へ招かれた。サウルからの要請を受け、エッサイ家の世話をしていたダビデに貢物を持たせて宮廷へ遣わせた。
  • ヨナタン サウルの息子。ダビデと親しくなって軍服を与え、サウルとの和解を取り持った。ダビデを庇った為に父から侮辱され、槍を投げ付けられた事も有る。紀元前1,010年、ギルボア山でマルキシュア・アビナダブと共に戦死した。
  • ゴリアテ ペリシテ人の長。エラの谷で40日間、朝と夕方の1日2回、ヘブライ王国軍に一騎打ちを申し入れ続けた。鎧と投槍で身を固め、応じたダビデと対峙したが、投石器から放たれた石を額の中央に受けて俯せに倒れ、斬首された。
  • ミカル サウルの弐女で、ダビデの妻。サウルが刺客を送り込んだ夜、ベッドにテラフィムを置いて刺客を欺き、ダビデを窓から吊り下ろして逃がした。サウルに問い詰められると、ダビデに脅されて仕方無く従ったと答えている。紀元前1,004年頃、アブネルを迎え入れる条件としてダビデに求められ、連れ戻された。
  • アヒメレク ノブの第12代大祭司。王室の秘密の使命を帯びていると称して訪れたダビデに、供えのパン5斤とゴリアテの剣を与えた。ドエグの告げ口でサウルに呼び出され、サウルとダビデの論争には関与していないと答えたが聞き入れられず、自らを含む86名の祭司が家族共々処刑された。
  • ドエグ エドム人で、サウルの牧夫長。ノブでアヒメレクがダビデにパンとゴリアテの剣を与える所を目撃してサウルに告げ口し、役人達が手を上げる事を拒んだ祭司達の処刑を、自ら実行した。
  • アビアタル ノブの襲撃で只1人逃げ延び、アドラムの洞窟でダビデと合流した人物。アブサロムの反乱では祭司ザドクと共にエルサレムに残り、息子ヨナタンはダビデの為に諜報活動に従事した。紀元前971年には、ヨアブと共にアドニヤの側に就いた。
  • アブネル ヘブライ王国軍の長。サウルの死後、マハナイムでイシュ・ボシェテを第2代ヘブライ王国国王に擁立し、ギブオンでヨアブ率いるダビデ軍と戦って、追って来たアサエルを槍で討った。リツパを巡ってボシェテに非難されるとダビデの下へ亡命したが、紀元前1,004年頃、ヨアブに殺害された。
  • イシュ・ボシェテ サウルの四男。ユダ族以外の11部族に推され、アブネルによって第2代ヘブライ王国国王に擁立された。紀元前1,004年頃、ベニヤミン族のバアナとレカブの兄弟に昼寝中を襲われて崩御し、其の首級はアブネルの墓に埋葬された。
  • ヨアブ ダビデの甥で、ダビデ軍を率いた。ギブオンの戦いに勝利し、紀元前990年頃のラバ包囲では総司令官を務める。弟アサエルの報復等を動機にアブネルを、ダビデの厳命に背いてアブサロムを、ダビデが自らに代えて軍司令官に据えたアマサを、夫々殺害した。晩年のダビデから距離を置いてアドニヤに接近し、ダビデはソロモンに其の殺害を命じている。
  • アビシャイ ダビデの妹ゼルヤの息子で、ヨアブ・アサエルと兄弟。ヨアブによるアブネル殺害に協力し、エフライムの森の戦いでは、ヨアブ・イッタイと共に司令官として軍の3分の1を指揮した。
  • アサエル ダビデの妹ゼルヤの末息子で、ヨアブ・アビシャイの弟。ギブオンの戦いで逃走するアブネルを追い、追跡を止める様懇願されても拒んだ為、槍の鈍端で腹を突かれ、其の場で死亡した。ベツレヘムの父親の墓に葬られ、息子ゼバデヤが後を継いだ。
  • ナタン 預言者。神殿を建てたいと打ち明けたダビデに、建てるのは其の子孫で跡を継ぐ者であると告げた。バト・シェバを巡る罪を富者と貧者の譬え話で突いて「貴方は其の男だ」と迫り、紀元前971年にはバト・シェバと共にダビデへ働き掛け、ソロモンを次代国王とする決断を後押しした。
  • バト・シェバ ヒッタイト人ウリヤの妻で、アヒトフェルの孫娘。水浴中の姿を宮殿の屋上のダビデに見られて身籠り、夫の戦死後、ダビデの8人目の妻となった。紀元前971年、ナタンの言葉に従ってダビデの寝室を訪れ、アドニヤが国王となった事を質して、ソロモンを次代国王とする決断を引き出した。
  • ウリヤ ヒッタイト人の兵士で、バト・シェバの夫。戦場から呼び戻されても、戦闘中の兵士を律する古来よりの習わしに背く事を望まず、妻に会わず王宮の兵士達と共に滞在した。自らの死を命ずる書簡を持たされ、戦いの一番激しい所に配置されて戦死した。
  • アムノン ダビデの長男で、母はアヒノアム。紀元前987年、アブサロムの同母妹タマルを自らの宮殿に呼んで凌辱した。紀元前985年、ダビデの息子全員が招かれた宴席で、酔った所をアブサロムの差し向けた召し使いに殺害された。
  • タマル アブサロムの同母妹。紀元前987年、アムノンの宮殿に呼ばれ、ダビデの許可を得る様に説いたものの聞き入れられず、凌辱された。アブサロムはアムノンの処罰を求めたが、ダビデは処罰を下さなかった。
  • アブサロム ダビデの参男で、母はマアカ。紀元前985年、タマルを凌辱された復讐としてアムノンを殺害させ、ゲシュルへ逃亡した。紀元前980年にダビデと和解するも、紀元前976年、ヘブロンで挙兵して王を宣言し、エルサレムに入る。エフライムの森で大敗して樫の木に宙吊りとなり、ヨアブと其の鎧持ち達に殺害された。
  • アヒトフェル 王室評議員の1人で、ギロに居たバト・シェバの祖父。アブサロムの反乱を支援し、ダビデの側室と寝る事と、今夜12,000名の兵でダビデの軍を急襲する事を献策した。急襲案が採用されなかった為、故郷に帰って自宅を整理し、首を吊って自害した。
  • フシャイ アブサロムの挙兵でエルサレムを出たダビデが、オリーブ山を登る途中で出会い、スパイとして都へ送り込んだ人物。「王様万歳」とアブサロムに近付き、ダビデ軍の勇猛さを誇張して全国からの兵の招集を説き、ダビデの為に戦闘準備の時間を稼いだ。
  • イッタイ ガト人で、600名の傭兵部隊を率いた。アブサロムの反乱に際し、エルサレムに残る様ダビデに説得されても、生死の何れであれ王の居られる所に自分も必ず居ると応じ、同行を認められた。エフライムの森の戦いでは、3人の司令官の1人を務めた。
  • アマサ ダビデの甥。アブサロムの死後、ダビデがヨアブに代えて軍司令官に据えたが、ヨアブに殺害された。ダビデは遺言で、此の殺害をヨアブを殺害すべき理由の1つに挙げている。
  • ヒラム フェニキアのティルスの王。紀元前979年、ダビデの王宮建設の為に石工・木工をエルサレムへ派遣し、レバノン杉を送った。
  • ハダデゼル ゾバの王。紀元前993年頃、アモン人の王ハヌンに呼び寄せられ、ユーフラテス川の東から来たアラム人の援軍と合流した。ダビデがシリア人傭兵を破り、アモン人がラバへ逃げ帰ると、国境を取り戻す為に北へ向かった。
  • アドニヤ ダビデの四男で、母はハギト。アビアタルと、晩年のダビデから距離を置いたヨアブを味方に付け、紀元前971年、自ら次代ヘブライ王国国王になる事を宣言した。然しザドク・ベナヤ・ナタンは従わず、ダビデはソロモンを次代国王とした。
  • ソロモン ダビデの後継者。紀元前971年、アドニヤの王位宣言を受けてダビデに次代国王と定められ、ギホンでザドクとナタンに油を注がれる事となった。ダビデからは、神の戒めを守って神殿を建設する事、ヨアブとシメイを殺害する事、バルジライに恵みを施す事を遺言として託された。
  • ザドク 祭司。アブサロムの反乱ではアビアタルと共にエルサレムに残った。紀元前971年にはアドニヤの王位宣言に従わず、ダビデに呼ばれて、ナタンと共にギホンでソロモンへ油を注ぐ様命じられた。
  • シメイ ベニヤミン人ゲラの子。ダビデがマハナイムに行った際にダビデを呪った人物で、ダビデは遺言でソロモンに其の殺害を命じた。
  • バルジライ ギルアデ人。アブサロムから逃れてマハナイムに来たダビデに、寝床・小麦・大麦・麦粉・炒った穀物・そら豆・ひら豆・蜂蜜・バター・羊を与えて援助した。ダビデは遺言で、ソロモンに彼へ恵みを施す様求めた。
  • アビシャグ シュネム出身の若い処女。紀元前971年頃、服を重ね着しても体が温まらなくなったダビデの為に臣僕達が招き、ダビデに仕えたが、性交する事は無かった。

主要な地名・拠点

  • ベツレヘム 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区。エッサイ一家の住む地で、ダビデがサムエルに油を注がれた場所。ギブオンの戦いで死んだアサエルも、此の地の父親の墓に葬られた。
  • エラの谷 現在のイスラエルのエルサレム地区。ペリシテ人とヘブライ王国軍が谷を挟んで向かい合い、ダビデとゴリアテの一騎打ちが行われた戦場。敗走するペリシテ人を、ヘブライ王国軍はエクロンの門まで追撃した。
  • ノブ 現在のイスラエルのエルサレム地区。逃亡中のダビデが、アヒメレクから供えのパンと、神殿に保管されていたゴリアテの剣を受け取った地。其の後サウルの命で襲撃され、祭司の家族が剣で処刑された。
  • ケイラ 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区ヘブロン県。ダビデが300名を率いてペリシテ人の攻撃から救った町。サウルが包囲を企てると、住民がサウル側に就こうとした為、ダビデはジフの荒野へ逃れた。
  • エン・ゲディ 現在のイスラエル南部地区。ダビデ達が休息を取った洞窟が在り、用を足しに入って来たサウルのローブの裾を、ダビデが切り取った場所。此処でサウルとダビデは和解した。
  • アドラム 現在のイスラエルのエルサレム地区。ノブから逃れたアビアタルがダビデと合流した洞窟が在る。紀元前1,003年頃、ペリシテ人の出陣を聞いたダビデは、此処の要害へと下った。
  • ギルボア山 現在のイスラエルの北部地区。紀元前1,010年、サウル率いるヘブライ王国軍がペリシテ人に敗れ、3人の息子が戦死し、サウルが自害した戦場。
  • マハナイム 現在のイスラエルの北部地区。アブネルがイシュ・ボシェテを第2代国王に擁立した地。アブサロムから逃れたダビデがバルジライの援助を受け、アブサロムの死後に籠って喪に服した地でもある。
  • ヘブロン 現在のヨルダン川西岸地区。サウルの死後、ユダ族に認められたダビデが統治した拠点で、紀元前1,003年に第3代国王へ即位した地。紀元前976年には、アブサロムが此処で挙兵した。
  • ギブオン 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区エルサレム県。紀元前1,006年頃、アブネル率いるヘブライ王国軍とヨアブ率いるダビデ軍が戦い、アサエルが命を落とした戦場。
  • レファイムの谷 現在のイスラエルのエルサレム地区。紀元前1,003年頃、ダビデ征伐の為に布陣したペリシテ人を、ダビデ率いるヘブライ王国軍が破った戦場。ペリシテ人は自分達の偶像を捨てて敗走した。
  • エルサレム エブス人の居た町。紀元前998年、ダビデが地下水道を通って攻略し、ヘブロンから遷都した。紀元前977年には神の箱が運び込まれ、神殿建設の為の資材調達が始まった。
  • ラバ 現在のヨルダンのアンマン。アモン人の首都。紀元前993年頃、ダビデとの戦いを止めたアモン人が逃げ帰り、紀元前990年頃には、ヨアブを総司令官とするヘブライ王国軍が包囲した。
  • ゲシュル 現在のゴラン高原。アムノンを殺害させたアブサロムが、母方の祖父タルマイの下へ逃れた地。
  • ティルス 現在のレバノンの南レバノン県スール。フェニキアのティルスを治める王ヒラムが、紀元前979年、ダビデの王宮建設の為に石工・木工をエルサレムへ派遣し、レバノン杉を送った。
  • キルヤト・エアリム 現在のイスラエルのエルサレム地区。神の箱が置かれていたアビナダブの自宅が在り、紀元前977年、ダビデが30,000名の兵を率いて、此処から新品の車でエルサレムへ運び込んだ。
  • エフライムの森 現在のヨルダンのイルビド県・バルカ県付近。アブサロムの軍が生い茂る樹木に足を取られてダビデの軍に大敗し、樫の木に宙吊りとなったアブサロムが殺害された戦場。
  • ギホン 現在のパレスチナ国ヨルダン川西岸地区エルサレム県。紀元前971年、ダビデが、騾馬に乗せたソロモンを連れて下り、ザドクとナタンに油を注がせる様命じた場所。

ベツレヘムでの油注ぎからソロモンへの遺言まで──
罪と反乱に揺れたダビデの王国、其の全軌跡を一元化。

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AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「トキジク」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
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