電子書籍「イラク復興支援資金と血税を貪るチェイニーとハリバートン社一元化」の表紙

イラク復興支援資金と血税を貪るチェイニーとハリバートン社一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
西暦1,992年8月〜2,007年5月16日
最新更新日
西暦2,026年2月1日

西暦1,992年の国防長官ディック・チェイニーによる兵站業務の民営化、西暦1,995年のチェイニーのハリバートン社CEO就任、バルカン・コソボ紛争での米軍兵站契約、西暦2,001年のコストプラス方式の長期兵站契約、西暦2,002年〜2,004年の子会社KBR社によるイラク石油インフラ事業の受注、給食代金と燃料の水増し請求の発覚、ナイジェリアでの贈賄、西暦2,007年のハリバートン社のドバイへの第2本社移転迄──
ディック・チェイニーとハリバートン社を巡る軍事・復興契約の系譜を年月日単位で追跡した一冊。

JPY 200(税込)

購入する

購入後、そのままPDFダウンロードページへ移動します

お支払いは決済サービス「Square」を通じて安全に処理されます。カード情報が当サイトに保存されることはありません。


皇室献上品 高級トイレットペーパー
皇室献上品 高級トイレットペーパー

本書について

西暦1,992年8月、ハリバートン社が、第17代国防長官ディック・チェイニーから、兵站業務の5年間の民営化を受注し、契約を結んだ。本書では、これがチェイニーとハリバートン社を巡る軍事契約の系譜の起点として位置付けられている。同社の子会社である軍事関連サービス企業KBR(ケロッグ・ブラウン&ルート)社の西暦1,994年の売上は、1億4,000万ドルであった。

西暦1,995年10月1日、ディック・チェイニーがハリバートン社のCEOに就任した。本書では、チェイニーが国防長官であった経歴を背景に、同社が政府契約を獲得していったとされる。同社は、ユーゴスラビア紛争に際し、ボスニア・ヘルツェゴビナ等に駐留する米軍へ食糧・水・輸送等のサービスを提供し、米政府から少なくとも総額30億ドル以上の支払いを受けた。子会社KBR社も、兵站業務民間補強プログラム(LOGCAP)の一環として、西暦2,002年までに少なくとも25億ドルを受領した。KBR社の売上は、西暦1,996年に4億3,000万ドル、西暦1,999年には10億ドルへと伸びた。

西暦1,999年、ハリバートン社は、共和党に対し、西暦2,002年までに合計70万ドルの政治献金を行った。本書は、民間企業による政治献金は合法である旨を明記している。一方、同社は、リビアへの禁輸措置違反による罰金や、米国が禁じるイランへの事務所開設、子会社のタックス・ヘイヴンへの移転などを巡って、批判や論争の対象となった。西暦2,000年7月、チェイニーは、総額2,000万ドルの条件で同社を去ることに合意し、退職後も同社株式を保有し、退職金を分割で受領し続けた。同年11月、チェイニーは副大統領となるジョージ・W・ブッシュ政権の一員として政界に復帰した。

西暦2,001年12月、米国防総省とハリバートン社が、コストプラス方式かつ金額の上限を定めない形で、今後10年間にわたり世界中の米兵へ兵站を提供するという内容の契約を結んだ。本書では、この契約方式が、後の過大請求を巡る論争の背景になったとされる。西暦2,002年10月には、米副大統領オフィスが、ハリバートン社を含む石油産業の代表らと、サダム・フセイン政権崩壊後のイラクの石油生産に関する会議を開いた。この時点でイラク戦争は始まっておらず、ハリバートン社はアスベスト健康被害訴訟により株価が低迷していた。

西暦2,003年、KBR社は、米陸軍工兵司令部との随意契約や一般入札契約を通じて、イラクの石油インフラの評価・修復・再建や、ガソリン等の配給に関する事業を相次いで受注した。西暦2,004年1月には、イラクの石油再建関連事業で最大12億ドルの工事を受注した。本書では、これと並行して、KBR社による過大請求が複数の局面で発覚したとされる。クウェート駐留米兵向けの給食で、提供数を大きく上回る食数を請求していたこと、クウェートからイラクへの石油供給で6,100万ドルの水増し請求を行っていたことが、いずれも国防総省の監査で指摘された。

本書では、同社を巡るその他の論争も記録されている。西暦2,002年、KBR社は、過去の受注における偽りの請求書の作成を巡り、米政府に200万ドルを支払うことで合意した。西暦2,003年5月には、SEC提出書類の中で、子会社が天然ガス開発事業の税制優遇を得るためにナイジェリア当局へ240万ドルの賄賂を支払ったことを明らかにした。西暦2,004年1月には、KBR社の社員2名がクウェートでの調達業務を巡るリベートを受け取っていたことが発覚した。同年2月には、平和団体UFPJが、ハリバートン社等がイラク戦争で巨利を得ているとして抗議活動を行った。

西暦2,002年1月、キューバのグアンタナモ米海軍基地に収容キャンプが設立されたが、本書では、この施設がKBR社による3,300万ドルの受注で建設されたとされる。西暦2,006年1月には、KBR社が、米国土安全保障省から一時拘留・処理施設の建設に関する3億8,500万ドルの緊急契約を受注した。西暦2,007年5月16日、ハリバートン社は株主総会を経てドバイに第2本社を設けた。本書は、西暦1,992年の兵站民営化から西暦2,007年のドバイへの第2本社移転まで、ディック・チェイニーとハリバートン社を巡る軍事・復興契約の系譜を、年月日単位で記録した年表である。


登場人物

  • ディック・チェイニー 第17代アメリカ国防長官。西暦1,992年に兵站業務の民営化をハリバートン社に発注し、西暦1,995年に同社のCEOに就任した。西暦2,000年に総額2,000万ドルの条件で同社を去り、同年、ジョージ・W・ブッシュ政権の副大統領として政界に復帰した。
  • ハリバートン社 アメリカの大手エネルギー・サービス企業。本書の中心となる企業で、バルカン・コソボ・イラク等での米軍兵站や戦後復興の契約を多数受注した。西暦2,007年にドバイへ第2本社を設けた。
  • KBR(ケロッグ・ブラウン&ルート)社 ハリバートン社の子会社で、軍事関連サービスを提供した。LOGCAPやイラクの石油インフラ事業を受注する一方、給食代金や燃料の水増し請求が国防総省の監査で指摘された。
  • ジョージ・W・ブッシュ 第54回アメリカ大統領選で当選した共和党の大統領。ディック・チェイニーが副大統領を務めた政権の長で、その政権下でイラク戦争が開始された。
  • アメリカ国防総省(ペンタゴン) ハリバートン社・KBR社との兵站契約やイラク石油インフラ契約の発注元。その監査部門が、KBR社による複数の過大請求を指摘した。

主要な概念・組織

  • 兵站業務の民営化 食糧・水・輸送・洗濯・郵便といった、従来は軍が担っていた後方支援業務を民間企業に委託する仕組み。西暦1,992年にディック・チェイニーが国防長官として導入し、ハリバートン社がこれを受注した。
  • LOGCAP(兵站業務民間補強プログラム) 米軍の兵力構造を増強するための緊急支援を民間企業から調達するプログラム。本書では、KBR社がこの枠組みを通じて、西暦2,002年までに少なくとも25億ドルを受領したとされる。
  • コストプラス方式・上限なし契約 実費に一定の利益を上乗せして支払う契約方式。西暦2,001年12月の米国防総省とハリバートン社の契約は、金額の上限を定めない形で結ばれた。本書では、この方式が後の過大請求を巡る論争の背景になったとされる。
  • 随意契約 競争入札を経ずに特定の相手と結ぶ契約。西暦2,003年3月、ハリバートン社は、戦後イラクの油田消火と石油製品流通を担う事業について、ペンタゴンと随意契約を結んだ。
  • 過大請求(水増し請求) 提供した物資やサービスの量・価格を実際より多く請求すること。本書では、KBR社による給食代金や、クウェートからイラクへの石油供給を巡る水増し請求が、国防総省の監査で発覚したとされる。
  • 利益相反 公職者の立場と、特定企業との関係から生じる利害の衝突。本書は、ディック・チェイニーが国防長官・ハリバートン社CEO・副大統領という立場を経るなかで、退職後も同社株式の保有や退職金の受領を続けたことを記録している。

西暦1,992年の国防長官ディック・チェイニーによる兵站業務の民営化、西暦1,995年のチェイニーのハリバートン社CEO就任、バルカン・コソボ紛争での米軍兵站契約、西暦2,001年のコストプラス方式の長期兵站契約、西暦2,002年〜2,004年の子会社KBR社によるイラク石油インフラ事業の受注、給食代金と燃料の水増し請求の発覚、ナイジェリアでの贈賄、西暦2,007年5月のハリバートン社のドバイへの第2本社移転迄──
ディック・チェイニーとハリバートン社を巡る軍事・復興契約の系譜を年月日単位で追跡した一冊。

JPY 200(税込)

購入する

購入後、そのままPDFダウンロードページへ移動します

お支払いは決済サービス「Square」を通じて安全に処理されます。カード情報が当サイトに保存されることはありません。


皇室献上品 高級トイレットペーパー
皇室献上品 高級トイレットペーパー

AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「一元化」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
YouTubeとニコニコでも情報を発信中。