電子書籍「ビル・ゲイツ・シニアが理事を務めたプランド・ペアレントフッドを支援し、妊娠中絶・不妊手術・避妊に邁進した財団達一元化」の表紙

ビル・ゲイツ・シニアが理事を務めた
プランド・ペアレントフッドを支援し、
妊娠中絶・不妊手術・避妊に邁進した
財団達一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
西暦1,946年〜2,015年
ページ数
16ページ
最新更新日
西暦2,026年7月22日

誰が、幾らを、何処へ送ったのか──
プランド・ペアレントフッドを支えた財団群の七十年を一元化。

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皇室献上品 高級トイレットペーパー
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本書について

西暦1,946年、クリフトン・マッサーとマーガレット・マッサーの夫妻が、5,675,000ドルの寄付金を受けて「ジェネラル・サービス財団」を設立した。此の財団は西暦1,970年以降、世界の人口抑制に力を入れ、プランド・ペアレントフッド(全米家族計画連盟)・アメリカン・フレンズ・サービス委員会・人口評議会・人口危機委員会・コロンビア大学と協力してゆく。西暦1,949年には、J.M.フーバーコーポレーションのオーナーであるフーバー家が「フーバー財団」を設立した。本書は、此の二つの財団の設立を起点として、プランド・ペアレントフッドと其の周辺の団体へ、何処の財団が、何時、幾らを、何の為に送ったのかを、金額と宛先ごとに一元化した記録である。

西暦1,965年、ビル・ゲイツ・シニアがプランド・ペアレントフッドの理事に就任する。第4代プランド・ペアレントフッド会長アラン・F・ガットマッハーの下で重要な役割を果たした人物である。ゲイツ・シニアは夕食の席で、自身の長男のビル・ゲイツを大人扱いし、メアリー・マクスウェル・ゲイツと共に、プランド・ペアレントフッドでの生殖に関する取り組みに就いて話して聞かせたという。翌西暦1,966年には、デビッド&ルシール・パッカード財団の交付する助成金が75,000ドルを超えるケースが出始め、其の中には、プランド・ペアレントフッドに対する3年間の助成金も含まれていた。

西暦1,979年から翌年に掛けて、ジェネラル・サービス財団は人口抑制を主要分野と位置付け、財団の収入の最大2/3を此れに割り当てる。人口評議会に対しては、メキシコを中心にラテンアメリカとカリブ海地域の人口プログラムを支援する為の多額の資金提供が行われ、其れによって人口評議会は、ブラジル・コロンビア・ドミニカ・ペルー・エルサルバドルへ活動を拡大させた。西暦1,988年からは、資金の宛先に器具が加わる。カーボロに拠点を置く手動吸引中絶装置の製造業者インターナショナル・プロジェクツ・アシスタンス・サービス(IPAS)に対し、エクアドルでの装置の設置と医師の使用訓練を支援する為に25,000ドル。翌西暦1,989年にはニカラグアへ28,000ドル、西暦1,990年にはエクアドルへ25,000ドルとニカラグアへ20,000ドル、西暦1,991年には再びニカラグアへ20,000ドルが送られた。

西暦1,992年、フーバー財団は総額1,455,600ドルの資金提供を行う。内訳は、CFFC(選択の自由を求めるカトリック教徒)に40,000ドル、アラン・ガットマッハー研究所に85,000ドル、AVS(自発的断種協会)に40,000ドル、NAF(全米中絶連盟)に42,000ドル、NARAL(全米中絶権利行動連盟)に60,000ドル、プランド・ペアレントフッド及び其の6つの関連団体に384,000ドル、人口危機委員会に25,000ドル、RCAR(妊娠中絶の権利を求める宗教者連合)に20,000ドル、ゼロ人口成長に30,000ドルであった。同年、シャーマン財団はCFFCへ2年間で50,000ドル、フラワーズ・ウィズ・ケアへUSCCB(全米カトリック司教会議)経由で2年間30,000ドルを提供し、ジェネラル・サービス財団はIPASのメキシコでの装置設置と医師訓練へ40,000ドルを、PWF(公共福祉財団)はクイーンズ区の若者向けプログラム「フラワーズ・ウィズ・ケア」へ100,000ドルを提供した。

西暦1,993年は、本書が記録する中でも金額が最も大きく膨らんだ年である。CFFCを長年支援していたデビッド&ルシール・パッカード財団は、世界的な妊娠中絶・不妊手術・避妊を推進する人口抑制策に2,135,487ドル以上を支給した。複数のプランド・ペアレントフッド関連団体に316,000ドル以上、人口評議会による妊娠中絶薬RU-486のアメリカ導入の準備・計画に20,000ドル、全米中絶連盟に75,000ドル、メキシコに594,990ドル、コロンビアに226,758ドル、両国の共同プロジェクトに40,000ドル、アメリカのヒスパニックプロジェクトに60,000ドル。コロンビアには、中絶した女性の敗血症ショックの治療プロジェクトにも資金が投じられた。同年、PWFはPSI(ポピュレーション・サービス・インターナショナル)へ総額370,000ドルを提供してベナン・中央アフリカ・ザイール・ルワンダでのコンドーム配布を支援し、IPASへは東部及び南部アフリカへ中絶装置を送る為に75,000ドル、メキシコシティのGIREへは62,500ドルを提供して、此の年度だけで中絶・避妊・人口抑制の推進に計約3,000,000ドルを投じている。シャーマン財団も同年、ACLUの生殖の自由プロジェクトに50,000ドル、AVSに75,000ドル、IPASに75,000ドル、ニューヨーク市のプランド・ペアレントフッドに100,000ドル、PAIに90,000ドル、RCARに45,000ドルを送った。

西暦1,993年10月31日に終了した会計年度では、PWFがCFFCへ80,000ドルを助成した上で、12のプランド・ペアレントフッド関連団体が運営する15の異なる中絶・人口問題プログラムへ、総額636,500ドル以上を提供している。テキサス州の2団体に95,000ドル、ノースカロライナ州の3団体に90,000ドル、ワシントンD.C.の団体に75,000ドル、テネシー州の団体に28,000ドル、アリゾナ州の団体に75,000ドル。更にニューヨーク市とロンドンの関連団体を通じて、上ギニアに50,000ドル、コロンビアに50,000ドル、メキシコに41,500ドル、タイに35,000ドル、バングラデシュに27,000ドル、ベトナムに25,000ドルが流れた。エリトリアの別の事業には、ケンブリッジのUUSC(ユニテリアン・ユニバーサリスト・サービス委員会)から45,000ドルが提供されている。

西暦1,997年、デビッド&ルシール・パッカード財団は109のプロジェクトに資金を提供した。其の中には、プランド・ペアレントフッド、USAID人口局・UNFPA・IPPFの設立に際して資金提供を行ったPAI(ポピュレーション・アクション・インターナショナル)、そしてプランド・ペアレントフッドによって設立され避妊と中絶に関するアメリカの州法・国の法律と政策を継続的に監視するアラン・ガットマッハー研究所が含まれ、エチオピア・ウガンダでの中絶トレーニング支援に約240,000ドル、ベトナムでの経口避妊薬配布に100,000ドル、ワシントン州での緊急避妊薬促進に500,000ドルが充てられた。西暦2,012年にはスーザン・パッカードが、バラク・オバマの大統領再選キャンペーンに少なくとも2,500ドルを寄付し、同じ頃、プランド・ペアレントフッド傘下のスーパーPACであるプランド・ペアレントフッド・ボーツへ100,000ドルを寄付している。そして西暦2,015年、デビッド&ルシール・パッカード財団はプランド・ペアレントフッドへ2件で計5,100,000ドル、サンノゼ支部へ750,000ドル、アトランタ支部へ500,000ドルを助成し、更にアイビス・リプロダクティブ・ヘルスへ12,000,000ドルを提供して、製薬会社と協力しFDAへの市販避妊薬の申請に必要な研究を完了させた。七十年に亘る資金の流れの全てを、本書は一冊に束ねている。


登場人物

  • ビル・ゲイツ・シニア 本書の中心人物。西暦1,965年、プランド・ペアレントフッドの理事に就任し、第4代会長アラン・F・ガットマッハーの下で重要な役割を果たした。夕食の席では長男のビル・ゲイツを大人扱いし、メアリー・マクスウェル・ゲイツと共に、プランド・ペアレントフッドでの生殖に関する取り組みに就いて話して聞かせた。
  • アラン・F・ガットマッハー 第4代プランド・ペアレントフッド会長。西暦1,965年に理事となったビル・ゲイツ・シニアは、此のガットマッハーの下で重要な役割を果たした。其の名を冠したアラン・ガットマッハー研究所は、避妊と中絶に関するアメリカの州法及び国の法律と政策を継続的に監視している。
  • ビル・ゲイツ ビル・ゲイツ・シニアの長男。夕食の席で父から大人として扱われ、プランド・ペアレントフッドでの生殖に関する取り組みに就いて聞かされて育った。
  • メアリー・マクスウェル・ゲイツ ビル・ゲイツ・シニアの妻。夕食の席で、ゲイツ・シニアと共に、プランド・ペアレントフッドでの生殖に関する取り組みに就いて長男のビル・ゲイツに話して聞かせた。
  • クリフトン・マッサー 西暦1,946年、マーガレット・マッサーと共に、5,675,000ドルの寄付金を受けて「ジェネラル・サービス財団」を設立した。此の財団は西暦1,970年以降、世界の人口抑制に力を入れてゆく。
  • マーガレット・マッサー 西暦1,946年、クリフトン・マッサーと共にジェネラル・サービス財団を設立した。同財団は、プランド・ペアレントフッド・アメリカン・フレンズ・サービス委員会・人口評議会・人口危機委員会・コロンビア大学と協力した。
  • フーバー家 J.M.フーバーコーポレーションのオーナー。西暦1,949年に「フーバー財団」を設立した。同財団は西暦1,992年、CFFC・アラン・ガットマッハー研究所・AVS・NAF・NARAL・プランド・ペアレントフッド及び其の関連団体等へ、総額1,455,600ドルの資金提供を行っている。
  • スーザン・パッカード 西暦2,012年、バラク・オバマのアメリカ大統領再選に向けたキャンペーンに少なくとも2,500ドルを寄付した。同じ頃、プランド・ペアレントフッド傘下のスーパーPACであるプランド・ペアレントフッド・ボーツに100,000ドルを寄付している。
  • バラク・オバマ アメリカ大統領。西暦2,012年の再選キャンペーンに際し、スーザン・パッカードから少なくとも2,500ドルの寄付を受けた。

本書が記録する財団と資金の宛先

  • ジェネラル・サービス財団 西暦1,946年、クリフトン・マッサー・マーガレット・マッサー夫妻が5,675,000ドルの寄付金を受けて設立。本書の起点。西暦1,970年以降は世界の人口抑制に注力し、西暦1,979年からの2年間には財団収入の最大2/3を人口抑制へ割り当てて、人口評議会のラテンアメリカ・カリブ海地域での活動を支えた。
  • フーバー財団 西暦1,949年、J.M.フーバーコーポレーションのオーナーであるフーバー家が設立。西暦1,992年には総額1,455,600ドルを、CFFC・アラン・ガットマッハー研究所・AVS・NAF・NARAL・プランド・ペアレントフッド及び其の6つの関連団体・人口危機委員会・RCAR・ゼロ人口成長の9つの宛先へ配分した。
  • デビッド&ルシール・パッカード財団 西暦1,966年にプランド・ペアレントフッドへの3年間の助成を開始。西暦1,993年には人口抑制策へ2,135,487ドル以上、西暦1,997年には109のプロジェクト、西暦2,015年にはプランド・ペアレントフッドへ2件で計5,100,000ドルとアイビス・リプロダクティブ・ヘルスへ12,000,000ドルを助成した。本書で最も長く登場する財団。
  • シャーマン財団 西暦1,988年にUSCCB経由でフラワーズ・ウィズ・ケアへ25,000ドル、西暦1,992年にCFFCへ2年間50,000ドル、西暦1,993年にはACLUの生殖の自由プロジェクト・AVS・IPAS・ニューヨーク市のプランド・ペアレントフッド・PAI・RCARへ資金提供を行った。
  • PWF(公共福祉財団) 西暦1,992年にフラワーズ・ウィズ・ケアへ100,000ドルを助成。西暦1,993年度にはPSIへ370,000ドル、IPASへ75,000ドル、GIREへ62,500ドル等、中絶・避妊・人口抑制の推進に計約3,000,000ドルを提供し、更に12のプランド・ペアレントフッド関連団体が運営する15のプログラムへ総額636,500ドル以上を送った。
  • プランド・ペアレントフッド 全米家族計画連盟。西暦1,965年にビル・ゲイツ・シニアが理事に就任した団体であり、本書に登場する財団群の資金が最も集中した宛先。アメリカ各州の関連団体に加え、ニューヨーク市とロンドンの関連団体を通じて、上ギニア・コロンビア・メキシコ・タイ・バングラデシュ・ベトナム・エリトリアへも事業が広がった。
  • アラン・ガットマッハー研究所 プランド・ペアレントフッドによって設立され、避妊と中絶に関するアメリカの州法及び国の法律と政策を継続的に監視する機関。西暦1,992年にフーバー財団から85,000ドル、西暦1,997年にはデビッド&ルシール・パッカード財団の資金提供先にも名を連ねた。
  • IPASと手動吸引中絶装置 カーボロ(アメリカのノースカロライナ州オレンジ郡)に拠点を置く手動吸引中絶装置の製造業者インターナショナル・プロジェクツ・アシスタンス・サービス。ジェネラル・サービス財団から、エクアドル・ニカラグア・メキシコでの装置の設置と医師の使用訓練の為に繰り返し資金提供を受け、PWFからは東部及び南部アフリカへ装置を送る為に75,000ドルを受けた。
  • RU-486のアメリカ導入準備 妊娠が継続する為に必要なプロゲステロンの作用を止める妊娠中絶薬。西暦1,993年、デビッド&ルシール・パッカード財団は、人口評議会によるRU-486のアメリカへの導入の準備・計画に20,000ドルを助成した。
  • CFFC・AVS・NAF・NARAL・RCAR・ゼロ人口成長 財団群の資金が繰り返し流れた団体網。選択の自由を求めるカトリック教徒、自発的断種協会、全米中絶連盟、全米中絶権利行動連盟、妊娠中絶の権利を求める宗教者連合、ゼロ人口成長。フーバー財団・シャーマン財団・ジェネラル・サービス財団・PWFが、それぞれの立場からこれらを支えた。
  • PSIとコンドーム配布 非営利団体ポピュレーション・サービス・インターナショナル。西暦1,993年度、PWFから総額370,000ドルの助成を受け、ベナンに80,000ドル・中央アフリカに80,000ドル・ザイール(現在のコンゴ)に60,000ドル・ルワンダに50,000ドルの規模でコンドームの配布を進めた。
  • フラワーズ・ウィズ・ケアとUSCCB ニューヨーク市クイーンズ区を拠点に、恵まれない若者へ教育・職業訓練を施すプログラム。シャーマン財団からUSCCB(全米カトリック司教会議)経由で西暦1,988年に25,000ドル、西暦1,992年から2年間で30,000ドル、PWFからは西暦1,992年に100,000ドルが提供された。
  • PAIとUSAID人口局・UNFPA・IPPF ポピュレーション・アクション・インターナショナルは、USAID人口局・UNFPA・IPPFの設立の際に資金提供を行った機関。西暦1,993年にシャーマン財団から90,000ドル、西暦1,997年にはデビッド&ルシール・パッカード財団の109のプロジェクトの一つとして資金提供を受けた。
  • プランド・ペアレントフッド・ボーツ プランド・ペアレントフッド傘下のスーパーPAC(特別政治活動委員会)。西暦2,012年、スーザン・パッカードから100,000ドルの寄付を受けた。同じ頃、パッカードはバラク・オバマの大統領再選キャンペーンにも寄付している。
  • アイビス・リプロダクティブ・ヘルス 西暦2,015年、本書の終点。デビッド&ルシール・パッカード財団から12,000,000ドルの助成を受け、連合を拡大して、製薬会社と協力しFDAに対する市販避妊薬の申請に必要な研究を完了させた。

西暦1,946年の財団設立から、西暦2,015年の12,000,000ドルまで──
プランド・ペアレントフッドを支えた財団群の資金の流れを一元化。

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AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「トキジク」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
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