電子書籍「リンカーン大統領暗殺の真相一元化」の表紙

リンカーン大統領暗殺の真相一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
西暦1,837年〜1,866年4月23日
最新更新日
西暦2,026年1月17日

1837年恐慌のニューヨーク、第19回アメリカ大統領選で分裂した民主党、サーモン・チェイス財務長官の助言、グリーンバック紙幣の150,000,000ドル発行、イングランド銀行のハザード・バンキング回報、フォード劇場2階の特別ボックス、ジョン・ウィルクス・ブースの銃口──
ドイツ・ロスチャイルド商会の代理人オーガスト・ベルモントのニューヨーク派遣から、南北戦争両陣営への国際金融資本の支援、リンカーンによるグリーンバック紙幣発行と国際金融権力との対立、フォード劇場での銃撃、アンドリュー・ジョンソンの第17代アメリカ大統領就任とアルバート・パイク赦免迄、ロスチャイルド家の代理人と国際金融資本の手によって遂行されたリンカーン大統領暗殺の真相の系譜を年月日単位で追跡した一冊。

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本書について

西暦1,837年、ドイツ・ロスチャイルド商会の代理人オーガスト・ベルモントがニューヨークへ派遣された。ロスチャイルド家のアメリカ代理店を含む何百ものアメリカ企業が倒産していた1837年恐慌を目の当たりにし、倒産したアメリカ代理店に取って代わる事を意図し「オーガスト・ベルモント&カンパニー」を設立した。西暦1,849年11月7日、オーガスト・ベルモントはマシュー・ペリーの娘キャロライン・スライデル・ペリーと結婚し、アメリカ社会への足場を更に固めた。本書は、此のロスチャイルド家のアメリカ代理人ベルモントの登場から、第16代アメリカ大統領エイブラハム・リンカーンの誕生、南北戦争、グリーンバック紙幣発行を巡る国際金融資本との対立、フォード劇場での銃撃、アルバート・パイク赦免迄、29年間に亘る系譜を、一本の時系列に貫き、一元化した一冊である。

西暦1,860年11月6日、第19回アメリカ大統領選が行われた。候補者はエイブラハム・リンカーン(共和党)、ジョン・ブレッキンリッジ(南部民主党)、ジョン・ベル(立憲連合党)、スティーブン・ダグラス(北部民主党、ダグラスの計らいで民主党全国委員会委員長に就いていたオーガスト・ベルモントが資金提供)の4名であった。結果、反奴隷制の北部民主党と奴隷制維持の南部民主党に分裂した事で、リンカーンが、南部で1州も勝てなかったにも拘らず、第16代アメリカ大統領に選出された。西暦1,861年4月12日、南北戦争が勃発した。アメリカ軍(北部)はオーガスト・ベルモント、ジョセフ・セリグマン(兄弟で200,000,000ドルの北部債を購入)、ウィリアム・セリグマン、ジェームス・セリグマン、ジェシー・セリグマン、ジェームス・ド・ロスチャイルド(北部の輸入支援、ナサニエル・ロスチャイルドにも北部債の購入を促す)、エイブラハム・クーン(アメリカ軍に軍服を売る)から支援を受けていた。一方、アメリカ連合国軍(南部)はオーガスト・ベルモント(南部債を買う)、ラファエル・エルランガーとその兄弟、ピーボディ商会、ジューニアス・モルガン(親子で戦局を利用した金投機で稼ぐ)、ジョン・モルガン、トーマス・ウィリアム・ハウス・シニアから支援を受けていた。国際金融資本は両陣営から利益を吸い上げる体制を築いた。同年9月、ジョン・スライデルが、アメリカ連合国のフランス担当の外交官に指名され、直ぐに受諾した。

西暦1,862年2月25日、エイブラハム・リンカーンが法案に署名し、南北戦争の戦費調達を意図した、負債・利子の無い、公的・私的な全ての借金の法定通貨で、裏面が緑色の政府紙幣である「グリーンバック紙幣」の、アメリカ財務省からの150,000,000ドルの発行がアメリカ議会に認められた。1ドル当たりアメリカ金貨1ドルと同等の価値を有した。リンカーンが法案に署名した背景として、戦費を調達しようとするも、銀行家から24~36%の高利を要求され、借りる事が出来ずに悩んでいたリンカーンに対し、第25代アメリカ財務長官サーモン・チェイスが、財務省が印刷する紙幣を法的に有効な通貨と認める法案を議会で可決させれば良い、と助言した事が背景にあった。其の後リンカーンは、債券は不要であり債務のない国家の富に比例して発行される紙幣のみが許可されるべき通貨である事、政府は政府の費用を賄い一般国民の消費に必要な全ての通貨を自分で発行し流通させるべきである事、通貨を作成し発行する特典は政府のたった一つの特権であるばかりでなく政府最大の建設的な機会である事を、国民に説いた。此のグリーンバック紙幣は、アメリカに金本位制を導入させようとしていたロスチャイルド家の方針と真っ向から対立するものであった。更に同日アメリカ議会は、利率5%で、20年満期ながら期限前(最低5年)に償還する権利を持つペンシルベニア州の戦時公債である中期国債「ファイブ・トゥエンティー・ボンド」を承認した。

西暦1,862年7月、イングランド銀行が、アメリカの銀行業者間に「ハザード・バンキング回報」を配布した。其の主旨は、奴隷制度は戦争の力で廃止されるだろうが、ヨーロッパ流のやり方、特にイギリスが先導役である方法では、資本が賃金を管理する事によって労働力を支配するというものであり、戦争の結果生じている膨大な負債は資本家達が処理する事になるだろうが貨幣の価値を管理する為に使われなければならない、グリーンバックと呼ばれている政府発行紙幣を如何なる期間も通貨として流通させてはならない、何故ならば資本家達がそれを管理出来ないからである、しかし国債ならば管理が可能でありそれを通して銀行問題を統制する事も出来る、というものであった。同月、グリーンバック紙幣の100,000,000ドルの追加発行がアメリカ議会に認められた。西暦1,863年1月、グリーンバック紙幣の100,000,000ドルの追加発行が認められた。同年3月、又もや100,000,000ドルの追加発行が認められた。西暦1,864年7月、グリーンバック紙幣が、度重なる増刷により39セントに下落した。

西暦1,864年11月8日、第20回アメリカ大統領選が行われ、エイブラハム・リンカーンが再選を果たした。オーガスト・ベルモントはリンカーンに対し多額の資金提供を行なっていた。同年11月21日、エイブラハム・リンカーンが、友人に「国際金融権力は平和時には国家を食い物にし、逆境の時には国家に対して陰謀を企てる。君主制よりも横暴で、独裁政治よりも身勝手だ」という主旨の書簡を送った。西暦1,865年4月9日、アメリカ連合国が降伏した。アメリカ連合国将軍アルバート・パイクはエイブラハム・リンカーンに恩赦を申請した。同年4月14日22時14分、フォード劇場(アメリカのワシントンD.C.ノースウェスト)2階の特別ボックスにて、メアリー・トッド・リンカーン、ヘンリー・ラスボーン、クララ・ハリスと共に「我等のアメリカの従兄弟」を観劇中であったエイブラハム・リンカーンが、ゴールデン・サークル騎士団のメンバーであるジョン・ウィルクス・ブースに銃撃された。ラスボーンとハリスは、アメリカ軍将軍ユリシーズ・グラント夫妻が来れなくなった事による代役であった。又、此の銃撃には、アルバート・パイク、第3代アメリカ連合国国務長官ジュダ・ベンジャミン、ジョン・スライデル、アメリカ有色軍志願兵部隊大佐ジョージ・ウィリアム・ベアード、トーマス・ウィリアム・ハウス・シニアも加担していた。

西暦1,865年4月15日朝、エイブラハム・リンカーンが死去した。此れにより、第16代アメリカ副大統領で、フリーメイソンのアンドリュー・ジョンソンが、第17代アメリカ大統領に就任した。同年6月24日、アルバート・パイクが、アンドリュー・ジョンソンに恩赦を申請した。其れ迄のアメリカ憲法の解釈を破棄し「平和の為の芸術を追求し、自分の職業を実践し、本に囲まれて生活し、政治的な方法以外で仲間や人種の為に働く事を計画している」と述べた。西暦1,866年4月23日、アンドリュー・ジョンソンがアルバート・パイクを赦免した。リンカーン暗殺の加担者は、国家の頂点に立つフリーメイソンの大統領の手によって、罪を問われる事なく社会に戻されたのである。本書は、此の29年に亘る、ドイツ・ロスチャイルド商会の代理人オーガスト・ベルモントのニューヨーク派遣から、南北戦争両陣営への国際金融資本の支援、リンカーンによるグリーンバック紙幣発行と国際金融権力との対立、フォード劇場での銃撃、アンドリュー・ジョンソンによるアルバート・パイク赦免迄、ロスチャイルド家の代理人と国際金融資本の手によって遂行されたリンカーン大統領暗殺の真相の全過程を、年月日単位で記録した年表である。


登場人物

  • エイブラハム・リンカーン 第16代アメリカ大統領。西暦1,860年11月6日の第19回アメリカ大統領選で、民主党分裂により当選した。西暦1,862年2月25日、グリーンバック紙幣の150,000,000ドル発行法案に署名し、アメリカに金本位制を導入させようとしていたロスチャイルド家の方針と真っ向から対立した。西暦1,864年11月8日に再選を果たすも、同年11月21日に友人へ「国際金融権力は平和時には国家を食い物にし、逆境の時には国家に対して陰謀を企てる。君主制よりも横暴で、独裁政治よりも身勝手だ」という主旨の書簡を送り、西暦1,865年4月14日22時14分にフォード劇場でジョン・ウィルクス・ブースに銃撃され、翌4月15日朝死去した。
  • オーガスト・ベルモント ドイツ・ロスチャイルド商会の代理人。西暦1,837年にニューヨークへ派遣され、1837年恐慌で倒産したロスチャイルド家のアメリカ代理店に取って代わる為「オーガスト・ベルモント&カンパニー」を設立した。西暦1,849年11月7日にマシュー・ペリーの娘キャロライン・スライデル・ペリーと結婚。第19回アメリカ大統領選ではスティーブン・ダグラスの計らいで民主党全国委員会委員長に就き、ダグラスに資金提供した。南北戦争では北部にも南部にも資金提供し、再選後のリンカーンに対しても多額の資金提供を行った。
  • マシュー・ペリー アメリカ海軍提督。其の娘キャロライン・スライデル・ペリーが、西暦1,849年11月7日にオーガスト・ベルモントと結婚し、ロスチャイルド家の代理人ベルモントがアメリカ社会の中枢へ食い込む足場となった。
  • キャロライン・スライデル・ペリー マシュー・ペリーの娘。西暦1,849年11月7日にオーガスト・ベルモントと結婚した。
  • スティーブン・ダグラス 北部民主党の大統領候補。西暦1,860年11月6日の第19回アメリカ大統領選では、ダグラスの計らいで民主党全国委員会委員長に就いていたオーガスト・ベルモントから資金提供を受けた。民主党分裂の一翼を担った。
  • ジョン・ブレッキンリッジ 南部民主党の大統領候補。西暦1,860年11月6日の第19回アメリカ大統領選に出馬した。
  • ジョン・ベル 立憲連合党の大統領候補。西暦1,860年11月6日の第19回アメリカ大統領選に出馬した。
  • ジョセフ・セリグマン セリグマン兄弟の一人。南北戦争中、兄弟と共に200,000,000ドルの北部債を購入し、アメリカ軍(北部)を支援した。
  • ジェームス・ド・ロスチャイルド フランス・ロスチャイルド商会の当主。南北戦争では北部の輸入支援を行い、ナサニエル・ロスチャイルドにも北部債の購入を促した。
  • ナサニエル・ロスチャイルド N・M・ロスチャイルド&サンズの当主。南北戦争中、ジェームス・ド・ロスチャイルドから北部債の購入を促された。
  • エイブラハム・クーン 南北戦争中、アメリカ軍(北部)に軍服を売って利益を得た商人。
  • ラファエル・エルランガー 南北戦争中、其の兄弟と共にアメリカ連合国軍(南部)を支援した。
  • ジューニアス・モルガン アメリカ連合国軍(南部)を支援した銀行家。息子ジョン・モルガンと共に、南北戦争の戦局を利用した金投機で稼いだ。
  • ジョン・モルガン ジューニアス・モルガンの息子。南北戦争で父と共にアメリカ連合国軍(南部)を支援し、戦局を利用した金投機で稼いだ。
  • トーマス・ウィリアム・ハウス・シニア アメリカ連合国軍(南部)を支援した人物。西暦1,865年4月14日のフォード劇場でのエイブラハム・リンカーン銃撃にも加担した。
  • ジョン・スライデル 西暦1,861年9月、アメリカ連合国のフランス担当の外交官に指名され、直ぐに受諾した。西暦1,865年4月14日のフォード劇場でのエイブラハム・リンカーン銃撃にも加担した。
  • サーモン・チェイス 第25代アメリカ財務長官。戦費調達を巡って銀行家から24~36%の高利を要求され借りる事が出来ずに悩んでいたエイブラハム・リンカーンに対し、財務省が印刷する紙幣を法的に有効な通貨と認める法案を議会で可決させれば良い、と助言した。此の助言が西暦1,862年2月25日のグリーンバック紙幣発行に繋がった。
  • メアリー・トッド・リンカーン エイブラハム・リンカーンの妻。西暦1,865年4月14日22時14分、フォード劇場2階の特別ボックスでエイブラハム・リンカーンと共に「我等のアメリカの従兄弟」を観劇中、夫が銃撃される現場に居合わせた。
  • ヘンリー・ラスボーン 西暦1,865年4月14日22時14分のエイブラハム・リンカーン銃撃の際、フォード劇場2階の特別ボックスに居合わせた人物。アメリカ軍将軍ユリシーズ・グラント夫妻が来れなくなった事による代役であった。
  • クララ・ハリス 西暦1,865年4月14日22時14分のエイブラハム・リンカーン銃撃の際、フォード劇場2階の特別ボックスに居合わせた人物。アメリカ軍将軍ユリシーズ・グラント夫妻が来れなくなった事による代役であった。
  • ユリシーズ・グラント アメリカ軍将軍。西暦1,865年4月14日のフォード劇場でのエイブラハム・リンカーン銃撃の際、夫妻で観劇に来る予定だったが来れなくなり、ヘンリー・ラスボーンとクララ・ハリスが代役を務めた。
  • ジョン・ウィルクス・ブース ゴールデン・サークル騎士団のメンバー。西暦1,865年4月14日22時14分、フォード劇場2階の特別ボックスで「我等のアメリカの従兄弟」を観劇中のエイブラハム・リンカーンを銃撃した実行犯。
  • アルバート・パイク アメリカ連合国将軍。西暦1,865年4月9日の降伏直後にエイブラハム・リンカーンに恩赦を申請した。西暦1,865年4月14日のフォード劇場でのエイブラハム・リンカーン銃撃にも加担した。リンカーン死後の同年6月24日、アンドリュー・ジョンソンに恩赦を申請し「平和の為の芸術を追求し、自分の職業を実践し、本に囲まれて生活し、政治的な方法以外で仲間や人種の為に働く事を計画している」と述べ、西暦1,866年4月23日に赦免された。
  • ジュダ・ベンジャミン 第3代アメリカ連合国国務長官。西暦1,865年4月14日のフォード劇場でのエイブラハム・リンカーン銃撃に加担した。
  • ジョージ・ウィリアム・ベアード アメリカ有色軍志願兵部隊大佐。西暦1,865年4月14日のフォード劇場でのエイブラハム・リンカーン銃撃に加担した。
  • アンドリュー・ジョンソン 第16代アメリカ副大統領、フリーメイソン。西暦1,865年4月15日朝のエイブラハム・リンカーン死去により、第17代アメリカ大統領に就任した。西暦1,866年4月23日、リンカーン暗殺に加担したアルバート・パイクを赦免した。

主要な概念・組織

  • 1837年恐慌 西暦1,837年に発生したアメリカの経済恐慌。ロスチャイルド家のアメリカ代理店を含む何百ものアメリカ企業が倒産した。此の恐慌を目の当たりにしたドイツ・ロスチャイルド商会の代理人オーガスト・ベルモントは、倒産したアメリカ代理店に取って代わる事を意図し「オーガスト・ベルモント&カンパニー」を設立した。
  • ドイツ・ロスチャイルド商会 ドイツのロスチャイルド家の商会。西暦1,837年、代理人オーガスト・ベルモントをニューヨークへ派遣し、アメリカ進出の足掛かりを築いた。
  • オーガスト・ベルモント&カンパニー 西暦1,837年、ドイツ・ロスチャイルド商会の代理人オーガスト・ベルモントがニューヨークに設立した会社。1837年恐慌で倒産したロスチャイルド家のアメリカ代理店に取って代わる事を意図した。
  • 第19回アメリカ大統領選 西暦1,860年11月6日に行われた選挙。候補者はエイブラハム・リンカーン(共和党)、ジョン・ブレッキンリッジ(南部民主党)、ジョン・ベル(立憲連合党)、スティーブン・ダグラス(北部民主党、オーガスト・ベルモントが資金提供)の4名。反奴隷制の北部民主党と奴隷制維持の南部民主党に分裂した事で、リンカーンが、南部で1州も勝てなかったにも拘らず、第16代アメリカ大統領に選出された。
  • 民主党全国委員会 アメリカ民主党の全国組織。第19回アメリカ大統領選当時、スティーブン・ダグラスの計らいでオーガスト・ベルモントが委員長に就いていた。
  • 南北戦争 西暦1,861年4月12日に勃発した、アメリカ軍(北部)とアメリカ連合国軍(南部)の戦争。北部にはオーガスト・ベルモント、ジョセフ・セリグマン兄弟(200,000,000ドルの北部債購入)、ジェームス・ド・ロスチャイルド、エイブラハム・クーン等が、南部にはオーガスト・ベルモント(南部債購入)、ラファエル・エルランガー、ピーボディ商会、ジューニアス・モルガン親子、トーマス・ウィリアム・ハウス・シニア等が資金や物資を提供し、国際金融資本は両陣営から利益を吸い上げた。西暦1,865年4月9日にアメリカ連合国が降伏した。
  • ピーボディ商会 南北戦争中、アメリカ連合国軍(南部)を支援した商会。
  • グリーンバック紙幣 西暦1,862年2月25日、エイブラハム・リンカーンが署名した法案により、アメリカ財務省から150,000,000ドル発行された政府紙幣。負債・利子の無い、公的・私的な全ての借金の法定通貨で、裏面が緑色であった事から此の通称が付いた。1ドル当たりアメリカ金貨1ドルと同等の価値を有した。アメリカに金本位制を導入させようとしていたロスチャイルド家の方針と真っ向から対立するものであった。其の後、同年7月、西暦1,863年1月、同年3月に夫々100,000,000ドルずつ追加発行が認められ、西暦1,864年7月には度重なる増刷により39セントに下落した。
  • ファイブ・トゥエンティー・ボンド 西暦1,862年2月25日にアメリカ議会が承認した中期国債。利率5%、20年満期ながら期限前(最低5年)に償還する権利を持つペンシルベニア州の戦時公債。
  • ハザード・バンキング回報 西暦1,862年7月、イングランド銀行がアメリカの銀行業者間に配布した回報。其の主旨は、奴隷制度は戦争の力で廃止されるだろうが、ヨーロッパ流のやり方、特にイギリスが先導役である方法では、資本が賃金を管理する事によって労働力を支配する、戦争の結果生じている膨大な負債は貨幣の価値を管理する為に使われなければならない、グリーンバックと呼ばれている政府発行紙幣を如何なる期間も通貨として流通させてはならない、何故ならば資本家達がそれを管理出来ないからである、しかし国債ならば管理が可能でありそれを通して銀行問題を統制する事も出来る、というものであった。
  • 金本位制 通貨の価値を一定量の金と等価とする制度。ロスチャイルド家はアメリカに此の制度を導入させようとしていたが、西暦1,862年2月25日にエイブラハム・リンカーンが署名したグリーンバック紙幣発行法案は、此の方針と真っ向から対立するものであった。
  • イングランド銀行 イギリスの中央銀行。西暦1,862年7月、アメリカの銀行業者間に「ハザード・バンキング回報」を配布し、グリーンバック紙幣の流通阻止と国債による銀行問題統制を呼び掛けた。
  • 第20回アメリカ大統領選 西暦1,864年11月8日に行われた選挙。エイブラハム・リンカーンが再選を果たした。オーガスト・ベルモントはリンカーンに対し多額の資金提供を行なっていた。
  • リンカーンの書簡 西暦1,864年11月21日、エイブラハム・リンカーンが友人に送った書簡。其の主旨は「国際金融権力は平和時には国家を食い物にし、逆境の時には国家に対して陰謀を企てる。君主制よりも横暴で、独裁政治よりも身勝手だ」というものであった。暗殺の145日前であった。
  • フォード劇場 アメリカのワシントンD.C.ノースウェストにある劇場。西暦1,865年4月14日22時14分、其の2階の特別ボックスにて、エイブラハム・リンカーンがメアリー・トッド・リンカーン、ヘンリー・ラスボーン、クララ・ハリスと共に「我等のアメリカの従兄弟」を観劇中、ジョン・ウィルクス・ブースに銃撃された。
  • ゴールデン・サークル騎士団 エイブラハム・リンカーンの暗殺実行犯ジョン・ウィルクス・ブースが所属していた組織。
  • アメリカ有色軍志願兵部隊 南北戦争中のアメリカ軍の部隊。其の大佐ジョージ・ウィリアム・ベアードが、西暦1,865年4月14日のフォード劇場でのエイブラハム・リンカーン銃撃に加担した。
  • フリーメイソン 国際的な秘密結社。西暦1,865年4月15日朝にエイブラハム・リンカーン死去に伴い第17代アメリカ大統領に就任したアンドリュー・ジョンソンは、フリーメイソンであった。
  • アルバート・パイクの赦免 西暦1,866年4月23日、アンドリュー・ジョンソンがアルバート・パイクを赦免した出来事。リンカーン暗殺の加担者は、国家の頂点に立つフリーメイソンの大統領の手によって、罪を問われる事なく社会に戻された。

ドイツ・ロスチャイルド商会の代理人オーガスト・ベルモントのニューヨーク派遣とオーガスト・ベルモント&カンパニー設立から、第19回アメリカ大統領選での民主党分裂とエイブラハム・リンカーンの第16代アメリカ大統領就任、南北戦争両陣営への国際金融資本の支援、サーモン・チェイス財務長官の助言によるグリーンバック紙幣150,000,000ドル発行、イングランド銀行のハザード・バンキング回報、リンカーンの再選と国際金融権力への警告、ジョン・ウィルクス・ブースによるフォード劇場での銃撃、アンドリュー・ジョンソンの第17代アメリカ大統領就任とアルバート・パイク赦免迄──
ロスチャイルド家の代理人と国際金融資本の手によって遂行されたリンカーン大統領暗殺の真相の系譜を年月日単位で追跡した一冊。

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AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「一元化」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
YouTubeとニコニコでも情報を発信中。