電子書籍「阿弥陀経一元化」の表紙

阿弥陀経一元化

著者:石田晋一

掲載範囲
西暦402年頃(後秦・鳩摩羅什による漢訳)
ページ数
11ページ
文字数
6,826字
最新更新日
西暦2,026年9月26日

此処から十万億土を過ぎた所に、極楽が有る──
鳩摩羅什訳の阿弥陀経を、全文と訳で一元化。

237円(税込)

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皇室献上品 高級トイレットペーパー
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本書について

西暦402年頃、第2代後秦皇帝姚興の命により、西域亀茲国(現在の中国新疆ウイグル自治区庫車市)出身の高僧鳩摩羅什が、「阿弥陀経」を漢訳した。本書は、此の漢訳の全文を42の節に分け、節毎に訳を添えて一元化した記録である。

経は、「此の様にお釈迦様の弟子阿難はお聞きしました」という言葉で始まる。其の時お釈迦様は、舎衛国の祇園精舎にて、出家した高弟1,250名と共に居られた。長老舍利弗を始め、目連・大迦葉・迦旃延・阿那律、そして釈迦の息子羅睺羅等、世に知られた徳の高い阿羅漢達が集い、文殊菩薩・弥勒菩薩等の優れた菩薩達や、帝釈天を始めとする数限り無い神々もご一緒であった。

其の時釈迦は、舍利弗に仰せになる。此処から十万億土過ぎた所に「極楽」と名付けられた世界が有り、其処には阿弥陀仏と呼ばれる仏が居られて、今現に教えを説いて居られる——。其処の人々は何の苦しみも無く、只色々な楽しみだけを受けているから、極楽と呼ぶのである。極楽世界には、7重に囲む玉垣・7重に覆う宝の網飾り・7重に連なる並木が有り、其れ等は皆、金・銀・瑠璃・水晶の4つの宝で出来ている。7つの宝で出来た池には8つの功徳を有した水がなみなみと蓄えられ、池の底には一面に金の砂が敷き詰められている。池の中には車輪の様な大きな蓮の花が在り、青い花は青い光を、黄色い花は黄色い光を、赤い花は赤い光を、白い花は白い光を放つ。

其処には絶えず優れた音楽が奏でられ、大地は黄金で出来ていて、昼夜6時の其々に綺麗な花が降り注ぐ。極楽世界の人々は清々しい朝を迎えると、其々の器に美しい花々を盛って他の極楽世界の数限り無い仏方を供養し、食事の時迄には帰って来る。又、白鵠・孔雀・鸚鵡・舎利・迦陵頻伽・共命鳥といった色取り取りの美しい鳥達が、昼夜6時の其々に優雅な声で鳴き、五根・五力・七覚支・八正道等の尊い教えを説いている。然し此の鳥達は、罪の報いとして鳥に生まれたのでは無い。極楽世界には三悪道の名さえも無く、鳥達は皆、阿弥陀仏が法を説き広める為に色々と形を変えて表されたものに他ならないのである。

何故其の仏を阿弥陀と申し上げるのか。其の仏の光明には限りが無く、全ての国を照らして何者にも妨げられる事が無く、又阿弥陀仏と極楽世界の人々は寿命も共に限りが無いからである。阿弥陀仏が仏になられてから今日迄、十劫という長い時が経っている。極楽世界に生まれる人々は皆、不退転の位に至り、其の中には一生補処という最上の位の菩薩達も沢山居る。然し僅かな功徳を積むだけでは、とても極楽世界に生まれる事は出来ない。善良な者が阿弥陀仏の名号を聞いて心に留め、1日から7日の間一心不乱であるなら、其の者が命を終えようとする時、阿弥陀仏が多くの聖者達と共に其の前に現れ、其の者は心が乱れ惑う事無く、直ちに極楽世界に生まれる事が出来るのだという。

続いて釈迦は、東方・南方・西方・北方・下方・上方の世界にも、ガンジス川の砂の数程の仏方が居られ、其々の国で広く舌相を示して、阿弥陀仏の不可思議な功徳を褒め称え、全ての仏方がお守り下さる経を信じるが良いと仰せになっている事を明かす。此の経が「一切諸仏に護念される経」と名付けられたのは、仏方がお説きになる阿弥陀仏の名と此の経を聞く者が、一切諸仏に護念され、無上の悟りに向かって退く事の無い位に至るからであった。そして其の仏方も又、五濁悪世に在りながら阿耨多羅三藐三菩提を開き、信じ難い程の尊い教えを説いた釈迦の難事を褒め称えている。斯うして釈迦が教えを説き終えると、舍利弗を始め、多くの修行僧達・全ての世界の天人や人々・阿修羅等も皆、喜びに満ち溢れ、恭しく礼拝して立ち去った——極楽の有様から往生の道、六方の仏方の称讃に至る迄、阿弥陀経の全文と其の訳を、本書は一冊に束ねている。


登場人物

  • 釈迦 阿弥陀経の説き手。舎衛国の祇園精舎で、出家した高弟1,250名と共に居られた時、舍利弗に向かって、極楽と其処に居られる阿弥陀仏の事を説いた。五濁悪世に在りながら阿耨多羅三藐三菩提を開き、信じ難い程の尊い教えを説いた其の難事は、六方の仏方からも褒め称えられている。
  • 阿弥陀仏 釈迦の居る所から西方へ十万億の仏土を過ぎた極楽に居られ、今現に教えを説いて居られる仏。其の光明には限りが無く、全ての国を照らして何者にも妨げられる事が無く、極楽世界の人々と共に寿命も限りが無い事から、阿弥陀と申し上げる。仏になられてから既に十劫を経ており、名号を心に留めて一心不乱である者の臨終には、多くの聖者達と共に其の前に現れる。
  • 舍利弗 長老として知られる阿羅漢で、説法の場に居た阿羅漢達の筆頭に挙げられる。釈迦は経の全篇を通じて舍利弗に呼び掛け、極楽と阿弥陀仏の事を説いた。説法が終わると、多くの修行僧達と共に教えを承って喜びに満ち溢れ、恭しく礼拝して立ち去った。
  • 阿難 釈迦の弟子。経は「此の様にお釈迦様の弟子阿難はお聞きしました」という阿難の言葉で始まる。祇園精舎の説法の場に居た阿羅漢達の中にも、「阿難陀」の名で挙げられている。
  • 羅睺羅 釈迦の息子。祇園精舎の説法の場に居た、世に知られた徳の高い阿羅漢達の1人。
  • 文殊菩薩 説法の場に居合わせた優れた菩薩達の1人。原文では「文殊師利法王子」と記されている。
  • 弥勒菩薩 説法の場に居合わせた優れた菩薩達の1人。原文では「阿逸多菩薩」と記されている。
  • 帝釈天 数限り無い神々と共に、説法の場に居合わせた。原文では「釋提桓因」と記されている。
  • 姚興 第2代後秦皇帝。西暦402年頃、鳩摩羅什に「阿弥陀経」の漢訳を命じた。
  • 鳩摩羅什 西域亀茲国(現在の中国新疆ウイグル自治区庫車市)出身の高僧。西暦402年頃、第2代後秦皇帝姚興の命により「阿弥陀経」を漢訳した。本書に収めた全文は、此の漢訳である。

主要な概念・用語

  • 極楽 釈迦の居る所から西方へ十万億の仏土を過ぎた所に在る世界。其処の人々は何の苦しみも無く、只色々な楽しみだけを受けている為に、極楽と呼ばれる。阿弥陀仏が居られ、今現に教えを説いて居られる。
  • 4つの宝と7つの宝 極楽の玉垣・網飾り・並木を作る金・銀・瑠璃・水晶が4つの宝。此れに硨磲・赤真珠・碼碯を加えた7つの宝で池が出来ており、岸の上の楼閣も7つの宝で美しく飾られている。池の四方には、4つの宝で出来た階段が有る。
  • 八功徳水 極楽の7つの宝の池を満たす、8つの功徳を有した水。其の功徳は澄浄・清冷・甘美・軽軟・潤沢・安和・除飢渇・長養諸根で、長養諸根の根は眼根・耳根・鼻根・舌根・身根・意根の六根を指す。池の底には一面に金の砂が敷き詰められている。
  • 極楽の鳥 白鵠・孔雀・鸚鵡・舎利・迦陵頻伽・共命鳥等の色取り取りの美しい鳥。昼夜6時の其々に優雅な声で鳴いて尊い教えを説き、其の鳴き声を聞いた人々は皆、仏を念じ、法を念じ、僧を念じる。罪の報いとして鳥に生まれたのでは無く、阿弥陀仏が法を説き広める為に色々と形を変えて表されたものである。
  • 五根・五力・七覚支・八正道 極楽の鳥達が説く尊い教え。五根は信根・勤根・念根・定根・慧根、五力は信力・勤力・念力・定力・慧力、七覚支は念覚支・択法覚支・精進覚支・喜覚支・軽安覚支・定覚支・捨覚支、八正道は正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定を指す。
  • 三悪道 地獄道・餓鬼道・畜生道。極楽世界には三悪道のものが居ないばかりか、其の名さえも無い。
  • 不退転と一生補処 極楽世界に生まれる人々は皆、不退転の位に至る(原文では「阿鞞跋致」)。其の中には、一生補処という最上の位の菩薩達も沢山居り、其の数はとても数え尽くす事が出来ない。
  • 名号 阿弥陀仏の名。善良な者が其の名号を聞いて心に留め、1日から7日の間一心不乱であるなら、臨終に阿弥陀仏が多くの聖者達と共に其の前に現れ、其の者は心が乱れ惑う事無く、直ちに極楽世界に生まれる事が出来る。僅かな功徳を積むだけでは、極楽世界に生まれる事は出来ないとも説かれる。
  • 六方の仏方 東方・南方・西方・北方・下方・上方の世界に居られる、ガンジス川の砂の数程の仏方。東方の阿閦鞞仏、南方の日月灯仏、西方の無量寿仏、北方の焔肩仏、下方の師子仏、上方の梵音仏等が、其々の国で広く舌相を示して阿弥陀仏の不可思議な功徳を褒め称え、此の経を信じる様に説いている。
  • 一切諸仏所護念経 此の経の別の名。仏方がお説きになる阿弥陀仏の名と此の経を聞く者は、一切諸仏に護念され、無上の悟りに向かって退く事の無い位に至る事が出来る為、此の名で呼ばれる。
  • 五濁悪世 劫濁・見濁・命濁・煩悩濁・衆生濁の5つの濁りに満ちた世、即ち娑婆の世界。釈迦が其の中に在りながら阿耨多羅三藐三菩提を開き、信じ難い程の教えを説いた事を、六方の仏方は世にも稀な難しく尊い行と褒め称えた。

極楽の荘厳から六方の仏方の称讃まで──
釈迦が舍利弗に説いた阿弥陀経の全てを一元化。

237円(税込)

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AUTHOR

石田晋一

歴史データベース「トキジク」管理人。
万物の系譜の編纂者であり、電子書籍の著者。
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