電子書籍「オランダ風説書一元化」の表紙

オランダ
風説書
一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
西暦1,827年7月26日〜1,852年7月21日
※旧暦は全て西暦に変換しています
最新更新日
西暦2,026年3月21日

ヘルマン・フェリックス・メイランによる東インド静謐報告とチャクリー王朝ラーマ3世バタヴィア使節とコンスタンティノープル軍隊一揆マフムト2世鎮定・ヤン・ヴィレム・フレデリック・ファン・シッタースによるエジプト・トルコ戦争オスマン敗北とブラバントオランダ独立・ヨハネス・エルデウィン・ニーマンによるレオポルド1世ベルギー王即位とイサベル2世王位継承戦・エドゥアルド・グランディソンによる林則徐広東派遣アヘン没収命令とヴィクトリア即位とマフムト2世崩御アブデュルメジト1世即位・ピーター・アルバート・ビックによるウィレム1世ウィレム2世譲位とフリードリヒ・ヴィルヘルム4世即位と清英アヘン戦争和睦と南京条約・ウィレム1世1843年12月12日崩御とピーター・メルクス死去ロシュッセン東インド総督就任・ヨセフ・ヘンリー・レフィスゾーンによる黄埔条約34箇条と望厦条約34箇条全文翻訳・テキサスアメリカ編入とスエズ運河構想・ジェームズ・ビドル提督コロンバス号日本派遣・舟山返還条約とジョン・デイビス広東進攻・米墨戦争モンテレイ陥落とウィンフィールド・スコットメキシコ占領とカリフォルニア譲渡・ユルバン・ルヴェリエ海王星発見と綿火薬発明と麻酔発明と鉄道敷設・1848年フランス2月革命とパリ激震ルイ・フィリップ1世イギリス亡命・嗣徳帝阮朝即位とサミュエル・ボナム第3代香港総督就任とジェイムズ・ラムゼイインド総督就任・両シチリア王国パレルモ一揆とロンバルディアヴェネツィア一揆・1849年3月17日ウィレム2世崩御ウィレム3世即位・バリ島ヘリリング再征伐とソーロー島焼き討ちと耆英退任徐広縉就任・シク王国併合・カリフォルニアゴールドラッシュとパナマ地峡水路鉄道工事・ザカリー・テイラー第12代米大統領就任・ナポレオン3世仏第二共和政大統領就任・フランクフルト議会フリードリヒ・ヴィルヘルム4世独皇帝拒否・フェルディナント1世退位フランツ・ヨーゼフ1世即位・ラデツキー対カルロ・アルベルトとヴィットーリオ・エマヌエーレ2世譲位・ピウス9世ガエータ逃亡・ムハンマド・アリーイブラーヒーム・パシャアッバース・パシャ三代継承・1852年ヤン・ドンケル・クルティウスによるアメリカ艦隊日本派遣予告と徳川家慶宛ミラード・フィルモア親書とジョン・オーリックからマシュー・ペリー総督交代とサスケハナ・サラトガ・プリマス・セント・メアリーズ・ヴァンダリア・ミシシッピ・プリンストン・ペリー・サプライ艦隊編成──
「最近の情報では、アメリカより艦隊を派遣し、交易を行う為に日本に参上するとの事である」──第159代メイランから第166代クルティウスまで、開国の予告編として25年に亙り老中宛に届き続けた8代の商館長報告群を一冊に。

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本書について

西暦1827年7月26日、第159代オランダ商館長ヘルマン・フェリックス・メイランが長崎来航のオランダ船船長から東インドの静謐とフランス王国・イギリス・スペイン間の戦争懸念・チャクリー王朝暹羅国王ラーマ3世のバタヴィア使節派遣・ガージャール朝対ロシア帝国敗走・オスマン帝国コンスタンティノープルでの軍隊一揆と第30代皇帝マフムト2世による鎮定を聞き取り、通詞目付・大通詞・小通詞による和訳を風説書として老中宛に発送した日から、西暦1852年7月21日、第166代オランダ商館長ヤン・ドンケル・クルティウスが長崎奉行に対し『最近の情報では、アメリカより艦隊を派遣し、交易を行う為に日本に参上するとの事である』『諸軍艦の総督が、ジョン・オーリックからマシュー・ペリーに交代した様である』とアメリカ艦隊の日本派遣を別段風説書で予告した日まで。本書は、鎖国体制下で日本が世界情勢を知る唯一の窓口であったオランダ商館長による風説書を、メイラン・ヤン・ヴィレム・フレデリック・ファン・シッタース・ヨハネス・エルデウィン・ニーマン・エドゥアルド・グランディソン・ピーター・アルバート・ビック・ヨセフ・ヘンリー・レフィスゾーン・クルティウスの8代に亙り、提出年月日・聞き取った商館長・和訳に当たった通詞・記載された主旨を月日単位で時系列に一元化した電子書籍です。本書の核となるのは、1839年のグランディソンによる林則徐広東派遣アヘン没収命令の報告から1843年のビックによる清英アヘン戦争和睦と南京条約報告までの『アヘン戦争予告編から決着まで』、1846年のレフィスゾーンによる黄埔条約34箇条と望厦条約34箇条の全文翻訳とジェームズ・ビドル提督コロンバス号日本派遣報告、1848年のパリ2月革命とルイ・フィリップ1世イギリス亡命を含む欧州諸国一揆の連鎖報告、1849年のウィレム2世崩御ウィレム3世即位とカリフォルニアゴールドラッシュ報告、そして1852年のクルティウスによる『アメリカ艦隊日本派遣予告』——です。1827年の東インド静謐から1852年のペリー艦隊予告まで、開国の予告編として25年に亙り長崎奉行所から老中へ届き続けた風説書群を一冊に束ねます。

西暦1827年7月26日、メイランが長崎来航のオランダ船船長から東インド静謐・フランス王国/イギリス/スペイン間戦争懸念・ラーマ3世のバタヴィア使節・ガージャール朝対ロシア帝国敗走・コンスタンティノープル軍隊一揆鎮定を風説書として老中宛発送。1833年7月27日、第160代商館長ファン・シッタースがエジプト・トルコ戦争オスマン敗北・フランス王国内ブラバントのオランダからの独立とフランス王国/イギリスの軍艦による商船拿捕・初代ブラジル帝国皇帝ペドロ1世のポルトガル国王即位を巡る内戦を報告。1834年8月4日、ファン・シッタースと次期商館長ニーマンが、初代ベルギー国王レオポルド1世のブラバント王即位とルイーズ・マリー・ドルレアンとの再婚・初代ボルボン朝(第1次復古)国王フェルナンド7世崩御後の遺言によるイサベル2世とフェルナンド7世の弟カルロス・マリア・イシドロ・デ・ボルボーンの王位継承争い・第10代ブラガンサ王朝ポルトガル国王マリア2世とペドロ1世の弟ミゲル1世の継承争い・イギリスブリストルでの騒動・第11代ロマノフ朝ロシアツァーリのニコライ1世によるポーランド併合と有力者シベリア流刑・初代ムハンマド・アリー朝ワーリーのムハンマド・アリーとマフムト2世の和睦交渉・ジャワ近辺の激しい地震と津波を報告し、ニーマンが新オランダ商館長に就任。1839年8月3日、第162代商館長グランディソンがオーストリア帝国のロンバルディア・ヴェネツィア領有・第5代ハノーヴァー朝イギリス国王ウィリアム4世崩御・スペイン内戦継続・メキシコフランス国旗奪取からのフランス軍ベラクルス占領・カナダ一揆・広東での林則徐派遣によるアヘン没収命令と順天府でのアヘン使用者厳罰・ルイ・フィリップ1世妃マリー・アメリーの男子出産を報告。1840年7月29日、グランディソンがロシア帝国皇太子アレクサンドル2世のオランダ通過とウィレム1世面会・ヴィクトリアの第6代イギリス・ハノーヴァー朝国王推戴・オランダ皇太子ウィレム2世のソフィアとの婚約・マフムト2世崩御とアブデュルメジト1世の第31代オスマン帝国皇帝即位・フレデリク6世崩御とクリスチャン8世のデンマーク国王即位・第13代オランダ領東インド総督ドミニク・ジャック・デ・エーレンス病死・イギリスのケープタウン・イギリス領インドでの清報復準備を報告しました。

西暦1842年7月26日、グランディソンと次期商館長ピーター・アルバート・ビックが、1841年に台風で帆や艀を失い澳門に避難した船の難航を含む詳細・ウィレム1世の長男ウィレム2世への譲位・第5代プロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルム3世崩御とフリードリヒ・ヴィルヘルム4世即位・ヴィクトリア乗用馬車2発銃撃事件とエドワード7世出産・スペイン混乱継続・清英戦争継続・アフガニスタン首長国民のイギリス支配への一揆を報告し、ビックが第163代商館長として赴任。1843年8月4日、ビックがフェルディナン・フィリップの落馬死去・1842年9月1日の清英和睦・ウィレム2世長女ソフィー・ファン・オラニエ・ナッサウとカール・アレクサンダーの婚姻・台湾沿岸でのイギリス船破壊事件と道光帝による台湾清総督逮捕処罰を報告。1844年7月29日、ビックがヴィクトリアのルイ・フィリップ1世/レオポルド1世表敬訪問・1843年12月12日のウィレム1世崩御・ニコライ1世のフリードリヒ・ヴィルヘルム4世表敬訪問・スペイン内乱収束とイサベル2世即位・フランス王国軍艦の清渡来・アヘン戦争後状況詳細を報告し、1845年7月24日には第14代オランダ領東インド総督ピーター・メルクス1844年8月2日死去とヤン・ヤコブ・ロシュッセン総督就任を報告。1846年7月、第164代商館長ヨセフ・ヘンリー・レフィスゾーンが別段風説書として、ウィレム2世の繁栄・バリ島国王征伐軍艦派遣・アルジェリアアブド・アルカーディル軍勢20,000名増加・フランスとイギリス協力でのメリナ王国タマターフェ女王征伐・1844年10月24日締結のフランス公使ラケンネと清の黄埔条約に基づく5港使用協定・フランスのタヒチ・エイモー島領有・アヘン戦争前後の英清交易銀高比較(1831年以前売上高9,236,223ドル買入高13,176,537ドル/1844年開港以降売上高20,356,580ドル買入高20,765,514ドル但しアヘン除く)・舟山占拠賠償金担保・1845年10月のイギリス蒸気船プシゲトン号艦長ロスの第3代阮朝皇帝紹治帝への書簡贈呈・香港~マニラ~バタヴィア定期蒸気船航路構想・第24代ブルネイ国王オマル・アリ・サイフディン2世のラブアン島引渡しと利得大臣皆殺し・テキサスのアメリカ編入とカリフォルニア領有意思・オレゴン英米争点・北米へのドイツ人年500名移住・スエズ運河構想・琉球フランス人キリスト教布教・ジェームズ・ビドル提督指揮アメリカフリゲート艦コロンバス号の日本派遣・フランス王国提督セシールのフリゲート艦サピーネ号日本派遣を報告し、黄埔条約34箇条全文と特命全権公使ケイレブ・クッシングと第43代両広総督耆英によって締結された望厦条約34箇条全文を末尾に添付しました。1846年8月12日、レフィスゾーンが本木昌左衛門・西与一郎・楢林鉄之助等12名の通詞によって、コンスタンティノープル大火5,000軒17時間焼失2,400万ギュルデン損害・ウィレム2世のヴィクトリア訪問と元帥扱い・ヴィクトリアのプロイセン王国訪問とフリードリヒ・ヴィルヘルム4世面会・北米ケベック2,000戸焼失とニューヨーク100戸焼失・81隻による1845年7月から1846年2月迄の清欧州茶輸送(黒茶33,656,317ポンド/青茶5,807,524ポンド)・セントヘレナ島地震・バリ島ヒリリング王城焼き討ちを報告しました。

西暦1847年、レフィスゾーンが本木昌左衛門・西与一郎による別段風説書として、オランダ領インド船難破時の酋長ボーダー事件・ヤン・ヤコブ・ロシュッセンによるビーマー王・ボーダー軍艦派遣襲撃と赦免・1846年4月4日舟山返還条約・第2代香港総督ジョン・デイビスによる広東進攻と耆英との1847年4月6日合意・新任駐清アメリカ公使エヴェレットのマカオ会談・阮朝ファウロンネ港でのフランス王国軍艦4隻対阮朝軍艦5隻戦闘と阮朝1,000名討死・ラーマ3世の暹羅イギリス砂糖輸送用フリゲート艦建造・オーストラリア領有拡大・オマル・アリ・サイフディン2世海賊加担理由のブルネイ攻撃・1846年6月15日オレゴン条約・1847年2月22日のサンタ・アナ対アンプディア戦闘とウィンフィールド・スコット将軍によるベラクルス・サンタ・クルス・ウアトゥルコ奪取・スペインイサベル2世とフランシスコ・デ・アシース・デ・ボルボン婚姻・ヨーロッパじゃが芋不作と北米玉蜀黍麦粉送付・ロシア対コーカサス山岳民族争乱継続・ユルバン・ルヴェリエの新惑星ネプチューン発見・ボッツセルの綿火薬発明・アメリカでの麻酔発明・ヨーロッパ北米鉄道敷設を報告。1848年7月29日、レフィスゾーンが別段風説書としてウィレム2世弐男アレクサンダー・ファン・オラニエ・ナッサウのマデイラ島療養と1848年2月20日死去・フランス2月革命とドイツ3月革命によるヨーロッパ諸国大半の動乱・1847年12月5日広東近隣川でのイギリス若者6名殺害事件・ジョン・デイビス退任とサミュエル・ボナム第3代香港総督就任・紹治帝1847年11月4日崩御と嗣徳帝即位・1848年5月マニラスペイン奉行のホロ島海賊征伐・第4代タヒチ王国国王ポマレ4世フランス占領決定・初代ダルハウジー侯爵ジェイムズ・ラムゼイの第13代イギリス領インド総督就任・第24代アラウィー朝スルターンアブドゥルラフマーンのアンリ・ドルレアンへの降伏・米墨戦争スコット将軍メキシコ進撃とカリフォルニア譲渡・1848年2月22日パリ激震とルイ・フィリップ1世イギリス亡命・オーストリア/プロイセン王国/ドイツ諸国同時騒動・バイエルンルートヴィヒ1世退位とマクシミリアン2世即位・1848年1月12日両シチリア王国パレルモ一揆・第7代サルデーニャ王国国王カルロ・アルベルトのロンバルディア・ヴェネツィア奪取出撃を報告。1849年8月、レフィスゾーンが別段風説書として1849年3月17日のウィレム2世急逝とウィレム3世即位・バリ島ヘリリング再征伐とアフユミシイールス将官による海軍フリゲート艦3隻等の派遣・ソーロー島焼き討ち・清に派遣された各国海軍リスト(イギリス10隻/アメリカ3隻/フランス1隻と艦長氏名・大砲数)・耆英退任と徐広縉第44代両広総督就任・グリンのプレブル号による長崎漂流民帯同香港帰還・シク王国一揆と降伏イギリス領インド併合・カリフォルニアゴールドラッシュ・パナマ地峡水路鉄道敷設工事着手・オーストラリア金採掘情報・ザカリー・テイラー第12代アメリカ大統領就任・ナポレオン3世のフランス第二共和政大統領就任・フランクフルトでのフリードリヒ・ヴィルヘルム4世独皇帝立て案拒否・1848年12月2日フェルディナント1世退位とフランツ・ヨーゼフ1世第3代オーストリア帝国皇帝即位・ヨーゼフ・ラデツキーによるカルロ・アルベルト退位とヴィットーリオ・エマヌエーレ2世譲位・ピウス9世の両シチリア王国ガエータ逃亡・シュレースヴィヒ・ホルシュタイン公国帰属を巡るデンマーク敗北・1845年馬鈴薯1846年小麦凶作からの豊作回復・ムハンマド・アリー老衰によるイブラーヒーム・パシャ即位とアッバース・パシャ第3代ムハンマド・アリー朝ワーリー即位を報告しました。1852年7月21日、第166代商館長ヤン・ドンケル・クルティウスが長崎奉行に対し別段風説書として『最近の情報では、アメリカより艦隊を派遣し、交易を行う為に日本に参上するとの事である』『アメリカから徳川家慶に使節を派遣し、ミラード・フィルモアの親書を提出し、日本の漂流民を連れて来るそうである』『此の使節は、アメリカとの民間貿易の為、日本国内の1~2ヶ所の港の利用許可を願い出ると共に、適当な港を、石炭貯蔵所とする許可を得て、カリフォルニアと清との間を往来する蒸気船用に提供する事を望んでいる』『最近の情報では、此れ等の諸軍艦の総督が、ジョン・オーリックからマシュー・ペリーに交代した様である』とアメリカ艦隊の日本派遣を予告し、清海域停泊中のサスケハナ・サラトガ・プリマス・セント・メアリーズ・ヴァンダリアの5艦と追加されるミシシッピ・プリンストン・ペリー・サプライの4艦の艦隊編成を提出した、開国の予告編として25年に亙り長崎奉行所から老中へ届き続けた風説書群の全貌を一冊に束ねた書です。


主要登場人物

  • メイラン 第159代オランダ商館長ヘルマン・フェリックス・メイラン。1827年7月26日に長崎来航のオランダ船船長から東インド静謐・フランス王国/イギリス/スペイン間戦争懸念・チャクリー王朝暹羅国王ラーマ3世のバタヴィア使節派遣・ガージャール朝対ロシア帝国敗走・オスマン帝国コンスタンティノープルでの軍隊一揆と第30代皇帝マフムト2世による鎮定を聞き取り、通詞目付・大通詞・小通詞による和訳を風説書として老中宛に発送した、本書の冒頭で長崎発信の世界情勢を25年に亙る連鎖の起点として刻んだ第159代商館長。
  • ファン・シッタース 第160代オランダ商館長ヤン・ヴィレム・フレデリック・ファン・シッタース。1833年7月27日に大通詞・小通詞による風説書として、エジプト・トルコ戦争オスマン敗北・フランス王国内ブラバントのオランダからの独立とフランス王国/イギリス軍艦による商船拿捕・初代ブラジル帝国皇帝ペドロ1世のポルトガル国王即位を巡る内戦を老中宛発送。1834年8月4日には次期商館長ニーマンと共に、レオポルド1世のブラバント王即位・スペインイサベル2世とカルロス・マリア・イシドロ・デ・ボルボーンの王位継承争い・ポルトガルマリア2世とミゲル1世の継承争い・ニコライ1世のポーランド併合とシベリア流刑・ジャワ近辺の激しい地震津波を報告した、本書の前半でヨーロッパ各地の継承問題と独立紛争を伝えた第160代商館長。
  • グランディソン 第162代オランダ商館長エドゥアルド・グランディソン。1839年8月3日に岩瀬弥十郎・楢林栄三郎・岩瀬弥七郎による風説書として、オーストリア帝国のロンバルディア・ヴェネツィア領有・スペイン内戦継続・メキシコフランス国旗奪取からのフランス軍ベラクルス占領・カナダ一揆・広東での林則徐派遣によるアヘン没収命令と順天府でのアヘン使用者厳罰を老中宛発送。1840年7月29日にはアレクサンドル2世のオランダ通過・ヴィクトリア女王即位・ウィレム2世のソフィア婚約・マフムト2世崩御とアブデュルメジト1世即位・ドミニク・ジャック・デ・エーレンス病死・イギリスの清報復準備を報告した、本書でアヘン戦争前夜の林則徐派遣とイギリス清遠征準備を予告した第162代商館長。
  • ビック 第163代オランダ商館長ピーター・アルバート・ビック。1842年7月26日にエドゥアルド・グランディソンと共に、1841年の台風による船の澳門避難・ウィレム1世のウィレム2世への譲位・フリードリヒ・ヴィルヘルム3世崩御とフリードリヒ・ヴィルヘルム4世即位・ヴィクトリア銃撃事件とエドワード7世出産・清英戦争継続・アフガニスタン首長国民の一揆を報告し、二番船で第163代商館長として赴任。1843年8月4日には1842年9月1日の清英和睦と道光帝による台湾清総督逮捕処罰、1844年7月29日にはウィレム1世1843年12月12日崩御とスペインイサベル2世即位、1845年7月24日にはピーター・メルクス1844年8月2日死去とヤン・ヤコブ・ロシュッセン東インド総督就任を報告した、本書でアヘン戦争和睦と南京条約の決着を伝えた第163代商館長。
  • レフィスゾーン 第164代オランダ商館長ヨセフ・ヘンリー・レフィスゾーン。1846年7月の別段風説書としてバリ島国王征伐・1844年10月24日締結のフランス公使ラケンネによる黄埔条約34箇条と1844年7月3日締結の特命全権公使ケイレブ・クッシングと第43代両広総督耆英による望厦条約34箇条の全文翻訳・テキサスのアメリカ編入・スエズ運河構想・ジェームズ・ビドル提督のコロンバス号日本派遣・フランス王国提督セシールのサピーネ号日本派遣を報告。1847年には舟山返還条約とジョン・デイビス香港総督の広東進攻、1848年7月29日にはフランス2月革命とルイ・フィリップ1世イギリス亡命・嗣徳帝阮朝即位・サミュエル・ボナム第3代香港総督就任、1849年8月にはウィレム2世1849年3月17日崩御とウィレム3世即位・カリフォルニアゴールドラッシュ・パナマ地峡水路鉄道工事・ザカリー・テイラー第12代アメリカ大統領就任・ナポレオン3世フランス第二共和政大統領就任を報告した、本書のアヘン戦争後の世界情勢を欧州諸国一揆まで伝えた第164代商館長。
  • クルティウス 第166代オランダ商館長ヤン・ドンケル・クルティウス。1852年7月21日に長崎奉行に対し別段風説書として『最近の情報では、アメリカより艦隊を派遣し、交易を行う為に日本に参上するとの事である』『アメリカから徳川家慶に使節を派遣し、ミラード・フィルモアの親書を提出し、日本の漂流民を連れて来るそうである』『此の使節は、アメリカとの民間貿易の為、日本国内の1~2ヶ所の港の利用許可を願い出ると共に、適当な港を、石炭貯蔵所とする許可を得て、カリフォルニアと清との間を往来する蒸気船用に提供する事を望んでいる』とアメリカ艦隊の日本派遣を予告し、『諸軍艦の総督が、ジョン・オーリックからマシュー・ペリーに交代した様である』と艦隊司令官交代まで伝え、清海域停泊中のサスケハナ・サラトガ・プリマス・セント・メアリーズ・ヴァンダリアの5艦と追加されるミシシッピ・プリンストン・ペリー・サプライの4艦を提出した、本書の終幕で開国の予告編を完結させ翌年のペリー来航へ繋ぐ第166代商館長。
  • ウィレム1世 初代オランダ王国国王。1833年7月27日のファン・シッタース風説書では、フランス王国内ブラバントのオランダ独立を承認しないと報告された。1840年7月29日のグランディソン報告ではアレクサンドル2世オランダ通過時に面会、1842年7月26日のグランディソンとビックの報告では国王の位を長男ウィレム2世に譲位、1844年7月29日のビックの報告で1843年12月12日崩御が伝えられた、本書の前半でオランダ王国の安定と王位継承の節目を刻んだ初代国王。
  • ウィレム2世 第2代オランダ王国国王。1840年7月29日のグランディソン風説書ではウィンデンブルグ国の女王ソフィアと婚約、1842年7月26日にウィレム1世から譲位を受けて即位。1846年7月のレフィスゾーン別段風説書では『偉大且つ武勇に優れ、大変しっかりした性格』と報告され、1846年8月12日付けの報告ではヴィクトリアのイギリス訪問で元帥扱いを受けた事と江戸幕府からの返書受領が伝えられた。1849年8月のレフィスゾーン別段風説書で1849年3月17日の急な病による崩御が報告され、4月4日にデルフトの国王一族の墓に葬られた、本書の中盤を一貫して繁栄期として支え終盤に急逝した第2代国王。
  • ウィレム3世 第3代オランダ王国国王。1849年8月のレフィスゾーン別段風説書で、1817年2月17日生まれのウィレム2世長男王太子としてウィレム2世1849年3月17日崩御を受けて即位した事が報告された、本書の終盤でオランダ王位を継承した第3代国王。
  • ヴィクトリア 第6代ハノーヴァー朝イギリス国王。1840年7月29日のグランディソン風説書で即位とザクセン・コーブルク・ゴータ公国王子アルバートとの婿入り婚姻が報告された。1842年7月26日のグランディソン・ビックの報告では乗用馬車2発銃撃事件とエドワード7世出産、1844年7月29日のビック報告ではルイ・フィリップ1世とレオポルド1世への表敬訪問、1845年7月24日のビック報告ではルイ・フィリップ1世とニコライ1世による訪問、1846年8月12日のレフィスゾーン報告ではウィレム2世への元帥扱い饗応とプロイセン王国訪問でのフリードリヒ・ヴィルヘルム4世面会が報告された、本書を通じて欧州外交の中心人物として最も多く名前を出された英国君主。
  • ニコライ1世 第11代ロマノフ朝ロシアツァーリ。1834年8月4日のファン・シッタースとニーマンによる風説書ではポーランド併合と有力者シベリア流刑が報告された。1844年7月29日のビック報告ではフリードリヒ・ヴィルヘルム4世表敬訪問、1845年7月24日にはヴィクトリアとウィレム2世訪問、1846年8月12日にはイタリア訪問が報告。1849年8月のレフィスゾーン別段風説書ではモルダヴィアとワラキアへの兵派遣・オーストリア帝国への援軍ゼーフェンベルゲン集結が報告された、本書の前半から終盤にかけて領土拡張と君主間外交を続けたロシア皇帝。
  • 道光帝 第8代清皇帝。1839年8月3日のグランディソン風説書では林則徐を広東に派遣しアヘン没収と順天府でのアヘン使用者厳罰を命じた事が報告された。1843年8月4日のビック報告では台湾沿岸でのイギリス船破壊と乗組員殺害事件で清総督を逮捕処罰した事、1848年7月29日のレフィスゾーン報告では耆英を広東から北京へ呼び寄せ息子キングシーを介して面会した事が報告された、本書でアヘン戦争前夜の対英強硬策と戦後処理を進めた第8代皇帝。
  • 耆英 第43代両広総督と通商事務兼任。1846年7月のレフィスゾーン別段風説書で1844年7月3日に望厦村にて特命全権公使ケイレブ・クッシングと締結した望厦条約34箇条全文と共に名前が報告された。1847年のレフィスゾーン別段風説書では4月6日にジョン・デイビスを訪問し広東2年間出入自由・上海同様の居住許可・乱暴者処罰・川江南岸地のイギリス商人への家屋倉庫貸し渡し等の合意を取り付けた事、1848年7月29日報告では1847年2月25日に広東から北京へ向かい息子キングシーと共に道光帝に面会した事、1849年8月にはレフィスゾーン報告で退任と徐広縉の第44代両広総督就任が報告された、本書でアヘン戦争後の対外条約交渉を一貫して担当した両広総督。
  • ルイ・フィリップ1世 初代オルレアン朝フランス国王。1834年8月4日のファン・シッタースとニーマンの風説書では長女ルイーズ・マリー・ドルレアンのレオポルド1世への嫁入りが報告された。1839年8月3日のグランディソン報告では妃マリー・アメリーの男子出産、1844年7月29日のビック報告ではヴィクトリア訪問、1846年7月のレフィスゾーン別段風説書ではバシラン島譲渡に乗り気ではない事、1846年8月12日には短時間のヴィクトリア表敬訪問が報告。1848年7月29日のレフィスゾーン別段風説書で2月22日のパリ激震により王位を追われ一族でイギリスに亡命した事が報告され、1849年8月の報告ではフランス国民やブルボン家による再復帰の願望が報告された、本書のオルレアン朝興亡を象徴する初代国王。
  • ナポレオン3世 フランス第二共和政大統領。1849年8月のレフィスゾーン別段風説書で、ナポレオン・ボナパルトの甥として大統領選挙で当選し就任した事、ボナパルトと違って諸国掌握の意思は無さそうだが国政を一手に掌握する気は有る様に見える事が報告された、本書の終盤でルイ・フィリップ1世亡命後のフランス政体を象徴する大統領。
  • ジェームズ・ビドル アメリカ海軍提督。1846年7月のレフィスゾーン別段風説書で、指揮するアメリカフリゲート艦コロンバス号がアメリカ国民の取り扱いに就いて改善を要望する為に日本へ向かった事が広東の新聞に出ていると報告された、本書の中盤でペリーに先立つアメリカ艦の日本来航を予告した提督。
  • マシュー・ペリー アメリカ海軍提督。1852年7月21日のクルティウス別段風説書で、ジョン・オーリックに代わってアメリカ艦隊の総督に交代した事、ミシシッピを旗艦としてプリンストン・ペリー・サプライと共に日本派遣に加わる事が報告された、本書の終幕で翌年のペリー来航へ直接繋がる艦隊司令官。
  • ミラード・フィルモア 第13代アメリカ合衆国大統領。1852年7月21日のクルティウス別段風説書で、徳川家慶宛親書を派遣使節に提出させ日本の漂流民を連れて来る予定であり、アメリカとの民間貿易の為日本国内1~2ヶ所の港の利用許可とカリフォルニアと清との間を往来する蒸気船用石炭貯蔵所の許可を求めると報告された、本書の終幕でペリー艦隊派遣の親書筆者として名前が刻まれたアメリカ大統領。

ヘルマン・フェリックス・メイランによる東インド静謐報告とチャクリー王朝ラーマ3世バタヴィア使節とコンスタンティノープル軍隊一揆マフムト2世鎮定・ヤン・ヴィレム・フレデリック・ファン・シッタースによるエジプト・トルコ戦争オスマン敗北とブラバントオランダ独立・ヨハネス・エルデウィン・ニーマンによるレオポルド1世ベルギー王即位とイサベル2世王位継承戦・エドゥアルド・グランディソンによる林則徐広東派遣アヘン没収命令とヴィクトリア即位とマフムト2世崩御アブデュルメジト1世即位・ピーター・アルバート・ビックによるウィレム1世ウィレム2世譲位とフリードリヒ・ヴィルヘルム4世即位と清英アヘン戦争和睦と南京条約・ウィレム1世1843年12月12日崩御とピーター・メルクス死去ロシュッセン東インド総督就任・ヨセフ・ヘンリー・レフィスゾーンによる黄埔条約34箇条と望厦条約34箇条全文翻訳・テキサスアメリカ編入とスエズ運河構想・ジェームズ・ビドル提督コロンバス号日本派遣・舟山返還条約とジョン・デイビス広東進攻・米墨戦争モンテレイ陥落とウィンフィールド・スコットメキシコ占領とカリフォルニア譲渡・ユルバン・ルヴェリエ海王星発見と綿火薬発明と麻酔発明と鉄道敷設・1848年フランス2月革命とパリ激震ルイ・フィリップ1世イギリス亡命・嗣徳帝阮朝即位とサミュエル・ボナム第3代香港総督就任とジェイムズ・ラムゼイインド総督就任・両シチリア王国パレルモ一揆とロンバルディアヴェネツィア一揆・1849年3月17日ウィレム2世崩御ウィレム3世即位・バリ島ヘリリング再征伐とソーロー島焼き討ちと耆英退任徐広縉就任・シク王国併合・カリフォルニアゴールドラッシュとパナマ地峡水路鉄道工事・ザカリー・テイラー第12代米大統領就任・ナポレオン3世仏第二共和政大統領就任・フランクフルト議会フリードリヒ・ヴィルヘルム4世独皇帝拒否・フェルディナント1世退位フランツ・ヨーゼフ1世即位・ラデツキー対カルロ・アルベルトとヴィットーリオ・エマヌエーレ2世譲位・ピウス9世ガエータ逃亡・ムハンマド・アリーイブラーヒーム・パシャアッバース・パシャ三代継承・1852年ヤン・ドンケル・クルティウスによるアメリカ艦隊日本派遣予告と徳川家慶宛ミラード・フィルモア親書とジョン・オーリックからマシュー・ペリー総督交代とサスケハナ・サラトガ・プリマス・セント・メアリーズ・ヴァンダリア・ミシシッピ・プリンストン・ペリー・サプライ艦隊編成──
「最近の情報では、アメリカより艦隊を派遣し、交易を行う為に日本に参上するとの事である」──第159代メイランから第166代クルティウスまで、開国の予告編として25年に亙り老中宛に届き続けた8代の商館長報告群を一冊に。

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石田晋一

歴史データベース「一元化」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
YouTubeとニコニコでも情報を発信中。