ロスチャイルドによるFRB設立一元化
ジェイコブ・シフのニューヨーク商工会議所スピーチでのアメリカ通貨制度未改正時の大恐慌警告、ユナイテッド銅社株主兼役員オットー・ハインツによる弟銅山王F・アウグスタス・ハインツへの株式買占指示と銀行家チャールズ・モースとの親交、ユナイテッド銅社株価暴落とF・アウグスタス・ハインツ頭取マーカンタイル・ナショナル銀行・グロス・クリーバーグ商会の取り付け騒ぎ並びに恐慌勃発、J.P.モルガン商会噂流布によるニッカーボッカー信託銀行取り付け騒ぎと営業停止、破綻寸前アメリカ信託会社社長のジョン・モルガン救援要請とファースト・ナショナル・バンク頭取ジョージ・ベーカー・ナショナル・シティ・バンク頭取ジェームズ・スティルマン・第44代アメリカ財務長官ジョージ・コーテルユー集合及び国庫金預託表明並びにバンカーズ信託会社ベンジャミン・ストロングへのアメリカ信託会社監査指示、ジョン・モルガンの信託会社社長招集と8,250,000ドル確保並びにアメリカ信託会社破綻回避、ジョージ・コーテルユーによる25,000,000ドル複数銀行預け入れ発表、ニューヨーク証券取引所会長ランサム・トーマスのジョン・モルガン事務所駆け込みと取引所閉鎖要請及び14銀行頭取23,600,000ドル確保並びに19,000,000ドル貸出、ジョージ・パーキンスへのニューヨーク市破産危機通告とジョン・モルガンによる30,000,000ドル市債購入及び破産回避、ムーア・シュレイ証券会社のTC&I社株担保多額負債と倒産寸前及びジョン・モルガン・ジョージ・ベーカー・ジェームズ・スティルマン・ジョージ・パーキンス・USスチール社エルバート・ゲイリー・ヘンリー・クレイ・フリック書斎緊急会談、エルバート・ゲイリー・ヘンリー・クレイ・フリックの特別列車によるワシントンD.C.行きと第26代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルト・第38代アメリカ国務長官エリフ・ルート会談並びにUSスチール社によるTC&I社買収黙認、共和党上院議員ネルソン・オルドリッチ・下院議員エドワード・ブリーランド起草オルドリッチ・ブリーランド法発効と国家通貨委員会設立及びジェイコブ・シフ支持金融改革案のFRB設立礎、J.P.モルガン商会所有ジキル島への専用列車派遣とネルソン・オルドリッチ・J.P.モルガン商会ヘンリー・デイビソン・ベンジャミン・ストロング・クーン・ローブ商会ポール・ウォーバーグ・ファースト・ナショナル・バンク・オブ・ニューヨーク頭取チャールズ・ノートン・ハーバード大学教授及びアメリカ財務省次官補アブラハム・ピアット・アンドリュー・シティバンク頭取フランク・ヴァンダービップ集合並びに10日間FRB設立秘密会議と中央銀行名称回避・独立15地域支部ワシントン管轄・単一通貨創造管理決定、第32回アメリカ大統領選でのウッドロウ・ウィルソン第28代アメリカ大統領当選とセオドア・ルーズベルト共和党離党・進歩党結党による票割り並びにポール・ウォーバーグ・ジェイコブ・シフ・フェリックス・ウォーバーグ・オットー・カーンのクーン・ローブ商会共同経営者からの3候補資金提供、ロスチャイルド家のクーン・ローブ商会・J.P.モルガン商会動員とウッドロウ・ウィルソンの第47代アメリカ財務長官カーター・グラス及び上院議員ロバート・オーウェン連邦準備法署名並びにFRB設立とモルガン家・ロスチャイルド家・ロックフェラー家株式所有及びアメリカ政府保有皆無並びに所得税法成立とアメリカ国債担保米ドル貸付返済の国民所得税担保化迄──
ジェイコブ・シフの大恐慌警告を起点とし、F・アウグスタス・ハインツのユナイテッド銅社株買占失敗から始まった西暦1,907年恐慌でジョン・モルガンが救世主役を演じ、オルドリッチ・ブリーランド法による国家通貨委員会設立、ジキル島秘密会議でのFRB設計、ウッドロウ・ウィルソン当選を経て、ロスチャイルド家がアメリカの通貨発行権と管理権を手中に収めるに至ったFRB設立の8年間の系譜を年月日単位で追跡した一冊。
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本書について
西暦1,906年1月、ジェイコブ・シフがニューヨーク商工会議所でのスピーチで「もしアメリカの通貨制度が改められなければ、遅かれ早かれ、此れ迄の恐慌が恰も児戯に見える様なとてつもない恐慌に見舞われるだろう」と述べ、中央銀行創設に向けた地ならしを開始した。西暦1,907年10月14日、ユナイテッド銅社の株主兼役員のオットー・ハインツが、弟の銅山王と呼ばれたアメリカのモンタナ州シルバーボウ郡ビュートのF・アウグスタス・ハインツ等に指示を出し、ユナイテッド銅社株の買占めを謀った。F・アウグスタスは、アウグスタス製氷会社の設立や蒸気船会社の買収等で成功を収めていた銀行家チャールズ・モースと親しい間柄であった。同月16日、F・アウグスタス・ハインツ等によるユナイテッド銅社株の買占めが同社の株価暴落により失敗に終わり、F・アウグスタスが頭取であったマーカンタイル・ナショナル銀行を始め、買占めに資金を提供したとされる銀行で取り付け騒ぎが発生し、オットーの指示で大量のユナイテッド銅社株を購入していた証券会社グロス・クリーバーグ商会が営業停止に追い込まれ、恐慌が始まった。同月22日、ニッカーボッカー信託銀行で取り付け騒ぎが発生し営業停止に追い込まれた。J.P.モルガン商会が「此の銀行は危ない」と噂を流していたのが背景にあった。
西暦1,907年10月22日、破綻寸前のアメリカ信託会社の社長がジョン・モルガンに助けを求めた。夕方、ファースト・ナショナル・バンク頭取ジョージ・ベーカー・ナショナル・シティ・バンク頭取ジェームズ・スティルマン・第44代アメリカ財務長官ジョージ・コーテルユーがモルガンの下に集った。コーテルユーは国庫金を銀行に預託する用意があると述べ、深夜、モルガンはバンカーズ信託会社の業務責任者であったベンジャミン・ストロング等に翌日の昼迄にアメリカ信託会社を監査する様指示した。同月23日夜、ジョン・モルガンが他の信託会社社長等を招集し、深夜迄説得して8,250,000ドルを確保し、アメリカ信託会社の破綻を回避した。同月24日朝、ジョージ・コーテルユーが25,000,000ドルをニューヨークの複数の銀行に預け入れると発表した。同日、ニューヨークの銀行・信託各社が取り付けを恐れ手元の現金残高を守ろうとした為、短期貸付の金利が高騰し、株価暴落の恐れが生じた。13時30分、ニューヨーク証券取引所会長ランサム・トーマスがジョン・モルガンの事務所に駆け込み「証券取引所を早く閉めなければならない」と話したが、モルガンは取引所をいつもより早く閉めたりしたら市場はかえって大混乱に陥ると言い、ニューヨークの各銀行の頭取に至急集まる様要請した。14時過ぎに集まった頭取達に10分以内に25,000,000ドルを用意しないと少なくとも50の証券会社が営業停止に追い込まれると伝え、2時16分迄に14の銀行の頭取が取引所閉鎖を回避する為として23,600,000ドルを用意し、2時30分に取引所に運び込まれ、3時に取引所が閉まった時には19,000,000ドルが貸し出されていた。
西暦1,907年10月27日夕方、ジョン・モルガンのパートナーのジョージ・パーキンスが、ニューヨーク市が同年11月1日迄に少なくとも20,000,000ドルの資金を準備しなければ破産してしまう事をニューヨーク市職員から告げられた。通常債券を発行して資金調達を行ったが、危機を回避するのに十分な額を集める事が出来なかった為である。同月28日から翌日に掛けて、ジョン・モルガンがニューヨーク市長・市幹部等と会談し、30,000,000ドルの市債を購入してニューヨーク市の破産を回避した。同年11月2日、ムーア・シュレイ証券会社が、TC&I社(テネシー石炭鉄鋼鉄道会社)の株を担保に多額の負債を抱え倒産寸前である事をジョン・モルガン等が知った。朝、書斎で緊急会談を開き、モルガンが深く関わるUSスチール社がTC&I株を取得する提案が為され、TC&I普通株を担保に5,000,000ドルを貸し付けるか、90ドル/株で株を取得するかの2つの案が検討されたが、結論は出ず19時に会談は終了した。同月3日午後から夕方にかけて、ジョン・モルガン・ジョージ・ベーカー・ジェームズ・スティルマン・ジョージ・パーキンス・USスチール社エルバート・ゲイリー・USスチール社ヘンリー・クレイ・フリックが集まり、USスチール社とTC&I株の取り引きに就いて協議し、買収計画を纏めた。深夜、ゲイリーとフリックは特別列車でニューヨークからワシントンD.C.へと向かった。同月4日、第26代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルト・第38代アメリカ国務長官エリフ・ルート・エルバート・ゲイリー・ヘンリー・クレイ・フリックの4名が会談を開き、USスチール社によるTC&I社買収に就いて検討し、ルーズベルトは買収を黙認する事となった。
西暦1,908年5月30日、共和党上院議員ネルソン・オルドリッチと下院議員エドワード・ブリーランドが起草した、緊急通貨の発行を規定し、中央銀行やその他の通貨・銀行改革の選択肢を研究する超党派の「国家通貨委員会」を設立する「オルドリッチ・ブリーランド法」が発効された。此の委員会でジェイコブ・シフの支持を得た金融改革案がFRB(連邦準備制度)設立の礎となった。西暦1,911年11月22日、①ネルソン・オルドリッチ、②J.P.モルガン商会ヘンリー・デイビソン、③J.P.モルガン商会ベンジャミン・ストロング、④クーン・ローブ商会ポール・ウォーバーグ、⑤ファースト・ナショナル・バンク・オブ・ニューヨーク頭取チャールズ・ノートン、⑥ハーバード大学教授及びアメリカ財務省次官補アブラハム・ピアット・アンドリュー、⑦シティバンク頭取フランク・ヴァンダービップが、ニュージャージー州ホーボーケンから南に向け専用列車でJ.P.モルガン商会所有のジキル島へ向けて出発した。到着後10日間のFRB設立の為の秘密会議が開かれ、①中央銀行という名称は使わない、②独立した15の地域支部をワシントンで管轄する、③金融危機時に最後の貸し手として機能する為、単一通貨を創造して管理する、が決定された。表向きはオルドリッチ主催であったが、実際にはJ.P.モルガン商会が主催した。
西暦1,912年11月5日、第32回アメリカ大統領選が行われ、ウッドロウ・ウィルソンが第28代アメリカ大統領に選出された。下馬評では共和党ウィリアム・タフトが有利とされていたが、セオドア・ルーズベルトが共和党を離党し、所得税反対を掲げる共和党員を率い「進歩党」を結党する事で票を割り、ウィルソンの当選をアシストした。又、3候補は全員クーン・ローブ商会の共同経営者から資金提供を受けていた。①ウッドロウ・ウィルソン(民主党)にはポール・ウォーバーグとジェイコブ・シフ、②ウィリアム・タフト(共和党)にはポール・ウォーバーグの従兄弟フェリックス・ウォーバーグ、③セオドア・ルーズベルト(進歩党)にはオットー・カーン、が其々資金を提供した。西暦1,913年12月23日、ロスチャイルド家がクーン・ローブ商会やJ.P.モルガン商会を動かし、ウッドロウ・ウィルソンが第47代アメリカ財務長官カーター・グラス及び上院議員ロバート・オーウェンによる連邦準備法に署名しFRBが設立された。多くの議員がクリスマス休暇を取っている間に上院、下院で法案が通過していた。株主はロスチャイルド系銀行、ロックフェラー系銀行を始めとする英米国際金融資本家であり、ドル札はFRBの許可を得て、アメリカ政府が印刷コストを負担し、財務省が印刷する事となった。此れによりロスチャイルド家はアメリカの通貨発行権と管理権を手中に収める事となり、FRBの株はモルガン家・ロスチャイルド家・ロックフェラー家等が全て所有し、アメリカ政府は一切持っていない。又、所得税法も成立し、アメリカ国債を担保にFRBを通じてアメリカ政府に貸し付けた米ドルは、国民の所得税により返済が担保される事となった。本書は、此の8年に亘る、ジェイコブ・シフの大恐慌警告を起点とする、F・アウグスタス・ハインツのユナイテッド銅社株買占失敗から始まった1907年恐慌でのジョン・モルガンの救世主役、オルドリッチ・ブリーランド法による国家通貨委員会設立、ジキル島秘密会議でのFRB設計、ウッドロウ・ウィルソン当選を経て、ロスチャイルド家がアメリカの通貨発行権と管理権を手中に収めるに至ったFRB設立の系譜の全過程を、年月日単位で記録した年表である。
登場人物
- ジェイコブ・シフ クーン・ローブ商会代表。西暦1,906年1月、ニューヨーク商工会議所でのスピーチでアメリカの通貨制度が改められなければ、児戯に見える様なとてつもない恐慌に見舞われるだろうと述べ、中央銀行創設に向けた地ならしを開始した。西暦1,908年のオルドリッチ・ブリーランド法による国家通貨委員会で支持を得た金融改革案がFRB設立の礎となった。西暦1,912年11月5日の第32回アメリカ大統領選では、ポール・ウォーバーグと共にウッドロウ・ウィルソンに資金提供を行った。
- ジョン・モルガン J.P.モルガン商会代表。西暦1,907年恐慌時に救世主役を演じた。同年10月22日、ニッカーボッカー信託銀行への取り付け騒ぎを誘発する噂をJ.P.モルガン商会経由で流し、同時にアメリカ信託会社破綻寸前の救援要請を受けて深夜会合を主宰、ベンジャミン・ストロングに監査指示。10月23日に8,250,000ドル確保で破綻回避、10月24日にニューヨーク証券取引所閉鎖の危機で14銀行頭取から23,600,000ドルを動員、10月28日に30,000,000ドル市債購入でニューヨーク市破産回避、11月のムーア・シュレイ証券会社救済とUSスチール社のTC&I社買収を主導。西暦1,911年11月22日のジキル島秘密会議の実質的な主催者として、ヘンリー・デイビソン・ベンジャミン・ストロング等を派遣した。
- オットー・ハインツ ユナイテッド銅社の株主兼役員。西暦1,907年10月14日、弟の銅山王と呼ばれたF・アウグスタス・ハインツ等に指示を出し、ユナイテッド銅社株の買占めを謀った。証券会社グロス・クリーバーグ商会に大量のユナイテッド銅社株を購入させていた。
- F・アウグスタス・ハインツ 銅山王と呼ばれたアメリカのモンタナ州シルバーボウ郡ビュートの人物。マーカンタイル・ナショナル銀行頭取。アウグスタス製氷会社の設立や蒸気船会社の買収等で成功を収めていた銀行家チャールズ・モースと親しい間柄であった。西暦1,907年10月16日、ユナイテッド銅社株の買占めが株価暴落により失敗、マーカンタイル・ナショナル銀行を始め買占めに資金を提供した銀行で取り付け騒ぎが発生し、1907年恐慌の引き金となった。
- チャールズ・モース 銀行家。アウグスタス製氷会社の設立や蒸気船会社の買収等で成功を収め、F・アウグスタス・ハインツと親しい間柄であった。
- ジョージ・ベーカー ファースト・ナショナル・バンク頭取。西暦1,907年10月22日、アメリカ信託会社破綻寸前の救援要請を受けたジョン・モルガンの下に集まった。西暦1,907年11月3日のUSスチール社によるTC&I社買収協議にも参加した。
- ジェームズ・スティルマン ナショナル・シティ・バンク頭取。西暦1,907年10月22日、アメリカ信託会社破綻寸前の救援要請を受けたジョン・モルガンの下に集まった。西暦1,907年11月3日のUSスチール社によるTC&I社買収協議にも参加した。
- ジョージ・コーテルユー 第44代アメリカ財務長官。西暦1,907年10月22日、ジョン・モルガンの下に集まり、国庫金を銀行に預託する用意があると述べた。同月24日朝、25,000,000ドルをニューヨークの複数の銀行に預け入れると発表した。
- ベンジャミン・ストロング バンカーズ信託会社の業務責任者。西暦1,907年10月22日深夜、ジョン・モルガンから翌日の昼迄にアメリカ信託会社を監査する様指示された。西暦1,911年11月22日のジキル島秘密会議に、J.P.モルガン商会から派遣された。
- ランサム・トーマス ニューヨーク証券取引所会長。西暦1,907年10月24日13時30分、ジョン・モルガンの事務所に駆け込み「証券取引所を早く閉めなければならない」と話したが、モルガンに「取引所をいつもより早く閉めたりしたら市場はかえって大混乱に陥る」と諫められた。
- ジョージ・パーキンス ジョン・モルガンのパートナー。西暦1,907年10月27日夕方、ニューヨーク市が同年11月1日迄に20,000,000ドルの資金を準備しなければ破産する事をニューヨーク市職員から告げられた。西暦1,907年11月3日のUSスチール社によるTC&I社買収協議にも参加した。
- エルバート・ゲイリー USスチール社の人物。西暦1,907年11月3日のTC&I社買収協議に参加し、深夜、ヘンリー・クレイ・フリックと共に特別列車でニューヨークからワシントンD.C.へと向かい、翌日セオドア・ルーズベルト・エリフ・ルートとUSスチール社によるTC&I社買収を協議し、ルーズベルトに買収を黙認させた。
- ヘンリー・クレイ・フリック USスチール社の人物。西暦1,907年11月3日のTC&I社買収協議に参加し、深夜、エルバート・ゲイリーと共に特別列車でニューヨークからワシントンD.C.へと向かい、翌日セオドア・ルーズベルト・エリフ・ルートとUSスチール社によるTC&I社買収を協議した。
- セオドア・ルーズベルト 第26代アメリカ大統領。西暦1,907年11月4日、エリフ・ルート・エルバート・ゲイリー・ヘンリー・クレイ・フリックとの会談で、USスチール社によるTC&I社買収を黙認した。西暦1,912年11月5日の第32回アメリカ大統領選では、共和党を離党し所得税反対を掲げる共和党員を率い「進歩党」を結党する事で票を割り、ウッドロウ・ウィルソンの当選をアシストした。クーン・ローブ商会のオットー・カーンから資金提供を受けていた。
- エリフ・ルート 第38代アメリカ国務長官。西暦1,907年11月4日のセオドア・ルーズベルト・エルバート・ゲイリー・ヘンリー・クレイ・フリックとの会談に参加し、USスチール社によるTC&I社買収を協議した。
- ネルソン・オルドリッチ 共和党上院議員。西暦1,908年5月30日、下院議員エドワード・ブリーランドと共に起草した「オルドリッチ・ブリーランド法」が発効され、超党派の国家通貨委員会が設立された。西暦1,911年11月22日のジキル島でのFRB設立秘密会議の表向きの主催者であり、専用列車でジキル島へ向かった。
- エドワード・ブリーランド 下院議員。西暦1,908年5月30日、上院議員ネルソン・オルドリッチと共に「オルドリッチ・ブリーランド法」を起草した。
- ヘンリー・デイビソン J.P.モルガン商会の人物。西暦1,911年11月22日のジキル島でのFRB設立秘密会議に出席する為、専用列車でジキル島へ向かった。
- ポール・ウォーバーグ クーン・ローブ商会の人物。西暦1,911年11月22日のジキル島でのFRB設立秘密会議に出席する為、専用列車でジキル島へ向かった。西暦1,912年11月5日の第32回アメリカ大統領選では、ジェイコブ・シフと共にウッドロウ・ウィルソンに資金提供を行った。従兄弟のフェリックス・ウォーバーグはウィリアム・タフトに資金提供を行った。
- チャールズ・ノートン ファースト・ナショナル・バンク・オブ・ニューヨーク頭取。西暦1,911年11月22日のジキル島でのFRB設立秘密会議に出席する為、専用列車でジキル島へ向かった。
- アブラハム・ピアット・アンドリュー ハーバード大学教授及びアメリカ財務省次官補。西暦1,911年11月22日のジキル島でのFRB設立秘密会議に出席する為、専用列車でジキル島へ向かった。
- フランク・ヴァンダービップ シティバンク頭取。西暦1,911年11月22日のジキル島でのFRB設立秘密会議に出席する為、専用列車でジキル島へ向かった。
- ウッドロウ・ウィルソン 第28代アメリカ大統領。西暦1,912年11月5日の第32回アメリカ大統領選で当選。クーン・ローブ商会のポール・ウォーバーグ・ジェイコブ・シフから資金提供を受けていた。西暦1,913年12月23日、ロスチャイルド家がクーン・ローブ商会やJ.P.モルガン商会を動かして、第47代アメリカ財務長官カーター・グラス及び上院議員ロバート・オーウェンによる連邦準備法に署名しFRBを設立した。
- ウィリアム・タフト 共和党。第32回アメリカ大統領選で下馬評では有利とされていたが、セオドア・ルーズベルトの進歩党結党による票割りで落選した。ポール・ウォーバーグの従兄弟フェリックス・ウォーバーグから資金提供を受けていた。
- カーター・グラス・ロバート・オーウェン 第47代アメリカ財務長官カーター・グラス及び上院議員ロバート・オーウェン。西暦1,913年12月23日に、ウッドロウ・ウィルソンが署名した連邦準備法の発議者。多くの議員がクリスマス休暇を取っている間に上院、下院で法案が通過した。
主要な概念・組織
- FRB(連邦準備制度) 西暦1,913年12月23日、ロスチャイルド家がクーン・ローブ商会やJ.P.モルガン商会を動かし、ウッドロウ・ウィルソンが連邦準備法に署名する事で設立された。多くの議員がクリスマス休暇を取っている間に上院、下院で法案が通過した。株主はロスチャイルド系銀行、ロックフェラー系銀行を始めとする英米国際金融資本家であり、ドル札はFRBの許可を得て、アメリカ政府が印刷コストを負担し、財務省が印刷する事となった。FRBの株はモルガン家・ロスチャイルド家・ロックフェラー家等が全て所有し、アメリカ政府は一切持っていない。
- 連邦準備法 第47代アメリカ財務長官カーター・グラス及び上院議員ロバート・オーウェンが発議した、FRB設立の根拠法。西暦1,913年12月23日にウッドロウ・ウィルソンが署名した。
- 所得税法 西暦1,913年12月23日のFRB設立と同時に成立した。此れにより、アメリカ国債を担保にFRBを通じてアメリカ政府に貸し付けた米ドルは、国民の所得税により返済が担保される事となった。
- 西暦1,907年恐慌 西暦1,907年10月16日、F・アウグスタス・ハインツ等によるユナイテッド銅社株の買占めが同社の株価暴落により失敗に終わった事を発端とし、F・アウグスタスが頭取であったマーカンタイル・ナショナル銀行・グロス・クリーバーグ商会・ニッカーボッカー信託銀行・アメリカ信託会社等への取り付け騒ぎへと拡大し、ジョン・モルガンの一連の救済劇に至った金融恐慌。FRB設立を求める世論形成の決定的な契機となった。
- ユナイテッド銅社 オットー・ハインツが株主兼役員を務め、弟F・アウグスタス・ハインツが買占めを担当した銅会社。西暦1,907年10月14~16日の買占めとその失敗が、1907年恐慌の発端となった。
- J.P.モルガン商会 ジョン・モルガンの商会。西暦1,907年10月22日、ニッカーボッカー信託銀行に対し「此の銀行は危ない」との噂を流し取り付け騒ぎを引き起こした。其の後、アメリカ信託会社救済、ニューヨーク証券取引所閉鎖回避、ニューヨーク市破産回避、USスチール社によるTC&I社買収を主導。西暦1,911年11月22日のジキル島でのFRB設立秘密会議の実質的な主催者。
- クーン・ローブ商会 ジェイコブ・シフ・ポール・ウォーバーグ・フェリックス・ウォーバーグ・オットー・カーンを共同経営者とする商会。西暦1,911年11月22日のジキル島でのFRB設立秘密会議にポール・ウォーバーグを派遣。西暦1,912年11月5日の第32回アメリカ大統領選では、ウィルソン・タフト・ルーズベルトの3候補全員に対し共同経営者から資金提供を行った。西暦1,913年12月23日のFRB設立では、ロスチャイルド家に動かされる側として機能した。
- ジキル島秘密会議 西暦1,911年11月22日、ニュージャージー州ホーボーケンからJ.P.モルガン商会所有のジキル島へ向けて、ネルソン・オルドリッチ・ヘンリー・デイビソン・ベンジャミン・ストロング・ポール・ウォーバーグ・チャールズ・ノートン・アブラハム・ピアット・アンドリュー・フランク・ヴァンダービップの7名が専用列車で出発し、到着後10日間開かれたFRB設立の為の秘密会議。①中央銀行という名称は使わない、②独立した15の地域支部をワシントンで管轄する、③金融危機時に最後の貸し手として機能する為、単一通貨を創造して管理する、が決定された。表向きはオルドリッチ主催であったが、実際にはJ.P.モルガン商会が主催した。
- オルドリッチ・ブリーランド法 西暦1,908年5月30日、共和党上院議員ネルソン・オルドリッチと下院議員エドワード・ブリーランドが起草し発効された法律。緊急通貨の発行を規定し、中央銀行やその他の通貨・銀行改革の選択肢を研究する超党派の「国家通貨委員会」を設立した。同委員会でジェイコブ・シフの支持を得た金融改革案がFRB設立の礎となった。
- USスチール社によるTC&I社買収 西暦1,907年11月2日、ムーア・シュレイ証券会社がTC&I社(テネシー石炭鉄鋼鉄道会社)の株を担保に多額の負債を抱え倒産寸前である事をジョン・モルガンが知った事を契機とし、ジョン・モルガンが深く関わるUSスチール社がTC&I株を取得する形で買収した。同月3日のジョン・モルガン・ジョージ・ベーカー・ジェームズ・スティルマン・ジョージ・パーキンス・エルバート・ゲイリー・ヘンリー・クレイ・フリック会談で買収計画が纏まり、同月4日のセオドア・ルーズベルト・エリフ・ルート・ゲイリー・フリックの会談でルーズベルトが黙認した。
- 進歩党 セオドア・ルーズベルトが共和党を離党し、所得税反対を掲げる共和党員を率いて結党した党。西暦1,912年11月5日の第32回アメリカ大統領選で票を割る役目を果たし、共和党ウィリアム・タフトの票を分散させ、民主党ウッドロウ・ウィルソンの当選をアシストした。
- モルガン家・ロスチャイルド家・ロックフェラー家 西暦1,913年12月23日のFRB設立により、其の株を全て所有する事となった3家。アメリカ政府はFRBの株を一切持っていない。ロスチャイルド家はクーン・ローブ商会やJ.P.モルガン商会を動かして連邦準備法署名を実現させ、アメリカの通貨発行権と管理権を手中に収めた。
ジェイコブ・シフのニューヨーク商工会議所スピーチでのアメリカ通貨制度未改正時の大恐慌警告、ユナイテッド銅社株主兼役員オットー・ハインツによる弟銅山王F・アウグスタス・ハインツへの株式買占指示と銀行家チャールズ・モースとの親交、ユナイテッド銅社株価暴落とF・アウグスタス・ハインツ頭取マーカンタイル・ナショナル銀行・グロス・クリーバーグ商会の取り付け騒ぎ並びに恐慌勃発、J.P.モルガン商会噂流布によるニッカーボッカー信託銀行取り付け騒ぎと営業停止、破綻寸前アメリカ信託会社社長のジョン・モルガン救援要請とジョージ・ベーカー・ジェームズ・スティルマン・ジョージ・コーテルユー集合及び国庫金預託表明並びにベンジャミン・ストロングへのアメリカ信託会社監査指示、ジョン・モルガンの信託会社社長招集と8,250,000ドル確保並びにアメリカ信託会社破綻回避、ジョージ・コーテルユー25,000,000ドル預け入れ発表、ランサム・トーマス取引所閉鎖要請と14銀行頭取23,600,000ドル確保、ジョン・モルガンによる30,000,000ドル市債購入とニューヨーク市破産回避、ムーア・シュレイ証券会社TC&I社株担保倒産危機とジョン・モルガン・ジョージ・ベーカー・ジェームズ・スティルマン・ジョージ・パーキンス・エルバート・ゲイリー・ヘンリー・クレイ・フリック書斎緊急会談、ゲイリー・フリックのワシントンD.C.行きとセオドア・ルーズベルト・エリフ・ルート会談及びUSスチール社TC&I社買収黙認、ネルソン・オルドリッチ・エドワード・ブリーランド起草オルドリッチ・ブリーランド法発効と国家通貨委員会設立、ジキル島10日間FRB設立秘密会議でのネルソン・オルドリッチ・ヘンリー・デイビソン・ベンジャミン・ストロング・ポール・ウォーバーグ・チャールズ・ノートン・アブラハム・ピアット・アンドリュー・フランク・ヴァンダービップ集合と中央銀行名称回避・独立15地域支部ワシントン管轄・単一通貨創造管理決定、第32回アメリカ大統領選ウッドロウ・ウィルソン当選とセオドア・ルーズベルト進歩党結党による票割り並びに3候補のクーン・ローブ商会共同経営者からの資金提供、ロスチャイルド家のクーン・ローブ商会・J.P.モルガン商会動員とウッドロウ・ウィルソンのカーター・グラス及びロバート・オーウェン連邦準備法署名並びにFRB設立とモルガン家・ロスチャイルド家・ロックフェラー家株式所有及びアメリカ政府保有皆無並びに所得税法成立とアメリカ国債担保米ドル貸付返済の国民所得税担保化迄──
ジェイコブ・シフの大恐慌警告を起点とし、F・アウグスタス・ハインツのユナイテッド銅社株買占失敗から始まった西暦1,907年恐慌でジョン・モルガンが救世主役を演じ、オルドリッチ・ブリーランド法による国家通貨委員会設立、ジキル島秘密会議でのFRB設計、ウッドロウ・ウィルソン当選を経て、ロスチャイルド家がアメリカの通貨発行権と管理権を手中に収めるに至ったFRB設立の8年間の系譜を年月日単位で追跡した一冊。
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