電子書籍「第一合衆国銀行閉鎖が引き金となった米英戦争・第二合衆国銀行の認可更新を否決して公的債務を完済したジャクソン大統領への暗殺未遂事件一元化」の表紙

第一合衆国銀行閉鎖が引き金となった
米英戦争・第二合衆国銀行の認可更新を否決して
公的債務を完済したジャクソン大統領への
暗殺未遂事件一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
西暦1,811年1月24日〜1,842年
最新更新日
西暦2,026年3月11日

フィラデルフィアの第一・第二合衆国銀行、ヘントのガン条約、アメリカ議会議事堂の柱の影──
ネイサン・メイヤー・ロスチャイルドの戦争命令から、米英戦争の158,000,000ドルの戦費、ジャクソンの拒否権・「毒蛇の巣窟」発言・史上初の公的債務完済・暗殺未遂、ニコラス・ビドルによる資金提供停止迄、ロスチャイルド家のアメリカ中央銀行支配を巡る31年間の攻防を年月日単位で追跡した一冊。

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本書について

西暦1,811年1月24日、第一合衆国銀行の認可が失効した。アメリカ議会にて、憲法違反の恐れやアメリカ国外の影響下に在ると考える議員の懸念から、更新が僅か1票差で否決され、アメリカ国外の投資家に取って好ましくない結果となった。トーマス・ジェファーソンとアンドリュー・ジャクソンの2名は中央銀行に強く反対し、通貨供給は、民間や外国の利益では無く、アメリカ議会を通じてアメリカ国民が決定すべきだと主張していた。此れを受けて、ネイサン・メイヤー・ロスチャイルドは激怒し「第一合衆国銀行の特許状更新の申請が認められなければ、アメリカは最も悲惨な戦争に巻き込まれる事になるだろう。此の生意気なアメリカ人に教訓を与えよ。彼らを植民地の地位に戻せ」と、アメリカに対する戦争を命じた。又、スティーブン・ジラードが、同行の土地・建物・株式の大部分を買い取り「ジラード銀行」を設立した。本書は、此の第一合衆国銀行閉鎖から、ロスチャイルドの命令による米英戦争の勃発、戦後合意としての第二合衆国銀行の設立、アンドリュー・ジャクソンの大統領就任と拒否権による認可更新否決、アメリカ史上初の公的債務完済、リチャード・ローレンスによる暗殺未遂、そして西暦1,842年のニコラス・ビドルによるアメリカ政府への資金提供停止迄、ロスチャイルド家のアメリカ中央銀行支配を巡る31年間の攻防を、一本の時系列に貫き、一元化した一冊である。

西暦1,812年6月18日、アメリカが、イギリスによるフランスへの経済封鎖、イギリス海軍によるアメリカ人船員数千名の強制徴用、五大湖沿岸のアメリカに敵対的なインディアン部族へのイギリスの支援を受けて、イギリスに宣戦布告し、米英戦争が勃発した。イギリスは、ロスチャイルド家から借り入れた資金を使ってアメリカの宣戦布告を誘発し、ネイサン・メイヤー・ロスチャイルドの望み通りに開戦した。スティーブン・ジラードは、ジラード銀行と私財を用いて、アメリカ陸軍の資金を賄った。ジラードの資金提供が無ければ戦えない程、アメリカの財政は逼迫していた。イギリスは、本年だけで10,000,000ドルの費用が掛かるアメリカを破産させようとした。アメリカは、急遽10,000名の兵を増員する必要に迫られ、アメリカ議会の関税の引き上げにより、資金を調達した。

西暦1,813年12月31日、此の年のアメリカの歳入は17,000,000ドルで、支出は36,000,000ドルであった。民主共和党がアメリカ議会を支配しており、増税を望まなかった為、追加で19,000,000ドルの借入が必要になった。又アメリカの財政赤字は、西暦1,814年には30,000,000ドル、西暦1,815年には56,000,000ドルに達すると予想された。

西暦1,814年9月、米英戦争に於ける両国による協議が、ヘント(ベルギーのオースト・フランデレン州)で開始され、4ヶ月に渡る協議の結果、第二合衆国銀行の設立で合意した。同年12月24日、講和条約「ガン条約」が締結され、第二合衆国銀行の設立が確固たるものとなった。結果的に、アメリカは此の戦争で大量の国債を発行し、戦争の総費用は158,000,000ドル(内アメリカ陸海軍が90,000,000ドル)に上った。又、借入金の利子の総額は16,000,000ドル、長期的な退役軍人費用は50,000,000ドルに達した。開戦前に45,000,000ドルであった国家債務は、翌年には127,000,000ドルに膨らんだ。ヨーロッパの主要金融都市に拠点を有するロスチャイルド家は、発行された国債を悉く買い占め、発行した政府には当初の発行価格を支払いつつ、ブローカーネットワークに高値で売却した。

西暦1,816年4月10日、ジェームズ・マディソンが、第二合衆国銀行の設立法案に署名した。此の時点でアメリカは、米英戦争によって債務の増大、物価の高騰、インフレの進行による通貨価値の下落の状態に陥り、独立戦争と似た状況に置かれており、戦費を賄う為に多額の借入を必要としたが、民間銀行が融資を渋っていた。同行は、第一合衆国銀行をモデルとしており、税金の徴収・送金・政府/個人への融資の機能を有した。第二合衆国銀行の最大の株主はジェームス・ド・ロスチャイルドであった。ロスチャイルド家は其の後も、戦争を誘発して双方に資金を貸し付ける事で、富を拡大していった。西暦1,817年1月7日、第二合衆国銀行が、フィラデルフィアにて、20年間の認可の下に正式に業務を開始した。アメリカ政府は、信用需要の高まりを受け、時に不正な融資や紙幣の発行を許可した。

西暦1,829年3月4日、アンドリュー・ジャクソンが、第7代アメリカ大統領に就任した。西暦1,832年7月10日、ジャクソンは、アメリカ政府による第二合衆国銀行の認可更新法案を、拒否権により否決した。ジャクソンは、銀行に対して不信感を抱き、同行と第一合衆国銀行を違憲且つ州の権利に対する脅威と見做していた。

西暦1,832年11月2日、第12回アメリカ大統領選が行われ、最終的にアンドリュー・ジャクソンが再選を果たした。ジャクソンは此の選挙に於いて「ジャクソンと銀行反対」というスローガンを掲げ、第二合衆国銀行の認可更新を拒否した事を自慢げに語った。又、銀行家に対し「貴方達は毒蛇の巣窟だ。私は貴方達を暴き、永遠の神に掛けて貴方達を追い出す積もりだ」と発言した。更に、同年ジャクソンは「外国の株主が我々の通貨を支配する事は、敵の海軍及び軍事力よりも手強く危険だ」とも語った。

西暦1,833年9月10日、アンドリュー・ジャクソンが、第二合衆国銀行を今後利用しない旨を表明した。其の後ジャクソンは、大統領の行政権を行使し、アメリカ政府の資金を同行から全て引き上げた。更にジャクソンは、其の資金を州立銀行に預け入れる様命じた。西暦1,835年1月8日、アメリカが公的債務を完済した。アメリカの公的債務がゼロとなったのは史上初の事であった。アンドリュー・ジャクソンは、各州が抱えていた債務の合計75,000,000ドルを統合し、ロスチャイルド家に支払う利息をなるべく少なくする為に、早期完済を目指し奔走した。同年1月30日、アメリカ議会議事堂の入口近くの柱の後ろに隠れていた失業中の塗装工リチャード・ローレンスが、アンドリュー・ジャクソンに向けてピストルを発砲した。しかし不発に終わった。ローレンスは再度発砲を試みたが、近くに居た者達に床に押し倒された。其の後の裁判で、ローレンスは精神異常と判断され、其れを理由に無罪となり、余生を精神病院で過ごした。

西暦1,836年3月3日、第二合衆国銀行の認可が失効し、同年同行はペンシルベニア州の民間企業となった。西暦1,842年、第3代第二合衆国銀行総裁を務めた、ロスチャイルド家の代理人であるニコラス・ビドルが、アメリカ政府への資金提供を停止した。此れによりアメリカは不況に陥った。本書は、此の31年に亘る、第一合衆国銀行閉鎖から第二合衆国銀行閉鎖を経てニコラス・ビドルの資金提供停止迄、ロスチャイルド家のアメリカ中央銀行支配を巡る攻防の全過程を、年月日単位で記録した年表である。


登場人物

  • アンドリュー・ジャクソン 第7代アメリカ大統領。中央銀行に強く反対し、通貨供給は、民間や外国の利益では無く、アメリカ議会を通じてアメリカ国民が決定すべきだと主張していた。西暦1,829年3月4日に就任、西暦1,832年7月10日に第二合衆国銀行の認可更新法案を拒否権により否決、同年11月2日の第12回大統領選で再選を果たした。「貴方達は毒蛇の巣窟だ」「外国の株主が我々の通貨を支配する事は、敵の海軍及び軍事力よりも手強く危険だ」と発言。西暦1,833年9月10日に第二合衆国銀行を今後利用しない旨を表明し、アメリカ政府の資金を同行から全て引き上げ州立銀行に預け入れる様命じた。西暦1,835年1月8日にはアメリカ史上初の公的債務完済を達成。同年1月30日に塗装工リチャード・ローレンスから暗殺未遂を受けた(銃が不発)。
  • ネイサン・メイヤー・ロスチャイルド 初代英ロスチャイルド家当主。西暦1,811年1月24日の第一合衆国銀行認可失効を受けて激怒し「此の生意気なアメリカ人に教訓を与えよ。彼らを植民地の地位に戻せ」とアメリカに対する戦争を命じた。イギリスは、ロスチャイルド家から借り入れた資金を使ってアメリカの宣戦布告を誘発し、ネイサンの望み通りに米英戦争が開戦した。ヨーロッパの主要金融都市に拠点を有するロスチャイルド家は、発行された国債を悉く買い占め、発行した政府には当初の発行価格を支払いつつ、ブローカーネットワークに高値で売却した。
  • トーマス・ジェファーソン 中央銀行に強く反対した人物。アンドリュー・ジャクソンと共に、通貨供給は、民間や外国の利益では無く、アメリカ議会を通じてアメリカ国民が決定すべきだと主張していた。西暦1,811年1月24日の第一合衆国銀行認可失効に至る議論の主要論者。
  • スティーブン・ジラード 第一合衆国銀行の筆頭株主であった銀行家。西暦1,811年1月24日の第一合衆国銀行認可失効後、同行の土地・建物・株式の大部分を買い取り「ジラード銀行」を設立した。西暦1,812年6月18日に勃発した米英戦争では、ジラード銀行と私財を用いてアメリカ陸軍の資金を賄った。ジラードの資金提供が無ければアメリカは戦えない程、財政は逼迫していた。
  • ジェームズ・マディソン 第4代アメリカ大統領。西暦1,816年4月10日、米英戦争による債務の増大、物価の高騰、インフレの進行による通貨価値の下落の状態の中、戦費を賄う為の民間銀行による融資渋りを受けて、第二合衆国銀行の設立法案に署名した。
  • ジェームス・ド・ロスチャイルド パリ拠点のロスチャイルド家銀行家。ネイサン・メイヤー・ロスチャイルドの弟。西暦1,816年4月10日にジェームズ・マディソンが署名した第二合衆国銀行の最大の株主となった。ロスチャイルド家は其の後も、戦争を誘発して双方に資金を貸し付ける事で、富を拡大していった。
  • リチャード・ローレンス 失業中の塗装工。西暦1,835年1月30日、アメリカ議会議事堂の入口近くの柱の後ろに隠れ、アンドリュー・ジャクソンに向けてピストルを発砲したが、不発に終わった。再度発砲を試みたが、近くに居た者達に床に押し倒された。其の後の裁判で、ローレンスは精神異常と判断され、其れを理由に無罪となり、余生を精神病院で過ごした。
  • ニコラス・ビドル 第3代第二合衆国銀行総裁。ロスチャイルド家の代理人。西暦1,842年にアメリカ政府への資金提供を停止し、此れによりアメリカは不況に陥った。

主要な概念・組織

  • 第一合衆国銀行 アメリカ初の中央銀行。西暦1,811年1月24日に認可が失効。アメリカ議会で、憲法違反の恐れやアメリカ国外の影響下に在ると考える議員の懸念から、更新が僅か1票差で否決された。此れを受けてネイサン・メイヤー・ロスチャイルドは激怒し、アメリカに対する戦争を命じた。同行の土地・建物・株式の大部分は、筆頭株主であったスティーブン・ジラードに買い取られた。
  • 第二合衆国銀行 西暦1,814年12月24日のガン条約に基づき、西暦1,816年4月10日にジェームズ・マディソンが設立法案に署名して設立されたアメリカの中央銀行。西暦1,817年1月7日にフィラデルフィアで20年間の認可の下に正式に業務を開始した。第一合衆国銀行をモデルとし、税金の徴収・送金・政府/個人への融資の機能を有した。最大の株主はジェームス・ド・ロスチャイルドであった。西暦1,832年7月10日にアンドリュー・ジャクソンが認可更新法案を拒否権により否決、西暦1,833年9月10日にはジャクソンが同行を今後利用しない旨を表明しアメリカ政府資金を全て引き上げた。西暦1,836年3月3日に認可が失効しペンシルベニア州の民間企業となった。西暦1,842年に第3代総裁ニコラス・ビドルがアメリカ政府への資金提供を停止し、アメリカは不況に陥った。
  • 米英戦争 西暦1,812年6月18日に勃発したアメリカとイギリスの戦争。第一合衆国銀行の認可失効に激怒したネイサン・メイヤー・ロスチャイルドが命じた戦争。イギリスはロスチャイルド家から借り入れた資金を使ってアメリカの宣戦布告を誘発した。総費用は158,000,000ドル(内アメリカ陸海軍が90,000,000ドル)、借入金の利子の総額は16,000,000ドル、長期的な退役軍人費用は50,000,000ドルに上り、開戦前に45,000,000ドルであった国家債務は翌年には127,000,000ドルに膨らんだ。
  • ガン条約 西暦1,814年12月24日に締結された米英戦争の講和条約。西暦1,814年9月からヘント(ベルギーのオースト・フランデレン州)で開始された4ヶ月に渡る協議の結果、第二合衆国銀行の設立で合意した。此れにより、第二合衆国銀行の設立が確固たるものとなった。
  • ジラード銀行 西暦1,811年1月24日の第一合衆国銀行認可失効後、スティーブン・ジラードが同行の土地・建物・株式の大部分を買い取り設立した銀行。西暦1,812年6月18日に勃発した米英戦争では、ジラード銀行と私財を用いてアメリカ陸軍の資金を賄った。
  • ロスチャイルド家 ヨーロッパの主要金融都市に拠点を有する銀行家一族。西暦1,811年1月24日の第一合衆国銀行認可失効への報復として、ネイサン・メイヤー・ロスチャイルドの命令で米英戦争を誘発。発行された国債を悉く買い占め、発行した政府には当初の発行価格を支払いつつ、ブローカーネットワークに高値で売却した。ジェームス・ド・ロスチャイルドが第二合衆国銀行の最大株主、ニコラス・ビドルが第3代総裁となるなど、アメリカ中央銀行を実質的支配下に置いた。其の後も、戦争を誘発して双方に資金を貸し付ける事で、富を拡大していった。
  • 民主共和党 西暦1,813年時点でアメリカ議会を支配していた政党。同年のアメリカの歳入17,000,000ドル・支出36,000,000ドルの状況下で、増税を望まなかった為、追加で19,000,000ドルの借入が必要になった。
  • ジャクソンの拒否権 西暦1,832年7月10日にアンドリュー・ジャクソンがアメリカ政府による第二合衆国銀行の認可更新法案を否決する為に行使した、大統領の拒否権。ジャクソンは、銀行に対して不信感を抱き、同行と第一合衆国銀行を違憲且つ州の権利に対する脅威と見做していた。
  • 「毒蛇の巣窟」発言 西暦1,832年11月2日の第12回アメリカ大統領選後、アンドリュー・ジャクソンが銀行家に対し「貴方達は毒蛇の巣窟だ。私は貴方達を暴き、永遠の神に掛けて貴方達を追い出す積もりだ」と発言した、銀行に対する敵意を象徴する言葉。同年ジャクソンは「外国の株主が我々の通貨を支配する事は、敵の海軍及び軍事力よりも手強く危険だ」とも語った。
  • 「ジャクソンと銀行反対」 西暦1,832年11月2日の第12回アメリカ大統領選に於いて、アンドリュー・ジャクソンが掲げたスローガン。再選を果たしたジャクソンは、此のスローガンの下で、第二合衆国銀行の認可更新を拒否した事を自慢げに語った。
  • アメリカの公的債務完済 西暦1,835年1月8日にアメリカが達成した事績。アメリカの公的債務がゼロとなったのは史上初の事であった。アンドリュー・ジャクソンは、各州が抱えていた債務の合計75,000,000ドルを統合し、ロスチャイルド家に支払う利息をなるべく少なくする為に、早期完済を目指し奔走した。
  • アメリカ議会議事堂の暗殺未遂 西暦1,835年1月30日、アメリカ議会議事堂の入口近くの柱の後ろに隠れていた失業中の塗装工リチャード・ローレンスが、アンドリュー・ジャクソンに向けてピストルを発砲したが、不発に終わった事件。ローレンスは再度発砲を試みたが、近くに居た者達に床に押し倒された。其の後の裁判で、ローレンスは精神異常と判断され、其れを理由に無罪となり、余生を精神病院で過ごした。アメリカ史上初の公的債務完済の22日後に発生した。

第一合衆国銀行閉鎖から、ロスチャイルド命令による米英戦争、第二合衆国銀行設立、ジャクソンの拒否権・「毒蛇の巣窟」発言・史上初の公的債務完済・アメリカ議会議事堂での暗殺未遂、第二合衆国銀行認可失効、ニコラス・ビドルの資金提供停止迄──
ロスチャイルド家のアメリカ中央銀行支配を巡る31年間の攻防を年月日単位で追跡した一冊。

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AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「一元化」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
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