人体にマイクロチップを埋め込むID2020プロジェクト一元化
バングラデシュ政府のデジタル変革プログラム「a2i」のUNDP・ビル&メリンダ・ゲイツ財団・USAID資金提供設立、ビル・ゲイツのマサチューセッツ工科大学ラボ訪問とロバート・ランガーへの避妊法開発打診・マイケル・シーマ及びジョン・サンティーニ発明の制御放出型マイクロチップ技術回答、マイクロチップス社のビル&メリンダ・ゲイツ財団資金提供によるリモコン式無線インプラント開発着手と20×20×7mmデバイス・レボノルゲストレル30μg放出・チタン白金シール・16年使用設計・西暦2,018年市場投入目標、ビル・ゲイツ主導の非営利団体「ID2020」のマイクロソフト・アクセンチュア・ロックフェラー財団・GAVIアライアンス・アイディオによるニューヨーク市拠点設立と西暦2,030年迄の全人類デジタルID提供目標及び国連・世界銀行・WEFによる推進、国連本部第1回ID2020サミット開催と15億名身分証明非保持者を含む全世界デジタルID発行協議400名超参加、国連本部第2回ID2020サミットと「変革の為のプラットフォーム」テーマ・ID2020アライアンス発足・アクセンチュア100万ドル投資・マイクロソフト及びアバナード共同のブロックチェーン生体認証プロトタイプMicrosoft Azure稼働デモ、ID2020アライアンスのニューヨーク年次サミットとバングラデシュ及びGAVIアライアンス協力デジタルIDプログラム開始・a2i及びDGHS提携ワクチン接種連携新生児生体認証デジタルID、マスターカードのID2020アライアンス参加、ドイツ議会のID2020実施批准と国民200項目情報中央集権収集、スイスのデジタルID導入及びID2020民間委託国民投票否決、改正動物愛護管理法施行と犬猫マイクロチップ装着義務化・直径2.12mm長さ13.3mmカプセル15桁識別番号、カナダ政府のデジタルアンビション2022公開とWEF主導KTDIパートナーシップに至るまで──
西暦2,007年のa2i設立を起点に、ビル・ゲイツのマサチューセッツ工科大学訪問・マイクロチップス社無線インプラント開発・ID2020設立及び第1回第2回ID2020サミット・ID2020アライアンス発足・バングラデシュデジタルIDプログラム・マスターカード参加・ドイツ批准及びスイス否決・改正動物愛護管理法・デジタルアンビション2022及びKTDIに至った、人体へのマイクロチップ埋め込みとデジタルID一元化を巡る系譜を年単位で追跡した一冊。
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本書について
西暦2,007年、バングラデシュ政府のデジタル変革プログラムである「a2i(アクセス・トゥー・インフォメーション)」が、①UNDP(国連開発計画)②ビル&メリンダ・ゲイツ財団③USAIDからの資金提供を受けて設立された。西暦2,012年、ビル・ゲイツが、同僚と共にマサチューセッツ工科大学のラボを訪れた。其の際ゲイツ達は、マサチューセッツ工科大学化学工学科及び生物工学科教授ロバート・ランガーに対し、女性がオン・オフを切り替えて何年も使用出来る避妊法を開発する事は可能かどうか尋ねた。ランガーは、西暦1,990年代に同僚のマイケル・シーマ、ジョン・サンティーニと発明し、マサチューセッツ工科大学からスピンアウトしたマイクロチップス社(アメリカのマサチューセッツ州ミドルセックス郡レキシントン)にライセンス供与した、制御放出型マイクロチップ技術で解決出来るかも知れないと回答した。
西暦2,014年、マイクロチップス社が、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から資金提供を受け、リモコンでオン・オフ可能な無線インプラントで、最長16年間使用出来る様に設計された、20×20×7mmのデバイスの開発に着手した。同社は、翌年に前臨床試験を行い、西暦2,018年に市場に出す事を目標とした。此のデバイスは、臀部・上腕・腹部の皮下に埋め込む事を想定しており、既に多くの避妊薬で使用されているホルモンであるレボノルゲストレルを30μg放出する。16年分のレボノルゲストレルは、デバイス内の15mm幅のマイクロチップ上のリザーバーに収められており、同社が発明した気密性の有るチタンと白金のシールに、内部バッテリーからの電流を通す事で一時的に溶け、適量のレボノルゲストレルが毎日放出される仕組みであった。同社は、FDA(アメリカ食品医薬品局)への申請前に、チップの無線データ通信を暗号化する等、多くの作業が残っているとした。
西暦2,016年5月、ビル・ゲイツ主導で、予防接種を通じて、全人類にRFIDマイクロチップを埋め込み、国際的なデジタル認証システムを構築する事を目的とする非営利団体「ID2020」が、①マイクロソフト②アクセンチュア③ロックフェラー財団④GAVIアライアンス⑤デザインコンサルティング会社アイディオにより、ニューヨーク市を拠点に設立された。ID2020は、西暦2,030年迄に、世界中の全ての人々に、生体認証で紐付けられた、公共及び私的に利用可能なデジタルIDを提供し、最終的には、世界中の全ての人々がデジタルIDと、機械読み取りが可能な生体認証によって一意に識別される、巨大なデータベースを相互接続する事を目標とした。デジタルIDは、①国連②世界銀行③WEFにより、世界経済への包摂と、先進国に於ける利便性を提供する手段との名目で推進された。同月20日、国連本部にて「第1回ID2020サミット」が開催された。15億名の身分証明を持たない人々を含む全世界の人々に、固有のデジタルIDを発行する方法に就いて話し合われ、参加者は400名以上、①150社以上の民間企業②11の国連機関③非営利団体④各国政府⑤学界の代表が名を連ねた。
西暦2,017年6月19日、国連本部にて「第2回ID2020サミット」が開催された。参加者は約300名、本年のテーマは「変革の為のプラットフォーム」で、デジタルIDを通じて生活の改善を目指す公的機関・民間組織のコンソーシアムの名目で「ID2020アライアンス」が発足した。アクセンチュアは、ID2020アライアンスに1,000,000ドルを投資すると発表した。又アクセンチュアは、①マイクロソフト②アクセンチュアとマイクロソフトの合弁会社であるアバナードと共同で、ID2020の一環で開発した、ブロックチェーンと生体認証技術を活用した認証システムのプロトタイプのデモを行った。此のプロトタイプは「Microsoft Azure」上で稼働し、個人情報へのアクセスは、個人の承認を得た者に付与される様設計された。又、非中央集権型の分散型データベースを採用していた為、中央機関が介在する事無く、事前の承認を得た複数の関係者による維持管理が可能であった。
西暦2,019年9月19日、ID2020アライアンスが、ニューヨークにて年次サミットを開催し、①バングラデシュ②GAVIアライアンス③各国政府④学界の代表⑤人道支援分野の新たなパートナーの協力の下に、デジタルIDプログラムを開始する事を発表した。ID2020アライアンスは、①a2i②DGHS(バングラデシュ保健サービス総局)と提携し、生体認証とブロックチェーンを組み合わせたデジタルIDプログラムを立ち上げた。内容は、ワクチン接種がデジタルIDのプラットフォームとして機能する機会を活かし、既存のワクチン接種及び出生登録業務を利用して、新生児に持続的でポータブルな生体認証連携型のデジタルIDを提供する、というものであった。西暦2,020年5月21日、マスターカードが、ID2020アライアンスに参加した事を発表した。
西暦2,021年1月29日、ドイツ議会がID2020の実施を批准した。此れは、ドイツ国民の200項目以上の情報を、中央集権的に電子データとして収集し、政府機関・警察・民間セクターがアクセス可能とするものであった。同年3月7日、スイスにて、デジタルIDを導入し、ID2020の管理を民間セクターに委託する件に関する国民投票が行われ、否決された。
西暦2,022年6月1日、震災でペットの迷子が増えた事を名目に「改正動物愛護管理法」が施行され、ブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫に就いて、所有者の情報を記録したマイクロチップの装着が義務化された(飼育者に対しては努力義務)。マイクロチップは、直径2.12mm・長さ13.3mm程度で、読み取り機から発信された電波を受け取るコイルアンテナと、発生した電磁誘導電波を送り返すICを内蔵したカプセル状の物で、専用の注入器を用いて、左頚部の中央部・背中の肩甲骨間よりやや頭側の正中線上等の皮下に埋め込む。読み取り機は15桁の識別番号を読み取り、此の番号は、データベースに登録された飼育者の名前や住所等の情報と紐付けられている。同年8月5日、カナダ政府が、デジタル戦略「デジタルアンビション2022」を、①技術と運用の卓越性②データ対応のデジタルサービスとプログラム③即戦力のデジタル戦略とポリシー④資金調達・人材・文化の構造的進化の4本柱で公開した。②を実現する為にカナダ政府は、WEFが主導し、個人・政府・旅行業界等が旅行者の信頼性を評価し、乗客の処理を最適化したりシームレスな旅行を実現する「KTDI(ノウン・トラベラー・デジタル・アイデンティティ)」とのパートナーシップに基づき、デジタルIDプログラムの開発に取り組んでいた。本書は、西暦2,007年のa2i設立を起点に、ビル・ゲイツのマサチューセッツ工科大学訪問とロバート・ランガーへの避妊法開発打診、マイクロチップス社の無線インプラント開発着手、ID2020設立と第1回・第2回ID2020サミット、ID2020アライアンス発足とアクセンチュアの投資及びプロトタイプデモ、バングラデシュとのデジタルIDプログラム開始、マスターカードのアライアンス参加、ドイツ議会の批准とスイスの国民投票否決、改正動物愛護管理法の施行、カナダのデジタルアンビション2022公開とKTDIに至るまでを、年月日単位で記録した年表である。
登場人物
- ビル・ゲイツ 本書の中心人物。西暦2,012年、同僚と共にマサチューセッツ工科大学のラボを訪れ、化学工学科及び生物工学科教授ロバート・ランガーに対し、女性がオン・オフを切り替えて何年も使用出来る避妊法を開発する事は可能かどうか尋ねた。西暦2,016年5月、ゲイツ主導で、予防接種を通じて全人類にRFIDマイクロチップを埋め込み国際的なデジタル認証システムを構築する事を目的とする非営利団体「ID2020」が、マイクロソフト・アクセンチュア・ロックフェラー財団・GAVIアライアンス・アイディオによりニューヨーク市を拠点に設立された。又、ゲイツが共同で設立したビル&メリンダ・ゲイツ財団は、a2iの設立や、マイクロチップス社の無線インプラント開発に資金提供を行った。
- ロバート・ランガー マサチューセッツ工科大学化学工学科及び生物工学科教授。西暦2,012年、ビル・ゲイツ達から、女性がオン・オフを切り替えて何年も使用出来る避妊法の開発可否を尋ねられ、西暦1,990年代に同僚のマイケル・シーマ、ジョン・サンティーニと発明し、マサチューセッツ工科大学からスピンアウトしたマイクロチップス社にライセンス供与した、制御放出型マイクロチップ技術で解決出来るかも知れないと回答した。
- マイケル・シーマ 制御放出型マイクロチップ技術の発明者の一人。西暦1,990年代、ロバート・ランガー、ジョン・サンティーニと共に同技術を発明した。同技術は、マサチューセッツ工科大学からスピンアウトしたマイクロチップス社にライセンス供与され、後にビル&メリンダ・ゲイツ財団の資金提供を受けた無線インプラント開発の基盤となった。
- ジョン・サンティーニ 制御放出型マイクロチップ技術の発明者の一人。西暦1,990年代、ロバート・ランガー、マイケル・シーマと共に同技術を発明した。同技術はマサチューセッツ工科大学からマイクロチップス社にライセンス供与された。
主要な概念・組織
- a2i(アクセス・トゥー・インフォメーション) バングラデシュ政府のデジタル変革プログラム。西暦2,007年、①UNDP(国連開発計画)②ビル&メリンダ・ゲイツ財団③USAIDからの資金提供を受けて設立された。西暦2,019年9月19日には、ID2020アライアンスがDGHS(バングラデシュ保健サービス総局)と共に立ち上げた、ワクチン接種連携型の新生児デジタルIDプログラムの提携先となった。
- マイクロチップス社・無線インプラント アメリカのマサチューセッツ州ミドルセックス郡レキシントンの企業。マサチューセッツ工科大学からスピンアウトし、制御放出型マイクロチップ技術のライセンス供与を受けた。西暦2,014年、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から資金提供を受け、リモコンでオン・オフ可能な無線インプラントで最長16年間使用出来る20×20×7mmのデバイスの開発に着手。臀部・上腕・腹部の皮下に埋め込み、レボノルゲストレルを毎日30μg放出する仕組みで、チタンと白金の気密シールを採用し、西暦2,018年の市場投入を目標とした。
- ID2020・第1回ID2020サミット 西暦2,016年5月、ビル・ゲイツ主導で、①マイクロソフト②アクセンチュア③ロックフェラー財団④GAVIアライアンス⑤アイディオにより、ニューヨーク市を拠点に設立された非営利団体。予防接種を通じて全人類にRFIDマイクロチップを埋め込み、西暦2,030年迄に世界中の全ての人々へ生体認証で紐付けられたデジタルIDを提供する事を目標に掲げた。同月20日、国連本部にて第1回ID2020サミットが開催され、15億名の身分証明非保持者を含む全世界へのデジタルID発行方法が、400名以上の参加者により協議された。
- ID2020アライアンス・第2回ID2020サミット 西暦2,017年6月19日、国連本部での第2回ID2020サミット(参加者約300名・テーマ「変革の為のプラットフォーム」)にて発足した、公的機関・民間組織のコンソーシアム。アクセンチュアは1,000,000ドルを投資し、マイクロソフト・アバナードと共にMicrosoft Azure上で稼働する認証システムのプロトタイプをデモした。西暦2,019年にバングラデシュ・GAVIアライアンス等と共にデジタルIDプログラムを開始し、西暦2,020年5月21日にはマスターカードが参加を発表した。
- 改正動物愛護管理法 西暦2,022年6月1日施行。震災でペットの迷子が増えた事を名目に、ブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫へのマイクロチップ装着を義務化した(飼育者に対しては努力義務)。マイクロチップは直径2.12mm・長さ13.3mm程度のカプセル状で、コイルアンテナとICを内蔵し、専用注入器で皮下に埋め込む。読み取り機が読む15桁の識別番号は、データベース上の飼育者情報と紐付けられている。
- デジタルアンビション2022・KTDI 西暦2,022年8月5日、カナダ政府が公開したデジタル戦略。①技術と運用の卓越性②データ対応のデジタルサービスとプログラム③即戦力のデジタル戦略とポリシー④資金調達・人材・文化の構造的進化の4本柱から成る。②の実現の為、カナダ政府は、WEFが主導し旅行者の信頼性評価と乗客処理の最適化を図る「KTDI(ノウン・トラベラー・デジタル・アイデンティティ)」とのパートナーシップに基づき、デジタルIDプログラムの開発に取り組んだ。
バングラデシュ政府のデジタル変革プログラム「a2i」のUNDP・ビル&メリンダ・ゲイツ財団・USAID資金提供設立、ビル・ゲイツのマサチューセッツ工科大学ラボ訪問とロバート・ランガーへの避妊法開発打診・マイケル・シーマ及びジョン・サンティーニ発明の制御放出型マイクロチップ技術回答、マイクロチップス社のビル&メリンダ・ゲイツ財団資金提供によるリモコン式無線インプラント開発着手と20×20×7mmデバイス・レボノルゲストレル30μg放出・チタン白金シール・16年使用設計・西暦2,018年市場投入目標、ビル・ゲイツ主導の非営利団体「ID2020」のマイクロソフト・アクセンチュア・ロックフェラー財団・GAVIアライアンス・アイディオによるニューヨーク市拠点設立と西暦2,030年迄の全人類デジタルID提供目標及び国連・世界銀行・WEFによる推進、国連本部第1回ID2020サミット開催と15億名身分証明非保持者を含む全世界デジタルID発行協議400名超参加、国連本部第2回ID2020サミットと「変革の為のプラットフォーム」テーマ・ID2020アライアンス発足・アクセンチュア100万ドル投資・マイクロソフト及びアバナード共同のブロックチェーン生体認証プロトタイプMicrosoft Azure稼働デモ、ID2020アライアンスのニューヨーク年次サミットとバングラデシュ及びGAVIアライアンス協力デジタルIDプログラム開始・a2i及びDGHS提携ワクチン接種連携新生児生体認証デジタルID、マスターカードのID2020アライアンス参加、ドイツ議会のID2020実施批准と国民200項目情報中央集権収集、スイスのデジタルID導入及びID2020民間委託国民投票否決、改正動物愛護管理法施行と犬猫マイクロチップ装着義務化・直径2.12mm長さ13.3mmカプセル15桁識別番号、カナダ政府のデジタルアンビション2022公開とWEF主導KTDIパートナーシップに至るまで──
西暦2,007年のa2i設立を起点に、ビル・ゲイツのマサチューセッツ工科大学訪問・マイクロチップス社無線インプラント開発・ID2020設立及び第1回第2回ID2020サミット・ID2020アライアンス発足・バングラデシュデジタルIDプログラム・マスターカード参加・ドイツ批准及びスイス否決・改正動物愛護管理法・デジタルアンビション2022及びKTDIに至った、人体へのマイクロチップ埋め込みとデジタルID一元化を巡る系譜を年単位で追跡した一冊。
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