電子書籍「BSL-4ラボはパンデミックの温床、第二次プランデミックの下準備一元化」の表紙

BSL-4ラボは
パンデミックの温床、
第二次プランデミックの
下準備一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
西暦1,981年〜2,025年8月21日
ページ数
21ページ
文字数
11,419字
最新更新日
西暦2,026年8月20日

最も危険な病原体を扱う施設は、何処に、誰の金で建てられたか──
BSL-4を巡る四十四年の系譜を一元化。

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皇室献上品 高級トイレットペーパー
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本書について

西暦1,981年、東京都武蔵村山市学園の国立感染症研究所村山庁舎に、BSL-4施設が完成する。だが周辺住民の安全懸念と反対運動により、扱えたのはコレラ等の低レベルの病原体に留まり、長年BSL-3での運用が続いた。日本で最も危険な病原体を扱える筈の建物は、三十四年に亘って本来の目的に使われなかったのである。西暦2,003年、中国科学院が、中国科学院武漢ウイルス研究所に対し、中国本土初のBSL-4レベルの実験室を同研究所内に建設する事を承認する。本書は、此処から西暦2,025年8月21日迄の四十四年を、年月日単位で一元化した記録である。

西暦2,008年、ウィスコンシン大学マディソン校の郊外に、河岡義裕の研究を推進する為の「インフルエンザ研究所」が12,500,000ドルを掛けて設立される。45.72cmの鉄筋コンクリートの外壁に囲まれたBSL-3-Ag(農業)ラボの冷凍庫には、-80℃で、西暦1,918年のスペイン風邪を再現したH1N1型ウイルスが保管された。エボラの研究も行われ、500台以上の警報装置が侵入を監視し、退出には5分間のシャワーが課された。別の建物の冷凍庫には、翌年流行する事となる、人間の免疫を逃れる様に設計された豚インフルエンザの遺伝子を含むH1N1型ウイルスが在ったという。同年6月15日、ビル・ゲイツが翌月をもってマイクロソフト社の第一線から退き、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の運営に専念すると発表する。

西暦2,009年5月5日、ニューヨーク州マンハッタンのロックフェラー大学学長ポール・ナース博士の邸宅に、11名が集まった。招待状に署名したビル・ゲイツ、ホストのデイヴィッド・ロックフェラー、ウォーレン・バフェットの他、ジョージ・ソロス、マイケル・ブルームバーグ、テッド・ターナー、オプラ・ウィンフリー等である。「グッドクラブ」と呼ばれた此の会議で、各々が15分間のプレゼンを行った後、ゲイツの意向により、彼が提起した「世界の人口削減と避妊をいかに効果的に進めるか」という議題が討論され、人口増加を脅威として取り上げる戦略を支持するコンセンサスが得られた。会議の後、参加者達はビル&メリンダ・ゲイツ財団の人口抑制活動へ資金を出す事となり、バフェットは31,000,000,000ドルを提供している。

西暦2,010年、本書が「ロックステップ計画書」として記録する文書が作成される。ロックフェラー財団が、SARSとHIVのハイブリッド株を用い、西暦2,008年から西暦2,013年にかけてフォート・デトリックのBSL-4レベルのラボで進めた研究の一環とされるものである。伝染性が高く死亡率の低いウイルスを作る事、予備として西暦2,015年にSARS・HIV・MERSのハイブリッド株をフォート・デトリックで作成し、カナダ・ウィニペグの国立微生物学研究所や中国科学院武漢ウイルス研究所のBSL-4ラボへ持ち込む事、アンソニー・ファウチ・デボラ・バークス・テドロス・アダノム・WHO・NIAID・CDC・国連が放出前に資金提供と脚本の統制を担う事、人から人への感染を長く軽視させた上で封鎖地域を徐々に広げる事、死亡率を誇張して恐怖と服従を保つ事、隔離を二週間ずつ引き延ばし、経済破壊・内乱・サプライチェーンの破壊・食糧不足を引き起こす事、そしてワクチン接種証明の展開と、マイクロソフトの特許060606号を人間の行動のクレジットスコア化へ応用する事——文書が描く筋書きは、其処迄に及ぶ。同年5月21日には、第14代長崎大学学長片峰茂が、BSL-4施設の設置の検討を開始する事を公表した。

西暦2,011年、フランス政府が武漢ウイルス研究所と共同で、同研究所に所在する国立バイオセーフティ研究所のBSL-4レベルの実験施設の建設を開始する。技術的な専門知識の提供と、年1,000,000ユーロを5年間、そして50名程度のフランス人科学者による教育支援が合意されていたが、同研究所は次第にフランス人科学者から距離を置き、1名を除いて足を運ばなくなった。西暦2,014年、NIHから「蝙蝠・コロナウイルスの出現リスクに関する評価」と称するエコヘルス・アライアンスへの資金提供が始まる。西暦2,019年迄に総額3,700,000ドル、其の内599,000ドルが武漢ウイルス研究所へ流れた。同研究所は以前から中国雲南省の廃鉱となった銅山等で蝙蝠のコロナウイルスを収集し、近くの武漢大学動物実験センターのBSL-3実験室で、SARS系統のコロナウイルスを人間に感染し易くする遺伝子操作を行い、ヒト化マウスで実験していた。同年、同研究所はフランス政府のCIRI研究所の支援により、300,000,000元で「国立バイオセーフティ研究所」を設立する。3,000㎡のBSL-4実験室と、複数のBSL-3実験室を備えた施設であった。翌西暦2,015年2月、其のBSL-4実験室が稼働を開始する。

日本側の動きも、同じ時期に進んでいた。西暦2,014年11月17日、西アフリカのエボラ出血熱の流行を背景に、第18代厚労大臣塩崎恭久と第6代武蔵村山市長藤野勝が、村山庁舎のBSL-4施設の使用に就いて協議する事を確認する。以降、協議会が5回、市民公開セミナーが3回、施設見学会が4回開かれ、西暦2,015年8月7日、藤野は安全対策の強化・業務範囲・情報開示・将来的な立地場所の検討という4点を前提に、稼働は止むを得ないとして施設の指定と使用を認めた。西暦2,016年2月9日、安倍晋三主宰の国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議で、BSL-4施設を中核とした感染症研究拠点の形成が重点施策に決まり、同年11月17日には長崎大学坂本キャンパスへの設置が国策として決定される。西暦2,019年1月に実験棟が着工。同年7月1日、第21代厚労大臣根本匠は、村山庁舎の老朽化を踏まえ、武蔵村山市以外の適地の検討を確認事項として示した。西暦2,020年11月2日の第1回検討会では、移転先の要件として国立国際医療研究センターとの近接性が重視され、SNS上では新宿区戸山の旧国家公務員宿舎が移転先として取り沙汰される事となる。西暦2,021年7月、長崎大学のBSL-4実験棟が竣工した。

西暦2,022年4月1日、長崎大学の感染症共同研究拠点が改組され、附置研究所「長崎大学高度感染症研究センター」が設置される。同年8月には、ワクチン開発・生産体制強化戦略のシナジー拠点に採択された。同じ頃、福島県南相馬市ではアルカリス社のmRNA原薬製造工場が着工され、西暦2,023年7月31日に竣工する。同年9月1日には内閣官房に感染症危機管理統括庁が発足し、9月21日には塩野義製薬と明治製菓ファルマが製剤化・充填拠点の整備事業に採択され、11月27日には第一三共のmRNAワクチンの承認が了承された。西暦2,024年には、投稿削除の判断を9社に義務付ける情報流通プラットフォーム対処法が公布され、事実上の食糧配給を可能とする食料供給困難事態対策法が成立し、日本政府から自治体へロックダウンを指示出来る改正地方自治法が可決される。7月2日には新型インフルエンザ等対策政府行動計画が改正され、対策項目は6項目から13項目へ拡充された。そして西暦2,025年1月24日、厚労省は長崎大学高度感染症研究センターを、エボラウイルス等を扱う特定一種病原体等所持施設に指定する。4月1日、二つの法律が施行された。本書が並べるのは、施設と、資金と、人脈と、法制度である。其れ等が同じ方向を向いて積み上がってゆく過程を、読者は年月日の順に辿る事になる。


登場人物

  • ビル・ゲイツ 西暦2,008年6月15日、翌月をもってマイクロソフト社の第一線から退き、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の運営に専念すると発表した。西暦2,009年5月5日のグッドクラブでは招待状に署名し、自ら提起した世界の人口削減と避妊の議題を討論させ、会議後、参加者達は同財団の人口抑制活動へ資金提供を行う事となった。
  • デイヴィッド・ロックフェラー 西暦2,009年5月5日、ロックフェラー大学学長ポール・ナース博士の邸宅で開かれたグッドクラブのホストであり、招待状の署名者の1人。
  • ウォーレン・バフェット グッドクラブの招待状に署名した3名の1人。会議の終了後、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の人口抑制活動に対し、31,000,000,000ドルの資金提供を行った。
  • ポール・ナース ロックフェラー大学学長。西暦2,009年5月5日、ニューヨーク州マンハッタンの自邸を、11名が集まったグッドクラブの会場として提供した。
  • アンソニー・ファウチ 本書が記録する「ロックステップ計画書」に於いて、デボラ・バークス・テドロス・アダノム・WHO・NIAID・CDC・国連と共に、ウイルスを放出する前に資金提供を行い、脚本をコントロールする側として名指しされている人物。
  • 河岡義裕 ウィスコンシン大学マディソン校のウイルス学者。西暦2,008年、彼の研究を推進する為にインフルエンザ研究所が設立された。西暦2,019年12月9日、其のBSL-3-Agラボで研究グループの1名のPAPRのホースが外れる事故が起き、同校はNIHとCDCへは即座に報告したが、アメリカ公衆衛生局や監視機関へは報告しなかった。
  • 陳華蘭 中国国立鳥インフルエンザリファレンス研究室所長。西暦2,013年5月、哈爾濱獣医研究所のBSL3+研究室で行った、西暦2,009年に流行したH1N1とH5N1が同じ細胞に感染した場合の実験結果を発表し、特定の遺伝子が再集合した場合にH5N1が齧歯類へ容易に伝播する事を確認した。
  • 片峰茂 第14代長崎大学学長。西暦2,010年5月21日、BSL-4施設の設置の検討を開始する事を公表した。此れが、後の長崎大学高度感染症研究センターへ繋がってゆく。
  • 塩崎恭久 第18代厚労大臣。西暦2,014年11月17日と西暦2,015年8月3日に第6代武蔵村山市長藤野勝と会談し、国立感染症研究所村山庁舎のBSL-4施設の使用に就いて協議した。
  • 藤野勝 第6代武蔵村山市長。西暦2,015年8月7日、災害時等の安全対策の強化・業務範囲・情報開示・将来的な立地場所の検討という4点を前提に、村山庁舎のBSL-4施設の稼働は止むを得ないとし、感染症法に基づく施設の指定と使用が認められた。
  • 安倍晋三 西暦2,016年2月9日、自身が主宰する国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議にて、国際感染症対策の基本計画として、BSL-4施設を中核とした感染症研究拠点の形成を重点施策に決定させた。同年11月17日には、長崎大学への設置が国策として決まっている。
  • 根本匠 第21代厚労大臣。西暦2,019年7月1日、国立感染症研究所村山庁舎のBSL-4施設の老朽化を踏まえ、武蔵村山市以外の適地に於ける施設の確保を検討し結論を得る事、及び武蔵村山市職員を検討組織に参画させる事を確認事項として発表した。

主要な施設・組織・法制度

  • 国立感染症研究所村山庁舎 東京都武蔵村山市学園。西暦1,981年にBSL-4施設が完成したが、周辺住民の安全懸念と反対運動により、コレラ等の低レベルの病原体の研究に留まり、長年BSL-3での運用が続いた。西暦2,015年8月7日に使用が認められ、西暦2,019年以降は老朽化を理由とする移転が検討されている。
  • 中国科学院武漢ウイルス研究所 西暦2,003年、中国科学院が中国本土初のBSL-4レベルの実験室の建設を承認した研究所。中国雲南省の廃鉱となった銅山等で蝙蝠のコロナウイルスを収集し、NIHからエコヘルス・アライアンス経由で599,000ドルの資金を受けていた。
  • 国立バイオセーフティ研究所 西暦2,014年、フランス政府のCIRI研究所の支援により、武漢ウイルス研究所が300,000,000元で設立した施設。3,000㎡のBSL-4実験室と複数のBSL-3実験室を備え、西暦2,015年2月にBSL-4実験室が稼働を開始した。
  • 長崎大学高度感染症研究センター 西暦2,022年4月1日、感染症共同研究拠点の改組により長崎県長崎市坂本に設置された附置研究所。西暦2,019年1月着工・西暦2,021年7月竣工のBSL-4実験棟を擁し、西暦2,025年1月24日、厚労省から特定一種病原体等所持施設に指定された。
  • インフルエンザ研究所 西暦2,008年、河岡義裕の研究を推進する為にウィスコンシン大学マディソン校の郊外へ12,500,000ドルで設立された施設。BSL-3-Ag(農業)ラボの-80℃の冷凍庫に西暦1,918年型H1N1が保管され、エボラの研究も行われていた。
  • グッドクラブ 西暦2,009年5月5日、ロックフェラー大学学長ポール・ナース博士の邸宅で開かれた会議。ビル・ゲイツ、デイヴィッド・ロックフェラー、ウォーレン・バフェット等11名が集まり、各々15分間のプレゼンの後、世界の人口削減と避妊を巡る議題が討論された。
  • ロックステップ計画書 本書が西暦2,010年の作成として記録する文書。ハイブリッド株の作成とBSL-4ラボ間の移送、資金提供者による脚本の統制、封鎖の段階的拡大と死亡率の誇張、ワクチン接種証明の展開、そして人間の行動のクレジットスコア化迄が、筋書きとして書かれているとされる。
  • エコヘルス・アライアンス 西暦2,014年から西暦2,019年迄、NIHから「蝙蝠・コロナウイルスの出現リスクに関する評価」の名目で総額3,700,000ドルの資金提供を受けた団体。其の内599,000ドルが中国科学院武漢ウイルス研究所へ流れていた。
  • 感染症危機管理統括庁 西暦2,023年9月1日、改正された新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、内閣官房の新たな庁として発足した組織。首相の指示の下で感染症対策の統括を担う事が出来る。
  • ワクチン開発・生産体制強化戦略 西暦2,022年6月1日に閣議決定された、ワクチンを日本国内で開発・生産する為の国家戦略。長崎大学高度感染症研究センターがシナジー拠点に採択され、アルカリス社のmRNA原薬製造工場や、塩野義製薬・明治製菓ファルマ・第一三共・モデルナ社の国内拠点整備が続いた。
  • 情報流通プラットフォーム対処法 西暦2,024年5月17日に公布され、西暦2,025年4月1日に施行された法律。総務省が指定したX・フェイスブック・グーグル・YouTube等9社に対し、削除の申出から1週間以内に判断と通知を行う事を義務付けた。
  • 食料供給困難事態対策法 西暦2,024年6月14日成立、西暦2,025年4月1日施行。米・小麦・食肉等が不足した場合に3段階で対応し、生産計画の提出や作物転換の指示に従わない農家・事業者へ罰金や氏名公表を科す事が出来る。事実上の食糧配給制を可能とする法律である。

施設と、資金と、人脈と、法制度──
同じ方向へ積み上がる四十四年を、年月日順に一元化。

328円(税込)

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AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「トキジク」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
YouTubeとニコニコでも情報を発信中。