電子書籍「ニコラ・テスラのフリーエネルギー構想を潰したジョン・モルガン一元化」の表紙

ニコラ・テスラの
フリーエネルギー構想を潰した
ジョン・モルガン一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
西暦1,900年1月15日頃〜1,943年
ページ数
18ページ
最新更新日
西暦2,026年7月28日

無線電力伝送という真の目的を打ち明けた途端、資金は打ち切られた──
ウォーデンクリフ・タワーの建設から解体までの四十三年を一元化。

JPY 200(税込)

購入する
決済サービスSquare/ご利用いただけるカードブランド:Visa・Mastercard・アメリカン・エキスプレス・JCB・Diners Club・Discover・UnionPay(銀聯)

お支払いはカード情報の入力だけで完了します

購入後、そのままPDFダウンロードページへ移動します

お支払いは決済サービス「Square」を通じて安全に処理されます。カード情報が当サイトに保存されることはありません。


皇室献上品 高級トイレットペーパー
皇室献上品 高級トイレットペーパー

本書について

西暦1,900年1月15日頃、ニコラ・テスラが、コロラドスプリングス(アメリカのコロラド州エルパソ郡)での9ヶ月程度の研究を終え、ニューヨークに戻る。テスラは同地に建設した研究所で、高周波振動の電気的共鳴を利用して巨大な電圧を発生させる「拡大送信機」を用い、地球が電気を帯びている帯電体である事を証明した。更に、研究所の周囲で頻発する雷放電を観測して、周波数の等しい波が干渉し合い波動が全く動いていない様に見える「地球定常波」を発見する。此れを利用すれば、エネルギーを減衰させる事無く地球全体に送電出来るのではないか——本書は、此の着想が一人の銀行家によって潰されるまでの四十三年を、年月日単位で一元化した記録である。

西暦1,900年5月16日、テスラは無線電信システムに関する特許「自然媒質を通じて電気エネルギーを送信する技術」を申請する(US787412A号)。同年6月には論文「人類エネルギー増大の問題、特に太陽エネルギーの利用に就いて」を発表し、アンテナを使用して太陽エネルギーを利用する方法を説明した上で、電気エネルギーで天候を制御する事が可能であると提案した。此のシステムの最大の目的は、機械を無線制御する事によって戦争を不可能にする事であった。同年11月、此の論文がジョン・モルガンの目に留まり、以降モルガンはテスラを自身の自宅に頻繁に招く様になる。テスラは、電話メッセージを瞬時に海を超えて中継し、音楽・ニュース・株式市場の報告・プライベートメッセージ・安全な軍事通信・画像を世界中に送信出来る「世界無線システム」の計画をモルガンに提案した。但しモルガンは、前年にロングアイランド沖で行われたアメリカズカップのレポートをニューヨーク市へ無線で伝えるデモを行ったグリエルモ・マルコーニに感銘を受けており、テスラのプロジェクトの実現可能性と、特許の優先権に関し疑問を抱いていた。

西暦1,901年3月、テスラが、自身のシステムはマルコーニや他の無線発明家のものを超える特許に基づいており、主要な競争相手である大西洋横断電信ケーブルの性能を遥かに上回ると保証した上で、モルガンは此のプロジェクトの主要な投資家となる事を承諾し、契約を交わす。モルガンは、27.432mの送信塔及び発電所を有する無線ステーションを建設する為に、テスラへ150,000ドルの資金提供を行った。此の契約には、モルガンが会社の51%の株式と、プロジェクトから生まれる現在及び将来の無線特許の51%の権利を持つ事も含まれている。西部の弁護士兼銀行家ジェームズ・S・ウォーデンも構想に賛同し、「ラジオシティ」建設の為にショアハム(アメリカのニューヨーク州サフォーク郡)の土地を購入して、ニューヨーク州道25A号線沿いの7,284,600㎡のジャガイモ農場の一部である809,400㎡をテスラに提供した。ウォーデンは最終的に、テスラの工場で働く2,000〜2,500名の従業員の為の住宅の建設を計画していた。同月21日、テスラはピッツバーグのウェスチングハウス・エレクトリック・カンパニーに、発振器へ電力を供給する変圧器と発電機の製造を依頼し、友人の建築家スタンフォード・ホワイトが発電所と発振器を収容する実験室の建物を設計している。

西暦1,901年7月、テスラがモルガンに対し、タワーの高さを当初の設計の2倍にする変更計画と、其れを実現する為に更に多くの資金が必要である事を伝える。高さが2倍になればヨーロッパへメッセージを送るだけで無く全世界に到達出来ると説明したが、テスラが提案した計画は事実上契約違反であった為、モルガンは追加の資金提供を拒否し、既に使われた資金の明細を要求した。背景には、モルガンが年に1度の長期滞在の為ヨーロッパへ行っていた間に、マルコーニがテスラの装置を模倣しているという情報をテスラが掴んだ事が有った。テスラは91mや180mのタワーの建設案を検討したが、スタンフォード・ホワイトが180mには450,000ドル掛かると見積もった為断念し、最終的に57mの案に落ち着く。同月30日にウォーデンクリフでの無線電信工場と電気研究所の即時建設契約が締結され、9月に着工した。同年11月には、100馬力の蒸気エンジン2台と、ウェスチングハウス・エレクトリック&マニュファクチャリング・カンパニー製の300kWのオルタネーターが発電所に設置される。同年12月12日、マルコーニがポルドゥー(イギリスのイングランドのコーンウォール)からシグナルヒル(カナダのニューファンドランド・ラブラドール州セントジョンズ)まで、「S」を意味するモールス符号の送信に成功した。テスラは動じず、其の為に自分の特許が少なくとも17件無断で使用されたと説明したが、モルガンのテスラに対する信頼は揺らいでいった。

西暦1,902年2月8日の時点で、ウォーデンクリフには発電所が建設され、36.576mの掘削を経てウォーデンクリフ・タワーの基礎が据えられていた。タワーは、銅のガセットで接合された木製の梁で地上で組み立てられ、クレーンで所定の位置に吊り上げられた約50,000本の青銅ボルトで出来ている。磁気ヒステリシスによる発熱と電力損失が発生する為、鉄金属は使用されなかった。八角形のタワーは、高さ56.9976m・底辺の直径30.48m・頂部の直径20.7264mで、頂上には直径20.7264m・重さ55tの銅のメッシュドームが、銅電極としての役割を果たす為に取り付けられた。タワーの中には365.76㎡で深さ36.576mの井戸が掘られ、銅管が45.72mの深さまで打ち込まれて良好なアース接続が確保され、更に16本の鉄管が91.44mの深さまで打ち込まれて電流が地中を通過出来る様にされた。井戸の底を横切る様に、30.48mの4つのトンネルも掘られている。同月22日、エコー紙は、マルコーニが空中しか使わないのに対し、テスラは巨大なタワーで空中へ、巨大な井戸で地面へと二つの方法を試すのであり、テスラが最大の成功を収めると考えているのは後者であると報じた。同年6月、テスラは実験室をイースト・ヒューストン・ストリートからウォーデンクリフへ移し、世界無線システムの開発を本格的に開始する。

西暦1,902年7月の時点で、プロジェクトは遅延していた。電気機器の納品の大幅な遅れに加え、タワーの上部を担当していた請負業者が木材の棒を地面に落下させた事から、屋根板を貼っていた大工達が「頭上に不注意な労働者が居る状態では働けない」としてボイコットし、ポートチェスターの自宅へ帰る事態となる。西暦1,903年4月8日、テスラはモルガンへ「貴方は産業界に大きな波を起こし、其の幾つかが私の小さな船に打ち寄せています。其の結果、価格は2倍、或いは3倍にまで上昇しました」という内容の書簡を送った。ジョージ・シェルフから、資金が危険な程少なくなっており、債権者が未払いの勘定に就いて圧力を掛け始めるだろうと警告された事が背景にある。同月22日にも、トーマス・エジソン・マルコーニ・ミカエル・ピューピン・ジョン・フレミング等が公然と事業を嘲笑し成功は不可能だと言う中で支援してくれた事への謝意を綴って追加資金を依頼したが、モルガンは応じなかった。

西暦1,903年5月頃、テスラがモルガンの下を訪れ、世界無線システムの真の目的を打ち明ける。電線が不要で、より安価に電力を供給出来る、スカラー波による送電システムの構想であった。同年7月3日、テスラは「もし無線電力伝送構想を事前に伝えていたら、貴方は私をオフィスから追い出していたでしょう」という内容の書簡を送る。そして7月14日、モルガンは「貴方の手紙を受け取りました。現時点では此れ以上の資金提供を行う気はありません」と返した。モルガンは銅を独占しており、銅を用いた電線による送電方式を採用していた。テスラの無線電力伝送システムが実現すれば、社会は石油や石炭に依存しなくなり、エネルギー業界は打撃を受け、世界の支配構造が変わる。モルガンは此のプロジェクトを阻止すべく動く事となった。テスラはモルガン以外からの資金提供は受けないという契約を交わしていた為、プロジェクトは資金難に陥る。同年12月頃、テスラは、西暦1,883年にニューヨーク ケーブル鉄道を設立したトーマス・フォーチュン・ライアンから資金提供を受ける事で合意したが、得た資金は抱えていた負債に消えた。モルガンが打ち切ったのを切っ掛けとして、他の投資家も直ぐに追随していたのである。

西暦1,904年2月6日、エレクトリカル・ワールド&エンジニア誌に、世界無線システムと、テスラが新たな投資家を探す為に行った「テスラ宣言」が掲載される。同年6月28日には、マルコーニの無線電信装置に関する特許US763772Aが公開された。西暦1,905年、ショアハムに建設していたウォーデンクリフ・タワーが完成し、4月18日には西暦1,900年5月16日に申請した特許が認可される。同年6月、ブルックリン・タイムズ・ユニオン紙は、地球を導体として利用し地球上の任意の2点間で通信出来るというテスラの主張と、ウォーデンクリフの工場から同紙オフィスの電動モーターや大型印刷機を動かす事が出来た事を掲載した。然し同年9月6日、テスラはコロラドスプリングスでの未払いの請求書に関する裁判に出廷し、研究所を売却して180ドルを支払う様命じられる。交流電動機の特許がヨーロッパで失効してロイヤリティが無くなり、株式市場の暴落によって建築資材が2倍に高騰した事から、ウォーデンクリフ駅の建設も断念され、十分な投資家を見つけられなかった事も相まって、プロジェクトは中止された。此の頃テスラは体調が悪く、直近の20年間、過労と睡眠不足による神経衰弱に何度も見舞われていた。

西暦1,912年、ウェスチングハウス・チャーチ・カー&カンパニーが、ウォーデンクリフに備え付けられた機械設備に関しテスラへ23,500ドルを支払う判決を得て、設備は撤去される。テスラはホテル「ウォルドルフ・アストリア」経営者ジョージ・ボルトにウォーデンクリフの2つの抵当権を与え、20,000ドルのホテル代の支払いを保証していたが、此の件が公になれば全てのプロジェクトが台無しになると考え、抵当権を記録しない様要請していた。西暦1,915年、テスラはブロードウェイにオフィスを開設し、マルコーニが自身の特許US645576AとUS649621Aを使用したとして訴訟を開始したが、テスラを利する結果にはならなかった。西暦1,917年7月、ウォーデンクリフ・タワーは解体され、スクラップとして売却される。解体前のタワーは階段が破損し多くの木片が腐っており、担当した業者は半分以上登る事を恐れていた。跡地は西暦1,925年にブルックリンのウォルター・L・ジョンソンへ、西暦1,939年3月6日にはジョンソンの妻サディー・E・ロビンソンの尽力でプランタクレス社へと渡り、研究所と建物は西暦1,938年にピアレス・フォト・プロダクツ社へ売却されて感光紙を生産する工場に改装された。そして西暦1,943年、アメリカ最高裁判所は、マルコーニの特許US763772Aをアメリカに於いて無効と判じる。ニコラ・テスラの特許に含まれていないものは何も無い、という理由からであった。判決が出た時、タワーは既に無かった——本書は、其の四十三年の全過程を一冊に束ねている。


登場人物

  • ニコラ・テスラ 本書の中心人物。西暦1,900年、コロラドスプリングスでの研究で地球が帯電体である事を証明し、地球定常波を発見した。世界無線システムをジョン・モルガンに提案して150,000ドルの出資を得、ショアハムにウォーデンクリフ・タワーを建設。西暦1,903年5月頃に無線電力伝送という真の目的を打ち明けた事で資金を打ち切られ、プロジェクトは西暦1,905年に中止、タワーは西暦1,917年7月に解体された。
  • ジョン・モルガン 銀行家。西暦1,900年11月にテスラの論文に着目し、翌年3月に世界無線システムの主要な投資家となって150,000ドルを提供した。契約では会社の51%の株式と無線特許の51%の権利を得ている。西暦1,901年7月のタワー倍増計画を契約違反と見做して追加出資を拒否し、西暦1,903年7月14日に資金提供を打ち切った。銅を独占し、銅の電線による送電方式を採用していた為、無線電力伝送の実現はエネルギー業界と世界の支配構造を変える事を意味した。
  • グリエルモ・マルコーニ 無線技術者。西暦1,899年のアメリカズカップの無線デモでモルガンを感銘させ、西暦1,901年12月12日にはポルドゥーからシグナルヒルへ「S」のモールス符号送信に成功した。テスラは其の為に自分の特許が少なくとも17件無断で使用されたと説明している。西暦1,904年6月28日に特許US763772Aが公開されたが、西暦1,943年にアメリカ最高裁判所が同特許をアメリカに於いて無効と判じた。
  • ジェームズ・S・ウォーデン 西部の弁護士兼銀行家。テスラの世界無線システムに賛同し、「ラジオシティ」を建設する為にショアハムの土地を購入して、ニューヨーク州道25A号線沿いのジャガイモ農場の一部である809,400㎡をテスラに提供した。最終的には、テスラの工場で働く2,000〜2,500名の従業員の為の住宅建設を計画していた。
  • スタンフォード・ホワイト 建築家でテスラの友人。西暦1,901年3月、発電所と発振器を収容する実験室の建物を設計した。180mのタワーの建設には450,000ドル掛かると見積もり、テスラは断念して57mの案に落ち着いている。ウォーデンクリフ・タワーと井戸の設計も担当した。
  • W・D・クロウ イースト・オレンジ(アメリカのニュージャージー州)の建築関係者で、スタンフォード・ホワイトの仲間。ウォーデンクリフの実験室の建設工事を監督し、完成迄に1年以上を費やした。
  • ジョージ・シェルフ テスラの側近。西暦1,903年、資金が危険な程少なくなっており、債権者が未払いの勘定に就いて圧力を掛け始めるだろうとテスラに警告した。同年7月、テスラからは、プロジェクトの詳細を絶対に明かしてはならず、従業員以外は誰も敷地内に立ち入ってはならないと厳命されている。
  • トーマス・フォーチュン・ライアン 西暦1,883年にニューヨーク ケーブル鉄道を設立した実業家。西暦1,903年12月頃、モルガンに資金提供を打ち切られたテスラと、新たな資金提供で合意した。然し得られた資金は抱えていた負債に使われ、世界無線システムは資金難に陥った。
  • トーマス・エジソン 発明家。西暦1,903年4月22日のテスラからモルガンへの書簡で、公然とテスラの事業を嘲笑し成功は不可能だと言った人物の一人として名前が挙げられた。
  • ミカエル・ピューピン 西暦1,903年4月22日のテスラからモルガンへの書簡で、公然とテスラの事業を嘲笑し成功は不可能だと言った人物の一人として名前が挙げられた。
  • ジョン・フレミング 西暦1,903年4月22日のテスラからモルガンへの書簡で、公然とテスラの事業を嘲笑し成功は不可能だと言った人物の一人として名前が挙げられた。
  • レジナルド・フェッセンデン 無線技術者。西暦1,906年1月、マックリアニッシュ(イギリスのスコットランド)とオーシャン・ブラフ・ブラント・ロック(アメリカのマサチューセッツ州)に設置した128mの支柱アンテナ間で、モールス信号の双方向通信に成功した。然し日中や干渉レベルが強い夏季には通信距離を維持出来ず、同年12月6日にマックリアニッシュの支柱アンテナが強風で倒壊して、無線通信大西洋横断プロジェクトは商業サービス開始前に終了した。
  • ジョージ・ボルト ホテル「ウォルドルフ・アストリア」の経営者。テスラは住居を確保する為、ボルトにウォーデンクリフの2つの抵当権を与えて20,000ドルのホテル代の支払いを保証した。此の件が公になれば全てのプロジェクトが台無しになると考えたテスラは、抵当権を記録しない様要請している。
  • ウォルター・L・ジョンソン ブルックリンの人物。西暦1,925年、ウォーデンクリフ・タワーの跡地を買い取った。
  • サディー・E・ロビンソン ウォルター・L・ジョンソンの妻。西暦1,939年3月6日、ジョンソンの代理人として尽力し、ウォーデンクリフ・タワーの跡地はプランタクレス社によって買い取られた。其の土地は、テスラが所有していた元の土地の60,702.8㎡を占めていた。
  • リーランド・I・アンダーソン 電気技師。建物の基部の地下深く、螺旋階段に沿って下がった所に、車輪のスポークの様に広がる地下のネットワークが有り、其処には鉄のパイプが16本有ったと証言した。

主要な概念・組織

  • 拡大送信機 テスラがコロラドスプリングスの研究所に建設した装置。高周波振動の電気的共鳴を利用して巨大な電圧を発生させ、地球が電気を帯びている帯電体である事を証明した。此の結果を受けてテスラは、地球を媒介とする送電システムの構築が可能であると確信する。
  • 地球定常波 コロラドスプリングスの研究所の周囲で頻発する雷放電の観測からテスラが発見した現象。周波数の等しい波が干渉し合い、波動が全く動いていない様に見える。此れを利用すればエネルギーを減衰させる事無く地球全体に送電出来るのではないか、というのがテスラの着想であった。
  • 世界無線システム テスラがモルガンに提案した計画。無線による情報の伝達システムを構築する事で、電話メッセージを瞬時に海を超えて中継し、音楽・ニュース・株式市場の報告・プライベートメッセージ・安全な軍事通信・画像を世界中に送信する事を目的とした。複数の周波数で実現した無数の無線チャンネルを想定しており、少数のチャンネルでパルス信号を送るだけのマルコーニの装置とは規模が異なっていた。
  • スカラー波による無線電力伝送構想 世界無線システムの真の目的。電線が不要で、より安価に電力を供給出来るとされた。西暦1,903年5月頃にテスラがモルガンへ打ち明け、同年7月14日に資金提供が打ち切られた。実現すれば社会は石油や石炭に依存しなくなり、エネルギー業界が打撃を受け、世界の支配構造が変わる構想であった。
  • ウォーデンクリフ・タワー ショアハムに建設された電波塔。八角形で高さ56.9976m、底辺の直径30.48m、頂部の直径20.7264mで、頂上には重さ55tの銅のメッシュドームが銅電極として設置された。約50,000本の青銅ボルトで組まれ、磁気ヒステリシスを避ける為に鉄金属は使われていない。内部には深さ36.576mの井戸が掘られ、16本の鉄管が91.44mの深さまで打ち込まれた。西暦1,905年に完成し、西暦1,917年7月に解体されてスクラップとして売却された。
  • モルガンの銅独占とエネルギー業界 モルガンが資金提供を打ち切った背景。モルガンは銅を独占し、銅を用いた電線による送電方式を採用していた。テスラの無線電力伝送システムが実現した場合、社会が石油や石炭に依存しなくなり、エネルギー業界が打撃を受け、世界の支配構造が変わる事から、モルガンは此のプロジェクトを阻止すべく動く事となった。
  • ラジオシティ ジェームズ・S・ウォーデンがショアハムに構想した街。テスラの世界無線システムに賛同したウォーデンが土地を購入し、其の一部をテスラに提供した。ウォーデンは最終的に、テスラの工場で働く2,000〜2,500名の従業員の為の住宅の建設を計画していた。
  • ウェスチングハウス・エレクトリック&マニュファクチャリング・カンパニー テスラの所属会社。西暦1,900年、テスラはコロラドスプリングスでの成功を同社に報告した。産業部門であるピッツバーグのウェスチングハウス・エレクトリック・カンパニーが、発振器へ電力を供給する変圧器と発電機を製造し、300kW及び200kWのオルタネーターがウォーデンクリフに設置された。
  • US787412A特許 テスラが西暦1,900年5月16日に申請した、無線電信システムに関する特許「自然媒質を通じて電気エネルギーを送信する技術」。コロラドスプリングスで完成させたもので、西暦1,905年4月18日に認可された。
  • US763772A特許 マルコーニの無線電信装置に関する特許。西暦1,904年6月28日に公開され、スパークによって励起された共振回路を使用して振動を生成する方法に就いて述べられている。西暦1,943年、アメリカ最高裁判所は、テスラの特許に含まれていないものは何も無いとの理由から、同特許をアメリカに於いて無効と判じた。
  • US645576A・US649621A特許 西暦1,915年に始まったテスラとマルコーニの訴訟でテスラが使用を主張した二つの特許。前者は電気エネルギー伝送システムで西暦1,897年9月2日に、後者は電気エネルギー伝送装置で西暦1,900年2月19日に、それぞれテスラが申請したものである。訴訟はテスラを利する結果にはならなかった。
  • テスラ宣言 西暦1,904年2月6日、エレクトリカル・ワールド&エンジニア誌に掲載された、テスラが新たな投資家を探す為に行った宣言。世界無線システムと共に掲載され、テスラがコンサルティングエンジニアリングの分野に進出する事が記載された。

150,000ドルの出資から、スクラップとして売却されるまで──
テスラのフリーエネルギー構想とモルガンの銅独占が交錯した系譜を年月日単位で追跡した一冊。

JPY 200(税込)

購入する
決済サービスSquare/ご利用いただけるカードブランド:Visa・Mastercard・アメリカン・エキスプレス・JCB・Diners Club・Discover・UnionPay(銀聯)

お支払いはカード情報の入力だけで完了します

購入後、そのままPDFダウンロードページへ移動します

お支払いは決済サービス「Square」を通じて安全に処理されます。カード情報が当サイトに保存されることはありません。


皇室献上品 高級トイレットペーパー
皇室献上品 高級トイレットペーパー

AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「トキジク」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
YouTubeニコニコでも情報を発信中。