電子書籍「ジョージ・W・ブッシュとビンラディン家を仲介したジェームズ・バース一元化」の表紙

ジョージ・W・ブッシュと
ビンラディン家を仲介した
ジェームズ・バース一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
西暦1,970年頃〜1,979年12月24日
ページ数
7ページ
文字数
1,694字
最新更新日
西暦2,026年8月19日

西暦1,970年頃、2人はテキサス州の空軍州兵として知り合った──
ブッシュ家とビン・ラーディン家を繋いだ仲介者の十年を一元化。

134円(税込)

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皇室献上品 高級トイレットペーパー
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本書について

西暦1,970年頃、テキサス州の空軍州兵として勤務していた2名が知己を得る。ジェームズ・バースと、ジョージ・W・ブッシュである。本書は、此の一点の出会いを起点として、其処から十年の間に、テキサスの人脈と中東の資金がどの様に繋がってゆくのかを、年月日単位で一元化した記録である。

西暦1,972年11月20日、BCCI(国際商業信用銀行)がルクセンブルクにて設立される。出資したのは、イスラム教シーア派のパキスタン人アガ・ハサン・アベディ、初代アラブ首長国連邦大統領ザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン、サウジアラビアの起業家ハリド・ビン・マフーズ、ガルフ・グループ創業者アッバス・ゴーカール、REDEC(サウジアラビア研究開発公社)創業者ガイス・ファラオンであった。同行が果たした役割は、本書に依れば3つある。アメリカの航空会社「エア・アメリカ」の便で輸送される麻薬の決済、CIAによるアメリカ製武器の密売や麻薬資金の回収、そしてサレム・ビン・ラーディンの弟ウサーマ・ビン・ラーディンへの資金提供である。

西暦1,975年、中古の航空機購入を検討していたウサーマの長兄サレム・ビン・ラーディンが、ヒューストンの航空機ブローカーとなっていたジェームズ・バースと出会う。そして西暦1,977年、ジョージ・W・ブッシュが、父ジョージ・H・W・ブッシュの勧めで石油・ガス探査会社「アルブスト・エナジー社」を設立した。バースの依頼により、共同出資者として名を連ねたのは、サレムとウサーマの父ムハンマド・ビン・ラーディン、70,000ドルを投資したサレム・ビン・ラーディン、ウサーマ・ビン・ラーディン、ハリド・ビン・マフーズ等4名であった。尤も、設立当初の同社は事業を殆ど行っていない。同じ年、バースはサレムの代理でヒューストン・ガルフ空港を購入し、此の空港を運営する企業から5%の権益を受け取っている。

同じ西暦1,977年11月、第10代国家安全保障問題担当大統領補佐官ズビグネフ・ブレジンスキーが、アフガニスタンとパキスタンのムジャーヒディーンの諸組織に対し、ソ連を挑発する為の軍事訓練を施すべく資金提供を行う。テキサスで石油会社が生まれた年に、その遥か向こうで別の資金が動き出していた。

西暦1,978年11月7日、ジョージ・W・ブッシュは第96回アメリカ下院選挙にテキサス州第19選挙区から共和党候補として立候補するが、地元と接触していなかったと批判した対立候補ケント・ハンスに敗れ、落選する。翌西暦1,979年3月、アルブスト・エナジー社は私募を通じて石油探査の為の資金調達を開始し、本格的に事業へ乗り出した。

西暦1,979年7月、第39代アメリカ大統領ジミー・カーターが、CIAに対し695,000ドルのアフガニスタンへの非軍事支援の秘密命令に署名する。此の資金は、ムジャーヒディーンによる、アフガニスタン政府を標的にした宣伝活動に使われた。CIAはサウジアラビアと、パキスタンの諜報機関であるISI(軍統合情報局)の協力を得てパキスタンに訓練キャンプを設置し、西暦1,989年迄、対ソ連のアドバイザー派遣と武器・資金の提供を続ける。アフガニスタンの武装組織HIG(ヒズベ・イスラミ・ヘクマティアル派)の創設者グルブッディーン・ヘクマティヤールは、CIA・ISI等から600,000,000ドルの資金提供を受けていた。そして同年12月24日、ソ連の3個師団規模の部隊がカーブルとその周辺地域の飛行場を征圧し、スペツナズが都市内の通信網を掌握する。ソ連によるアフガニスタン侵攻の本格化である。直後、ウサーマ・ビン・ラーディンはムジャーヒディーン支援の為パキスタンへ赴いた。神を信じぬ共産主義者がイスラムの地を侵略したとして、サウジアラビアを始めとする中東等のイスラム諸国から、多くの浄財が彼の下へ集まってゆく。空軍州兵として知り合った2人の男から始まった系譜が、何処へ続いていたのか——本書は其の全軌跡を一冊に束ねている。


登場人物

  • ジェームズ・バース 本書の中心人物。西暦1,970年頃、テキサス州の空軍州兵としてジョージ・W・ブッシュと知己を得た。ヒューストンの航空機ブローカーとなり、西暦1,975年に中古航空機の購入を検討していたサレム・ビン・ラーディンと出会う。西暦1,977年にはアルブスト・エナジー社へビン・ラーディン家とハリド・ビン・マフーズを共同出資者として引き入れ、同じ年、サレムの代理でヒューストン・ガルフ空港を購入して運営企業から5%の権益を受け取った。
  • ジョージ・W・ブッシュ 西暦1,970年頃、テキサス州の空軍州兵としてジェームズ・バースと知り合う。西暦1,977年、父ジョージ・H・W・ブッシュの勧めで石油・ガス探査会社アルブスト・エナジー社を設立した。西暦1,978年11月7日の第96回アメリカ下院選挙にテキサス州第19選挙区から共和党候補として立候補したが、ケント・ハンスに敗れ落選している。
  • ジョージ・H・W・ブッシュ ジョージ・W・ブッシュの父。西暦1,977年、息子にアルブスト・エナジー社の設立を勧めた人物。
  • サレム・ビン・ラーディン ウサーマ・ビン・ラーディンの長兄。西暦1,975年、中古の航空機購入を検討する中でジェームズ・バースと出会った。西暦1,977年にはアルブスト・エナジー社へ70,000ドルを投資し、同じ年、バースが彼の代理でヒューストン・ガルフ空港を購入している。
  • ウサーマ・ビン・ラーディン サレムの弟。BCCIから資金提供を受けていたとされる人物であり、西暦1,977年にはアルブスト・エナジー社の共同出資者にも名を連ねた。西暦1,979年12月24日のソ連によるアフガニスタン侵攻の直後、ムジャーヒディーン支援の為パキスタンへ赴き、中東等のイスラム諸国から多くの浄財を集めた。
  • ムハンマド・ビン・ラーディン サレムとウサーマの父。西暦1,977年、ジェームズ・バースの依頼により、アルブスト・エナジー社の共同出資者として名を連ねた4名の1人。
  • ハリド・ビン・マフーズ サウジアラビアの起業家。西暦1,972年11月20日のBCCI設立に出資した5名の1人であり、西暦1,977年にはアルブスト・エナジー社の共同出資者にも名を連ねた。本書に於いて、BCCIとアルブスト・エナジー社の双方に現れる人物である。
  • アガ・ハサン・アベディ イスラム教シーア派のパキスタン人。西暦1,972年11月20日、ルクセンブルクにてBCCI(国際商業信用銀行)を設立した出資者の1人。
  • ザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン 初代アラブ首長国連邦大統領。西暦1,972年11月20日のBCCI設立に出資した5名の1人。
  • アッバス・ゴーカール ガルフ・グループ創業者。西暦1,972年11月20日のBCCI設立に出資した5名の1人。
  • ガイス・ファラオン REDEC(サウジアラビア研究開発公社)創業者。西暦1,972年11月20日のBCCI設立に出資した5名の1人。
  • ズビグネフ・ブレジンスキー 第10代国家安全保障問題担当大統領補佐官。西暦1,977年11月、アフガニスタンとパキスタンのムジャーヒディーンの諸組織に対し、ソ連を挑発する為の軍事訓練を施すべく資金提供を行った。
  • ジミー・カーター 第39代アメリカ大統領。西暦1,979年7月、CIAに対し695,000ドルのアフガニスタンへの非軍事支援の秘密命令に署名した。此の資金は、ムジャーヒディーンによるアフガニスタン政府を標的にした宣伝活動に使われている。
  • グルブッディーン・ヘクマティヤール アフガニスタンの武装組織HIG(ヒズベ・イスラミ・ヘクマティアル派)の創設者。CIA・ISI等から600,000,000ドルの資金提供を受けていた。
  • ケント・ハンス 西暦1,978年11月7日の第96回アメリカ下院選挙テキサス州第19選挙区で、ジョージ・W・ブッシュと争った対立候補。地元と接触していなかったとブッシュを批判し、勝利した。

主要な概念・組織

  • BCCI(国際商業信用銀行) 西暦1,972年11月20日、アガ・ハサン・アベディ・ザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン・ハリド・ビン・マフーズ・アッバス・ゴーカール・ガイス・ファラオンの出資により、ルクセンブルクにて設立された銀行。エア・アメリカの便で輸送される麻薬の決済、CIAによるアメリカ製武器の密売や麻薬資金の回収、そしてウサーマ・ビン・ラーディンへの資金提供という3つの役割を果たしたとされる。
  • アルブスト・エナジー社 西暦1,977年、ジョージ・W・ブッシュが父の勧めで設立した石油・ガス探査会社。ジェームズ・バースの依頼により、ムハンマド・ビン・ラーディン、サレム・ビン・ラーディン、ウサーマ・ビン・ラーディン、ハリド・ビン・マフーズ等が共同出資者として名を連ねたが、設立当初は事業を殆ど行わなかった。西暦1,979年3月、私募を通じた資金調達を開始して本格的に事業へ乗り出す。
  • ヒューストン・ガルフ空港 西暦1,977年、ジェームズ・バースがサレム・ビン・ラーディンの代理で購入した空港。バースは此の空港を運営する企業から5%の権益を受け取っている。
  • エア・アメリカ アメリカの航空会社。其の便で輸送される麻薬の決済がBCCIの果たした役割の1つであったとされる。
  • ムジャーヒディーン アフガニスタン・パキスタンの諸組織。西暦1,977年11月にズビグネフ・ブレジンスキーから軍事訓練の資金提供を受け、西暦1,979年7月にはジミー・カーターの秘密命令による695,000ドルが、アフガニスタン政府を標的にした宣伝活動へ充てられた。CIAはサウジアラビアとISIの協力を得てパキスタンに訓練キャンプを設置し、西暦1,989年迄アドバイザー派遣と武器・資金の提供を続けている。
  • HIG(ヒズベ・イスラミ・ヘクマティアル派) グルブッディーン・ヘクマティヤールが創設したアフガニスタンの武装組織。創設者はCIA・ISI等から600,000,000ドルの資金提供を受けていた。
  • ISI(軍統合情報局) パキスタンの諜報機関。西暦1,979年、CIAはサウジアラビアと此のISIの協力を得て、パキスタンにムジャーヒディーンの訓練キャンプを設置した。
  • ソ連のアフガニスタン侵攻 西暦1,979年12月24日、ソ連の3個師団規模の部隊がカーブルとその周辺地域の飛行場を征圧し、スペツナズが都市内のすべての通信を統制した事で本格化した侵攻。直後、ウサーマ・ビン・ラーディンがムジャーヒディーン支援の為パキスタンへ赴き、イスラム諸国から多くの浄財が彼の下へ集まる契機となった。

BCCIの設立からソ連のアフガニスタン侵攻まで──
アルブスト・エナジー社に集まった出資者達の全軌跡を一元化。

134円(税込)

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AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「トキジク」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
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