電子書籍「コロナウイルスの製造に携わったアンソニー・ファウチ、ラルフ・バリック、石正麗、ピーター・ダザック一元化」の表紙

コロナウイルスの製造に携わったアンソニー・ファウチ、ラルフ・バリック、石正麗、ピーター・ダザック一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
西暦1,984年〜2,020年1月7日
最新更新日
西暦2,026年2月1日

西暦1,984年のアンソニー・ファウチのNIAID所長就任、西暦1,986年のラルフ・バリックによるMHV論文の発表、西暦2,001年・2,002年のコロナウイルスの感染性クローン・組み換え手法に関する特許申請、西暦2,004年以降の石正麗による雲南省の洞窟でのウイルス探索、西暦2,009年以降のエコヘルス・アライアンスを経由した中国科学院武漢ウイルス研究所への資金提供、西暦2,013年のRaTG13の分離、西暦2,015年のラルフ・バリックと石正麗によるキメラウイルスの開発、西暦2,018年のDARPAへの研究費要請、西暦2,020年のSARS-CoV-2の特定迄──
4名の人物を軸に、コロナウイルス研究と機能獲得研究の系譜を年月日単位で追跡した一冊。

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皇室献上品 高級トイレットペーパー
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本書について

西暦1,984年、アンソニー・ファウチが、アメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)の所長に就任した。西暦1,986年7月1日、ノースカロライナ大学チャペルヒル校疫学部門教授ラルフ・バリックが、マウス肝炎ウイルス(MHV)をモデルに、コロナウイルス転写の基本的な分子機構を特徴付けた論文「MHV複製のメカニズムに関する研究」を発表した。本書では、これを契機にファウチとバリックが関係を結んだとされる。

西暦2,001年5月21日、ラルフ・バリック等が、単離された6つのcDNAサブクローンを用いて、コロナウイルスの一種である伝染性胃腸炎ウイルス(TGEV)の完全長感染性クローンの組み立てに成功したとして、特許を申請した(US6593111B2号)。本書では、この手法により、試験管内でゲノムや染色体を、変異誘発や遺伝子操作を加えた上で再構成し、生きた宿主を感染させる事が可能になったとされる。西暦2,002年4月19日には、「組み換えコロナウイルスの製造方法」と題した、感染性複製欠陥ニドウイルス粒子の生成に関する特許(US7279327B2号)が申請された。

西暦2,004年、中国科学院武漢ウイルス研究所の研究員石正麗が、SARSの原因を突き止める為、初めて蝙蝠の洞窟でのウイルス探索を行った。同僚から「蝙蝠女」と呼ばれた石は、蝙蝠由来のウイルスの自然遺伝子ライブラリを擁する雲南省昆明市の石頭洞窟に着目し、5年間に渡る集中的なサンプリングを通じて、多様な遺伝子を持つ数百もの蝙蝠由来のコロナウイルスを発見したとされる。西暦2,005年10月31日には、キクガシラコウモリがSARSの様なコロナウイルスを自然に保有しているとする、SARSコロナウイルスの起源に関する研究が発表された。

西暦2,009年10月以降、USAIDが、ニューヨークの非営利団体エコヘルス・アライアンスを経由して、中国科学院武漢ウイルス研究所への資金提供を行ったとされる。西暦2,011年には、フランス政府が同研究所と共同で、BSL-4レベルの実験施設の建設を開始した。西暦2,012年4月、雲南省の銅鉱山で蝙蝠の糞の採掘に従事した鉱夫6名が呼吸器症状を発症し、高齢の3名が死亡した。本書では、その血液サンプルから同研究所がSARSの抗体を検出したものの、WHOには報告しなかったとされる。

西暦2,013年、中国科学院武漢ウイルス研究所が、雲南省の鉱山に生息する蝙蝠から、COVID-19と遺伝情報が96%一致するコロナウイルス「RaTG13」を分離したとされる。同年、ラルフ・バリックが或る会合で石正麗にSHC014-CoVのゲノムの提供を求め、石がその一部をバリックの研究室へ送ったとされる。本書では、以降バリックの研究チームが、逆遺伝学の手法を用い、複数のウイルスの一部を繋ぎ合わせてキメラウイルスを生成したとされる。西暦2,014年には、ピーター・ダザックが、エコヘルス・アライアンスに委託され、新型人獣共通コロナウイルスの出現に焦点を当てたNIHプロジェクトの主任研究員を務め始めた。

西暦2,015年11月9日、ラルフ・バリックと石正麗を含む研究チームが、SHC014-CoVのスパイクタンパク質と、マウスに適応させたSARSウイルスのバックボーンによるハイブリッドキメラウイルスを開発し、人間の細胞に感染させる事に成功したとする研究が、ネイチャー・メディスン誌に発表された。本書では、同年、アンソニー・ファウチが中国科学院武漢ウイルス研究所への資金提供を行ったとされる。同年2月には、同研究所の国立バイオセーフティ研究所のBSL-4レベル実験室が稼働を開始した。

西暦2,016年、中国広東省の農場で豚が急性下痢症候群(SADS)を発症し、近隣の洞窟のキクガシラコウモリのコロナウイルスとの一致が確認された。西暦2,018年3月、ピーター・ダザックが、人間に感染するコウモリコロナウイルスの先端研究の為の研究費を、アメリカ国防省傘下のDARPA(国防高等研究計画局)に要請したが、「地域社会を危険に貶める」として却下されたとされる。同年5月には、ラルフ・バリックが、講演で次のパンデミックの脅威について警告した。

西暦2,019年12月30日、石正麗が、武漢市疾病予防センターから到着した異常肺炎患者のサンプルの調査を依頼された。西暦2,020年1月7日迄に、石の研究グループは、PCRや全ゲノム解析等を通じて、新型ウイルスが患者たちの病気の原因である事を突き止めた。このウイルスは「SARS-CoV-2」と名付けられ、そのゲノム配列は、雲南省のキクガシラコウモリで特定したコロナウイルスと96%同一であったとされる。本書は、アンソニー・ファウチ、ラルフ・バリック、石正麗、ピーター・ダザックの4名を軸に、コロナウイルス研究と機能獲得研究の系譜を、年月日単位で記録した年表である。


登場人物

  • アンソニー・ファウチ 西暦1,984年にアメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)の所長に就任した人物。本書では、ラルフ・バリックと関係を結び、西暦2,015年に中国科学院武漢ウイルス研究所への資金提供を行ったとされる。
  • ラルフ・バリック ノースカロライナ大学チャペルヒル校疫学部門教授。コロナウイルスの完全長感染性クローンや組み換え手法に関する特許を申請した。本書では、石正麗からSHC014-CoVのゲノムの提供を受け、逆遺伝学を用いてキメラウイルスを生成したとされる。
  • 石正麗 中国科学院武漢ウイルス研究所の研究員。同僚から「蝙蝠女」と呼ばれ、雲南省の洞窟で蝙蝠由来のコロナウイルスを多数発見した。RaTG13の分離やSARS-CoV-2の特定に関わったとされる。
  • ピーター・ダザック 非営利団体エコヘルス・アライアンスを率いた人物。西暦2,014年から、新型人獣共通コロナウイルスの出現に焦点を当てたNIHプロジェクトの主任研究員を務めた。本書では、西暦2,018年にDARPAへ研究費を要請したとされる。

主要な概念・組織

  • 中国科学院武漢ウイルス研究所 中国湖北省武漢市の研究所。フランス政府の支援を受けたBSL-4レベルの国立バイオセーフティ研究所を擁する。本書では、雲南省の廃鉱等で蝙蝠由来のコロナウイルスを収集・研究する中心とされる。
  • エコヘルス・アライアンス ニューヨークを拠点とする非営利団体。ピーター・ダザックが率いた。本書では、USAIDやNIHからの資金を、中国科学院武漢ウイルス研究所へ再委託する経路となったとされる。
  • 機能獲得研究 ウイルスの遺伝子構造を人工的に変異させ、新たな性質を獲得させる研究。本書では、コロナウイルスを人間により感染し易くする為に行われたとされる。
  • SHC014-CoVとキメラウイルス SARSウイルスに近い蝙蝠コロナウイルスSHC014-CoVのスパイクタンパク質を、マウスに適応させたSARSウイルスのバックボーンに組み合わせて生成されたとされるハイブリッドウイルス。西暦2,015年11月9日にネイチャー・メディスン誌で発表された。
  • RaTG13 西暦2,013年に中国科学院武漢ウイルス研究所が雲南省の鉱山の蝙蝠から分離したとされる、COVID-19と遺伝情報が96%一致するコロナウイルス。
  • 国立バイオセーフティ研究所(BSL-4) フランス政府の支援を受け、中国科学院武漢ウイルス研究所に設立された、BSL-4レベルの実験室を備えた施設。西暦2,015年2月に稼働を開始した。

西暦1,984年のアンソニー・ファウチのNIAID所長就任、西暦1,986年のラルフ・バリックによるMHV論文の発表、西暦2,001年・2,002年のコロナウイルスの感染性クローン・組み換え手法に関する特許申請、西暦2,004年以降の石正麗による雲南省の洞窟でのウイルス探索、西暦2,009年以降のエコヘルス・アライアンスを経由した中国科学院武漢ウイルス研究所への資金提供、西暦2,013年のRaTG13の分離、西暦2,014年のピーター・ダザックを主任研究員とするNIHプロジェクト、西暦2,015年のラルフ・バリックと石正麗によるキメラウイルスの開発、西暦2,018年のDARPAへの研究費要請、西暦2,020年のSARS-CoV-2の特定迄──
コロナウイルス研究と機能獲得研究を巡る系譜を、4名の人物を軸に年月日単位で追跡した一冊。

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AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「一元化」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
YouTubeとニコニコでも情報を発信中。