産児制限活動家マーガレット・サンガーのブラウンズビル避妊クリニック設立・妹エセル・バーンのハンガー・ストライキ一元化
ジョン・ロックフェラー・ジュニア・ポール・ウォーバーグ・スター・J・マーフィー会合と前年ニューヨーク市白人人身売買・強制売春特別大陪審調査結果としてのBSH(社会衛生局)設立、マーガレット・サンガーの工場ストライキ中ピケットライン徘徊容疑によるヘイズルトン刑務所収監と1日1食パン1本・水2杯・洗浄用盆毛布櫛ブラシ石鹸タオル不支給及び便器溢出による看守招集、フレデリック・テイラー・ゲイツ働き掛けによるジョン・ロックフェラーのロックフェラー財団設立と総額約500,000,000ドル分配監督及び医療近代化・教育改革・治療法発見研究支援・鉤虫症体系的根絶並びにBSHの避妊・母体衛生・性教育研究教育プロジェクト資金提供及びローラ・スペルマン・ロックフェラーの「全国の女子学生に対する社会衛生教育の推進」25,000ドル寄付、キャサリン・ベメント・デイヴィスのニューヨーク市矯正局長就任と刑務所改革並びにジョン・アダムズ・キングズベリー・ジョン・ヘインズ・ホームズ・ハヴロック・エリス賛同、マーガレット・サンガー・妹エセル・バーン・助手ファニア・ミンデル3名によるブラウンズビル避妊クリニック設立とオランダ語・イタリア語・イディッシュ語・英語チラシ宣伝及び初日500名以上来院並びに10セント相談料での避妊小冊子・ペッサリー配布並びにコムストック法・ニューヨーク州刑法第1142条抵触、ニューヨーク市警察副隊長マーガレット・ホワイトハーストによるブラウンズビル避妊クリニック急襲と3名逮捕及び患者記録・避妊具押収、ニューヨーク市特別裁判所ブルックリン支部でのエセル・バーン裁判開始と有罪判決及び30日間投獄言渡し並びにクイーンズ郡刑務所収監後の9日間ハンガー・ストライキ及び体重激減と鼻チューブ流動食強制栄養並びに衰弱釈放、マーガレット・サンガー・ファニア・ミンデル裁判開始と避妊情報配布認容及び有罪判決並びにミンデル罰金50ドル・サンガー30日間投獄言渡しとクイーンズ郡刑務所収監及び指紋採取拒否・他の受刑者への衛生と出生制御講演・男性受刑者と女性受刑者の待遇格差日記記録、マーガレット・サンガー釈放と身を捩った指紋汚し及び門前2時間凍えながら待つ古い友人達・上階窓の新しい友人達によるラ・マルセイエーズ斉唱並びに控訴判決確定と医師による避妊相談の合法化一部認可及び避妊運動の進展、マーガレット・サンガーのクイーンズ郡刑務所収監者代弁とキャサリン・ベメント・デイヴィス推進・監督リハビリテーションシステム批判迄──
ジョン・ロックフェラー・ジュニアらによるBSH設立とロックフェラー財団からの資金提供を背景に、マーガレット・サンガー姉妹がブラウンズビル避妊クリニックを設立してコムストック法違反で逮捕され、エセル・バーンのクイーンズ郡刑務所での9日間ハンガー・ストライキとマーガレット・サンガーの指紋採取拒否を経て、医師による避妊相談合法化の一部認可に繋がった、産児制限運動の起点となる6年間の系譜を年月日単位で追跡した一冊。
JPY 200(税込)
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本書について
西暦1,911年3月22日、ジョン・ロックフェラー・ジュニア、ポール・ウォーバーグ、弁護士でジョン・ロックフェラーの顧問を務めるスター・J・マーフィーの3名が会合を行い、前年のニューヨーク市に於ける白人人身売買・強制売春の特別大陪審調査の結果として、売春と其れに関連する悪弊の研究・改善・予防を目的とした「BSH(社会衛生局)」が設立された。但、BSHの名称が初めて使われたのは同年10月で、其れ以降は使用されなかった。西暦1,913年4月1日、アメリカの産児制限活動家マーガレット・サンガーが、工場ストライキ中のピケットラインで徘徊したとして逮捕され、ヘイズルトン(アメリカのペンシルベニア州ルザーン郡)の刑務所に収監された。鉄格子から毎朝11時にパンが1本だけ支給され、1日1食、水2杯が洗浄用と飲用として与えられたのみであった。洗浄用の盆は支給されず、毛布等の覆い物も与えられず、櫛・ブラシ・石鹸・タオルや外部からの食べ物の持ち込みも認められなかった。トイレの悪臭が強くなった際、看守に流す様訴えたが聞き入れられず、サンガーはティンカップを使って排泄物を通路に打ちまけた事で市長室に流れ込み、看守達が駆け込んで来て掃除・消毒する事態となった。
西暦1,913年5月14日、フレデリック・テイラー・ゲイツの働き掛けにより、ジョン・ロックフェラーがニューヨークにて「ロックフェラー財団」を設立した。此れにより、ロックフェラーが特定の受益者に小額の資金を分配する遣り方から、十分な資金を持つ専門家が運営する財団によって、どの改革分野が適切かを判断する大規模なプロセスへと移行した。ゲイツは、ロックフェラー財団の理事会メンバーとして、総額約500,000,000ドルの分配を監督し、医療の近代化、特に教育改革・治療法の発見の為の研究支援・鉤虫症の様な国家の生産性を低下させる衰弱性疾患の体系的な根絶によって、最も大きな影響を与える事が出来るとして、ロックフェラーに対し、健康関連の取り組みに重点を置く事を奨励した。又ロックフェラー財団は、BSHの避妊・母体衛生・性教育に関する研究と教育プロジェクトに資金提供を行なった。更に、ジョン・ロックフェラーの妻ローラ・スペルマン・ロックフェラーも、此のプロジェクトを熱心に推進し「全国の女子学生に対する社会衛生教育の推進」に対し25,000ドルを寄付した。西暦1,914年1月1日、キャサリン・ベメント・デイヴィスがニューヨーク市矯正局長に就任し、刑務所改革を実施した。此れには、ニューヨーク市慈善委員長ジョン・アダムズ・キングズベリー、牧師ジョン・ヘインズ・ホームズ、優生学者ハヴロック・エリスが賛同した。
西暦1,916年10月16日、マーガレット・サンガー、サンガーの妹エセル・バーン、サンガーの助手ファニア・ミンデルの3名が「ブラウンズビル避妊クリニック(アメリカのニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区ブラウンズビル)」を設立した。クリニックは、①オランダ語、②イタリア語、③イディッシュ語、④英語のチラシで宣伝され、初日だけで500名以上の女性が来院した。相談料は10セントで、避妊の重要性や方法を説明する小冊子やペッサリー等の避妊具を配布した。しかし此れは、①西暦1,873年3月3日に制定された猥褻物や避妊関連物品の郵送を禁止する法律であるコムストック法、②ニューヨーク州刑法第1142条「猥褻行為」に抵触していた。同月26日、ニューヨーク市警察副隊長マーガレット・ホワイトハーストがブラウンズビル避妊クリニックを急襲し、マーガレット・サンガー、エセル・バーン、ファニア・ミンデルの3名はコムストック法とニューヨーク州刑法第1142条(避妊情報の提供の禁止)に違反した事を理由に逮捕された。又、患者の記録は押収され、避妊具も没収された。
西暦1,917年1月4日、エセル・バーンの裁判がニューヨーク市特別裁判所ブルックリン支部にて開始され、同月8日に有罪判決を受け、同月22日に30日間の投獄を言い渡された。バーンは此の日の午後にクイーンズ郡刑務所に収監されたが、直後から9日間ハンガー・ストライキを実行し体重が激減した。其の後、鼻からチューブで流動食を注入する強制栄養を受け、釈放時には衰弱していた。同月29日、マーガレット・サンガーとファニア・ミンデルの裁判がニューヨーク市特別裁判所ブルックリン支部にて開始され、サンガーは避妊情報の配布を認めた。同年2月2日、サンガーとミンデルが有罪判決を受け、ミンデルは罰金50ドルの量刑を言い渡された。同月5日、マーガレット・サンガーが30日間の投獄を言い渡され、クイーンズ郡刑務所に収監された。サンガーは収監中に、数回に渡り指紋採取を拒否するというトラブルを起こし、又、他の受刑者に対し衛生と出生制御に就いての講演を行ったり、男性と女性が受ける待遇の違いを学び日記に記す等した。「女性達は男性程良く扱われていません。新聞を読む事を許されず、男性が許されるものを外部から取り寄せる事も出来ません。訪問者は月に2人だけです。行き来する全ての手紙が読まれるのは、酷い事です」と記し、又、朝の独房掃除の後にフード付きのケープを頭に被って15分間庭を歩く間、女性達が男性達の捨てた烟草の吸い殻を凍った土を指で掘って回収する姿を悲惨と書いた。
西暦1,917年3月7日、マーガレット・サンガーが釈放された。其の日サンガーは身を捩って指紋を汚し、刑務所のスタッフは諦め、汚れた指の儘サンガーを釈放した。門の前にはサンガーの古い友人達が集まり、2時間凍えながら待ってサンガーの出所パーティーを祝おうとしており、彼等はフランス国歌のラ・マルセイエーズを歌い上げ、後方の上階の窓には収監中に仲良くなった新しい友人達、女性達が居て、同じ様に歌った。其の後サンガーは控訴したが、翌年にニューヨーク州控訴裁判所にて判決が確定した。しかし、医師による避妊相談の合法化が一部認められ、避妊運動の進展に繋がった。同月8日、釈放された翌日にサンガーは、クイーンズ郡刑務所の収監者の代弁者として、クイーンズ郡刑務所の状況に就いて話し、キャサリン・ベメント・デイヴィスが推進・監督したリハビリテーションシステムを批判した。本書は、此の6年に亘る、ジョン・ロックフェラー・ジュニア・ポール・ウォーバーグ・スター・J・マーフィーによるBSH(社会衛生局)設立を起点とする、ロックフェラー財団によるBSHの避妊・母体衛生・性教育研究教育プロジェクト資金提供と社会衛生教育普及、マーガレット・サンガー・妹エセル・バーン・助手ファニア・ミンデル3名によるブラウンズビル避妊クリニック設立とコムストック法・ニューヨーク州刑法第1142条違反逮捕、エセル・バーンの9日間ハンガー・ストライキと鼻チューブ流動食強制栄養、マーガレット・サンガーの指紋採取拒否と他受刑者への衛生と出生制御講演、医師による避妊相談の合法化一部認可迄、産児制限運動の起点となる系譜の全過程を、年月日単位で記録した年表である。
登場人物
- マーガレット・サンガー アメリカの産児制限活動家。西暦1,913年4月1日、工場ストライキ中のピケットラインで徘徊したとして逮捕されヘイズルトン刑務所に約1週間収監され、トイレの悪臭問題で排泄物を通路に打ちまける等の抵抗を行った。西暦1,916年10月16日、妹エセル・バーン・助手ファニア・ミンデルとブラウンズビル避妊クリニックを設立し、コムストック法とニューヨーク州刑法第1142条に違反したとして同月26日に逮捕。西暦1,917年1月29日に裁判が開始され避妊情報の配布を認め、2月2日に有罪判決、2月5日に30日間の投獄を言い渡されクイーンズ郡刑務所に収監された。収監中は数回に渡り指紋採取を拒否し、他の受刑者に対し衛生と出生制御に就いての講演を行い、男性と女性が受ける待遇の違いを日記に記録した。同年3月7日、身を捩って指紋を汚した儘釈放され、控訴は翌年に確定したが、医師による避妊相談の合法化が一部認められた。
- エセル・バーン マーガレット・サンガーの妹。西暦1,916年10月16日のブラウンズビル避妊クリニック設立メンバー。同月26日にコムストック法とニューヨーク州刑法第1142条に違反したとして逮捕。西暦1,917年1月4日にニューヨーク市特別裁判所ブルックリン支部で裁判が開始され、1月8日に有罪判決、1月22日に30日間の投獄を言い渡されクイーンズ郡刑務所に収監され、直後から9日間ハンガー・ストライキを実行し体重が激減した。其の後、鼻からチューブで流動食を注入する強制栄養を受け、釈放時には衰弱していた。
- ファニア・ミンデル マーガレット・サンガーの助手。西暦1,916年10月16日のブラウンズビル避妊クリニック設立メンバー。同月26日にコムストック法とニューヨーク州刑法第1142条に違反したとして逮捕。西暦1,917年1月29日にマーガレット・サンガーと共に裁判が開始され、2月2日に有罪判決を受け罰金50ドルの量刑を言い渡された。
- ジョン・ロックフェラー・ジュニア 西暦1,911年3月22日、ポール・ウォーバーグ・スター・J・マーフィーと共に会合を行い、前年のニューヨーク市に於ける白人人身売買・強制売春の特別大陪審調査の結果として、売春と其れに関連する悪弊の研究・改善・予防を目的とした「BSH(社会衛生局)」を設立した。
- ジョン・ロックフェラー 西暦1,913年5月14日、フレデリック・テイラー・ゲイツの働き掛けにより、ニューヨークにて「ロックフェラー財団」を設立。其れ迄の特定の受益者に小額の資金を分配する遣り方から、十分な資金を持つ専門家が運営する財団によって、どの改革分野が適切かを判断する大規模なプロセスへと移行した。ロックフェラー財団はBSHの避妊・母体衛生・性教育に関する研究と教育プロジェクトに資金提供を行った。
- ローラ・スペルマン・ロックフェラー ジョン・ロックフェラーの妻。ロックフェラー財団のプロジェクトを熱心に推進し「全国の女子学生に対する社会衛生教育の推進」に対し25,000ドルを寄付した。
- ポール・ウォーバーグ 西暦1,911年3月22日、ジョン・ロックフェラー・ジュニア・スター・J・マーフィーと共に会合を行い、BSH(社会衛生局)を設立した。
- スター・J・マーフィー 弁護士でジョン・ロックフェラーの顧問。西暦1,911年3月22日、ジョン・ロックフェラー・ジュニア・ポール・ウォーバーグと共に会合を行い、BSH(社会衛生局)を設立した。
- フレデリック・テイラー・ゲイツ 西暦1,913年5月14日、ジョン・ロックフェラーへの働き掛けによってロックフェラー財団のニューヨークでの設立を実現させ、自身も理事会メンバーとして総額約500,000,000ドルの分配を監督した。医療の近代化、特に教育改革・治療法の発見の為の研究支援・鉤虫症の様な国家の生産性を低下させる衰弱性疾患の体系的な根絶によって最も大きな影響を与える事が出来るとして、ロックフェラーに対し健康関連の取り組みに重点を置く事を奨励した。
- キャサリン・ベメント・デイヴィス 西暦1,914年1月1日、ニューヨーク市矯正局長に就任。以降、刑務所改革を実施した。其のリハビリテーションシステムは、西暦1,917年3月8日、クイーンズ郡刑務所釈放翌日のマーガレット・サンガーに、収監者の代弁者として批判された。
- ジョン・アダムズ・キングズベリー ニューヨーク市慈善委員長。西暦1,914年1月1日のキャサリン・ベメント・デイヴィスのニューヨーク市矯正局長就任後の刑務所改革に賛同した。
- ジョン・ヘインズ・ホームズ 牧師。西暦1,914年1月1日のキャサリン・ベメント・デイヴィスのニューヨーク市矯正局長就任後の刑務所改革に賛同した。
- ハヴロック・エリス 優生学者。西暦1,914年1月1日のキャサリン・ベメント・デイヴィスのニューヨーク市矯正局長就任後の刑務所改革に賛同した。
- マーガレット・ホワイトハースト ニューヨーク市警察副隊長。西暦1,916年10月26日、ブラウンズビル避妊クリニックを急襲し、マーガレット・サンガー・エセル・バーン・ファニア・ミンデルの3名をコムストック法とニューヨーク州刑法第1142条違反で逮捕、患者記録と避妊具を押収した。
主要な概念・組織
- BSH(社会衛生局) 西暦1,911年3月22日、ジョン・ロックフェラー・ジュニア・ポール・ウォーバーグ・スター・J・マーフィーの会合により、前年のニューヨーク市に於ける白人人身売買・強制売春の特別大陪審調査の結果として、売春と其れに関連する悪弊の研究・改善・予防を目的として設立された組織。但、BSHの名称が初めて使われたのは同年10月で、其れ以降は使用されなかった。ロックフェラー財団から避妊・母体衛生・性教育に関する研究と教育プロジェクトに資金提供を受けた。
- ロックフェラー財団 西暦1,913年5月14日、フレデリック・テイラー・ゲイツの働き掛けにより、ジョン・ロックフェラーがニューヨークにて設立した財団。総額約500,000,000ドルの分配を監督。医療の近代化、特に教育改革・治療法の発見の為の研究支援・鉤虫症の様な衰弱性疾患の体系的な根絶を重点とし、BSHの避妊・母体衛生・性教育に関する研究と教育プロジェクトに資金提供を行った。ローラ・スペルマン・ロックフェラーは「全国の女子学生に対する社会衛生教育の推進」に対し25,000ドルを寄付した。
- ブラウンズビル避妊クリニック アメリカのニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区ブラウンズビルに在った避妊クリニック。西暦1,916年10月16日、マーガレット・サンガー・妹エセル・バーン・助手ファニア・ミンデルの3名が設立。①オランダ語、②イタリア語、③イディッシュ語、④英語のチラシで宣伝し、初日だけで500名以上の女性が来院した。相談料は10セントで、避妊の重要性や方法を説明する小冊子やペッサリー等の避妊具を配布した。同月26日、ニューヨーク市警察副隊長マーガレット・ホワイトハーストにより急襲され、設立3名は逮捕、患者記録と避妊具は押収された。
- コムストック法 西暦1,873年3月3日に制定された、猥褻物や避妊関連物品の郵送を禁止するアメリカの法律。マーガレット・サンガー・エセル・バーン・ファニア・ミンデルの3名は、ブラウンズビル避妊クリニックでの避妊小冊子と避妊具の配布が此の法律に抵触したとして西暦1,916年10月26日に逮捕された。
- ニューヨーク州刑法第1142条 「猥褻行為」を規定し、避妊情報の提供を禁止したニューヨーク州の刑法。マーガレット・サンガー・エセル・バーン・ファニア・ミンデルの3名は、ブラウンズビル避妊クリニックでの活動が此の条文に抵触したとして西暦1,916年10月26日に逮捕された。
- ハンガー・ストライキと強制栄養 エセル・バーンが、西暦1,917年1月22日に30日間の投獄を言い渡され、クイーンズ郡刑務所に収監された午後から9日間に渡って実行した抗議行動。体重が激減した為、其の後鼻からチューブで流動食を注入する強制栄養を受け、釈放時には衰弱していた。
- クイーンズ郡刑務所 エセル・バーンが西暦1,917年1月22日に、マーガレット・サンガーが同年2月5日に収監された刑務所。サンガーは収監中に指紋採取を拒否し、他の受刑者に対し衛生と出生制御に就いての講演を行い、男性受刑者と女性受刑者の待遇格差を日記に記録した。同年3月7日、サンガーは身を捩って指紋を汚した儘釈放された。釈放翌日の3月8日、サンガーはクイーンズ郡刑務所収監者の代弁者として、キャサリン・ベメント・デイヴィスが推進・監督したリハビリテーションシステムを批判した。
- ニューヨーク市特別裁判所ブルックリン支部 西暦1,917年1月4日にエセル・バーンの裁判、同月29日にマーガレット・サンガーとファニア・ミンデルの裁判が開始された裁判所。バーン・サンガー・ミンデルは此処で有罪判決を受け、サンガー・バーンはそれぞれ30日間の投獄、ミンデルは罰金50ドルの量刑を言い渡された。
- 医師による避妊相談の合法化 マーガレット・サンガーは有罪判決後に控訴したが、翌年にニューヨーク州控訴裁判所にて判決が確定した。しかし、医師による避妊相談の合法化が一部認められ、避妊運動の進展に繋がった。
ジョン・ロックフェラー・ジュニア・ポール・ウォーバーグ・スター・J・マーフィー会合と前年ニューヨーク市白人人身売買・強制売春特別大陪審調査結果としてのBSH(社会衛生局)設立、マーガレット・サンガーの工場ストライキ中ピケットライン徘徊容疑によるヘイズルトン刑務所収監と1日1食パン1本・水2杯支給及び便器溢出による看守招集、フレデリック・テイラー・ゲイツ働き掛けによるジョン・ロックフェラーのロックフェラー財団設立と総額約500,000,000ドル分配監督及びBSHの避妊・母体衛生・性教育研究教育プロジェクト資金提供並びにローラ・スペルマン・ロックフェラーの25,000ドル寄付、キャサリン・ベメント・デイヴィスのニューヨーク市矯正局長就任と刑務所改革並びにジョン・アダムズ・キングズベリー・ジョン・ヘインズ・ホームズ・ハヴロック・エリス賛同、マーガレット・サンガー・妹エセル・バーン・助手ファニア・ミンデル3名によるブラウンズビル避妊クリニック設立とオランダ語・イタリア語・イディッシュ語・英語チラシ宣伝及び初日500名以上来院並びに10セント相談料での避妊小冊子・ペッサリー配布並びにコムストック法・ニューヨーク州刑法第1142条抵触、ニューヨーク市警察副隊長マーガレット・ホワイトハーストによるブラウンズビル避妊クリニック急襲と3名逮捕及び患者記録・避妊具押収、ニューヨーク市特別裁判所ブルックリン支部でのエセル・バーン裁判開始と有罪判決及び30日間投獄言渡し並びにクイーンズ郡刑務所収監後の9日間ハンガー・ストライキ及び体重激減と鼻チューブ流動食強制栄養並びに衰弱釈放、マーガレット・サンガー・ファニア・ミンデル裁判開始と避妊情報配布認容及び有罪判決並びにミンデル罰金50ドル・サンガー30日間投獄言渡しとクイーンズ郡刑務所収監及び指紋採取拒否・他の受刑者への衛生と出生制御講演・男性受刑者と女性受刑者の待遇格差日記記録、マーガレット・サンガー釈放と身を捩った指紋汚し及び門前2時間凍えながら待つ古い友人達・上階窓の新しい友人達によるラ・マルセイエーズ斉唱並びに控訴判決確定と医師による避妊相談の合法化一部認可及び避妊運動の進展、マーガレット・サンガーのクイーンズ郡刑務所収監者代弁とキャサリン・ベメント・デイヴィス推進・監督リハビリテーションシステム批判迄──
ジョン・ロックフェラー・ジュニアらによるBSH設立とロックフェラー財団からの資金提供を背景に、マーガレット・サンガー姉妹がブラウンズビル避妊クリニックを設立してコムストック法違反で逮捕され、エセル・バーンのクイーンズ郡刑務所での9日間ハンガー・ストライキとマーガレット・サンガーの指紋採取拒否を経て、医師による避妊相談合法化の一部認可に繋がった、産児制限運動の起点となる6年間の系譜を年月日単位で追跡した一冊。
JPY 200(税込)
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