電子書籍「阿弥陀経一元化」の表紙

阿弥陀経
一元化

著者:石田晋一/訳:鳩摩羅什

掲載範囲
西暦402年頃(後秦・鳩摩羅什による漢訳)
構成
漢文原典+現代日本語訳(全42段対照)
最新更新日
西暦2,026年1月10日

西方十万億土の彼方、極楽浄土へ──
鳩摩羅什が遺した、浄土三部経の精髄。

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皇室献上品 高級トイレットペーパー
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本書について

西暦402年、後秦の第二代皇帝・姚興の命を受け、西域亀茲国(現在の中国・新疆ウイグル自治区庫車市)出身の高僧・鳩摩羅什が、一巻の経典を漢訳した。「仏説阿弥陀経」──浄土三部経の一つに数えられ、東アジアの浄土信仰の礎となった、その経である。本書は、鳩摩羅什が遺した漢訳の全文と、その現代日本語訳とを一句ごとに対照し、歴史の時系列の只中、西暦402年という一点に据えて一元化した一冊である。

経が説くのは、此の娑婆世界から西方へ十万億の仏土を過ぎた彼方に在るという、極楽と名付けられた世界である。其処には阿弥陀仏が居られ、今も現に法を説いて居られる。苦しみは無く、ただ諸々の楽しみのみを受ける其の国土には、七重の玉垣・羅網・並木が金・銀・瑠璃・水晶の四宝で連なり、七宝の池には八つの功徳を備えた水が満ち、車輪の如き蓮華が青・黄・赤・白の光を放つ。白鵠・孔雀・鸚鵡・迦陵頻伽らの鳥は昼夜六時に和雅の声で鳴き、五根五力・七覚支・八正道の法を奏でている。

そして経の核心は、ひとえに名号にある。善き者が阿弥陀仏の名号を執持し、一日乃至七日のあいだ一心不乱であるならば、命終の時、阿弥陀仏が聖衆と共に其の前に現れ、心顛倒せずして直ちに極楽に往生する──。釈迦は此の利益を、弟子・舍利弗に向かって繰り返し説き勧める。東・南・西・北・下・上、六方の恒河沙数の諸仏もまた、各々の国で広長舌相を示し、阿弥陀仏の不可思議なる功徳が真実である事を証する。故に此の経は「一切諸仏所護念経」とも称される。

本書は、其の漢文原典と現代日本語訳とを、全四十二段にわたり一文も略すことなく対照する。千六百年余を経てなお誦まれ続ける鳩摩羅什訳の格調を味わいながら、五濁悪世に説かれた此の「難信の法」の意を、現代の言葉で辿ることができる。誰が、何時、何処で、如何なる教えを説き、如何にして漢語へと移したのか──其の一切を年月日単位で記録した一元化の中に、本経は確かに位置づけられている。


登場人物

  • 釈迦牟尼仏 本経を説いた仏。舎衛国の祇園精舎にて千二百五十人の高弟と共に在り、弟子・舍利弗に向かって極楽浄土と阿弥陀仏の功徳を説き示した。五濁悪世に在りながら阿耨多羅三藐三菩提を開いた、世にも稀な行を成就した者として諸仏に讃えられる。
  • 阿弥陀仏 西方十万億土の彼方、極楽世界に在って今も現に法を説く仏。其の光明は無量にして十方の国を照らし、何者にも妨げられず、寿命もまた無量無辺である。故に「阿弥陀(無量光・無量寿)」と申し上げる。成仏より既に十劫を経たという。
  • 舍利弗 釈迦の十大弟子の筆頭、智慧第一とされる長老の阿羅漢。本経において、釈迦が極楽の教えを語りかける相手であり、繰り返し名を呼ばれて問いを向けられる。
  • 文殊菩薩・弥勒菩薩 説法の座に列なった菩薩衆。文殊師利法王子(文殊菩薩)、阿逸多菩薩(弥勒菩薩)をはじめ、乾陀訶提菩薩・常精進菩薩ら数多の大菩薩と、帝釈天ら無量の諸天が会していた。
  • 鳩摩羅什 西暦402年に本経を漢訳した訳経僧。西域亀茲国(現在の庫車市)の生まれで、後秦に迎えられ、膨大な仏典を流麗な漢語へと訳した。其の阿弥陀経訳は千六百年余を経た今も読誦され続けている。
  • 姚興 五胡十六国時代、後秦の第二代皇帝。鳩摩羅什を国師として長安に迎え、其の訳経事業を支えた。本経の漢訳もまた、姚興の命によって成された。

主要な概念

  • 極楽浄土 娑婆世界より西方へ十万億の仏土を過ぎた彼方に在るとされる、阿弥陀仏の国土。衆生に苦しみは無く、ただ諸々の楽しみのみを受けるが故に「極楽」と名付けられた。
  • 七宝荘厳・八功徳水 極楽を飾る荘厳。玉垣・羅網・並木は金・銀・瑠璃・水晶の四宝で成り、池は硨磲・赤真珠・碼碯を加えた七宝で出来て、澄浄・清冷・甘美ら八つの功徳を備えた水を湛える。
  • 執持名号・一心不乱 本経が説く実践の核心。阿弥陀仏の名号を心に執り持ち、一日乃至七日のあいだ心を乱さず念ずること。臨終に阿弥陀仏と聖衆の来迎を得る要とされる。
  • 往生・不退転 命終に心顛倒せず、阿弥陀仏の極楽国土に生まれること。極楽に生まれた者は皆、二度と退かぬ阿鞞跋致(不退転)の位に至り、無上の悟りへと向かう。
  • 六方諸仏の証誠 東・南・西・北・下・上の六方に在す恒河沙数の諸仏が、各々広長舌相を示し、阿弥陀仏の功徳が真実である事を証する。此の経を信受する者は一切諸仏に護念される。
  • 五濁悪世 釈迦が此の難信の法を説いた、濁り乱れた現世。劫濁・見濁・煩悩濁・衆生濁・命濁の五つの濁りを指す。其の中で悟りを開き本経を説いた事こそ、甚だ難き行であるとされる。

ただ一心に、名号を称えよ──
千六百年を超えて誦まれ続ける、往生の教え。

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AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「一元化」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
YouTubeとニコニコでも情報を発信中。